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Iris Today Archives 

ドミノ・デザイナー R5:多彩な表


Lotus Software
by Susan Florio
レベル:初級者
対象:Designer 5.0
原文の掲載:1998年12月1日

Iris Today Archivesの原文(US)

インデックス
R5での表の目標
表の作成
標準型表のスタイルの改良
サイズ、間隔、段落寄せ
表のボーダー
カラーとイメージ
マージンと文字の回り込み
そのほかのスタイルの改良
ネストされた表(入れ子された表)
タブ型の表
時間型表(Timed Table)
プログラム型表(Programable Table)

R5には、興味深い様々な機能が新しく用意されています。この文書では、その中から”表”についての機能を紹介します。表は、ノーツ・クライアントでのレイアウトと、ドミノ・デザイナーでのアプリケーションの構築の両方に有効で、利用される場所が多様なため、Irisの開発者も非常に重要視して開発をしました。

この記事では、単純な選択とクリックだけで、表を作成できる新しい表作成ダイアログ・ボックスのユーザー・インターフェースの変更を紹介します。また、間隔、マージン、文字列の回り込みなどの設定や表のボーダー、色、画像などの新しい表示スタイルの詳細についても説明します。最後に新しいタイプの表、入れ子形式の表(ネストした表)、タブ形式の表、タイム・コントロールやプログラマブル表示の表について、いくつかの例を挙げて使い方を説明します。デザイナーR5の新しい設計機能の概観は"Domino Designer R5 Sneak Preview"(US)の記事を参照してください。
 
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R5での表の目標
表の機能を理解するには、デザイナーR5の全体的な目標を把握しておく必要があります。ドミノデザイナーR5の全般的な目標はドミノ・サーバーのアプリケーションを素早く開発できるようにサポートすることです。特に、Web開発者が新しい環境でも、速く・容易にアプリケーションを開発できることにフォーカスしました。新しい表機能の開発の最終目標は、あらゆるクライアント(ノーツ・クライアントあるいはWebクライアント)で実行できる単一のアプリケーションの開発をより容易にすることです。
 
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表の作成
ドミノ・デザイナー R5は、作成する表のタイプとその標準的な設定を助けるダイアログ・ボックスを用意しています。<作成-表>を選択すると、ダイアログ・ボックスが表示されます。4つのタイプのうち1つを選ぶと、その説明が下の領域に表示されます。

Create Table dialog box
 
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表の4つのタイプは:
  • 標準型:構造データを持つ標準の表。プログラム不可。
  • タブ型:おのおのの行が異なったタブとして表示される表です。表は同時に一行だけ表示されるようにたたみ込まれます。
  • 時間型:各々の行にある情報を、時間ごとに順番に一行ずつ表示するたたみこまれた表です。たとえば、イメージを各行に貼り付けて、簡易的なアニメーション効果を作成できます。
  • プログラム型:特定のフィールドに格納された情報に合わせて、表示する行を切り替えられるたたみこまれた表です。アプリケーションにアクセスしてきた個人の情報をフィールドに格納し、そのフィールドの値と表を連動させる事ができます。

表の作成手順:
  1. 作成したいテーブルのタイプを選択します。
  2. 行数と列数を入力します。
  3. 表に固有の幅を持たせたい場合は、Fixed Widthをチェックします。(デフォルトでは、ウィンドウの幅に合わせて表の大きさが変化する表が作成されます。)正確な幅を指定したい場合は、表のプロパティー・ボックスで指定します。
  4. OKをクリックします。
 
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標準型表のスタイルの改良
R5では、表がどのように表示されるかを細かく設定できるように、多くのスタイル改良を加えました。そのほとんどは、表のプロパティー・ボックスに表示されます。多くのプロパティーが、HTML4.0の表属性に適合するように追加されたため、従来のパススルーHTMLを使う必要はなりました。また、いくつかは、HTML4.0以上の機能も表のプロパティーに加えられました。
 
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サイズ、間隔、段落寄せ
表のプロパティー・ボックスの一番目のタブ(レイアウト・タブ)で、サイズ、間隔、および、段落寄せの設定項目が大幅に増えてます。
表をHTML全ページのレイアウト・ブロックとして使用するという、しばしば用いられるテクニックがあります。R4.6までは、「ウィンドウに合わせる」というオプションを使用したとしても、表の外部周りにマージンが残ってしまっていました。そのため、表に背景を使用すると、外側にその背景が適用されない部分が残ってしまったのです。R5の「Same as window」は、この点を改良し、表の外部周りのマージンを残さず、全画面で表を表示できます。

