プレスリリース

WellPointとIBM、Watsonの医療分野での応用で合意

2011年9月15日

WellPointとIBM、Watsonの医療分野での応用で合意

[米国インディアナ州インディアナポリス、ニューヨーク州アーモンク 2011年9月12日(現地時間)発]

IBM(本社:米国ニューヨーク州アーモンク、会長サミュエル・J・パルミサーノ、NYSE : IBM)とWellPoint(NYSE: WLP)は本日、IBMが開発したWatson(ワトソン)2011年9月15日に採用されている技術を応用した初の商用アプリケーション開発について合意したと発表しました。本合意に基づき、WellPointは、最新の根拠に基づいた医療を何百万人ものアメリカ国民に届けることで医療の進歩に貢献するために、Watsonのテクノロジーをベースにしたソリューションを開発、市場に投入します。IBMは、WellPointのソリューションの基盤となるWatsonヘルスケア・テクノロジーの開発を行います。

Watsonは、IBM創立者トーマス・J・ワトソンにちなんで名付けられたコンピューター・システムです。自然言語で問われた質問に対し、素早く正確に、確信度付きで解答する点で、人間の能力に匹敵するコンピューター・システムの構築、という壮大な課題に挑むべくIBMの研究員が開発したものです。今年初め、Watsonは米国のクイズ番組「Jeopardy!(ジョパディ!)」の歴代出場者のうち最も名高い2名の解答者に挑み、勝利しました。この歴史的対戦は、米国で本日(現地時間)から3日間にわたって再放送されています。

人間が使う言葉の意味と文脈を解析し、素早く大量の情報を処理することにより可能性のある選択肢を提示できるWatsonの能力は、最も確信度の高い診断や治療方法を特定しようとする場面で、医師や看護師などの意思決定者の大きな助けとなります。

近年、医療分野は他分野に比べて急速に成長しました。医師にとって、何十万件もの医学文献を診察に活用するのは非常に困難です。Watsonは書籍約100万冊(概ね約2億ページ分)に相当するデータをより分け、情報を解析し、3秒以内に正確な分析結果を導き出すことができます。WellPointは、この驚異的な能力を活用することで、医師たちが個々の患者に応じてWatsonに読み込ませた医療データを参照し、困難な疾患であっても、最も確信度の高い診断や最適な治療法を特定するのに役立てたいと考えています。Watsonは、医療現場での意思決定プロセスにおける強力なツールとなると期待されています。

ガン、糖尿病、慢性心疾患または腎疾患などの病気は、非常に難解です。Watsonのテクノロジーを応用した新しいソリューションは、膨大な量の医学文献や公衆衛生データ、患者の診療記録などを、プライバシーやセキュリティーに関する法律に準拠して閲覧することで、非常に複雑な問題を解決に導くことができます。例えば、このソリューションを活用することで、医師が患者の過去の診断記録や検査結果、推奨される治療方針やWatsonにロードされている最新の研究成果などのデータに基づいて、患者と話し合いながら、最良かつ最も効果的な治療法を決定することができるようになります。

WellPointのチーム・メディカル・オフィサーであるSam Nussbaum(サム・ナスバウム)医師は次のように語っています。「医療科学や臨床知識は目覚しい進歩を遂げていますが、これらの情報がいつも患者の治療に活用されているわけではありません。症状、所見、問診、診断など、患者の治療において知りえたあらゆる情報をすべて治療に活用することができたらどんなに素晴らしいか想像してみてください。そしてWatsonのアナリティクス・テクノロジーを応用し、それらの情報と、最新の医学知識、ベスト・プラクティスを、医師が診断と治療の方針の決定に活用している医療の現場を想像してみてください。Watsonのテクノロジーは我々医師にとって非常に貴重な資源となると確信していますし、医療の質と効果を飛躍的に向上させることができると考えています。」

また、Watsonは、さまざまな治療薬の相互作用も考慮した上で治療法を絞り込み、複数の治療法のオプションを特定する支援となり得るため、医師は患者にとってより効果的な治療法を素早く選択することができます。また患者の担当医師と保険プランに関するコミュニケーションを円滑化し、複雑なケースの臨床評価を効率化する効果も期待されています。さらに、特定の疾患の治療で効果を上げている医師に患者を紹介する際にも役立つと考えられます。

IBMのソフトウェア・グループ、Watsonソリューション担当ゼネラル・マネージャーであるManoj Saxena(マノージュ・サクセナ)は次のように述べています。「医療情報は5年ごとに倍増しており、医療費も増加している昨今、Watsonを応用することにより、医師が必要な時に最良の医療データにアクセスできるようにすることで医療の効率性を向上させ、短時間での診断と治療を実現できる可能性を秘めています。ソフトウェアとサービスで医療の効率化に貢献したいと考えているIBMにとって、イノベーションと医療のあり方と患者に役立つことを追求しているWellPointは、理想的なパートナーです。」

