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情報活用インフラ「DB2 Data Warehouse Edition」が提供するBIテクノロジー

第2回 QMFへの第一歩

 
レベル: 中級、上級者向け
2005年12月16日(金)
はじめに
今回は、QMF Dstiributed Edtion(以下、QMF)をご紹介します。
企業の情報取得では、システム部に依頼し数日を要することがあります。これは、システム部へのレポート依頼の集中と複雑化するシステムへの対応に追われている現状もあると思います。このような現状では、日々で変化をし続けるビジネスには対応できず、機会の損失を生じることでしょう。
QMFでは時間がかかるという問題を解消し、データベースにリアルタイムにアクセスし、ユーザー自らが分析できる環境を提供します。
また、レポートを参照する一般的なビジネスユーザーから、アドホックなクエリーを自身で作成しデータウェアハウスやデーマートのデータを活用するパワーユーザーまで使用できる製品です。


QMFとは何ですか?

QMFとは、Query Management Facility(クエリー管理環境)の略です。必要なデータ取得にあたり、クエリーを容易に作成する機能、作成したクエリーを保存する機能、レポートを作成する機能や他ツールとの連携する機能を備えています。では、QMFがどのような製品であるかを明確にするために、ポジショニングやこのコンポーネントに含まれる各製品について説明を進めていきましょう。

QMFの位置づけ/他ツールとの比較

ビジネス・インテリジェンスの分野では、フロントエンドツールに位置づけられます。フロントエンドツールといっても目的によりさまざまな種類のものがあります。OLAPツールは、プレゼンテーション機能、OLAP分析(ドリルダウン、ドリルアップ、スライス、ダイス、ドリルスルー)やダッシュボード機能を持ちます。オフィスツール(エクセル等)もODBC接続によってフロントエンドツールとしても使用ができます。QMFは、OLAPツールとオフィスツールの中間に位置すると考えていただければよいと思います。

QMFと他ツールの比較
QMFと他ツールの比較

QMFのコンポーネント

QMFには3製品が含まれています。分析用の非定型クエリーを作成する製品としてQMF for WindowsとQMF for WebSphere、定型アプリケーションを作成する製品としてVisionaryを提供します。 サーバー・クライアントモデルではODBC接続、3階層モデルではWebSphere経由のJDBC接続になります。

QMFのコンポーネント

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検索システムの構築

非定型分析システム

QMFを多人数で使用するシステムでは、パワーユーザーと一般的なビジネスユーザーとに大別できます。
パワーユーザーは、SQLを作成する支援機能(SQL記述、指示照会、ダイアグラム)やレポートの書式を作成する機能(書式、ビジュアル報告書)を利用し、オブジェクトを作成します。オブジェクトとは、ユーザーが作成したクエリー定義やレポート定義を指します。作成されたオブジェクトは、リポジトリーデータベースに格納し、他のユーザーからも参照ができます。オブジェクト作成中や他ユーザーに公開したくない場合は非共有とし、一般的なビジネスユーザーに公開するオブジェクトは共有の設定を行います。QMF for Windowsでは、これらのさまざまな機能を提供をしています。
一般的なビジネスユーザーは、QMF for WebSphereやQMF for Windowsを使用し、パワーユーザーが作成をしたクエリーを実行し、レポートを閲覧したり、エクセル等のオフィスツールで活用できます。

非定型分析システム
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より明確するにあたり、QMF for WindowsとQMF for WebSphereの機能比較を表にまとめました。QMF for Windowsは、QMF for WebSphereに比べて多機能で、用途で使い分ける必要があります。
QMF for WindowsとQMF for WebSphereの機能比較
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定型分析システム(ダッシュボード)

Visionaryは、データベースにアクセスする定型アプリケーションを作成できます。クエリーを作成するクエリーデザイン機能、ボタン/リストボックス/他画面への遷移を作成する画面デザイン機能、結果データを表やグラフとして表現する表示機能を提供します。ビジュアル的な表現ができるので、定型の分析アプリケーションやエグゼクティブ向けレポートに向いています。

Visionaryは、サーバークライアント環境で実行するアプリケーションです。開発環境(Visionary Studio)で構築とコンパイルを行い、実行アプリケーションを作成します。実行モジュールは実行環境(Visonary World View)上で動作させます。 実行環境には、Visionary World Viewとデータベース接続用のODBCドライバーのインストールが必要です。実行アプリケーションの配布には、Webサーバー(IBM HTTP Server(IHS)やApache)が使用でき、運用保守作業が軽減できます。

定型分析システム

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QMF for Windows, QMF for WebSphereの機能紹介