The Table Layout tab of the Table Properties box


Positionは、表全体の段落寄せ(右、左、真中に)を設定します(固定幅の表のみ)。また、各々の行の最小限の高さ、行列スペースを設定すると、表の中のテキストの列間隔、上下の間隔を調節できます。同様に、テキストを垂直方向に整列させる事もできるので、テキストを常にセルの中央に置くことが可能です。R4.xでは、中央に置きたいテキストや図などの上と下に空白行を挿入しなくてはなりませんでした。
また、表中の行頭揃えを左、右側に設定することも可能です。この場合は全体量に対する%表示か、cm(もしくはinch等の各国単位)を単位とする絶対量で設定します。この行頭揃えの量は、フォームやページの最上段に表示されるルーラーでも設定可能です。
 
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表のボーダー
表のプロパティー・ボックスにあるセルのボーダー・タブの設定の選択肢が増えました。R5では、表外部のボーダー、サイズ、色の設定、表の周囲の二重線のボーダーや表全体の影を設定可能です。以下の画面はグラフィック・アートと影を設定した表の例です。

A table with a colored, drop shadowed border
 
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カラーとイメージ
表のプロパティー・ボックスにあるカラー・タブでは、表に色とイメージを加えられます。セルごとに色を設定可能で、スタイルとしてAlternating Rowsを選ぶと、表が作成され交互に2種類の色が各行につけられます。R4.6では、既存の表に行を挿入する場合、その行以降の各行の色を手動で修正しなければなりませんでした。R5では、新規行を挿入すると、自動的に色が変換されます。さらに、表の背景色に、OSのシステム・カラーを指定可能です。もしシステムが特別の背景色を設定していれば、表の背景色もそれに準ずることができます。

また、セルにグラデーション効果を使用することもできます。下記の図は、1つのセルに2つの色でグラデーションを設定したものです。

A table with gradient colors

グラデーションのスタイルは、グラデーションの方向を「上から下」もしくは「左から右」を選択します。上の図では左から右へグラデーションがかかっていますが、上から下へのグラデーションも同様に可能です。それから、色を選択します。

The Colors tab of the Table Properties box

さらに、Cell ImageカテゴリーのSourceでは、フォルダー・アイコンを押してセルの背景イメージを選択できます。R5では、イメージ・リソースのGIF、JPEG、BMPのようなグラフィックスを、ノーツ・データベースに一緒に格納できアプリケーションのいろいろな箇所でグラフィックスを共有できます。一度イメージを格納すると何回も利用できるので、容量を節約でき効率も向上します。
イメージ・リソースは、ページ、フォーム、アウトライン・エントリー、背景、表のセルの背景、アクション・ボタン等で使用できます。イメージ・リソースは、設計の一覧の<リソース・イメージ>からNew Image Resourceボタンをクリックし、ダイアログ・ボックスで任意のイメージ・ファイルを選択するだけでデータベースに格納されます。また、複数のイメージを一度に加えることも可能です。セルに、イメージ・リソースから配置後に、セルに合わせて、サイズ調節、中央揃え、水平や垂直方向のタイル状配置などが可能です。
@関数を利用した式からも背景イメージの表示を行えます。フィールドの値によって、背景イメージを切り替え可能です。例えば、DatePicker(R5のカレンダーで使用されているようなコントロール)を使って1月から2月へ選択月を切り替えた時に、1月用の絵から2月用の絵へと変更させるアプリケーションを作成できます。
 
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マージンと文字の回り込み
表プロパティー・ボックスの表のマージン・タブで、マージンを設定します。例えば、マージンをウィンドウの全体の50パーセントに指定したい場合は、Relative(%)を選びウィンドウの幅に対するパーセントを記述します。また、固定幅の表の場合は、表の内部と外部両方に対して文字列の回り込み方法を指定できます。オンラインの雑誌作成の際などに文字の回り込みは、記事に効果を付加します。次の図は、表の外部での文字列の回り込みの例です。