WellPointは選りすぐりの医師チームと臨床パイロット開発を進めており、その進捗によって前後しますが、2012年上旬頃にWatsonのテクノロジーを応用したソリューションの活用を予定しています。

WellPointエンタープライズ・ビジネス・サービスのエクゼクティブ・バイス・プレジデントである Lori Beer(ローリ・ビア)氏は次のように語っています。「医療に対する影響は計り知れません。アメリカの大手医療保険会社として、私たちが医療の質の向上を支えるために果たす役割は大きいと認識しています。IBMのWatsonテクノロジーをベースにした新しいソリューションは、私たちのプロバイダー・パートナーにとって非常に価値あるものになると確信しており、また何よりも、私たちのお客様が最高の医療サービスを受けられるように支援するツールとなると信じています。」

WellPointについて
WellPointは、「ヘルス」、「ケア」、「バリュー」のつながりを身近に感じられるよう取り組んでいます。また、メンバーとコミュニティーの健康増進と、お客様と株主の価値を最大化するべく努力しています。WellPointは会員者数において米国最大手の医療保険会社で、個人の加入者数は3400万人、子会社を含めると計7000万人以上にも上るお客様にサービスを提供しています。またWellPointは、Blue Cross and Blue Shield Associationの独立ライセンシーでもあります。Blue Crossライセンシーとして、カリフォルニア州のメンバーにサービスを提供すると共に、Blue Cross and Blue Shieldライセンシーとして、コロラド州、コネチカット州、ジョージア州、インディアナ州、ケンタッキー州、メイン州、ミズーリ州(ただしカンザス・シティー付近の30郡は除く)、ネバダ州、ニューハンプシャー州、ニューヨーク州(ニューヨーク市都市部および周辺10郡ではBlue Cross Blue Shieldライセンシーとして、また州北部一部の郡ではBlue Cross またはBlue Cross Blue Shieldライセンシーとして)、オハイオ州、バージニア州(ワシントンD.C.のバージニア北部郊外は除く)およびウィスコンシン州のメンバーにサービスを提供しています。これらのサービス・エリアの大部分にて、WellPointはAnthem Blue Cross、Anthem Blue Cross and Blue Shield、Blue Cross and Blue Shield of Georgia、Empire Blue Cross Blue ShieldまたはEmpire Blue Cross (ニューヨーク・サービス・エリア)として事業活動をしています。また、WellPointは米国にてUniCareとしても事業活動をしています。WellPointに関する詳しい情報についてはこちらをご覧ください。
http://www.wellpoint.co

IBMについて
IBMのWatsonの詳細は、こちらをご覧ください。
http://www.ibmwatson.com(US)
http://www.ibm.com/ibm/jp/lead/ideasfromibm/watson/

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http://www.facebook.com/ibmwatson


1995年米国私募証券訴訟改革法「セーフハーバー」条項
本プレスリリースには1995年米国私募証券訴訟改革法セーフハーバー条項で定められている「将来予想に関する記述」が含まれています。「予想される」、「思われる」、「信じる」、「つもりである」、「予定である」、「見込みである」、「意向である」、「見積もられる」、「推定される」、などの記述や同様の表現は将来予想に関する記述であり一般的に将来の業績を保証するものではありません。これらの記述には将来の事業、製品およびサービスなどに関する計画、目標および見込みなどが含まれますが、この限りではありません。これらの記述はリスクや不確定な要因を含んでおり、その多くは一般的に予測が困難で不可抗力のものであり、将来予測情報および記述に記載、あるいは示唆、あるいは予測した結果とは著しくことなる結果となる場合があります。これらのリスクおよび不確定要因にはWellPointが計画しているWatsonの技術を用いたソリューションの開発および/また実装の過程で生じうる技術的、商業的、金銭的、規制的および/また法的問題が含まれます。このため、これらの公表日現在における予想に基づいた記述を過度に信頼することは控えるようお願いします。連邦証券法で明示されている場合を除き、公表日時点では予期していなかった事象が発生した場合でも、それを将来予測情報に反映させる、あるいはそれによって発生した影響を考慮した予想を再度公表する義務は負いません。米国証券取引委員会が公表している、WellPointとIBMに関する資料を参照し、ご判断いただきますようお願いします。


当報道資料は、IBM コーポレーションが9月12日(現地時間)に発表したプレスリリース(US)の抄訳です。
http://www.ibm.com/press/us/en/pressrelease/35402.wss

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