プレスリリース

IBM、Jeopardy!の賞金50万ドルを日本の小児がん研究などに寄付

2011年2月24日

IBM、Jeopardy!の賞金50万ドルを日本の小児がん研究などに寄付
- Watson効果でIBM World Community Gridの登録件数が700%増加 -

[米国 ニューヨーク州アーモンク 2011年2月18日(現地時間)発]

2011年2月14日から16日までの3日間(現地時間)にアメリカで放送されたクイズ番組「Jeopardy!(ジョパディ!)」で、IBMのコンピューター・システム「Watson(ワトソン)」がクイズ・チャンピオンの2人と対戦し勝利を収めたのと同時に、もうひとつのコンピューター・システムも“勝利を得て”いました。

そのもうひとつのコンピューター・システムである「ワールド・コミュニティ・グリッド(World Community Grid®;以下WCG)」は、あらかじめ登録された世界中のパソコンのアイドリング時の演算能力を利用して、人道的研究に取り組んでいる研究者をサポートする「仮想スーパーコンピューター」です。今回、千葉県がんセンターと千葉大学の小児がんの一種である神経芽腫の新しい治療薬を開発することを目的としたプロジェクト「ファイト!小児がんプロジェクト(Help Fight Childhood Cancer Project)」をはじめ、WCGを活用し人道的研究を進めている研究者に対し、今回IBMが得た賞金の半分にあたる50万ドルが寄付されます*。また、3日間の番組放映が終了した翌日には、WCGへの登録件数が700%も増加するなど、世界中からさらに多くのボランティアの支援を得ています。

WCGは、IBMインターナショナル・ファウンデーションが推進している社会貢献プログラムで、世界最大規模の仮想スーパーコンピューターを構築し、ヒト免疫不全ウイルス(HIV)および後天性免疫不全症候群(AIDS)の治療薬、ガン研究、安価な浄水技術の確立などの人道的研究に活用しています。WCGでは、世界80カ国のボランティア53万5千人が所有するパソコン170万台のアイドリング時の演算能力を活用し、通常のコンピューターでは膨大な時間がかかる研究にその演算能力を提供することで、高価な高性能コンピューターを必要とする研究者を支援しています。

WCGで収集したパブリックなアイドリング資源は、世界中の研究者たちに多大な恩恵を与えています。例えば、アメリカのサンディエゴにあるスクリップス研究所(Scripps Research Institute)は、WCGを活用してAIDSの治療薬の候補化合物を2つ発見することができました。WCGボランティアへの参加は、公式サイト(IBM外のWebサイトへ)から参加登録を行い、コンピューターの動作を妨げない安全なソフトウェア・プログラムをダウンロードすることで、コンピューターの空き時間を人道的研究に寄付できるようになります。このソフトウェアはMicrosoft® Windows®、Macintosh、ならびにLinux® OSのコンピューターに対応しています。

IBMのコーポレート・シチズンシップ&コーポレート・アフェアーズ担当バイス・プレジデント兼IBMインターナショナル・ファウンデーション理事長であるスタンリー・リトウ(Stanley Litow)は、次のように述べています。「Jeopardy!に挑戦したWatsonの活躍ぶりは、何百万人という視聴者に、コンピューターが人類にもたらす恩恵について考えるきっかけを与えました。WCGも、Watsonと同様に画期的な取り組みです。Watsonの成果によって、WCGへの関心が急激に高まったことは、喜ばしいことです。」

WCGに寄付される賞金50万ドルは、WCGを利用している研究プロジェクトの責任者たちに、支援金として直接送金されます。プロジェクトへの配分は、各プロジェクト・チームが提出した提案書の内容に基づき決定しました。

支援金の送付先は、以下のとおりです。

この支援金は、ワクチンや治療薬の開発などの具体的な成果につながる研究や仮説の検証の進展に役立てられます。

またIBMは、支援金以外の支援も実施します。例えば、アメリカのカリフォルニア大学バークレー校には、WCGのようなボランティアによって支えられているパブリックな分散型コンピューティング環境で実行するソフトウェア「BOINC operating system」を提供します。また、アメリカのスクリップス研究所が行っているマラリア撲滅プロジェクトにも追加支援を提供します。

WCGの規模、演算能力、適用範囲および貢献の概要は、以下のとおりです。

Watsonは、IBMの創設者であるトーマス・J・ワトソン(Thomas J. Watson)にちなんで名付けられたコンピューター・システムで、自然言語で出題された質問に対し、すばやく正確に、確信度付きで解答する点で、人間の能力に匹敵するコンピューター・システムの構築、という壮大な課題に挑戦するものです。

IBMは100年もの間、企業の社会的責任と社会貢献をリードしてきました。またIBMは、環境、地域経済開発、教育、医療、識字教育、言語および文化といった、非常に重要な課題解決に向けた取り組みを多数展開しています。IBMが行っている企業の社会貢献活動に関する詳細については、こちら(US)をご覧ください。


*注)今回のJeopardy!への挑戦でIBMが得た賞金100万ドルのうち、50万ドルがWCGに、残りの50万ドルは子ども支援NGO団体「ワールド・ビジョン(World Vision)」に寄付されます。

当報道資料は、IBMコーポレーションが2011年2月18日(現地時間)に発表したものの抄訳です。原文は以下のリンクを参照ください。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/33752.wss


<参考リンク>
World Community Grid公式サイト(日本語)
日本IBM社会貢献 ワールド・コミュニティ・グリッド トップページ
A SMARTER PLANET 「スマート」な医療:小児がんプロジェクト紹介ページ

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