Wrapping text around the outside of a table

文字の回り込み設定は、表プロパティー・ボックスのマージン・タブの表のラップで設定します。

The Table Margins tab of the Table Properties dialog box

文字の回り込みを選択すると、表の行を新聞コラムのように使用できます。複数行を持つ表を作成し、セルからセルへの文字列の流れを設定しておくと、第1の行の文字が溢れると、自動的に次の行の中へ文字列が挿入されます。この機能は、ページ・レイアウト・ソフトウェアを使用している人にはよく知られている機能です。
 
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そのほかのスタイルの改良
フォームを使用したノーツ上の"ダイアログ・ボックス"の作成について、R4.6では、レイアウト領域をもちいてそのサイズを設定することができました。R5では、それと同じように、フォーム上の表のサイズに従ったダイアログ・ボックスを作成することができます。この場合、作成したダイアログ・ボックスのサイズはそれが含んでいる表と一緒で、それがアプリケーションで表示される全てになります。これにより、フォームにはいくつかの情報が含まれていても、エンド・ユーザーは表にある情報しか見えないということになります。また、表内にセクションとサブフォームを配置することもできます。
 
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表の入れ子
表の入れ子とは、表の中に別の表が入れ子になった表です。R5では表を8つまでネストできます。アプリケーション・デザイナーにとっては、ページ全体やページの上のオブジェクト(フィールド、イメージ、テキスト等)を絶対位置にネストされた表を配置できるため、非常に効果的です。例えば、マージンを定義された大きな単一の表を使用し、文字を記載し、好きな場所にチャートを挿入できます。R4.xでは表の中にチャートを表示できませんでした。R5では、これが可能になるのです。

実際に、R5メール・テンプレートには、この機能が利用されています。新規メール作成時に、入れ子状の表の例を参照できます。新規メールのフォームの上部は、大きな表で構成されており、その中にステーショナリーの背景イメージが表示されます。To、cc、bcc、および、サブジェクトを含むアドレスを入力するフィールドは、別の1つの表です。ラベル(cc、bcc、および、サブジェクト)は常に同じ相対位置のままで、テキストを入力していくと入力部分のセルが増加できることも、表の中で表を利用する利点の一つです。

A new memo showing nested tables
 
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タブ型の表
ドミノ・アプリケーションを設計する時に、タブ形式の表を使用して、1個の画面に多量の情報を畳みこんで表示することができます。タブ形式の表を利用したダイアログ・ボックスを使用すれば、大きなダイアログ・ボックスを使用したりアプリケーションの多量の情報を閲覧するためにスクロールを繰り返す必要がなくなります。

実際に、この機能はいたるところで利用されており、例えば、ディレクトリー(アドレス帳)のロケーション文書もこの機能が利用して作成されています。

A Location document

このロケーション文書は、いくつかの入れ子状表を含んだひとつのタブ形式表です。一番目のBasicタブは、(他のタブも同じですが)実際にはひとつの行です。R4.xでは、ロケーション文書に含まれる情報は、各々独自のフォームで構成された複数の文書に分散していました。新しいタブ形式の表は、全てのフォームをひとつの表にまとめることを可能にしました。2つの行と1つの列を含んだ、もっともシンプルなタブ形式の表は以下のようになります。

A tabbed table

第1のタブにラベルを記入するには、タブを選択して表プロパティー・ボックスを開き、行タブを選びます。タブ形式の表が作成されていれば、"Show only one row at one time" "Users pick row via tab buttons"が自動的に選択されています。タブ・ラベルに名前を入力すると、選択したタブにラベルが表示されます。

The Table Rows tab of the Table Properties box
 
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時間型表(Timed Table)
時間型表を利用して、一定時間の間隔で表の各々の行にあるイメージを順番で表示して、アニメーションを作成できます。これは追加のツールを必要とするGIFアニメーションより早く容易です。計算結果文字列を使用することでアプリケーションを利用者に合わせた変更(パーソナライズ)も可能です。

例えば、次の画面は、各行で異なるFerrariのイメージを含んでいます。

An animated table
 
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フォームで時間型表を使う場合には表プロパティー・ボックスの行タブにあるShow only one row at a timeプロパティーとSwich row every xxxx millisecondsをチェックしなくてはなりません。

また、任意の秒単位で次の行のイメージを出す事やページがオープンする時か、ユーザーがイメージをクリックする時に、一連の表示をループさせるように設定できます。Effectでは、グラフィックが変更する時の効果wipe,explode,dissolve,appear box by box,rollなどを設定できます。

