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Iris Today Archives

ドミノ R5 のユーザー登録を有効に使うには


Lotus Software
by Chip Carter and Mary Jrolf
レベル:中級者
対象:Domino R5
原文の掲載:2000年5月1日

Iris Today Archivesの原文(US)

インデックス
登録キューの基礎
登録キューにユーザー名を保存する
複数選択モードと編集についての概略
各ユーザーに個別に指定する登録情報
ユーザー登録プリファレンスとデフォルトの設定
移行とテキスト・ファイルの読み込み
その他の新しくて注目すべき機能
ユーザー登録のユーザー・インターフェースを最大限に活用する

あなたがドミノの管理者であれば、ユーザー登録から逃れられないでしょう。ユーザーやサーバーが組織に存在するなら、それらを登録する必要があります。適切な認証を用いた信頼性の高いコミュニケーションを実現するためにメール・ファイルを作成したり、ユーザー ID を作成したりすることは管理者の手に委ねられています。そして、大規模な組織でドミノの管理をしている場合、ユーザー登録は定期的な作業となるでしょう。

ユーザー登録ができるだけ簡単で融通が利くように、ドミノ R5 のユーザー登録のユーザー・インターフェースは、一から見直され根本的に改善されています。以前のバージョンのユーザー・インターフェースの特長を保ちながら、新しいユーザー・インターフェースは、ユーザーの運用準備を整えてノーツで作業する環境を作る上で強力で効率の良い手段を提供します。

この記事は新しい登録のユーザー・インターフェースを使う上で有益なヒントや秘訣を提供します。特に以下のようなことを説明します。

  • 登録キューとはどんなもので、それを利用する利点は何なのか。また、登録関連の作業効率を上げる上でユーザー登録キューを最大限利用する方法も説明します。
  • ユーザー登録時のデフォルト値を設定する3種類の方法とその使い方。これには標準的な登録作業の時間や労力を軽減させるためのシステム管理プリファレンスの設定方法を紹介します。また、ユーザー登録キューとシステム管理プリファレンスを最大限利用し、さらに登録の基本と詳細オプションを使って登録を簡単に行うための方法にも触れていきます。
  • 外部のディレクトリから一度に多数のユーザーを移行するときに新しいユーザー登録の特長を生かす方法や、テキスト・ファイルからユーザーを読み込むところで新しくなった部分。
この記事はユーザー登録のインターフェースに初めて扱う管理者にも役立つものですが、基本的に中級程度の経験を持つドミノの管理者を対象にしています。

ドミノ管理クライアントのユーザー登録インターフェースにアクセスするには、〔ユーザーとグループ〕タブをクリックし、ツールバーの〔ユーザー〕-〔登録〕をクリックするか、〔設定〕タブをクリックし、〔登録〕-〔ユーザー〕をクリックします。詳細はR5 システム管理ヘルプをご覧ください。

登録キューの基礎
登録キューはユーザー登録の新しいユーザー・インターフェースの中核になります。
登録キューの実体は、ノーツ データベース (USERREG.NSF) で、このデータベースを使って登録待ちの新規ユーザーの情報を保存したり、表示ができるようになっています。ユーザー登録の画面では、登録キューの情報がビューで一覧表示されます。このビューは普通のデータベースのビューですので、ビューの機能をそのまま使えます。

登録キューは次の画像に示されるように 〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスの下部にあります。

