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Iris Today Archives

膨張するメール・ファイルを管理するには パート2


Lotus Software
bby Jason English
レベル:ビギナー
対 象:Domino R5
原文の掲載:2000年3月3日

Iris Today Archivesの原文

インデックス
はじめに - 制限値について
制限値の設定方法
警告通知の設定方法
メール配信を中断させるためのルーターの設定
まとめ

なんでもメール・データベースに貯め込んでファイル・サイズを膨らませてしまうユーザーは、管理者にとっては頭痛の種ではないでしょうか。大量の文書を保存したり、大容量のファイルや写真などを添付して送り合ったりしていると、サーバーのハードディスクの空き容量は見る見るうちに食べ尽くされてしまいます。

「膨張するメール・ファイルを管理するには」、今回は、シリーズでお伝えしている、「膨張するメール・ファイルを管理するには」のパート2です。今回は、データベースの制限値を設定することによって、電子メール・ファイルの容量をコントロールする方法をお教えしたいと思います。

パート1では、電子メールのパックラットをアーカイブすることによって、それぞれのメールの容量を制御する方法についてお送りしました。)

データベースの制限値を設定するということは、サーバー上でデータベースが占めることのできる容量を制限するということです。どのようなデータベースでも制限値を設定することができますが、特に、何でも溜め込む癖のあるユーザーのメール・データベースはどんどん大きくなりやすいので、とても効果的なのです。制限値はメール・データベースの新規ユーザー登録時、そして既存のデータベースに設定できます。また、一度に複数のデータベースに設定することも可能です。

この文章では、制限値についてさらなるノウハウを紹介します。具体的には、制限値、そして制限値に接近していることを警告してくれる警告しきい値の設定方法。さらには、制限値やしきい値に到達したというメールを自動的に送らせる方法、そして制限値に到達してしまった場合に、メールの受信を一時的に中止させる方法について触れていきます。

はじめに - 制限値について
データベースの制限値を設定する第一の目的は、管理者がドミノ サーバーの空き容量を調節できるようにすることです。データベース制限値のツールは、R 4の頃からありましたが、ドミノ内部に組み込まれ、複数のデータベースに制限値を設定することが可能となったのはR 4.5 からでした。

データベースの制限値を設定するには、サーバー管理者であるか、または管理者と同等の権限を持っていることが必須です。この設定は、ドミノ管理クライアントの「ファイル」タブの画面を選択し、画面右側のデータベース・ツール「制限値...」を使います。ここではデータベースの制限値、そしてデータベースが制限値に接近していることを警告する、「警告しきい値」の個別あるいは両方同時に設定できます。

Warning, database <name> has exceeded its warning size threshold.

2000/04/21 10:57:14 PM 警告: データベース C:\Lotus\Domino\Data\mail\mail.nsf は警告するしきい値(10240 KB)を超えています。(-4194304 バイト)

この警告しきい値を越えても、ユーザーは引き続きデータベースを使用し続けることができます(容量も増え続けますが)。管理者はしきい値を上げるか、設定を解除するしかありません。もしデータベースが増え続け、ついには制限値に達してしまうと、次のようなメッセージがノーツのログに記録され、ユーザーがデータベースを開こうとすると画面上に表示されます。

Cannot allocate database object - database <name> would exceed its disk quota of <quota> by <amount>.

2000/04/21 11:08:30 PM C:\Lotus\Domino\Data\mail\mail.nsf は制限値 15360 KB を 7602176 bytes 超えるため、オブジェクトを追加できません。

この時点で、データベースが増える原因となり得るあらゆる動作は停止させられます。ユーザーは新しいメールの送信やビューの追加をすることができなくなります。しかしながら、管理者がルーターに配信を止めさせるよう設定しない限り、新しいメールは配信され続けます(これはR5での新しい特長であり、後に詳しく説明します)。またユーザーは、文書を削除したことによって生まれた空きスペースがあれば、新規メールをデータベースに保存することができます。ここでいう「空きスペース」とは、現在占有しているデータベースのファイル領域内で、使われていないスペースのことを指します。

メール・ファイルが制限値に達してしまった時の解決法はいくつかあります。
  • データベースをアーカイブする(アーカイブについてはパート1を参照)。
  • データベースのコンパクト化
    コンパクト化とは、空きスペースを削除することです。空きスペースがない場合は、データベースのコンパクト化後の容量と元の容量は同じサイズになります。これでは明らかになんの解決にもなりません。空きスペースを確保するためにある程度の文書を削除し、再度コンパクト化を行ってください。(コンパクト化に関するさらに詳しい説明は、ノーツ R5 ヘルプを参照。)
  • 管理者が制限値を上げる、もしくは設定を解除すること。
    他の解決法としては、問題が問題となる前にユーザーに警告する、という方法があります。これを行う方法として、イベントのモニタリングを設定し、データベースが警告しきい値に達した時点で、自動的に管理者に警告メールが届くようにする、というのが最良の方法です。警告メールが届いたら、問題となる前に適切な処置をとるようユーザーに通知することができるからです。
 