The Effect field
 
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実際にR5の表を参照するには、次の自己解凍の次のファイルをダウンロードし、データベース(196Kb)を開いてください。データベースはノーツR5でのみ参照できます。データベースをオープンすると、各イメージを異なった効果で表示する時間型表を持った1文書が格納されています。表の設定に関しては、表のプロパティー・ボックスをチェックしてください。

R5の表をダウンロード

ノーツ文書上で文書のオープン時に一回だけ実行されるアニメーション・ロゴを作成するには、次の図のような表を作成します。

A table with one letter in each row

表プロパティー・ボックスの行タブで、only one row displays at a time, every 1000 milliseconds, when the document opensを設定します。

The Table Rows tab with setting for displaying different rows at a timed interval

時間型表はウィザードの作成にも利用できます。表の行タブのCycle through rowsでAdvance on Clickを選択しておくと、第1の行のイメージをクリックすると、第2の行のイメージに切り替わります。ユーザーからは次に進んでいるように見えますが、実際には同表内の別の行の情報が表示されているだけなのです。
各行に最小の高さを設定すると、時間型の表の表示にも効果があります。最小限の高さを設定しておくと、新しい行が表示されるたびに、セルの高さが変更され画面がフラッシュするのを防げます。
 
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プログラム型表(Programable Table)
プログラム型表は、ユーザーがフィールドに入力した値や、開発者のプログラミングによって設定すされた値によって表示行が決まるタイプの表です。Webアプリケーションも含む、各種アプリケーションに対して、カスタマイズやパーソナライズが可能です。プログラム型表では、フィールドに入力され値によって、行番号や特定名前に変更され表示が変更されます。

例えば、ユーザーの年齢によって異なるものを表示するアプリケーションを作成するとしましょう。子どもならばミッキー・マウスを、成人ならばドナルド・ダックを表示させたいとします。この場合は、もしユーザーが年齢として3を入力すれば、ミッキー・マウスのイメージを含む第1列が表示されます。プログラム型の表が作成されると、表プロパティー・ボックスの列タブに以下のようなオプションが自動的に設定されます。

The Table Rows tab for a programmed table
 
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次に、フォームに$[TableName]というフィールドの作成が必要です。TableNameには、表の名前を指定します。表に名前をつけるには以下のようにします。
  1. 表プロパティー・ダイアログ・ボックスで、プログラミング・タブ(一番右側)を選択します。
  2. プルダウンの矢印を選択して、Selected Tableを選択します。
  3. Name/IDフィールドで、任意の表の名前を入力します。
$[TableName] フィールドにある情報に従ってそれに関連付けられた行の内容が表示されます。フィールドには、数値か文字列が格納されます。例えば、もしフィールドが数値1を含んでいれば、テーブルの第1の列が表示されます。行に名前をつけた場合には、行名をあらわす文字列を使用して、表示する行をコントロールできます。行に名前を付けるには、その行を選択し、表の時と同じ手順をおこなうだけです。このタブでも、common HTML属性を入力可能です。パススルーHTMLを使用する必要は無く、とても簡単に表にHTMLを適用できます。

これらのフィールド・ドリブンの表を利用するには一つの表に一致する一つのフィールドを作成しなくてはなりません。もし、一つのフィールドかボタンをクリックするとそれに連動していくつかの表の情報を変更したければ、予約フィールドの$Layerテキスト・フィールドが必要です。

プログラム型表の一つの例は"New in Notes5"オンライン・ヘルプです。このヘルプは、ホーム・ブックマークから"Whats new in Notes5"をクリックした場合などに表示されます。スクリーンの左側に現れるトピックは、エンベディッド・アウトライン・コントロールです。このアウトライン・コントロールは、表の行の表示をトリガーします。表内の各行は、アウトライン・コントロールでクリックされたトピックにちなんだ情報を表示可能です。
 
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The "See what's new in R5" screen

ノーツ/ドミノ アプリケーションは、表を使用してより魅力的にできるでしょう。新しいユーザー・インターフェース、スタイルの拡張、入れ子状態の表、タブ型の表、時間型の表、プログラム型の表などは、全てより魅力的な文書とアプリケーションを設計するためのオプションを提供します。

IBMはIBM Corporationの商標。
Lotus、Lotus Domino、Lotus NotesはIBMの商標。
その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

 
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