検索機能について

データベースからデータを取得する場合、SQLを使用します。QMFではクエリー作成機能として、SQLエディター、指示照会、ダイアグラムの3つの方法があります。SQLエディターは、直接SQLを入力し、ユーザーの要件にマッチする複雑なクエリーを作成でき、慣れたユーザーが使用します。指示照会はダイアログからカラムや関数情報を選択しクエリーを作成できるので、高い生産性を実現します。SQLに慣れていないユーザーにとってはどれだけ容易にクエリーを作成できるかが重要です。ダイアグラムでは、表間の結合がビジュアル的に表現されドラッグ&ドロップでクエリーを作成できます。

ダイアグラムでのクエリ作成イメージ
ダイアグラムでのクエリー作成イメージ
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セキュリティー機能

情報システムでは、セキュリティーや認証を考慮します。この項では、1.リソース制限(DMLコマンドの制限、QMF側機能の制限、取得件数の制限等) 2.オブジェクトの共有/非共有 3表へのアクセス権限を説明します。QMFのセキュリティーでは、リポジトリーに接続するユーザーIDと業務表に接続するユーザーIDを意識する必要があります。業務表がDB2にある場合は一般的に同一のユーザーIDになりますが、参照先のデータベースがOracleであるような場合は別のユーザーIDとなります。これは、リポジトリーはDB2とするという制限です。


リソース制限(DMLコマンドの制限、QMF側機能の制限、取得件数の制限等)
リポジトリーを格納するデータベースと業務表を格納するデータベースを一組として、QMF for Windows Administratorで論理サーバーを作成します。業務表がDB2上に存在する場合、一般的にリポジトリーは業務表と同じデータベースに作成します。この論理サーバーの管理下で、ユーザープロファイルとリソース限界グループを指定します。ユーザープロファイルはリポジトリーデータベースに接続するユーザー名、リソース限界グループ名はQMF内で設定できる権限管理です。このユーザープロファイルとリソース限界グループの組合せでセキュリティーの設定を行います。
リソース制限

オブジェクトの共有/非共有
複数のユーザーで使用する場合、他ユーザーが作成したリソースを参照できません。複数のユーザーとは、リポジトリーに接続するユーザーIDが異なる事を意味します。オブジェクトを共有設定すれば、他ユーザーから参照ができます。(但し、リポジトリーに接続するユーザーが管理者ユーザーである場合、全てのリソースに対して編集/参照が可能です。)

表へのアクセス権限
QMF側からは、設定することができません。
業務表に接続するユーザーID毎にデータベースのアクセス権限指定(SQLのGrant文やrevoke文)を行います。

QMF for Windowsまたはfor WebSphereでの他ツールとのデータ連携機能

QMFでは、容易にクエリーの実行結果を取得でき、他の分析ツールとデータ連携ができます。QMFの検索には、1.検索SQLを実行し結果を得る照会/指示照会と2.DB2 Cube Views(DB2のOLAP分析)との連携によるOLAP照会の2種類があります。一般にエクセルと連携する場合が多く、その方法について説明をします。


エクセルからのデータ連携(アドイン使用)
QMF for Windowsでは、エクセル用のアドインを用意しています。アドインを登録すると、エクセルからQMF for Windowsを起動できます。 起動したQMF for Windowsからクエリーを実行した後に、メニューから「データを戻す」を選択するとエクセルのシートに結果を貼り付けることができます。

QMF for WindowsまたはQMF for WebSphereからのデータ連携
検索結果をクライアント側にさまざまなファイル形式で保存ができます。CSVファイルで保存をした後に、エクセルでこのファイルを読み込ませます。また、結果をクリップボードに貼り付け、エクセルへ直接カット&ペーストをします。

レポートセンターからのデータ連携
レポートセンターではクエリーを作成する機能を持ちません。登録済照会を実行しその結果をエクセルの拡張子(.xls)で出力できます。
QMF for Windows,for WebSphereでの他ツールとのデータ連携機能

DB2 Cube Viewsとの連携機能

QMFでは、DB2 Cube Viewsのフロントエンドツールとして、ドリルアップやドリルダウンのOLAP分析を行うことができます。DB2 Cube Viewsでは、多次元分析・メタデータ管理機能・最適なキューブ作成のすべてをDB2で実現できるので、柔軟で高速な多次元分析環境を提供します。分析にあたって、DB2 Cube Viewsの定義画面であるOLAPセンターを使用して、メタデータ(データモデル、キューブ、階層、ビジネス名)を定義する必要があります。QMFではメタデータを定義する機能は持ちません。

OLAP分析イメージ
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その他の機能

今回ご紹介できなかった以外にも、数多くの機能を提供しています。レポート作成機能では、部品(テキストボックス、ラベル、ピクチャー、ライン)を対話的に貼付けレポートを作成できます。また、検索した結果の分析軸を変えてダイス分析を提供します。

最後に

今回の内容は、QMFの使用にあたりユーザーが意識しておくこと、よく使う機能を中心にまとめました。 いかがだったでしょうか?
QMFは、ご紹介をした以外にも多くの機能を備えています。次回の機会には、より深い内容が紹介できればと思います。



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