Registration queue

〔詳細〕のチェック・ボックスを選択すると、登録キューはそのままダイアログ・ボックスの下部に残りますが、情報とオプションが付加されて表示されます。

Registration queue-advanced

ユーザー登録データベースについて
登録キューの背後にあるユーザー登録データベース (UERREG.NSF) について、知っておくべき重要な事柄を挙げます。
  • データベースはローカルで使用しなければいけません
  • USERREG.NSF ファイルはユーザー登録のユーザー・インターフェースを通して更新、書き込みをしてください。直接 USRREG.NSF ファイルを開いて、データを変更しないでください。
  • 特に後でユーザーを登録する場合は、1つの登録セッションでは同じ管理者 ID を用いるようにしてください。ユーザーを登録したときの管理者 ID を用いないと、そのユーザーを登録したり更新したり削除することができません。
登録キューの利点
登録キューの新しい特長は以下の通りです。
  • 登録に成功したユーザー、登録に失敗したユーザー、他の管理者 ID で登録され、登録待ちとなっているなど、各ユーザーのステータスが保存されます。(アイコンの種類と意味については、登録キューのアイコンを参照してください)。
  • タイトルバーにある各列の見出しをクリックして、登録情報をさまざまな角度から手軽かつ簡単にソートできます。たとえば、デフォルトの昇順ではなくて、ユーザー名で降順にソートするには〔ユーザー名〕をクリックします。

Sout registration information

列の幅を変更して表示される情報量を変えることができます。
  • 登録キューに多数のユーザーがいても、標準ナビゲーション・キーを用いて効率よくユーザー間を移動できます。
  • 登録キュー内のユーザーを選択して削除、登録することができます。キューからユーザーを削除するには、〔ユーザー名〕の左の列をクリックして〔削除〕ボタンをクリックします(何も選択していない場合はフォーカスされているユーザーが削除されます)。そして、本当に削除してよいかどうかプロンプトが表示されます。キュー内のユーザーを選択して登録するには、左の列をクリックして選択し、〔登録〕ボタンをクリックします。
  • 〔登録の状態〕フィールドで登録が失敗したか成功したかを確認することができます。長すぎて列に収まり切らない登録の状態メッセージを見る場合は、列の幅を変更するか、〔詳細〕チェック・ボックスを選択せずに〔基本〕ペインを見ます。ユーザーがまだ登録する準備ができていないか、登録に失敗すればその理由がそこに示されます。また、エントリーがキューに追加された日時を確認できます。
  • 〔登録の状態〕の列の左側の小さな列を見ることで、簡単に自分が登録したユーザーと他の管理者が登録したユーザーとを区別することができます。この列が空であればユーザーを登録、更新、削除できます。その列に赤いアイコンがあれば登録キューのユーザーを見ることしかできません。そのアイコンは、そのユーザーが他の管理者に登録されたということを表しています。
  • ドミノ R5 では機能拡張を施した結果、近々ノーツ・ユーザーになるユーザーを必要な分何人でも加えてキューに保存しておき、そして都合の良いときに登録することができるようになりました。この拡張性により外部のディレクトリから数千ものユーザーを移行したり、テキスト・ファイルから数千ものユーザーを読み込むことが可能になります。この拡張性が無ければ大量のユーザーを移行したり読み込んで登録することはできないでしょう。ドミノ R5 より前は、ユーザー登録の情報はメモリに保存されていました。そのためにユーザー登録のユーザー・インターフェースを終了すると情報は失われていました。今では登録データはデータベースに保存されるので、望む限りユーザーをキューに格納し、登録キューからユーザーの登録状況を連続的に追跡することができます

以下に挙げるその他の利点について、その詳細を次のセクションで述べていきます。
  • 登録に成功したユーザーをキューへ保存する機能
  • 一度に1人のユーザーだけを選択して編集するのではなく、複数のユーザーを選択し、同時に登録情報の変更する機能。
  • 各ユーザー毎に個別の登録情報を設定する機能。以前のバージョンでは登録サーバーや認証情報などいくつかの情報は登録セッションごとに指定する必要がありました。現在では、単一の登録セッションでキュー内の各ユーザーの登録情報について、それぞれ個別に設定、変更が可能です。
  • Exchange、cc:Mail、LDIF テキスト・ファイル、NT、GroupWise 4 と GroupWise 5、Netscape や MS Mail といった外部のディレクトリからユーザーやグループを登録キューへ移行する機能。データを操作して、都合の良いときに登録できます。そしてユーザー登録作業の一部として、これらのユーザーのメール・ファイルを変換します。
  • テキスト・ファイルを読み込み、数百、数千のユーザーを登録のユーザー・インターフェースに取り込む機能。今後は、テキスト・ファイルで一括登録を一気に実行する方法を強いられることはありませんし、登録した後に一人一人ドミノ・ディレクトリーのユーザー情報を調整する必要もありません。
 
