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IBMプロフェッショナル論文

「PROVISION Summer 2007 No.54」 特集 イノベーションを生み出すDNA のご紹介

ITセキュリティ要件の抽出手法
- オペレーショナル・モデリングとセキュリティ・メソッドの統合 -


日本アイ・ビー・エム
システムズ・エンジニアリング株式会社
ビジネス・アーキテクチャー
ICPシニアITアーキテクト
大津留 史郎 Shiroh Ohtsuru

[プロフィール]
1989年日本IBM入社,OSIネットワークのスペシャリストおよびプロジェクト・マネージャーとして公共・通信分野におけるSIプロジェクトを担当.1998年より日本アイ・ビー・エム システムズ・エンジニアリングに出向し,OSI,SNA,TCP/IPのネットワーク技術支援を担当.2002年よりITアーキテクトとしてセキュリティ,システム基盤のアーキテクチャー設計を担当し,2007年より現職.
ohtsuru@jp.ibm.com


  IT基盤アーキテクチャーの設計手法の一つとして,IBMにはオペレーショナル・モデリング(OM:Operational Modeling )という手法がある.また,IBMには複数のITセキュリティ・アーキテクチャーの設計手法(セキュリティ・メソッド)がある.しかしながら,OMとセキュリティ・メソッドとの関連性は十分に整理されておらず,セキュリティ専門家でないITアーキテクトがITセキュリティ要件を抽出し,IT基盤アーキテクチャーに反映させる事は困難な状況である.
  本論文では,この課題を解決するために,ITセキュリティ要件の位置づけを整理し,セキュリティ・メソッドとOMの内容を分析し,これらの手法の統合を提案する.本論文で提案する手法は,OMの手法を基本とすることで,セキュリティを専門としないITアーキテクトにとっても理解し易い実践的な手法となっている.

Key Words and Phrases:
ITセキュリティ・アーキテクチャー,IT基盤アーキテクチャー,セキュリティ・メソッド,オペレーショナル・モデリング,アーキテクチャー

  1. はじめに
    1.1  ITセキュリティは新しいテーマである
    1.2  変化する前提条件1;想定する脅威の変化
    1.3  変化する前提条件2;関連する法規制の変化
    1.4  断片的な疑問に対する完全な解の要求

  2. ITセキュリティ要件の位置づけ
    2.1  要件と制約全体から見たITセキュリティ要件の位置づけ
    2.2  情報セキュリティ全体から見たITセキュリティ要件の位置づけ
    2.3  個人情報保護とセキュリティとの関係

  3. IBMのアーキテクチャー設計手法とその課題
    3.1  OMにおけるITセキュリティ要件の扱い
    3.2  日本IBMにおけるセキュリティ・メソッド

  4. OMとセキュリティ・メソッドの統合
    4.1  OMとセキュリティ・メソッドの統合(課題3の解決)
    4.2  リスク分析の実践的手法(課題1及び4の解決)
    4.3  セキュリティ対策技術の分類(課題2の解決)

  5. おわりに