プレスリリース

IBMのコンピューター・システム「ワトソン」がジョパディ!に挑戦

2010年12月17日

IBMのコンピューター・システム「ワトソン」が
「ジョパディ!」で史上最強のチャンピオン解答者に挑戦
− 2011年2月に対戦予定 −

[米国ニューヨーク州アーモンクおよびカリフォルニア州カルバーシティ 2010年12月14日(現地時間)発]

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長:サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE:IBM)と米国の人気クイズ番組「Jeopardy! (ジョパディ!)」は、「Watson (ワトソン)」と呼ばれるIBMのコンピューター・システムが、同番組歴代出場者のうち素晴らしい成績で話題を集めたKen Jennings(ケン・ジェニングス)氏およびBrad Rutter(ブラッド・ラター)氏とクイズで対決することを発表しました。

人間とコンピューターによる史上初の「ジョパディ!」対戦は、2回戦形式で、2011年2月14日から16日の3日間、米国で放映されます。

ワトソンは、IBM創立者トーマス・J・ワトソンにちなんで名付けられたコンピューター・システムで、IBMの研究者チームによって開発されました。これは、自然言語で問われた質問に対し、素早く正確に、確信度付きで解答する点で、人間の能力に匹敵するコンピューター・システムの構築、という壮大な課題に挑むものです。「ジョパディ!」のクイズ形式では、問題に含まれる微妙な意味、風刺、謎掛けなどの複雑な要素の分析を、人間よりもそうした処理が苦手なコンピューターが行わなくてはならず、コンピューター・システムに究極の課題を突きつけます。

ワトソンに挑むのは、「ジョパディ!」の歴代出場者のうちもっとも名高い2名の解答者です。ケン・ジェニングス氏は、2004年~2005年にかけて74回という最多連勝記録を達成し、250万ドル以上の賞金を獲得しました。一方、ブラッド・ラター氏は、同番組の出場者が単独で獲得した累積賞金として最高の325万5,102ドルを獲得しています。この累計金額は、2002年の「ジョパディ!」への出場と、3回のトーナメント(2002年の「Tournament of Champions (チャンピオン・トーナメント)」および「Million Dollar Masters Tournament(ミリオンダラー・マスターズ・トーナメント)」、2005年の「Ultimate Tournament of Champions (究極のチャンピオン・トーナメント)」)における優勝賞金の総額です。

今回の対戦では、優勝者に100万ドル、2位に30万ドル、3位に20万ドルの賞金が贈られます。ラター氏とジェニングス氏は賞金の半額を、IBMは賞金の全額を、それぞれ慈善事業に寄付する予定です。

ワトソンを開発したIBMリサーチ・チームを率いるDavid Ferrucci(デービッド・フェルッチ)博士は、次のように語っています。「ワトソンの開発を開始してから4年がかりで、『ジョパディ!』のクイズで問われる内容を素早く理解し、入手可能な情報を分析して的確な解答を導き出し、確信度付きで正確に答える能力が備わり、当社の研究者チームは課題に挑戦する準備が整ったと考えています。対戦そのものに対する興奮もさることながら、スマーター・プラネットの実現や、ビジネス・タスクの処理と人々の暮らしの向上において、ワトソンの画期的なコンピューティング能力が役立つ可能性に、私たちチームは大変やりがいを感じています。」

「ジョパディ!」のエグゼクティブ・プロデューサーであるHarry Friedman(ハリー・フリードマン)氏は、次のように語っています。「『ジョパディ!』が究極の知識のベンチマークとされていることは非常に光栄です。『ジョパディ!』で好成績をあげるにはスキルの組み合わせが求められますが、間違いなく『ジョパディ!』の最優秀プレイヤーであるお2人とコンピューターが張り合えるかどうか、大変興味深いです。」


人間のような解答を求めて
この秋、ワトソンをテレビでお披露目する前の最後の仕上げとして、「ジョパディ!」の「チャンピオン・トーナメント」出場経験者を相手に、50回以上にわたる対戦練習が行われました。また、「ジョパディ!」への出場資格を得るために解答者が受ける予選テストにワトソンが合格したことから、番組プロデューサーは今回の対戦がエンターテインメント性に富んだ名勝負となることを確信しています。
対戦練習のハイライトは今後数週間、http://www.ibmwatson.comにて閲覧できます。

ワトソンの技術の実世界での応用
ワトソンを支える技術は、「ジョパディ!」だけでなく、さまざまな分野における課題の解決と発展の促進に応用できます。ワトソンには、大量のデータを取捨選択して的確に解答し、その信頼性を順位付けする能力があります。このテクノロジーは、医療などの分野に応用して患者さんの正確な診断を支援できるほか、オンラインのセルフサービス・ヘルプデスクの改善、観光客や住民向けの都市に関する特定情報の提供、電話による迅速な顧客サポートなどにも応用できると考えられます。

ワトソンとは?
ワトソンは、質問応答(QA)という学術分野で人類が成し遂げた画期的な成果です。瞬時に複雑な質問文を解析して正しい答えを導かねばならないため、ワトソンのソフトウェアは、大量のタスクを処理できるよう最適化されたIBMのPOWER7®サーバーで動作します。このシステムには、リアルタイムで情報を分析しながら莫大な量の並列タスクとデータを処理するという特殊な要求を満たすため、独自の技術が数多く取り入れられています。

「ジョパディ!」について
「ジョパディ!」は、1984年の放送開始以来エミー賞を28回受賞しており、テレビ放映されているゲーム番組で最多の受賞回数としてギネスブックの世界記録に認定されています。独立系放送番組として1位に格付けされるクイズ番組であり、1日の視聴者数は約900万人にのぼります。ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント・インク傘下のソニー・ピクチャーズ テレビジョンが製作した同番組は、CBSテレビジョン・ディストリビューション(CBSコーポレーションの一部門)が米国内の配給を、CBSテレビジョン・インターナショナル(同)が海外配給をそれぞれ行っています。

「ジョパディ!」の詳細は、http://www.jeopardy.com(IBM外のWebサイトへ)をご参照ください。

IBM ワトソンの詳細は、http://www.ibmwatson.com(US)をご参照ください。

ワトソンに関するソーシャル・ディスカッションに参加するには、http://www.ibm.com/social/watsonでハッシュタグ「#ibmwatson」をつけてツィートしてください。
フェイスブックのワトソンのファンページは、http://www.facebook.com/ibmwatson(IBM外のWebサイトへ)です。

「ジョパディ!」の資料映像、電子版プレスキット、写真は、http://www.thenewsmarket.com/ibmで閲覧およびダウンロードできます。すべての資料はHD画質と標準画質の放送品質およびストリーミング品質でご用意しています(オンラインで登録可能です)。写真はAP Photo Express、およびNewscom(IBM外のWebサイトへ)のFeature Photo Serviceのリンクから入手可能です。


当報道資料は、IBM コーポレーションが12月14日(現地時間)に発表したプレスリリース(http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/33233.wss)の抄訳です。

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