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登録キューにユーザー名を保存する
登録キューにユーザーを保存するケースとして、2通りがあります。一つは先ほど述べましたように、登録が完了したユーザーを保存する場合です。もう一つは、ユーザーを登録キューに追加、保存しておき、後で登録する場合です。このように、登録キューのユーザーを保存することで登録の状態を追跡でき、登録に成功したユーザーを再び登録するということがなくなります。

登録に成功したユーザー名を登録キューに保存するには、〔ユーザー登録の詳細オプション〕ダイアログ・ボックスを開き〔登録後もユーザーをキューに保存〕をチェックします。

Keep Successfully Registrated People in the Queue checkbox

登録キュー内の登録されていないユーザーや部分的にしか登録されていないユーザーを保存するには、〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスを終了するときに現れるプロンプトで〔はい〕をクリックします。ユーザー登録セッションを終了しても、これらのユーザーはまたキューに表示されます。

〔ユーザー登録の詳細オプション〕ダイアログ・ボックスを使うと、登録の作業をより細かく制御できます。たとえば、〔ユーザー登録の詳細オプション〕ダイアログ・ボックスの 〔以前に登録したユーザーの登録を許可〕のチェックを外しておけば、〔すべてを登録〕ボタンをクリックしても、以前に登録したユーザーを重複して登録するようなことはありません。登録に成功したユーザーを再登録したときには、そのユーザーのもともとの設定がユーザーを再登録したときの設定に置き換わるということに注意してください。
 
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複数選択モードと編集についての概略
登録キューにあるユーザーを登録、削除する操作は、個人のみならず複数のユーザーに対して一度の操作で行えます。また、この複数選択の機能では、複数のユーザーの登録情報の変更を一度の作業で行えます。複数選択モードでは登録フィールドの更新を選択したすべてのユーザーに同時に適用できます。〔姓〕のような個々のユーザーに特有のフィールドは、複数選択モードでは編集できませんが、〔インターネットドメイン〕や〔メール・サーバー〕、〔認証者 ID〕などは編集することができます。利用可能なフィールドの完全なリストは別添の資料「複数選択モードで利用可能なフィールド」をご覧ください。

ここでは複数選択モードでの編集の例を示します。ビル、キャサリン、ジョンを登録した後、各ユーザーの〔インターネットドメイン〕を lotus.com に変更したくなったとしましょう。一人一人の〔インターネットドメイン〕を変更する代わりに、同時にすべてのユーザーの値を変更することができます。この3人を複数選択した上で 〔インターネットドメイン〕 の編集を始めると、非アクティブ状態の〔追加〕ボタンが アクティブ状態の〔適用〕ボタンに変化します。このボタンをクリックすると、この〔インターネットドメイン〕の変更だけが3人のユーザーに適用されます。変更時にエラーが生じると、エラー・メッセージが表示され、登録情報は変更されません。
 
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各ユーザーに個別に指定する登録情報
各個人毎に異なる設定ができる項目を R5 では増やして柔軟性を高めていますので、ユーザー登録作業が行いやすくなっています。これは、一回の登録セッションで様々に異なる設定をしなければならないユーザー登録をまとめて行える点で、大変メリットが大きいものです。

以下のセクションでは、この各ユーザー毎に設定できるフィールドの中で、R5 で新たに加わったものについて触れていきます。

登録サーバー
登録サーバーとは、登録時に作成されたユーザー文書が格納されるドミノ・ディレクトリーのサーバーです。また登録サーバーからは、〔グループ〕ペインや〔その他〕ペインで表示されるグループやユーザー・セットアップ・プロフィールの一覧を取得します。

短縮名
このフィールドは〔名〕の最初の1文字に続く〔姓〕から自動的に生成されます。たとえば、Bill Shakespeare の短縮名は BShakespear となります。生成された短縮名が気に入らなければ、登録する前に直接編集できます。

メール・サーバー
メール・サーバーの変更によりメール・テンプレートのフィールドも強制的に変更されることもあります。そのため、変更したメール・サーバーに存在しないメール・テンプレートを指定していた場合、新しいメール・テンプレートを指定しなければなりません。

