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コンテンツ管理

第2回 コンテンツの長期保管に欠かせないライフサイクル管理とストレージ管理

レベル: 入門者向け
2006年3月3日(金)
1.コンテンツのライフサイクル管理

コンテンツの長期保存では、ライフサイクル管理と呼ばれるコンテンツの作成、コンテンツの活用、コンテンツの保管、コンテンツのアーカイブ、コンテンツの廃棄に至る情報ライフサイクルをいかに管理するかが重要になる(図1)。例えば、契約関係書類は、契約時に契約書が作成され、契約したサービスや商品等の有効期間に活用され、契約に係わる社内ドキュメント規定などにより必要な期間保管され、最終的に廃棄される。コンテンツのライフサイクルにより、コンテンツの利用頻度が変化することから、コンテンツ管理システムでは、ストレージ・システムを含むシステムリソースの最適配置・利用が必要になる。
執筆者
執筆者 サミーのイメージ(トマトのような宇宙人のようなイメージ)
サミー

図1.コンテンツのライフサイクル
図1.コンテンツのライフサイクル


2.ストレージ管理
コンテンツの長期保存では、必要になるストレージ・システムが膨大になることからコンテンツのライフサイクル応じたストレージ管理が重要になる。そのためのストレージ管理として、
  • データ容量の増大に対する対応
  • ライフサイクル管理
  • 災害対応

が必要な技術要件となる。 DB2 Content Managerでは、この3つの技術要件に対してストレージ・システムの分散配置、階層記憶管理(HSM:Hierarchical Storage System)、コンテンツ・レプリケーションの機能を提供している(図2)。



3.分散管理
DB2 Content Managerはメタデータ管理(ライブラリー・サーバー)とコンテンツ・データ(リソース・マネージャー)を分散して管理することが可能で、1つのメタデータ管理に対して複数のコンテンツ・データの管理サーバーを配置できる。コンテンツ・データを分散配置することの利点は、地理的に離れた場所にサーバーを配置してネットワーク負荷を低減させることや、同一サイトでコンテンツ・データ容量の増大に対応してサーバーを増設できる2点がある。何れの場合も、メタデータは一元的に管理させているため、コンテンツ・データの配置が物理的に分散されていても、論理的には1つの仮想的なコンテンツ・リポジトリーとして扱うことができる。このようにDB2 Content Managerでは、コンテンツ・データの増大やネットワーク負荷の軽減のためサーバーの分散を行ない、スケールアウトのアプローチを取ることがきる。


4.階層記憶管理
一方、コンテンツを長期保存する場合、コンテンツはライフサイクルに応じたコンテンツの利用頻度の衰退が存在する。このようなコンテンツのライフサイクルに応じたストレージ・システムの最適利用が、システム全体のコスト削減、パフォーマンスの向上に寄与することができる。 そのため手法として、HDDのストレージ・システムとテープ装置のステージングを行ない、指定された期限を過ぎたコンテンツ・データを自動的にテープ装置にマイグレートする階層記憶管理(Hierarchical Storage Management)がある。DB2 Content Managerのコンテンツ・データ管理(リソース・マネージャー)では、ポリシーベースの階層記憶管理をサポートし、ドキュメントのライフサイクルに応じた最適なストレージ・システムの利用を可能にしている。このように、階層記憶管理はコンテンツ・データの永年保存を含む長期保存が必要な場合、有効手法になる。また、コンテンツ・データの物理的なロケーションが階層的な記憶媒体にあっても、メタデータは一元化されているため、コンテンツの検索はコンテンツのロケーションに依存することなく行なえる。


5.レプリケーション
紙媒体などと比較してコンテンツを電子保管するメリットの1つとして、コンテンツ・データを遠隔地に容易にバックアップでき、災害対策に備えることができる点がある。DB2 Content Managerは、コンテンツ・データのレプリケーション機能をサポートしており、遠隔地のバックアップサイトにコンテンツ・データ管理サーバーを配置すれば、スケジュール・ベースにコンテンツ・データのレプリケーションを自動的に行える。コンテンツ・データの遠隔地レプリケーションにより、災害などの不測の事態におけるコンテンツの消失のリスクを低減できる。

このようにコンテンツ・リポジトリーが分散配置、階層記憶管理、レプリケーションをサポートすることは、システムの可用性、スケーラビリティー、パフォーマンス向上を確保する点で必要な機能となる。

図2:ストレジ管理
図2.ストレージ管理

今回は、コンテンツの長期保管に欠かせないライフサイクル管理やストレージ管理について触れたが、コンテンツ管理システムを導入しても、必要な情報にアクセスし活用できなければ効果は得られない。次回は、コンテンツをセキュアに勝つ柔軟に活用していくための仕組みを説明する。

本記事は、株式会社メディアセレクト発行の月刊サーバセレクト(2005年8月号)に掲載されたものをもとに、補筆改訂したものです。
株式会社メディアセレクト
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