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株式会社NTTデータ 様

基幹系システムのサーバー統合

約200台のサーバーをLinux搭載のメインフレームに統合、集約し信用金庫共同システムの“法人向けインターネット・バンキング機能”を構築

全国の信用金庫向けに、新たなインターネット・バンキング機能を構築
株式会社NTTデータ(以下、NTTデータ)はこのたび、全国200数十庫におよぶ信金共同事務センター加盟の信用金庫向けに、新たなダイレクト・チャネル・サービスとして、法人向けインターネット・バンキング機能「WEB-FB®」を構築しました。サービスの提供は、全国7つの地区センターのうち、北海道・東京・東海・大阪の4地区センターでの運用を皮切りに、2004年4月からスタートしています。
「WEB-FB」は、既存の信用金庫共同システムの追加機能として、Linuxが稼働するIBMのオープンメインフレーム、IBM eServer zSeries上で機能し、同じくIBMのミドルウェア群、WebSphere®やDB2®などを利用して構築されている点を大きな特徴としています。



200台のWindows®サーバーが稼働していた従来のバンキング・サービス・システム
渡辺晃氏の写真
株式会社NTTデータ
金融ビジネス事業本部
チャネルビジネスユニット
第一開発担当 部長
渡辺晃氏
地域金融活性化の担い手として、地域の中小企業や住民等をパートナーに、豊かで活力ある社会づくりの取り組みを進めている信用金庫。特に、2003年に金融庁より発表された「リレーションシップバンキング構想」では、信用金庫業界に対して、中小企業の再生・支援や地域社会活性化への積極的な取り組みが求められています。
「こうした中、私たちは“リレーションシップバンキングの機能強化”に寄与する多様な提案を実施しており、その一環として、中小企業の資金移動の利便性向上に貢献するシステムとして構築したのが今回の『WEB-FB』です」と、開発担当者であるNTTデータの渡辺部長は語ります。
従来稼働していた「FB」システムは、各信用金庫に対応した約200台のWindowsサーバーにより、全国約20万社の企業に法人向けバンキング・サービス(パソコン通信での預金の残高照会、入出金照会、総合振込、。照会、総合振込、給与振込、口座振替業務など)を提供する、というものでした。
このシステムを利用するためには、企業側は専用の端末もしくは専用ソフトが必要でした。また、全銀協パソコン伝送手順(ファイル伝送)に準拠しており、伝送結果をオンラインで確認する手段がなく、企業と信用金庫間ではデータのやり取りの都度、持込データ内容のFAX送信や、電話を使った確認作業が必要である、といった難点がありました。



Linux上で高い信頼性、可用性を実現するため選択されたIBM eServer zSeries
三浦弘二氏の写真
株式会社NTTデータ
金融ビジネス事業本部
チャネルビジネスユニット
第一開発担当 課長
三浦弘二氏
新規システムにおいては、当初、UNIXサーバーを利用して構築する案が検討されていました。
しかし『変化に即応して最新技術を採用しつつ、トータル・コストを抑えた柔軟なシステムを』との信用金庫の要望にこたえるため、NTTデータでは、オープン環境への移行と、システムの集約という手法を選択。そこで、各地区センターにLinuxを搭載した最新のメインフレームIBM eServer zSeriesを設置し、Windowsサーバーによる旧システムを統合、発展させることとしました。
zSeries採用の理由について、開発スタッフの、NTTデータ三浦課長は次のように語ります。
「『WEB-FB』は、信用金庫にとって、企業の資金決裁を担う重要な顧客チャネルの1つであり、24時間365日稼働可能な高い可用性が求められます。また、今後インターネットの利用拡大によるトラフィックの増大においても均一なサービスを提供できる柔軟な拡張性も重要です。
一方今回は、金融機関の基幹系システムでは例の少ないLinuxを活用したシステム構築を目指しており、この点でも、多くの導入先で堅牢なシステム環境を実現しているzSeriesのLinux専用機ならば、今回のシステムに最適なプラットフォームであると判断して、導入を決定しました」



VMでLinux利用の信頼性と効率を高め、数十台のサーバーを1台のzSeriesに統合
今回NTTデータがLinuxに注目した背景には、世界の技術者が日々革新を加え、ソースが公開されているため、必要に応じて機能の改変や提供が行えるなど、将来にわたって最適なコストパフォーマンスを提供可能であるといった利点があります。
またzSeries、およびLinux on zSeriesについて、渡辺部長はこのように語っています。「実は、既にLinuxについては担当内でも十分な実績があり、信頼性面でも十分耐えられるとの確信はあったのですが、Linuxの上位にVMを配置し、各Linuxを管理下におくことで、より高い信頼性が実現できるという点は魅力的でした。
しかもVMによる統合効果により、必要なパフォーマンスを確保しつつもCPUの使用効率を高め、CPU単位で課金されるソフトウェア・ライセンス費用を抑えることができました」。
さらにサーバー統合については、「以前、分散系システムを構築したとき、監視ポイントの設定や管理でとても苦労しました。
そこで今回、複数サーバーをつなぐのではなく、zSeriesにアプリケーションを統合すれば、故障ポイントや監視ポイントも減り、信頼性も向上するものと考えたのですが、うまくいっているようですね」と渡辺部長は語ります。
また本システムでは、IBMのサポート体制等が評価され、WebSphereやDB2、さらにTivoliなどのIBMミドルウェア製品も随所に活用されています。



エンド・ユーザー、信用金庫の双方に多大なメリットをもたらす新システム
今回の「WEB-FB」は、エンド・ユーザーである企業、および信用金庫の双方にとってメリットがあります。
まず、エンド・ユーザーである企業にとっては、

同時に、信用金庫にとっても、

など、多くのメリットが実現します。



いっそうの機能強化を目指すNTTデータに日本IBMもパートナーとしてサポート
NTTデータではさらに、同一基盤上で、柔軟なサービス対応が求められる個人向けインターネット・バンキングの機能を提供開始しています。
「今後は中小企業ポータル・システムやコール・センターとの連携、Webコラボレーションなどの機能を拡充し、変化の激しい金融サービスに迅速かつ柔軟な対応を目指します。
そして2005年秋までに、リスク管理機能の高度化、融資機能の強化など、信用金庫の“リレーションシップバンキングの機能強化”をさまざまな側面から強力にサポートする機能をご提供していく予定です」(渡辺部長)。
また日本IBMも、優れた販売力、技術力を備えたSI企業とのパートナー・ビジネスを強力に推進しており、今後もオープン・システム市場におけるNTTデータとの協業をさらに拡大していく計画です。



日本IBMとのパートナーシップ強化を通じて適材適所の最新技術の提供を目指す
「NTTデータでは今後も、地域企業のニーズを先取りし、『WEB-FB』の機能追加を行っていくことで、地域企業の活性化に貢献する、リレーションシップバンキングとしての信用金庫の位置付けの確立を支援し続けたいと考えます。
そのためにも、お客様に、適材適所で最新技術をご提供できるよう、日本IBMさんとのパートナーシップを今後も継続していきたいと考えています」(渡辺部長)。



IBM、ON(ロゴ)Demand Business、e-businessロゴ、e(ロゴ)server、DB2、CICS、EnterPrise Storage Server、TotalStorage、WebSphere、z/OS、zSeriesは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。 他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標。

サマリー

適用業務
基幹系システムのサーバー統合

ソフトウェア
z/VM® V4.4
WebSphere® Application Server V5.0
DB2 Universal Database
Enterprise Server Edition V8.1
Tivoli® System Automation V1.2

ハードウェア
IBM eserver zSeries
IBM TotalStorage® Enterprise Storage Server®