メール・テンプレート
新しいユーザーのメール・ファイルを作成した際に使われるメール・テンプレートの種類を自由に選択できます。テンプレートの一覧は選択したメール・サーバーから取得されています。メール・サーバーとテンプレートについては、各ユーザー毎に設定が可能です。テンプレートの項目にはサーバーにあるテンプレート全てが一覧表示されますが、選ぶのはあくまでもメール用ですので、間違ったものを選ばないよう気を付ける必要があります。

メール・データベース割り当て設定と警告限界値の設定
新しいメール・ファイルを作成する際に、(〔メール〕ペイン上で) メール・データベース割り当てと警告限界値の設定が行えます。データベースの制限値と警戒限界値の最大値は 9999MB です。データベースの制限値が設定値に達すると、メール・ファイルを開く際に、ユーザーはデータベースの制限値を越えている旨のメッセージを受け取ります。警戒限界値に達するとログ・データベースに記録が残り、miscellaneous events のビューに表示されます。

メールの所有者のアクセス権
メール・ファイルの所有者のアクセス権としてデフォルトの設定の〔管理者〕のかわりに〔設計者〕または〔編集者〕を指定できます。これらの設定により、ユーザーですら自分のメール・ファイルを削除できないようにすることができます。システム管理者が〔設計者〕か〔編集者〕を選択すると、管理者はメール・ファイルのアクセス制御リスト (ACL) に〔管理者〕として登録されます。ACL の設定変更は、[管理者] 権限を持った人だけしか行えません。こうした事情から、上に示した仕組みは、〔管理者〕 権限を持ったユーザーが全く無いメール・ファイルを作成することを防ぐようになっています。このオプションを使用して、メール・ユーザーがロータス スクリプトや Java エージェントを作成できないように、メールへのアクセスを制限することもできます。

認証情報
これまでのユーザー登録における認証情報は、ユーザー登録のユーザー・インターフェースに入る前に予め設定しておき、その認証情報がそのセッション内で登録されたすべてのユーザーに適用されていました。R5 では異なる認証者 ID 、セキュリティーの種類と認証の有効期限を個々のユーザーごとに指定できます。このような複数の認証を設定したユーザー登録を保存した上でそのセッションを一旦終了して、再び〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスを開いた場合にはキューに保存された各認証者 ID のパスワードを入力するように促されます。例えば、登録キューのデータベースに 100 人のユーザーが保存されていて、キューの最初の 50 人のユーザーには CERT1.ID ファイルを、次の 30 人は CERT2.ID ファイルを、最後の 20 人には CERT3.ID ファイルを使用したとします。この場合、再び〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスを開くと CERT1.ID、CERT2.ID、CERT3.ID の各 ID のパスワードを合計3回入力するように促されます。つまり、この機能を使うと、異なる認証者 ID で他のユーザーを登録する場合に、これまでユーザー登録を行うために入力したユーザー・キューを先に登録処理する必要がなくなるというわけです。

ユーザー名の別名情報
ユーザーの別名の項目では、そのユーザーの言語での表記によるユーザー名を基本的なユーザー名とは別に設定できます。ユーザー名の別名と組織単位の別名は、以前からある基本的なユーザー名と同様に機能し、使用できます。これは複数の文化的な状況で働いているドミノ・ユーザーにとって有用です。たとえば、キャサリン・グレイトはかなりの時間をノルウェーで仕事をしています。ノルウェー人は実際にはあまり使われない英語のユーザー名を使う代わりにノルウェーの文字を用いたノルウェー語の別名を使うことができます。

覚え書き:以下のところでも述べますが、〔システム管理プリファレンス〕ダイアログ・ボックスで ドメインごとにユーザー登録時のデフォルト値 (メールや ID など) を設定することができます。
 
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ユーザー登録プリファレンスとデフォルトの設定
デフォルトを設定しておけば、管理者としての作業は楽になるでしょう。特に、頻繁に多数のユーザーを登録する場合にはその効果は大きいものです。なぜデフォルトを設定しておくと便利なのでしょうか?これは簡単なことです。一人一人ユーザーの設定を変更する必要がないからです。ドミノ R5 ではユーザー登録でデフォルトを設定する3つの方法を提供しています。
  • システム管理を設定する
  • 登録時にデフォルトを指定する
  • ユーザー・セットアップ・プロフィールを定義する

