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IBMプロフェッショナル論文

「PROVISION Fall 2008 No.59」 特集 変貌を遂げるソフトウェア・テクノロジー のご紹介

Java VM 用メモリー解析ツールMarusa

  Java™ プログラム全体のメモリー使用量の内訳を解析するには,その実行環境であるJVM™ 自体のメモリー使用量も同時に解析する必要がある.しかし,既存のツールで,JVM のデータ構造ごとのメモリー使用状況(JVMレベルのメモリー情報)と,OS のプロセス・メモリー管理情報(OSレベルのメモリー情報)を組み合わせ解析するものはなかった.筆者らが研究・開発しているJava VM用メモリー解析ツールMarusaは,これら二つのレベルのメモリー情報を統合して,JVMプロセスのメモリー使用量の詳細な解析や,物理メモリー使用量の解析が可能である.それによって,Java プログラムの動作の推測やJVM の設定変更の効果の確認に効果的に利用できる.

Words & Phrases:
Marusa,Java,メモリー使用量解析,解析ツール,JVM 構成パラメータ調整

  1. はじめに

  2. JVM プロセスのメモリー構成要素
    2.1  OSレベルのプロセス・メモリー構成要素
    2.2  JVMレベルのプロセス・メモリー構成要素

  3. Marusaのメモリー解析
    3.1  Marusaのメモリー解析手法
    3.2  Marusaの実装

  4. Marusaによる解析の応用例
    4.1  単一スナップショットのメモリー解析
    4.2  メモリー使用量の時間変化の解析
    4.3  共有クラス領域の最適化への応用

  5. おわりに

著者プロフィール

日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
インフラストラクチャー・ソフトウェア
スタッフ・リサーチャー
緒方 一則

1990 年日本IBM(株)入社.IBM PC のシミュレーターの開発などを経て,現在,同社基礎研究所にて,Java 仮想マシンおよびJITコンパイラーの高速化,高機能化および,信頼性能向上の研究に従事している.ACM および情報処理学会会員.
http://www.trl.ibm.com/people/ogata/


日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
インフラストラクチャー・ソフトウェア
シニア・リサーチャー
河内谷 清久仁

1987年日本IBM(株)入社.以来,同社東京基礎研究所にて,オペレーティング・システムやプログラミング言語に関する研究に従事.
Javaに関しては,Linux用JITコンパイラーの開発,同期処理の高速化,起動の高速化,使用メモリー解析と削減,仮想化などの研究を行っている.ACMおよび情報処理学会会員,日本ソフトウェア科学会理事.博士.
http://www.trl.ibm.com/people/kawatiya/


日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
インフラストラクチャー・ソフトウェア
リサーチャー
三廻部 大

2007 年日本IBM(株)入社.以来,同社東京基礎研究所にて,セキュリティーやプログラミング言語処理系の研究に従事する.また,オペレーティング・システムとその仮想化技術,ユーザー・インターフェースなどにも興味を持つ.ACM 会員.
http://www.trl.ibm.com/people/mikurube/


日本アイ・ビー・エム株式会社
東京基礎研究所
インフラストラクチャー・ソフトウェア
シニア・テクニカル・スタッフ・メンバー
小野寺 民也

1988 年日本IBM(株)入社.以来,同社東京基礎研究所にて,オブジェクト指向言語の設計および実装の研究に従事.理学博士.
ACM Senior Member.情報処理学会,日本ソフトウェア科学会,各会員.
http://www.trl.ibm.com/people/onodera/