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テクノロジーの必然的な流れは、インフォメーション・オンデマンドへ
日本アイ・ビー・エム株式会社
ソフトウェア開発研究所 所長
執行役員
岩野 和生
世界規模で分散したさまざまなデータを管理し、活用することを可能にするインフォメーション・オンデマンド(IOD)。それはSOAと表裏一体の関係にあり、ビジネス面の要請とテクノロジーの進化から生まれた、いわば必然的なものといえるでしょう。
最新の研究では「半導体の集積度は1年半ごとに2倍になる」という「ムーアの法則」が、今後10年間は有効だろうといわれており、ハードウェアの価格低下によって制約がなくなると、世界中の情報を集めて利用することができるのではないかと思われます。この、世界中に分散した多種多様なデータの活用方法として、IODの研究が進んできました。具体的には、仮想化の技術が大きな役割を担っています。
さらに、IODはメタデータの管理にも大きな威力を発揮します。これからは、メタデータの活用がビジネス上の大きな強みになるだけではなく、メタデータ自体が大きな価値を持ち、ビジネスの対象にさえなっていくと予想されます。また、データおよびメタデータを管理するために、データベース自体にも新しい機能が求められるようになるでしょう。すなわち、IODが「サービスとしての情報」の提供を可能にするのです。これは、適切な情報を適切なタイミングで適切な人や組織へ、適切にコントロールしてサービスの形で提供するというもの。つまり「サービスとしての情報」と考えることにより、情報のサービスレベルやポリシーなどをきめ細かくサポートできるようになります。
オープンスタンダードに基づいたIODの普及は、データの世界の再編成につながる可能性が大いにあります。そうなったとき、新しい流れにいち早く対応した企業が業界をリードし、大きな成果を得るものと思われます。