システム管理を設定する
ユーザー登録の際に使用するデフォルト値を、〔システム管理者プリファレンス〕のダイアログ・ボックスで設定し、ドメインごとに保存できます。3つのデフォルトの設定方法のなかで、この方法だけが、ユーザー登録のユーザー・インターフェースを開いた時にデフォルト値として表示され、適用することができます。これはまったく同じ設定か非常に似た設定をしなければならない多数のユーザーを登録するときに非常に便利です。

〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスを用いて一部の項目の値を変更した場合、適用したいユーザーにだけ、この変更した値を適用できます。このように一部を変更した場合でも、次にユーザー登録のユーザー・インターフェースを開いたときには、〔システム管理者プリファレンス〕で設定した内容が使われます。

以下に挙げた登録項目のデフォルト値は、〔システム管理者プリファレンス〕ダイアログ・ボックスで設定できます。
  • 登録サーバー
  • 認証者 ID
  • メール・システム
  • メール・サーバー
  • メール・テンプレート
  • ID パス (ID ファイルをディスクに保存するためのものです。デフォルトのディレクトリーは DATA\PERSON\IDS です。)
  • パスワード・クオリティー
  • インターネット・ドメイン (インターネット・アドレス用)
  • ユーザー・セットアップ・プロフィール

登録時にデフォルトを指定する
基本または詳細登録でユーザーを登録キューに追加する際に (テキスト・ファイルの読み込みやユーザーの移行は含みません)、〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスで設定した内容のうち、一部のフィールドについては、その次に追加したユーザーにも適用されます。

このように設定したデフォルトは〔システム管理プリファレンス〕ダイアログ・ボックスで設定したデフォルトを上書きします。これは登録のユーザー・インターフェースを終了するまで有効です。〔基本〕ペインや〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスの〔詳細〕をチェックしたときにアクセスできる他のペインでこれらのデフォルトの設定をすることができます。追加されて編集中のユーザーや、読み込まれたユーザー、移行したユーザーがこれらのデフォルトを変更することはありません。

このように設定したデフォルト値は〔システム管理プリファレンス〕ダイアログ・ボックスで設定したデフォルト値に優先します。これは登録のユーザー・インターフェースを終了するまで有効です。また、この設定は 〔基本〕 ペインや 〔詳細〕 をチェックしたときにアクセスできる他のペインについても同様です。但し、追加で編集した場合、テキストで読込まれた場合、移行された場合については、優先する設定として扱われません。

どのフィールドがデフォルトとして設定できるのかは R5 システム管理ヘルプの「ユーザー登録時にデフォルトのユーザー設定を使用する」をご覧ください。」

デフォルトを設定したフィールドの中には 〔詳細〕 をチェックしないと登録のペインに現れないものがありますが、ユーザーを登録する際にこれらのデフォルトが作成されていない、あるいは設定されていないということではありません。実際は、いったん登録プリファレンスを設定すれば、あるいは登録セッションでデフォルトを設定すれば、ユーザーの入力を簡略化するために基本モードでユーザーを追加することができます。そのため、設定を変える必要がなければ、〔詳細〕はチェックを外して他のペインを隠しておくことができます。〔詳細〕チェック・ボックスは登録セッション中にいつでもオンとオフを切り替えることができます。

さらに、ユーザーをテキスト・ファイルから読み込んだり移行するにあたって、前もってデフォルトを設定する特別な機能があります。これは、上に示したユーザー・インターフェースのエントリーに新たなユーザーを加えるやり方でデフォルトを設定する方法とは別のものです。〔ユーザーの移行〕ボタンをクリックしてユーザーの移行をしたり、〔テキスト・ファイルの読み込み〕ボタンをクリックしてユーザーを読み込んだりする前に、〔追加〕ボタンをクリックしてエントリーの作成モードにします。そして姓やパスワードなどのユーザー個別に異なる登録情報を追加せずに登録の設定を変更します。その変更は〔テキスト・ファイルの読み込み〕ボタンや〔ユーザーの移行〕ボタンをクリックしたときにデフォルトとして利用されます。ユーザーの移行や読み込みは次のセクションで詳しく述べます。

