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プレスリリース

IBM、TOP500スーパーコンピューター・リストで10期連続1位を獲得


2009年6月26日

IBM、TOP500スーパーコンピューター・リストで10期連続1位を獲得

[米国ニューヨーク州アーモンク 2009年6月23日 (現地時間)発]

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)のシステムが、世界で最も高性能なスーパーコンピューターとして、10期連続の1位を獲得し、記録を塗り替えました。世界で初めて1ペタフロップス(毎秒1000兆回)以上の演算スピードを実現した、米国国家核安全保障局(NNSA)ロス・アラモス国立研究所の「ロードランナー・プロジェクト」のIBMコンピューターが、処理スピードにおける世界チャンピオンの地位を守りました。

IBMは同時に、エクサフロップスの限界に挑戦する意思を宣言し、アイルランド政府産業開発庁(IDA)とパートナーを組み、エクサスケールのコンピューティング性能の開発と、そのビジネスへの適用を目的とした「コラボラトリー」を、ダブリンに設立したことを発表しました。1エクサフロップスとは、毎秒100万兆回の演算スピードで、それは今日のぺタフロップス・クラスのシステムより1,000倍の速さを実現します。

TOP500 Supercomputer Sites(IBM外のWebサイトへ)」の最新上半期のランキングが、ドイツのハンブルグで開催されている「International Supercomputing Conference」において、本日(現地時間)発表されました。1.105ペタフロップスの演算スピードを実現したロス・アラモス国立研究所のIBMのシステムが、第2位のコンピューターが同等のぺタスケールの処理能力を発揮する場合に比べ、約3倍のエネルギー効率をもたらすという結果が示されました。第2位のシステムが1ワットの電力で154.2 メガフロップスの演算処理をするのに対し、第1位のIBMのシステムは1ワットあたり444.9メガフロップスの演算処理を実現します。
その他、リストでは下記の内容がハイライトされています。

IBM、スマートな地球を実現するために、エクサスケールのシステム開発を計画

1年前にいち早くぺタフロップスの領域に踏み入れたIBMは、エクサスケールのコンピューティング性能の実現とともに、大量のリアルタイム・データを分析するストリーム・コンピューティングのような技術によって、そのコンピューティング性能をビジネスに活用できるようにすることを目指し、アイルランド政府産業開発庁(IDA)の協力のもと、ダブリンに「コラボラトリー」を設立しました。これはIBMが発表した最初のコラボラトリーであり、今後更に世界中に開設していく予定です。

IBM ディープ・コンピューティングのバイス・プレジデントであるDavid Turek(デビッド・トレック)は、次のように語っています。「世界で最も高性能なコンピューターとしての記録を維持できたことは、とても名誉なことです。しかし重要なのは、グローバル経済や社会の発展に大きく貢献するスーパーコンピューターを開発することです。業界で最初にぺタフロップスの限界を打ち破ったIBMは、そこでの経験を活用し、エクサフロップスの壁に挑んでいきます。」
IBMコラボラトリーは、 IBM研究者が大学や政府、パートナー企業などと同じ場所で研究活動を行い、スキルや資産、資源などを共有し、共通の研究目標を達成するための研究所です。

IBMの研究者はすでに、政府や教育機関のリーダーとともに、将来に起こり得る複雑なビジネスや科学の課題の解決を支援するエクサスケールのシステムの開発に取り組んでいます。このリサーチ・コラボラトリーを通じて、IBMのスーパーコンピューティングや複数の学問領域にまたがった研究を行う専門家は、Trinity College DublinやTyndall National Institute in Cork、National University of Ireland Galway、University College Cork およびIRCSET(the Irish Research Council for Science, Engineering and Technology)と直接協力し、スペースやエネルギー消費のような今日の制約を乗り越えながら、大量のリアルタイムのデータや分析を取り扱うことのできるコンピューティング・アーキテクチャーや技術の開発に取り組んでいます。

この技術研究では、新しいメモリーのアーキテクチャーや相互接続技術、ファブリック構造などの、さらに画期的な活用方法を模索し、エクサスケールのストリーミング・プラットフォームを活用することのできる、ビジネス・アプリケーションの評価を行っていきます。

今日の高性能コンピューティングが、主に物理や製薬などの領域の科学的アプリケーションにフォーカスする一方で、ダブリンにおけるエクサフロップスの研究は、これらの新しく高性能なコンピューティング・システムを、複雑なビジネス課題解決のために、どのように役立てるかに焦点を当てます。ここでは、技術と応用の両方から研究します。例えば、エクサスケール・コンピューティングの応用研究では、投資家情報や市場取引、RSSニュース・フィードなどのデータによるビジネス・モデルから作成された企業評価のリアルタイムかつインテリジェントな分析を用いた金融サービスを研究します。

さらにTurekは、次のように語っています。「IBMは昨年、業界で始めてぺタフロップスの壁を突破しました。エクサスケールのシステムを開発することは、スペースとエネルギーの制限への挑戦です。またそれは、このコンピューター性能を活用できる、きわめて洗練されたシステム管理とアプリケーション・ソフトウェアを必要とします。コラボラトリーではすでに、こうした課題のいくつかに取り組んでいます。」

未来のコンピューティング・プラットフォームは桁違いに大きなエネルギーを消費すると見込まれているため、研究者は、こうした大規模システムを効率的に冷却することこそが、次世代の開発にとって最も重要な課題の一つであると考えています。コンピューティング・システムやデータセンターのエネルギー効率を向上させることは、壮大な事業です。

実際、今日の一般的な空冷のデータセンターでは、その二酸化炭素排出量やエネルギー消費の50%近くが、コンピューティングそのものではなく、プロセッサーを熱から守るための冷却システムの稼働に使われており、全体として、エネルギー効率は最適な状態ではありません。IBMは、こうした「エネルギー意識」のハードルに取り組むための数々の革新的な研究プロジェクトに取り組んでいます。

本日、IBMとスイス連邦工科大学チューリッヒ校(チューリッヒ工科大学)は、余剰な熱を直接大学校舎に再利用するという、業界初の水冷スーパーコンピューターの開発計画を発表しました。この革新的なシステムは、従来の冷却技術を使用した同様のシステムに比べて、二酸化炭素排出量を最大85%まで削減し、年間約30トンもの二酸化炭素を削減すると見込まれています。

IBMはスーパーコンピューター市場に、システムやストレージ、ソフトウェア技術による、他のどのベンダーよりも幅広いポートフォリオを提供しています。 IBMの革新的なHPCソリューションは、気候科学、新エネルギー源の探索、遺伝子研究による新薬開発など、世界の重要な課題に取り組む科学的能力を生み出し、物理学や生物学の根本的な科学研究に貢献しています。

「TOP500 Supercomputer Sites」は、マンハイム大学(ドイツ)のHans Meuer(ハンス・メウヤー)氏、NERSC/ローレンス・バークレー国立研究所(米国)のErich Strohmaier(エリック・ストローメイヤー)氏ならびにHorst Simon(ホルスト・サイモン)氏、テネシー大学(テネシー州ノックスヴィル市)のJack Dongarra(ジャック・ドンガラ)氏らが編集しています。

IBMのスーパーコンピューティングに関する詳細は、こちらのサイトをご覧ください。
http://www.ibm.com/deepcomputing(US)

当報道資料は、IBM Corporation が2009年6月23日(現地時間)に発表したプレスリリース
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/27803.wss)の抄訳です。

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