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- 競争を勝ち抜くため、販売系/事務系の総合的Web基幹システムを構築
- トランザクション量増大に対応するためz/OS搭載のzSeries 990採用を決定
- ゴール・モード、IRD、CF二重化などさまざまな新機能を採用
- 処理能力の増大とソフトウェア費用の削減を両立
- IBM eServer 4シリーズで全体を構築、将来はLinux for zSeriesの活用も構想
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競争を勝ち抜くため、販売系/事務系の総合的Web基幹システムを構築
ニッセイ情報テクノロジー株式会社( 以下、NissayITと表記)は、国内最大手の生命保険
会社である日本生命保険相互会社(以下、日本生命と表記)のIT戦略企業として、同社およびグループ会社の活動を支えるシステムの設計/開発、ならびにそのノウハウを生かした保険・金融業界向けソリューションの提供を中心に展開しています。
このたび日本生命では、全国約2,000ヵ所の支部にいる約6万人の営業職員向けシステムを、Web技術をベースに刷新。この「ニッセイWebシステム」の提案と構築にあたったのがNissayITであり、システムの中枢をなすデータベース・サーバーに採用されたのが、z/OS
V1R4を搭載したIBM eServer zSeries 990でした。
トランザクション量増大に対応するためz/OS搭載のzSeries 990採用を決定

フォーラム21推進部
プロジェクト推進ブロ
ック(大阪)
上席プロジェクトマネ
ジャー
竹本重洋氏
日本生命では、多様化するニーズや商品、販売チャネルに対応するため、能力の増強とともにランニング・コストを抑える要件がありました。
この要件に応えるためには、今後の処理量の増大が予想される一方で、従来システムの処理能力不足やメモリーの不足を解決する必要がありました。
「最新のzSeriesが持つ64ビット機能や種々の先進機能を採用する一方で、ワークロード使用料金方式によるコスト削減を提案し、プロジェクトが発足しました」と語る、ニッセイ情報テクノロジー株式会社フォーラム21推進部プロジェクト推進ブロック(大阪)の上席プロジェクトマネジャー、竹本重洋氏。
こうして、中枢のサーバーをz990にアップグレードし、OSも従来のOS/390®
V2R10から、最新の64ビットOSであるz/OS V1R4とする作業がスタートしました。
ゴール・モード、IRD、CF二重化などさまざまな新機能を採用
フォーラム21推進部
プロジェクト推進ブロ
ック(大阪)
専門職
津田友香氏
ニッセイWebシステムは、2004年1月にその一部である「新代理店Webシステム」が稼働。2004年5月には「拠点Webシステム」をにらんで、z/OS搭載の2台のz990を導入しました。
ニッセイWebシステムの大きな目標は、トランザクション量増大への対応と処理の高速化です。このため今回、ワークロードに応じてCPUやI/O等の配分を自動的に最適化する「インテリジェント・リソース・ディレクター(IRD)」を導入するために、ワークロード・マネージャー(WLM)の「ゴール・モード」を採用。ゴール・モードは、ユーザーに理解しやすい表現方法でサービス目標を設定し、目標達成度を数値で評価することで、システム全体のスループット向上と管理の容易性を実現します。
「6つの本番区画間で夜間バッチの規模とピーク時間隔に若干のズレが存在することから、並列シスプレックス内で自動的かつダイナミックにCPUのウェイト値を変更することができるIRDを提案しました」(竹本氏)。
加えて、本番機がもっともCPUを必要とする夜間バッチの時間帯には、アプリケーションの開発用区画とインフラ・テスト用区画はほとんど使用しないことから、本番機がピークの夜間には、使用していない開発区画のCPUを動的に使用できる設定を提案しました。
これにより「これまで非常に時間のかかっていたCPUインテンシブの重いバッチ処理時間が大幅に短縮しました」と語る、ニッセイ情報テクノロジー株式会社フォーラム21推進部プロジェクト推進ブロック(大阪)の専門職、津田友香氏。
さらに今回、処理能力に限界のあった外部結合機構(CF)に換え、内蔵結合機構(ICF)を採用。「z/OS
V1R4ではCF二重化がサポートされているので、高可用性を維持したままで、より高速アクセス可能なICFを採用することができました。」(竹本氏)。
処理能力の増大とソフトウェア費用の削減を両立
今回のz990化、z/OS化により、処理能力の向上だけでなく、さまざまな面でコスト削減にも成功しています。例えば、IRDの導入によってリソースの有効利用が可能となり、より少ないCPU能力の調達でシステムが稼働できるようになったこと、CFをICFに変更することによって、その保守料金が不要になったことなどが、大きなコスト削減効果につながっています。
さらに、OS/390 V2R10利用時には適用できなかった「ワークロード使用料金」が適用可能となったことで、使用量に応じたオンデマンドな料金システムとなり、ソフトウェア・コストも低減する見込みです。
お話を伺ったのはz990が本格稼働を始めて約1ヵ月後のことで、効果の詳細確認はこれからとのことでしたが、z/OSの採用によってマシンの処理能力が増大する一方でソフトウェア費用は削減できる見通しです。
IBMeServer 4シリーズで全体を構築、将来はLinux for zSeriesの活用も構想
「ニッセイWebシステム」の構築は2005年1月の全面サービスインまで作業が続き、WLMやIRDを活用して、より細かなチューニングも進められます。またシステム全体では、泉北センターに統合されたWebアプリケーション・サーバーにpSeries®が、既存の事務系業務との中継サーバーにはiSeries™が、さらに全国の支部にはLinuxを搭載したxSeries®が設置されるなど、IBM
eServerの4シリーズが活躍。NissayITと日本IBMはこれらシステム全体の構築を委託され、協力して作業に当たっています。
さらに、「今後は、Linux for zSeriesを活用したいですね。zSeriesの堅牢性と、既存の事務系業務の運用スキル、さらに今回のプロジェクトで得た先進技術のノウハウを駆使し、サーバー統合など、zSeriesをもっと活用するソリューションを提供していきたいです」と、竹本氏は将来構想を語ってくださいました。
インテリジェント・リソース・ディレクター(IRD)
IRD はクラスター・テクノロジーを使い、z/OSが稼働する論理区画間のワークロードの優先度に基づいて、プロセッサーやI/Oをオペレーターの介入なしに、動的に振り分ける機能です。
ワークロード使用料金(WLC)
オンデマンド時代に対応した新しい料金体系です。従来はハードウェアの能力による固定料金でしたが、WLCは各ソフトウェアが使用したキャパシティー(4時間経過平均の使用量の最大値)に基づいた変動料金方式を採用しています。
※ IBM、On Demand(ロゴ)、e(ロゴ)server、iSeries、OS/390、pSeries、xSeries、z/OS、
zSeriesは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
LinuxはLinus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標。


