本文へジャンプ

解説

「PROVISION Winter 2006 No.48」 特集 R&Dイノベーション のご紹介

Tab navigation

 

Blue Gene/L システム
─ スーパーコンピューティングへのグランドチャレンジ─


日本アイ・ビー・エム株式会社
Senior Technical Staff Member
ディープコンピューティング開発研究所
技術開発担当部長
清水 茂則

[プロフィール]
1983年に日本IBMに入社以来、基礎研究部門で、コンピューターアーキテクチャー・並列処理・回路設計・テクノロジーなどの研究・管理に従事。2005年より、ディープコンピューティング開発研究所にて、技術開発を担当。

日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
専任研究員
寒川 光

[プロフィール]
1984年、日本IBMに入社。1995年より東京基礎研究所にて数値計算・数値解析・コンピューターアーキテクチャー・High Performance Computingの研究に従事。

日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
副主任研究員
土井 淳

[プロフィール]
1999年に日本IBMに入社以来、インダストリー分野向けのCADやモデリングに関する研究開発に携わり、2004年より、ディープコンピューティング向けのアプリケーションのプログラム最適化を担当。


  IBMコーポレーションは、1999年12月、当時の世界最速スーパーコンピューターの500倍の演算処理能力を持つペタ・フロップス・マシンの研究計画(Blue Gene計画)を発表しました。これは、生命科学のグランドチャレンジと同時に、それを実行するペタスケールの計算機を構築するという計算機工学的なグランドチャレンジの双方にアプローチすることを目的としたものでした。
  2005年11月に開催されたSC|05(スーパーコンピューター、ネットワーク、ストレージに関する国際学会)において、ローレンス・リバモア研究所に設置された64ラックのBlue Gene/Lは、標準ベンチマークで280.6Tflop/sの性能を達成し、再び世界一の座を獲得しました。
  Blue Gene/Lは、従来の並列計算機の限界を大きく引き上げる革新的なスーパーコンピューターといえます。本稿では、そのようなブレークスルーを達成するための本質的な技術的チャレンジと、Blue Gene/Lによる実際の取り組み、さらにそのアーキテクチャー的な特徴について解説します。