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基本は「お客様第一」の姿勢。
PeopleSoft導入で 一層の効率化とコスト削減を実践。

 

「経理情報の高度化」プロジェクトで経営基盤の強化を進めています

トヨタ自動車株式会社(以下、トヨタ自動車と略す)は、同社独自の「ジャスト・イン・タイム」の生産方式のもと、消費者の需要に合わせて、効率良く、魅力あるクルマづくりを続けてきました。そして、1999年10月には、国内メーカーとして初めて、国内自動車生産累計1億台を達成。日本を代表する自動車メーカーとして躍進を続けています。 同社では、さらに、クルマづくりを支える管理部門においても生産性の向上を図るため、「経理情報の高度化」プロジェクトをスタート。1997年には、支出/入金処理や、債権債務の相殺などの経理・財務プロセスの合理化およびスピード化を図り、よりタイムリーな経営情報を導きだすため、経理システムの再構築を検討しはじめました。



ERPパッケージ導入の決め手は「スピードと低コスト」

自動車業界における競争が厳しさを増すなか、同社の経理システム再構築の要件として重要だったのは、スピードと低コスト。そこで、自社ですべて開発するよりもERPパッケージを導入することが決定されました。同時に、ニューヨーク、ロンドンの両証券取引所への上場を控えていたこともあり、世界一厳しいといわれる米国の会計基準(SEC基準)にのっとったソフトウェア・パッケージを利用することで、上場への基準を満たすシステムを短期間で開発できることも、ERPパッケージ導入の一因でした。



月150万件の膨大なトランザクション。S/390ベースのPeopleSoftを採用

いくつかのERPパッケージをベンチマーク・テストした結果、トヨタ自動車が選んだのが米国PeopleSoft社のパッケージです。当時、システム開発部 高度化プロジェクト推進室 経理高度化グループでプロジェクトに当たっていた日下部和也氏(現コーポレートIT部 第2プロジェクト室 経理グループ 担当員)と同じく坂根孝一氏(現コーポレートIT部 第1プロジェクト室 SMSグループ)は、その理由を次のように述べています。
「当社の経理システムの場合、月間に150万トランザクションと非常に大量のデータを処理する必要があります。それを可能にする構成を考えると、当社で長年活用し実績のあるIBMのメインフレームとDB2を使って処理ができるアプリケーションであるということが第一条件。そういう意味でホスト環境で稼働できる力を持っていたのがPeopleSoftでした」。(日下部氏)
「集中処理に堪えうるバッチ・パフォーマンスの良さに加え、PeopleToolsという開発ツールが充実していたのも良かった。手形処理など日本の商習慣に合わせたカスタマイズやGUIの組み上げも容易に行えました」。(坂根氏)



30年以上にわたる信頼がベース。すべての売り買い情報がS/390に

トヨタ自動車ではおよそ30年前よりIBMメインフレームを事務系の基幹システムとして使用してきた実績があり、今回のERP導入に関しても、信頼性の面からS/390を活用することを選んだといいます。
「すべてのお金の流れを扱うわけですから、信頼性が重要です。万一トラブルが起こったときに社内だけではなく、取引先に迷惑がかかってしまうわけですから。それも、なるべくコストをかけないでその基盤をつくらなければならない、となると既存のS/390を活用するのが一番でした」。(坂根氏)
PeopleSoft導入にあたっては、1998年10月に実開発が開始され、翌年4月には稼働を開始しました。



S/390とPeopleSoftがトヨタ自動車の経理業務を効率化

PeopleSoftを利用したトヨタ自動車の新経理システム



長年の経験に裏打ちされた迅速なIBMスタッフのサポート

PeopleSoftを利用した同社の新経理システムは、開発・保守の効率化を考え、データベース、アプリケーション、クライアントの3階層構造になっています。またエンド・ユーザーは、財務部が40人、経理部が80人ほどで、ピーク時には150名がシステムを利用しています。 開発のプロセスでは、データベース接続に関するIBM側のサポートも鍵となりました。
「問題発生時の迅速な原因の特定、修正パッケージの事前検証、パフォーマンス改善などの面で開発部門も含めたIBMの総合的なサポート力には改めて感心しました」。(坂根氏)



さらに競争力を高めるために今後もS/390に期待

S/390とPeopleSoftを基盤に経理事務の効率化を進めるトヨタ自動車。
「今後は、さらなる生産性向上と連結決算の早期化を目指し、四百数十社に及ぶグループ企業にも会計業務のプラットフォームとしてPeopleSoftの展開を進めていく予定です」。(日下部氏)
また、同社では、経理システムの発展形として、部品表システムのグローバル化など、世界規模で情報インフラの整備を進めていく予定です。国際的な視野にたつ同社の管理部門において、システムの信頼性やスケーラビリティーはますます重要となります。今後も「TOYOTA」ブランドをバックで支え、経営の効率化を推進するために、S/390の持つ優れた可用性、連続稼働性および拡張性がより一層期待されています。



IBM、On Demand(ロゴ)、e(ロゴ)server、iSeries、OS/390、pSeries、xSeries、z/OS、
zSeriesは、International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
LinuxはLinus Torvaldsの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名などはそれぞれ各社の商標または登録商標。

サマリー

適用業務
会計・財務部門の生産性を向上させるERPシステム

ソフトウェア
OS/390、DB2、PeopleSoft

ハードウェア
S/390並列エンタープライズ・サーバー(9672-R85)