System z9を中核としてハードウェア、オペレーティング・システム、ミドルウェア、アプリケーションを効率的に連動させることにより、強力なインフラストラクチャー統合環境が実現します。
必要な資源をワークロード管理
稼働するすべてのワークロードがビジネス上同じ優先順位を持つとは限りません。System z9は、WLM、IRDなど優れたワークロード管理機能をご提供しています。z9 ECでは、さらに、複合環境における多種多様なトランザクションを管理し、相互依存性や変更管理を制御できるようになり、CP、IFL、zAAP、zIIP、ICFなどの専用プロセッサーが混在する大規模なサーバー統合環境もきめ細かく管理可能になりました。
ワークロードマネージャー(WLM)
システム内を流れる作業で実行されるワークロードに対してユーザーがポリシー・ベースの目標を設定できるようになるため、ビジネス課題への対応が容易になります。ユーザーは、それぞれの目標ごとにパフォーマンス目標とビジネス上の重要度を定義します。さらにビジネスの観点から作業目標も定義します。その後「ユーザーの定義した目標を満たすにはプロセッサーやストレージなどの資源をどの程度割り振るべきか」がシステムによって判断されます。
インテリジェント・リソース・ディレクター(IRD)
IRDは、レスポンスタイムなどのパフォーマンスと業務の重要度により優先度の低いLPARから高いLPARに資源を自動的に移動しますので、IRDを利用することでシステム全体の資源を有効利用できます。
IBM Systems Director
さまざまなOSやハードウェアで構成された異機種混在環境を、優れた仮想化技術によって統合し、ITインフラの統合、リソース使用効率の向上を実現。 z9 ECを活用したITインフラのさらなる仮想化を実現します。

セキュリティーの強化
System z9は、メインフレームのテクノロジーを継承し、サーバーとソフトウェアさらにストレージなどシステム全体の優れた連携に基づいて、オンデマンド・オペレーティング環境のセキュリティー要件を満たす最新のテクノロジーとソリューションをご提供しています。System z9を中核とした統合インフラストラクチャー環境の構築により、企業全体のセキュリティーを大幅にレベル・アップすることが可能になります。
- Crypto Express2機構は2個の暗号化エンジンを搭載し、コプロセッサー(セキュア・キー暗号化トランザクション用)モードの機能とアクセラレーター(Secure Sockets Layer(SSL)アクセラレーション用)モードの機能を、切り替えて使うことができます。z9 ECでは、2個の暗号化エンジンを個別に定義できるため、コプロセッサー・モード2個、アクセラレーター・モード2個、または両方1個ずつという形にカスタマイズすることができます。こうしたカスタマイズはHMCコンソールを使用して行います。
- CPアシスト暗号化処理機構(CPACF: Assist for Cryptographic Function)には、z9 ECに対するクリア・キー・モード機能強化が含まれます。例えば、Advanced Encryption Standard(AES)への準拠、SHA-256サポートの強化、内蔵の擬似乱数生成機構(PRNG)などが含まれています。
- ホスト・サーバー資源の使用を必要としない、ストレージ環境内での暗号化(encryption)機能(いわゆる「outboard encryption」機能)の開発・拡張・サポートを予定※。このoutboard encryption機能のサポートは、IBM TotalStorage®ポートフォリオ内の製品で提供され、ICSF(Integrated Cryptographic Service Facility)で提供されるキー管理機能によって活用されます。
※開発意向表明:これらはあくまで現時点でのIBMのビジネス目標を表す物であり、確約するものではありません。具体的な製品化の最終決定は、あくまでもIBMの技術的及びビジネス上の判断に基づいて行われ、通知無しに計画を変更または中止することもあり得ることをお断りしておきます。
周辺装置やネットワークへの接続性の強化
より多くの業務処理をこなし、サーバーや周辺機器の使用効率を高めるためには、より広い帯域幅で高速にデータやネットワークにアクセスするための技術革新が必要となります。
- MIDAW(Modified Indirect Data Address Word)機能により、チャネル、ディレクター、制御装置のオーバーヘッドを低減することが出来ます。これにより拡張フォーマット・データセットにデータ・チェーンを使用するFICONアプリケーション(DB2®およびVSAMを含む)のパフォーマンスが向上します。
- z9 ECに装着される4GbpsのFICONカードにはそれぞれ4個のポートが搭載されているため、最大336個のFICONチャネルの利用が可能です。
- z9 ECは、N_Port ID仮想化(NPIV)の導入により、オープン環境における優れた資源共有を実現しています。NPIVによって、LPARや仮想マシン上のオペレーティング・システム・イメージ間でFCPチャネルを共有できるようになります。
- z9 ECでは、OSA-Express2 1000Base-Tイーサネットとのネットワーキング機能が強化されています。これにより、ラージ・センド(TCPセグメンテーション処理のオフロード)、640個のTCP/IPスタック(仮想化を促進)、無停止でのLICアップデート(トラフィックの混乱を最小化)などがサポートされるようになります。
- OSA-Express2 OSN(OSA for NCP)機能は、System z9オペレーティング・システムからCommunications Controller for Linux(CCL)へのチャネル接続を可能にします。これは、従来型のSNAアプリケーションやデータ資産を新しいネットワーク環境で活用するのに有効です。
柔軟なオペレーティング・システム環境
z9 ECは、z/OS、z/VM、VSE/ESA™、z/VSE™、TPF、z/TPF、Linux for System z9(31-bitおよび64-bitディストリビューション)など、さまざまなオペレーティング・システムを単一サーバー上で管理できる柔軟性を備えています。またESA/390とz/Architectureの両モードをサポートし、新テクノロジーのアドバンテージを利用する事により、既存のアプリケーション資産を有効活用できます。z/OSとz9 ECは、関連する24-bit、31-bit、64-bitのアドレッシング・スキームをサポートします。
- z/OSをz9 ECのマルチブック設計と連携させれば、必要とされるキャパシティーにまで物理的にサーバーを拡張できます。また、最新のソフトウェア・テクノロジーを利用して、企業のトランザクションとデータに最高品質のサービスを提供。この品質を新しいアプリケーションに応用することも図られています。
さらにセキュリティー、拡張性、パフォーマンスに優れたシステム基盤として、WebやJavaといったオープン対応アプリケーションにも非常に適しています。さらに、z9 ECと最新のz/OSの強力なコンビネーションは、入出力アドレッシングと帯域幅が大幅に向上し、ネットワーク接続の選択肢が広がるうえ、可用性、暗号化機能、および問題を診断する機能が向上します。 - 最新のz/VM V5R3は、Linuxなどの仮想イメージの管理性をさらに向上。メモリー領域の拡大による拡張性の向上や入出力性能の向上も実現、よりすぐれた統合環境を実現します。
インフラストラクチャー全体を強力に統合
System z9を中核としてハードウェア、オペレーティング・システム、ミドルウェア、アプリケーションを効率的に連動させることにより、強力なインフラストラクチャー統合環境が実現。オンデマンドビジネス環境は次なるステージへと進化します。
- z/OSまたはLinux上で稼働するWebSphere® MQにより、アプリケーションにおいても、システム統合のための強固なインフラとして一貫性、安全性、信頼性を兼ね備えることができます。
- 内部の仮想LANであるハイパーソケットは、z9 ECでもIPv6をサポートし、膨大なIPアドレスを管理できるようになりました。
- GVRPサポートにより、仮想LAN管理機能が拡張されました。
