本文へジャンプ

セキュリティー  >  重要セキュリティー情報  >  

IBM Caching ProxyにおけるSSLトンネリング設定に関する脆弱性

 
2004年9月24日

【現象】

下記のバージョンに該当するCaching Proxyは、デフォルトでSSLトンネリングが利用できる設定となっており、他のサーバーへの不正アクセス等を試みる見知らぬユーザーによって踏み台サーバーにされることがあります。最新バージョンのCaching Proxyはデフォルト設定が変更され、SSLトンネリングの脆弱性から保護されます。さらにすべてのプロトコルをトンネリングするCONNECTメソッドについて細かな制御が可能になり、SSLトンネリングを利用する環境でも十分なセキュリティーを保つ構成ができるようになりました。

【対象製品】

下記の製品パッケージに含まれるIBM Caching Proxyをご使用で、IBM Caching Proxyのバージョンが下記に該当する場合:

製品パッケージ IBM Caching Proxy
バージョン
Edge Server V2.0 V4.0.2.32 未満
WebSphere Application Server V5.0.x Network Deployment V5.0.2.11 未満
WebSphere Application Server V5.1 Network Deployment V5.1.0.0

【確認方法】

Caching Proxyのバージョン確認方法
  • AIXの場合

    lslpp -l | grep wses コマンドで確認します。以下のように表示されます。

    wses_cp.base   5.1.0.5 COMMITTED Caching Proxy


  • Linuxの場合

    rpm -qa | grep WSES コマンドで確認します。以下のように表示されます。

    WSES_CachingProxy-5.0.0-0


  • Windowsの場合

    レジストリの値からバージョンを確認します。

    レジストリエディタを起動([スタート]-[ファイル名を指定して実行]で「regedit」と入力)し、以下のキーを選択します。

    HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\IBM\WSES-CachingProxy\CurrentVersion

    画面の右側に表示される、以下のようなエントリーの値を確認します。

    MajorVersion 0x00000004(4)
    MinorVersion 0x00000000(0)
    PatchLevel 0x00000021(33)

    上記の場合、Caching Proxyのバージョンが4.0.33であることを表します。


  • Solarisの場合

    下記コマンドで確認します。ここで#はメジャーバージョン番号を表します。

    pkginfo | grep WSES
    pkginfo -L WSEScp.#


  • HP-UXの場合

    swlist | grep WSES コマンドで確認します。
【対応方法】

リバース・プロキシ構成の場合

リバース・プロキシ構成の場合、上記のレベルの修正プログラムを適用後は、SSLトンネリング、CONNECTメソッドは使用不可にされており、構成ファイルを変更する必要はありません。修正プログラムの入手は、下記お問合せ先に記載されていますPAテクニカルサポート総合窓口までお問い合わせください。


フォワード・プロキシ構成の場合

上記のレベルの修正プログラムを適用後、フォワード・プロキシ構成でSSLトンネリングとCONNECTメソッドをサポートするには、追加構成を実施する必要があります。修正プログラムの入手は、下記【お問合せ先】に記載されていますPAテクニカルサポート総合窓口までお問い合わせください。

SSLトンネリングをサポートするには、SSLTunnelingディレクティブをonにし、CONNECTメソッドを利用可能にする必要があります。以下の3つのオプション(OutgoingPorts, OutgoingIPs, ImcommingIPs)が、SSLトンネリングのセキュリティー向上のため、Enable CONNECTディレクティブに追加されました。セキュリティーを確保するため、SSLトンネリングの利用に際して、少なくともOutGoingPortsオプションの値を定義することをお勧めします。
  1. OutgoingPorts (SSLトンネリングのためのアクセスを、リモートサーバのポートで制限する)

    OutgoingPorts [all | [port1|port1-port2|port1-*],...]

    例1:
    SSLトンネリングの接続先として、リモートサーバの443ポートのみへのクライアント接続を許可する場合は、以下のディレクティブを設定します。
    Enable CONNECT OutgoingPorts 443
    SSLTunneling on

    例2:
    SSLトンネリングの接続先として、リモートサーバのすべてのポートに対するクライアント接続を許可する場合は、以下のディレクティブを設定します。
    Enable CONNECT OutgoingPorts all
    SSLTunneling on

    例3:
    SSLトンネリングの接続先として、リモートサーバの80ポート、8080-8088ポート、9000以上のすべてのポートに対するクライアント接続を許可する場合は、以下のディレクティブを設定します。
    Enable CONNECT OutgoingPorts 80,8080-8088,9000-*
    SSLTunneling on

    注意
    • フォワード・プロキシで、通常のSSLトンネリングを構成する場合、少なくともOutgoingPortsに、443かallの設定を行ってください。
    • 複数のポート、ポート範囲をリストに指定する場合は、スペースを入れずにコンマで区切ります。

  2. OutgoingIPs (SSLトンネリングの為のアクセスを、リモートサーバのIPアドレスで制限する)

    OutgoingIPs [[!]IP_pattern,...]

    例:
    IPとhost名が *.ibm.comに一致し、192.168.*.* に一致しないサーバーの全てのポートへに対するクライアント接続を許可する場合は、以下のディレクティブを設定します。
    Enable CONNECT OutgoingPorts all OutgoingIPs *.ibm.com,!192.168.*.*
    SSLTunneling on

    注意
    • IP_patternを複数指定する場合は、スペースを入れずにコンマで区切ります。

  3. IncomingIPs (SSLトンネリングのためのアクセスを、クライアントIPアドレスで制限する)

    IncomingIPs [[!]IP_Pattern,...]

    例:
    クライアントIPアドレスが 192.168.*.* から、リモートサーバの全てのポートに対するクライアント接続を許可する場合は、以下のディレクティブを設定します。
    Enable CONNECT OutgoingPorts all IncomingIPs 192.168.*.*
    SSLTunneling on


    注意
    • 192.168.*.* をイントラネットのIPマスクとした場合、上記構成ではイントラ側からの接続のみにSSLトンネリングの為のCONNECTメソッドが許可されます。
    • IP_patternを複数指定する場合は、スペースを入れずにコンマで区切ります。
【お問合せ先】

PAテクニカルサポート総合窓口
(有効なメンテナンス契約IBM番号をお持ちのお客様)

電話 :0120-557-971
受付時間 :月〜金 9:00〜17:00(祝日、12/30〜1/3を除く)

【参考情報】

WASサポートページ (英語)



上に戻る