ユーザー・セットアップ・プロフィールを定義する
すべて、あるいは特定のユーザーのクライアントの各種デフォルト設定や、ユーザーのロケーション文書に保存されているデフォルト値を設定、変更を行う場合には、ユーザー・セットアップ・プロフィールを使って行うことができます。大量のユーザーを登録するときに、この機能を使うことで非常に時間を節約できます。登録された各ユーザーが各自自分でロケーション文書を編集するのではなく、ユーザー・セットアップ・プロフィールに一度入力するだけで済みます。

グループごとにユーザーを登録する場合は、特定のグループのユーザーに適用するユーザー・セットアップ・プロフィールを作成、保存できます。たとえば、あるグループのすべてのユーザーがリモート・サーバーに接続する必要があるとき、サーバーへの接続設定が含まれるユーザー・セットアップ・プロフィールを作成すればよいのです。この例から、ユーザー・セットアップ・プロフィールを用いると、ユーザーの設定作業をいかに簡単にできるかが理解できるかと思います。

また、登録作業を簡単かつ迅速にする以外にも、ユーザー・セットアップ・プロフィールは各ユーザーのクライアントが常に一貫性を持った設定であることを保証してくれます。
 
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移行とテキスト・ファイルの読み込み
R5 で新しく加わった機能に外部のディレクトリーからのユーザー移行があります。また、ユーザー登録情報をテキスト・ファイルから読み込む機能についても拡張されています。いずれも、幅広いシステムに柔軟に対応するというスケーラビリティーに主眼に置いた R5 の開発方針の結果です。

外部のディレクトリーからユーザーを移行する
移行とはユーザー・ディレクトリーの情報やメール・ボックス、メール、アドレスをあるシステムから別のシステムに、つまりここでの場合はドミノ R5 に移動させる処理のことです。移行ツールを使って外部のディレクトリーから数百あるいは数千ものユーザーをノーツやドミノに移行できます。(移行ツールを使うには、インストールのオプションを選択する必要があることを覚えておいてください。詳しくは R5 システム管理ヘルプや移行ガイドをご覧ください)

ノーツ以外のメール・システムからノーツにユーザーを移行する場合、たいていは非常に多くのユーザーの移行をすることになるでしょう。管理者として他のメール・システムから移行してきたユーザーをどのように登録するのかを判断する必要があります。
これらのユーザーを登録の設定内容の観点から見て、まったく同じか、似通った登録設定のグループに分類して登録すると効率がよくなる場合がよくあります。この方法を使うと、大量のユーザー登録を行う際に、ユーザー全体に対してデフォルト値を設定したり、システム管理プリファレンスで設定した内容を反映させることができます。たとえば、移行させようとしているユーザーが似たような設定かまったく同じ設定なら役職や部門や都合の良い整理方法でユーザーをグループに登録できます。これはどのユーザーが登録に成功したかを追跡の助けとなるでしょうし、誤ってユーザーを再登録することを防いでくれるでしょう。

ただ、必要に応じてユーザーごとに登録の設定を指定できることを覚えておいてください。

ユーザーから構成される複数のグループを移行したり登録する際には、R5 では3通りあります。はじめに、まとめて1つのグループに登録する方法。次に、新規にグループを作成して登録する方法。最後に、既存の同名のグループに移動させる方法です。

移行時のユーザー数が非常に多いと、2段階に分けて移行したいという場合があります。最初にメール・ファイルを変換せずにノーツにユーザーを移行します。次に (〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスの中から) 〔移行オプション〕にアクセスし、すでに移行したユーザーのために〔メールの変換のみ〕を選択します。これは特にシステムへの負荷を抑えたい場合に有用です。たとえば、平均的なメール・ファイルの変換に 20 分かかると分かっている場合に、午後6時から午前8時までのようなオフピークの時間帯に変換が終了するように、メール・ファイルの数を適度に見計らって処理をスケジューリングできます。

