
[特集の視点]
テクノロジーの世界だけではなく、一般社会においても、今ほど情報の価値に注目が集まっている時代はないでしょう。
つい数年前には考えられなかったことですが、普通のユーザーがPCの前に座るだけで、インターネット上にある世界中の膨大な情報から、話題のGoogleやYahoo!の検索エンジンを使って即座に気軽に欲しい情報を安価に手に入れることができるようになりました。Web 2.0で代表されるような新しいビジネスモデルも出現してきました。
企業においては、社内システムの構築開始以来、数十年にわたって膨大な情報がさまざまなシステム内に蓄積されてきました。それは、例えばコールセンターのお客様情報であり、パートナーからの受発注情報であり、顧客への請求書のデータであり、マーケットリサーチの情報であり、いずれもとても貴重な情報です。しかし、そのような情報を、管轄部署以外の社内ユーザーが欲しいときに、欲しいデータの形で手に入れることができるでしょうか? 有益な情報が、各セクション内や各アプリケーション内で埋もれていないでしょうか? また、多数のデータを総合した分析情報として活用できているでしょうか? 経営者は、それらの最新情報を横断的に見て、毎日の経営に利用できているでしょうか? 昨今のビジネス環境では、スピードがますます重要になってきています。今日欲しい情報が、明日手に入るのでは遅いのです。
「インフォメーション・オンデマンド(IOD)」とは、本来はアプリケーションと密接に結び付いたデータを切り離して、任意のアプリケーションが必要に応じて適切なデータにアクセスできる環境を実現しようとする考え方です。また、それを実現するためのミドルウェア製品やソリューションを含んだ体系です。
本特集では「インフォメーション・オンデマンド」の考え方の持つ可能性や、先進的な企業や団体で実際にどのようにしてIODの環境を実現しているのか、またその実現によってどのような果実を手に入れたのかについて、事例を交えながらご紹介します。
PROVISION 52号 「特集テーマ:インフォメーション・オンデマンド」
コンテンツリーダー 菅原 香代子
- 特集の視点
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解説
表紙について
[スズメ]
日本全国に分布するスズメは、わたしたちに最も身近な鳥の一つでしょう。人がいる場所には必ずいて、離村などで人がいなくなると一羽も見られなくなるといわれます。「情報」も同じ。まさに「人のいるところに情報あり」という環境を実現するのがインフォメーション・オンデマンドです。
イラスト: 斎藤 壽
イラスト/斎藤 壽
1936年青森県生まれ。自動車のテクニカル・イラストレーションを主に手掛けた後、90年頃から野鳥・動物などのネイチャー系イラストレーションで広告の世界でも活躍している。
