|
 |

|
|
|
| 2006年4月7日(金) |
 |

執筆者

サミー |
せっかくコンテンツ管理システムを導入しても、必要な情報にアクセスし活用できなければ、コンテンツ管理システムを導入した充分な効果は得られない。そのため、コンテンツ管理ではメタデータ管理が非常に重要になり、柔軟なメタデータ定義が行えることがコンテンツ管理システムの必須要件となる。
DB2 Content Managerのメタデータ管理(Library Server)は、DB2 UDBをベースにメタデータ管理を行っている。メタデータがコンテンツ・データ自身の情報を記述していることから、コンテンツ作成時にメタデータの定義が決定されることや、コンテンツ作成後にその定義の変更や追加が行われることが多く見られる。そのため、メタデータは動的に定義できる必要があり、DB2
Content ManagerではDDO(Dynamic Data Object)と呼ばれるデータモデルを採用している。DDOのコンテンツ・データモデルでは、メタデータをオブジェクトの形式で表現し、オブジェクトを動的に生成することで柔軟かつ動的なメタデータ定義を実現している(図1)。
例えば、画像、テキスト、表などの複数要素から構成される複合的なドキュメントを管理する場合などは、複合ドキュメントの構成要素に沿ってメタデータを動的に定義する必要があり、DDOのデータモデルはこのような動的なメタデータ定義の技術要件を満たせる。
また、このデータモデルは、XMLコンテンツやHTMLなどのWebコンテンツの保管にも最適なモデルであるといえる。 |
 |
 |
| 図1.DB2 Content Managerのデータモデル |
個人情報保護法の施行後、さらに企業が管理する情報セキュリティーの重要性が増している。
同様にコンテンツ管理においても、コンテンツ・セキュリティーをいかに担保するかが重要な課題になっている。
そのため、DB2 Content Managerではロールベースのセキュリティー管理機能を提供している。ロールベースとは、ロール(役割)に応じたアクセス権限(登録、読み出し、変更など)を定義し、ロール、ユーザー(ユーザー/グループ)、コンテンツの3つの関係を定義ことでコンテンツ・セキュリティーを実現している(図2)。
例えば、ある文書に対してユーザーがどのようなロールがあるかを定義することにより、コンテンツのセキュリティーが保たれる。もし、ロールベース・セキュリティーを利用しなければ、ユーザーに対するコンテンツのアクセス権限をそれぞれ定義する必要があり、セキュリティー設定が複雑になる。登録、読み出し、変更などのアクセス権限の組合せをロールという形式で中間定義することにより、コンテンツに対するセキュリティーの設定が非常に容易になる。 |
 |
 |
| 図2.コンテンツ・セキュリティー |
管理しているコンテンツを企業の業務において活用することは、業務プロセスの改善、効率化において不可欠な要素となる。コンテンツ管理システムがワークフローシステム、ポータルシステムやERP、CRM、SCMなどの業務アプリケーションと連携できることは、コンテンツの活用の観点で重要になる。
例えば、承認やレビューなどが必要な社内ドキュメントをワークフローシステムと連携して社内の承認プロセスを効率化でき、コールセンターなどのCRMシステムにおいて、お客様と取り交わしたドキュメントを迅速に参照できるようになればカスタマーサービスを向上できる。
DB2 Content Managerでは、JavaとC++のコンテンツ操作APIを200以上提供しており、このようなアプリケーション連携を実現している。これらのAPIは、先に述べたDDOのデータモデルをベースにコンテンツを操作するAPIから構成され、コンテンツへのアクセス、登録・削除・更新、バージョン管理、コンテンツのチェックイン/チェックアウト、ワークフローとの連携などコンテンツ・データを業務アプリケーションで活用するためのAPI群から構成される。 |
- コンテンツモデル(DDO)によるAPIの提供
- Java/C++によるアプリケーション連携
- チェックイン/チェックアウト、バーション管理、ワークフロー連携などの機能を提供
コンテンツ管理システムの開発者は、このAPIを使用して業務アプリケーションと連携したコンテンツ管理システムを容易に開発できる。
コンテンツ・リポジトリーであるDB2 Content Managerは、コンテンツのライフサイクル管理、コンテンツのセキュリティー管理、コンテンツを業務アプリケーションで活用するアプリケーションの開発など、企業においてコンテンツを有効活用する技術要件を満たす統合的なインフラストラクチャーを提供できる。
ここまでの連載で、コンテンツリポジトリーについて解説を行ったが、次回はコンテンツのタイプに応じて必要なアプリケーション構築を実現するアプリケーション・インフラストラクチャーのについて解説を行う。
本記事は、株式会社メディアセレクト発行の月刊サーバセレクト2005年8月号に掲載されたものをもとに、補筆改訂したものです。 |

|
|
|
|
|