先ほど述べたオプションの〔登録後もユーザーをキューに保存〕は大量のユーザーを移行するときには便利です。ソートを使って、登録済/未登録のステータスを追跡調査できます。グループごとに移行を実施した場合には、登録キューの画面から重複しているユーザーを特定できます。(たとえば、以前に別のグループのユーザーとして登録キューに移行され、ユーザー登録作業が実行されたユーザー。) 登録キューを名前でソートすると名前がアルファベット順に表示されますので、重複しているエントリーを容易に判別でき、余分なユーザー名を削除することができます。

登録キューにユーザーを移行する際に、メール関連で特に注意して考慮すべき点があります。移行したユーザーのメール・ファイルを変換する必要がある場合でも、バックグラウンドでメール・ファイルが作成されることはありません。メールの変換が必要なユーザーを移行する場合、〔登録後もユーザーをキューに保存〕 のオプションがデフォルトで設定されていると、自動的に 〔即時に作成〕に変更されます。また、メールの変換が必要なユーザーを移行するときにメール・システムがデフォルトとしてロータス ノーツや POP、IMAP に設定されていない場合はロータス ノーツがデフォルトになります。」

テキスト・ファイルを読み込む
ドミノ R5 では、ユーザー登録でのテキスト・ファイルの読み込みが、より簡単で強力になりました。ユーザー登録の際にドミノ R5 にユーザー情報が書かれているテキスト・ファイルを読み込むと、テキスト・ファイルの内容は直接ユーザー登録のユーザー・インターフェースに取り込まれます。そして登録キューで見ることができ、データを確認し、必要があればデータを修正することができます。つまり、テキスト・ファイルから読み込んだユーザー情報は、テキスト・ファイルから読み込まれたという点以外は登録キュー内の他のユーザー情報とまったく違いはないということです。

読み込むテキスト・ファイルではカンマ (,) 以外のセパレーターを使えます。セパレーターを指定するには、NOTES.INI に BatchRegSeparator を設定します。

セパレーターとして下の表の5つ、もしくは登録の設定に使われていない値や記号を用いることができます。たとえば、円記号 (\) はメール・ファイルのパスの設定に使われているので用いることができません 。(たとえば、MAIL\MJACKSON.NSF)

  セパレーター   説明
| 縦棒
; セミコロン
, カンマ
&   アンパーサンド  
# シャープ

登録キューに非常に多くの登録待ちのユーザーがいる場合、無人で、途中で中断されることなく登録ができるようにいろいろなオプションを利用します。たとえば、〔ユーザー名重複の確認ダイアログを無視〕や〔メール・ファイル重複の確認ダイアログを無視〕を選択し、〔ユーザー登録のスキップ〕を選択すると多くのユーザーの登録処理で重複するユーザーは無視されます。このような重複しているユーザーは適切なエラー・メッセージと共に登録キューに残ったままになります。〔ユーザー名重複の確認ダイアログを無視〕や〔メール・ファイル重複の確認ダイアログを無視〕を選択していない場合、ユーザーやメール・ファイルの重複が起こるたびに、どう対処するかというプロンプトが現れます。そしてプロンプトに指示を入力するまで登録処理は中断されます。これらのオプションを用いることで、その日の業務終了後に大量のユーザーの登録処理をすることがあっても夜中にエラーやプロンプトによって中断されないことが保証されます。
 
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その他の新しくて注目すべき機能
ドミノ R5 には他に、ユーザー登録に便利な新しいフィールドや機能があります。主なものを次の通りです。

