本文へジャンプ

IBMプロフェッショナル論文

「PROVISION Fall 2008 No.59」 特集 変貌を遂げるソフトウェア・テクノロジー のご紹介

非同期Web サービスのためのメッセージング基盤設計
─ SOAP/JMS プロトコルによるWAS-MB 連携とその高可用性・拡張性 ─

  Web サービス連携においてSOAP/JMS(Java Message Service)を通信プロトコルとする非同期処理を行うことは,接続先の状態にかかわらずメッセージ送信を可能にする有用なアプローチである.しかし,その実現のためにはメッセージ基盤設計が必要とされる.本論文ではEnterprise Service BusとしてWebSphere® Message Broker(MB)を採用したときの,WebSphere Application Server のメッセージング・エンジン(ME)採用の優位性を考察し,その可用性,拡張性の高いメッセージング基盤設計の実現方法を述べる.特にME の拡張性を実現するためには,Web サービス・リクエスター/プロバイダー側のメッセージ処理が正しく分散されるように考慮する必要がある.そのための構成上のヒントや考慮点を,検証結果を交えながら紹介する.

Words & Phrases:
SOAP/JMS,メッセージング・エンジン,MDB,MQリンク,Web サービス

  1. はじめに

  2. Webサービス連携における通信プロトコル

  3. SOAP/JMS の仕組みとルーティング実現方針
    3.1  SOAP/JMSのメッセージ送信方式
    3.2  WASからMBを介してのルーティング

  4. SOAP/JMSにおけるWAS-MB接続パターン

  5. WAS-MB構成の高可用性の実現
    5.1  WAS(ME)の高可用性
    5.2  ME-MQ接続を実現するMQリンクと高可用性

  6. メッセージング・エンジンの拡張性の実現
    6.1  負荷分散の実現
    6.2  MDBを使用する構成でのMEの拡張性
    6.3  メッセージ残存回避の実現

  7. おわりに

著者プロフィール

日本アイ・ビー・エム株式会社
ITS 製造ソリューションサービス
製造第2サービス
ITスペシャリスト
石橋 香代子

2005 年,日本IBM 入社.電機メーカー様を中心とした製造業のお客様担当SE として,UNIX 基盤系のデリバリーを担当.主に,SOA 関連のWebSphere 製品を使用したプロジェクトに参画し,インフラストラクチャー・アーキテクチャーの設計・構築に従事している.


日本アイ・ビー・エム
システムズ・エンジニアリング株式会社
ソフトウェアテクノロジーセンター
Webインフラストラクチャー
主任ITスペシャリスト
平岩 梨果

2001 年,日本IBM 入社.入社以来,石油化学系・電機メーカーを中心とした製造業のお客様担当SEとしてデリバリーを担当.現在はSOA 関連のWebSphere 製品をサポートする活動や,SOA プロジェクトにおけるESB(WESB)アプリケーションの設計・構築に従事している.


日本アイ・ビー・エム
システムズ・エンジニアリング株式会社
ソフトウェアテクノロジーセンター
ビジネス・インテグレーション
主任ITスペシャリスト
神野 稚子

1997 年,日本IBM 入社.WebSphere Application Server 担当として多数のWeb システム構築に携わる.2006 年より現在のBPM ソリューションのベースとなるワークフロー製品の担当となり,SOA ベースのBPM ソリューションの設計・構築に従事している.