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重要セキュリティー情報 > 

AIX5.2,5.3におけるsendmailの脆弱性

MIMEメッセージによるDoS攻撃

概要

公開日: 2006年6月26日
更新日: 2006年8月31日、更新概要は更新履歴を参照してください。

特殊なMIMEメッセージによりDoS攻撃を受ける脆弱性が発見されました。この脆弱性に対して、IBM は AIX のための修正プログラムを提供します。

現象

オープン・ソース・ソフトウェアのメールソフトウェアである Sendmail において深刻な脆弱性が発見されました。
この脆弱性により、特殊な細工をされたMIMEメッセージを受信することでサーバーのメモリが大量に消費されDoS状態になったり、メールの配送ができなくなる可能性があります。
この脆弱性に対して、IBM は AIX のための修正プログラムを提供します。Sendmail はメール転送エージェントとして AIX に搭載されております。


対象製品

AIX5.2,AIX5.3


確認方法

Sendmail は bos.net.tcp.client ファイルセットによって提供されます。このファイルセットが導入されているかは以下のコマンドで確認してください。
# lslpp -L bos.net.tcp.client

このファイルセットが導入されている場合は、そのバージョン情報、ステータス、ファイルセット内容の説明などが表示されます。

sendmailが稼動しているかは以下のコマンドで確認してください。
# lssrc -s sendmail

sendmailが稼動している場合は、プロセスIDとsendmailデーモンの状況が表示されます。
sendmail稼動時の出力例:

Subsystem Group PID Status
sendmail mail 213216 活動状態

対応方法

【A:正式な修正】
以下の修正プログラムが提供されています。
APAR number for AIX 5.1.0: IY86038 (available)
APAR number for AIX 5.2.0: IY85930 (available)
APAR number for AIX 5.3.0: IY85415 (available)
これらの修正プログラムの適用の際は、最新のテクノロジー・レベルにアップデートされることを推奨します。

注: AIX5Lの修正プログラムは、IBMのWebサイトQuick links for AIX fixes(英語)より、Specific fixes⇒ <所定の AIX レベル>を選択し、APAR number or abstract⇒ <所定のAPAR番号>を指定し入手します。

AIX 5Lの最新テクノロジー・レベルもQuick links for AIX fixes(英語)より入手できます。

【B:暫定フィックス(Interim Fix、ifix)】

暫定フィックスは下記サイトよりダウンロードできます。
ftp://aix.software.ibm.com/aix/efixes/security/sendmail_vu146718.tar.Z

sendmail_vu146718.tar.Z は tar 形式の圧縮ファイルです。まず uncompress コマンドと tar コマンドを使用して、ファイルを解凍、復元してください。その後、セキュリティ勧告の英語原文、以下の暫定フィックスとそれぞれの暫定フィックスの PGP 署名ファイルが復元されたことを確認してください。
sendmailに対する別の暫定フィックスを適用している場合は、既に適用されている暫定フィックスを削除する必要があります。

Filename sum md5  
IY85930_06.060610.epkg.Z 26388 568 f6b6cf4021dfe9a17022552b57d19015
IY85930_07.060610.epkg.Z 49019 569 70c6004b90862ca92c97f1d0f31d716a
IY85930_08.060610.epkg.Z 23261 568 3ceb1567373824fdbbb2c6b53cab3292
IY85415_02.060609.epkg.Z 46935 587 d2190ed78a2137adc0f00f17c8cd4f3b
IY85415_03.060609.epkg.Z 51225 587 76b73ad4d68be044abb6b1d2870eb87f
IY85415_04.060609.epkg.Z 17202 587 bad156de21607a09e9332c7ae4cd20d1

bos.net.clientファイルセットのレベルが以下のどのレベルに含まれるかを確認し、該当する暫定フィックスを適用してください。
Filename Lower Level Upper Level  
IY85930_06.060610.epkg.Z 5.2.0.60 5.2.0.62
IY85930_07.060610.epkg.Z 5.2.0.75 5.2.0.77
IY85930_08.060610.epkg.Z 5.2.0.85 5.2.0.87
IY85415_02.060609.epkg.Z 5.3.0.10 5.3.0.22
IY85415_03.060609.epkg.Z 5.3.0.30 5.3.0.32
IY85415_04.060609.epkg.Z 5.3.0.40 5.3.0.43

重要
a.  sum と md5 値は sum コマンドにて確認します。復元した暫定フィックスの sum 値が正確であるか、PGP 署名ファイルが含まれているかを確認してください。問題があるとき、ファイルの解凍、復元作業とファイルダウンロード用のウェブ・サイト・アドレスを再確認してください。問題を判明できない場合、SWMA/PAテクニカルサポート総合窓口へお問い合わせください。
b.  ここで mksysb を取ることを推奨します。そして、取得した mksysb が実行できるかどうかも確認しておいてください。
c.  暫定フィックスは完全なリグレッション・テストが行われていません。そのため、IBM はすべての環境で正しく稼働することを保証しておりません。お客様の自己責任で適用いただくことをご了承ください。
注: AIX5Lのすべての暫定フィックスは、ftp://aix.software.ibm.com/aix/efixes/security より、入手できます。

sendmail_vu146718.tar.Z ファイルが復元された後、次の手順に従って、暫定フィックスを適用してください。暫定フィックスの適用には、新しい暫定フィックスマネージャー(emgr)を使用します。詳しい情報はこちらをご参照ください。
http://www14.software.ibm.com/webapp/set2/sas/f/aix.efixmgmt/home.html(英語)

1.  sendmail デーモンを停止してください。
# stopsrc -s sendmail
2.  暫定フィックスのインストール・プレビューを行ってください。
# emgr -e ipkg_name -p (ipkg_name は ご使用の AIX レベルと一致する暫定フィックス名です)
3.  暫定フィックスを適用してください。
# emgr -e ipkg_name -X (ipkg_name はご使用の AIX レベルと一致する暫定フィックス名です。"X" オプションは emgr の実行に十分なスペースがない場合にファイルシステムの拡張を試みます)
4.  sendmail デーモンを始動してください。
# startsrc -s sendmail -a "-bd -q30m"
5.  sendmail デーモンが始動されたことを確認してください。
# lssrc -s sendmail

Subsystem Group PID Status
sendmail mail 16000 active

【C:回避策】

a.  Sendmail を使用しない場合は、sendmail デーモンを停止してください。
# stopsrc -s sendmail

Sendmail デーモンが停止されたことを確認してください。
# lssrc -s sendmail

Subsystem Group PID Status
sendmail mail   inoperative

システムブート時に sendmail が始動されないようにするには、/etc/rc.tcpip スクリプト内の以下の行をコメントアウトしてください。
start /usr/lib/sendmail "$src_running" "-bd -q${qpi}"

# start /usr/lib/sendmail "$src_running" "-bd -q${qpi}"
先頭に#を追加することでコメントアウトできます。
b.  sendmail.cf ファイルの編集
MaxMessageSizeをstackの制限値を超える値に設定してください。sendmailがコアダンプを起こすかわりに、メッセージの受信を防ぐことができます。

お問合せ先

SWMA/PAテクニカルサポート総合窓口
(有効なメンテナンス契約IBM番号をお持ちのお客様)
電話:0120-557-971
受付時間:月〜金 9:00〜17:00(祝日、12/30〜1/3を除く)


参考情報 (情報源)
VU#146718 Sendmail fails to handle malformed multipart MIME messages(英語)

更新履歴:
(2006年8月31日)正式な修正が利用可能になりました。


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