ユーザー ID の保存場所
デフォルトのユーザー ID の保存場所は、<現在のドミノのデータ・ディレクトリー>\IDS\PEOPLE です。R5 未満のバージョンでは A:¥ ドライブでした。これにより、ユーザー登録をする度に「フロッピーを用意してください」というプロンプトに管理者が邪魔されることがなくなり、作業工程が簡素化され効率的になりました。
グループ・ペイン
グループ・ペインにはドミノ R5 のユーザー登録機能でもっとも新しくて素晴らしい機能が含まれています。ユーザー登録の作業時に、グループ・ペインの画面でユーザーをグループに割り当てられるようになりました。以前までのバージョンでは登録後に面倒な作業が別に必要で、ドミノ・ディレクトリーに追加された各新規ユーザーについて、必要に応じてそれぞれグループに付け加えなければなりませんでしたが、これによりその必要がなくなりました。グループの割り当ては複数選択モードでも利用可能になり、複数のユーザーを選択して新しいグループに割り当てたり、既存のグループに割り当てることができるようになりました。

パスワード・クオリティー・スケール
パスワード・クオリティーの監査機能および、パスワード・クオリティーに関する一般的な機能が R5 で新たに加わりました。パスワード・クオリティーはユーザー登録時のパスワードを評価する際に、辞書でのチェックとパスワードの複雑さ (パスワードの長さ、文字の分布、英数字の多様性) の両面からチェックを行います。また、ユーザーが登録された後もパスワードを変更する際には、登録時に設定されたパスワード・クオリティーを満たしているかを確認をします。パスワードが必ず必要とされるスケール (1-16 の範囲。0 はパスワードを必要とされない設定。) を選択したものの、設定したパスワードが十分な強度を持っていない場合には、〔ユーザー登録〕ダイアログ・ボックスのオプション〔キューにあるエラー状態のユーザーを登録〕を選択するとユーザーの登録ができます。これは、十分に複雑ではないパスワードが設定されたユーザーを移行したりテキストから読み込んで登録した場合に一旦強制的に登録を完了させるものです。但し、次回のパスワード変更時には設定したパスワード・クオリティーを満たすパスワードが要求されます。

移行したユーザーにパスワードが設定されていない場合、ドミノは十分に複雑なパスワードを自動生成することができます。この機能を使うには、〔ユーザーとグループの移行〕ダイアログ・ボックスで、〔パスワードのないユーザーに対してランダムなパスワードを生成する〕を選択するだけです。

パスワード・クオリティー・スケールについての詳細は、R5 システム管理ヘルプの「パスワード・クオリティー・スケールについて」の項目をご覧ください。

インターネット・アドレス・フィールド
新しいユーザーを登録する場合、インターネット・アドレスはドメイン内で重複してはいけません。ドミノはメールを配送するためにインターネット・アドレスを使います。短縮名のようにインターネット・アドレスは自動的に作成されますが、直接編集することができます。インターネット・アドレスの設定項目には、名前の部分とインターネット・ドメインとインターネット・アドレス形式があります。デフォルトのインターネット・ドメインは、現在のホストの TCP ドメインですが、〔システム管理プリファレンス〕ダイアログ・ボックスから変更できます。インターネット・アドレス形式の設定にはアドレス名の形式とセパレーターがあり、〔基本〕ペインの〔形式〕ボタンをからアクセスできます。

登録時にユーザーのインターネット・アドレスが重複しているというエラーが発生しても、ユーザー名を変更する必要はありません。〔インターネット・アドレスの設定〕ダイアログ・ボックスで形式を変更し、別のセパレーターを指定できます。

Set Internet Address Format
 
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ユーザー登録のユーザー・インターフェースを最大限に活用する
ドミノ R5 では新しいユーザー・インターフェースや強力な新しいツールのおかげで、本当にユーザー登録が簡単になりました。これらの機能やツールを最大限に活用すれば、きっとユーザー登録の作業はこれまでよりも一層簡単で効率的なものになるでしょう。


著者について
チップ・カーター氏はアイリスのドミノ・アドミニストレーション開発チームの開発マネージャーを務めています。彼は新しい登録機能や R5 のドミノ・アップグレード・サービスの移行フレームワークを設計、開発しました。

メアリー・ジュロフはロータスのトップ・テクニカル・ライターです。
彼女はドミノのシステム管理ドキュメントの複数のセクションを担当しています。

IBMはIBM Corporationの商標。
Lotus、Lotus Domino、Lotus NotesはIBMの商標。
その他、記載された社名および製品名は、それぞれ各社の商標または登録商標です。

 
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