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IBMプロフェッショナル論文

「PROVISION Winter 2006 No.48」 特集 R&Dイノベーション のご紹介

 

Cell Broadband Engine™ を用いたブレード・サーバーの設計と実装


日本アイ・ビー・エム株式会社
Senior Technical Staff Member
大和システム開発研究所
佐貫 俊幸

[プロフィール]
1983年日本アイ・ビー・エム株式会社サイエンスインスティチュート(現東京基礎研究所)入社.プログラミング言語の研究,大規模Video On Demand(Vod)やコンテンツ配信などのデジタルメディア・システムの構築,サーバー製品の開発などに従事.1997年米国IBMに出向.ソフトウェアならびにソリューションの技術企画を担当.2000年帰国後,エマージング・ビジネス(EBO)を推進.現在,CBEおよび次世代マイクロプロセッサー応用システムの企画,開発を担当.情報処理学会,IEEEの各会員.


  IBMは,ソニー・グループ様,東芝様と共に,Cell Broadband Engine(以下CBEと記す)と呼ばれる次世代のマイクロプロセッサーを開発した.CBEは,PowerPC® との互換性を保ちながら,SPE (Synergistic Processor Element)と呼ばれるSIMDエンジンを複数個搭載し,高速の処理が可能となることを目指している.しかしながら,アプリケーション・プログラムからCBEの能力を活用するためには,複数のSPEを有効活用した並列処理やデータの入出力を考慮に入れる必要がある.我々は,このCBEを用いたブレード・サーバーCPBSを設計・試作した.本論文では,このサーバーの基本設計を行うに当たり,CBEの性能を生かしたシステム・アーキテクチャーの提案をする.また,実装したプロトタイプを用いて特定のアプリケーション・プログラムの評価を行ない,大幅な処理の高速化が図れたことを報告する.

Key Words and Phrases:
マイクロプロセッサー,アーキテクチャー,システム設計,デジタルメディア処理

  1. はじめに

  2. CBEアーキテクチャーの概要
    2.1  設計思想
    2.2  CBEプロセッサーの基本構造

  3. CBEのシステム化の課題
    3.1  多様なプログラミング・モデルへの対応
    3.2  LSの制約

  4. CPBSの設計と実装
    4.1  設計指針
    4.2  CPBSハードウェアの実装
    4.3  ソフトウェアの実装

  5. 評価と考察
    5.1  布のシミュレーション
    5.2  検索アプリケーションにおける評価

  6. おわりに