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制限値の設定方法
データベースの制限値は、次のような手順で設定できます。
  1. ドミノ管理クライアントのシステム管理パネルから制限値の設定を行いたいデータベースが保存されているサーバーを選びます。
  2. データベースのリストの中から、制限値を設定したいデータベースを選びます。
  3. 右側にある[ツール・パネル]を開き、[データベース]-[制限値]をクリックします。(データベースを制限値の上にドラッグ&ドロップすることもできます。)

    図1
  4. 「制限値の設定」ダイアログ・ボックスが現れます。

    図2
  5. オプション:現在のデータベースの容量(最大容量と現在の容量)の情報を表示させるには、[情報]ボタンをクリックします。

    図3
  6. [サイズの制限値]の下の、[サイズの制限値]を選び、制限値を入力します。(リリース4では、この制限値はデータベースの最大サイズを超えることはできません。)
  7. [警告するしきい値]の下の[警告するしきい値]を選び、どの時点からログ・ファイルにメッセージが記録されるかのファイル・サイズを指定します。
  8. [OK]をクリックします。
 
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警告通知の設定方法
ログ・ファイルを根気よく調べていくのではなく、データベースの制限値やしきい値に達してしまった時に、自動的に警告メールが送信されるように設定できます。そのためには、イベント通知文書を設定する必要があります。
  1. ドミノ管理クライアントにて、[設定]タブをクリックします。[Statistics & Events]から[イベント通知]を選びます。次に、[新規イベント通知]をクリックします。
  2. [基本]タブの中で、通知トリガーとして[組み込み、またはアドインタスクイベント]を選び、どのサーバーをモニターするかも選びます。
    図4
  3. [イベント]タブ内で、[イベントを選択]をクリックします。[イベントの選択]ダイアログで下に表示されているイベントを選び、[OK]をクリックします。

    図5

    [イベント]タブのデフォルト画面が表示されます。

    図5

    これが実際送られてくるメールです。

    図5
  4. [アクション]タブの中で、[Mail]を通知方法として選択します。次に通知先のメール・アドレスを選択または入力します。そしてこの通知を使用可能にするかどうかを選択します。

    図5
 
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メール配信を中断させるためのルーターの設定
メール・データベースの制限値を越えたユーザーへのメール配信を一時的に中断させるには。
  1. [管理クライアント]を開き、[設定]タブをクリックします。
  2. [ナビゲーション・パネル]で、[メッセージング]-[メッセージングの設定]を選びます。これにより、サーバー設定文書の中のメッセージング設定にアクセスすることができます。
  3. [制限と制御]タブをクリックします。
  4. [メールの配信中にデータベース・サイズ制限を守る]を有効にします。
この設定を行うときは十分気を付けてください。メール・ファイルの容量制限を越えているユーザーへの配信がされなくなり、重要なメールを受け取ることができなくなる場合があります。
 
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まとめ
今回はデータベースの制限値と警告しきい値とは何か、そしてその仕組みを使ってどのように膨らんでいくメールを管理していくか、その設定方法、監視方法について解説してきました。制限値の機能はデータベースのサイズを制限する唯一の方法であり、メール・ファイルをコントロールする良い方法なのです。

しかし、データベースの容量が制限値に達する前・達してしまった時に、サイズを縮小する方法はいくつか選択肢があります。1つは第1回で紹介したアーカイブ。もう1つは、データベースのコンパクト化、または今回お送りした「制限値の引き上げ」です。それぞれの環境において事情は異なりますので、その環境に適した方法を組み合わせるなどして、問題の解決にあたるとよいかと思います。
 
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Jason 氏について
Jason English 氏はノースイースタン大学でジャーナリズムを専攻して学士を取得し、現在はソフトウェアで成功できたらと考えています。彼は現在ロータスのユーザー・アシスタントのライターでノーツのヘルプや内部文書に関する数多くのプロジェクトに参加してきました。以前はマサチューセッツにある新聞社でジャーナリストやケンブリッジにある Pegasystems などの会社でテクニカル・ライターとして働いていました。Allston に在住しスキー、ギター、野球などを楽しんでいます。また現在、海岸を一緒に歩いたり、ロシア語の詩やアインシュタインの映画を楽しめる友達を募集中(本人曰く冗談のようです)。
 
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