ほとんどの再同期は、複製の作業を指し、ユーザーのローミング・ファイルを再同期するということは、ノーツ データベースを複製するということです。しかし、ユーザーの ID ファイルや、辞書、NOTES.INI ファイルに保存されたプリファレンス設定といった、複製を行う事ができないファイル形式にも対処しなくてはなりません。再同期という作業は、単に複製作業ではないというわけです。
サーバー・モードはこの反対です。例えば、マシン上でちょっとした作業をしたいとしましょう。必要なデータをすべてローカル・マシンに取りこむというのは気が進みません。取りこむのに時間がかかってしまう、あるいはローカル・マシン上にディスク・スペースが必要になってしまうからです。このような場合は、データをサーバーに残し、そのサーバーにアクセスします。あるいは、会社の PC に充分な容量のハードディスクが搭載されておらず、各社員がデータ・ディレクトリーをローカル・マシン上に取りこんで作業するのが好ましくないような場合も、すべてのデータをサーバーに保管しておいて、ローミングする際にはサーバー・モードで作業すればいいのです。
はい。もし Windows NT のシステム・ドライブが、NTFS [NT File System] でフォーマットされているなら、ユーザーはお互いのユーザー・プロフィールを閲覧することはできません。私たちの製品ではユーザーのデータ・ディレクトリーは、OS のユーザー・プロフィールの下に保管されており、ユーザーに関する情報は、すべて他のユーザーの情報と別々になっています。ですから、 Windows NT にログインし、ユーザー・プロフィールを見ても、自分のものしか見ることができません。つまりあなたのマシンが NTFS でフォーマットされていれば、もう1つのセキュリティー機能が得られるというわけです。しかし、この機能をはずして考えてみたとしても、データベースを暗号化できるほか、ACL も搭載しているわけで、なおかつもし OS が上に書いたような機能を持っていれば、誰もあなたのデータ・ディレクトリーがどこにあるかすら分からない、ということになります。
Windows 2000 も、ローミング・ユーザーの概念を持っています。Windows 2000 では、ユーザー・プロフィールの一部分をローミング・プロフィールと呼び、もしユーザーがローミング・ユーザーであれば、そのサブディレクトリーにあるファイルはローミングすることができます。つまり、マシンにログオンすると、ローミング・プロフィールのサブディレクトリーにあるファイルは自動的にすべてサーバーから複製され、ログオフするときには複製されて、サーバーに戻されます。Windows 2000 対応にするために、私たちの製品はこの形式をサポートしなければなりませんし、実際にサポートを実現します。ですから、もしそうしたい場合は、Windows 2000 の方式を取ることもできます。
Windows 2000 で Microsoft は、ユーザー・プロフィールの下に、アプリケーションが各ユーザー毎にローミング・データを保存するサブディレクトリーと、各ユーザー毎に非ローミング・データを保存するサブディレクトリーを明確に分けました。私たちの製品は、後者のユーザー毎の非ローミング・データ用サブディレクトリーにデータを保存し、独自にローミング、つまり再同期します。この理由は、複数のマシン上でなされた変更点を同調させる場合、複製や再同期という方式のほうが、Windows 2000 のローミング・ユーザー用のツールに比べてはるかに強力だからです。Windows 2000 のツールでは、どのようなファイルや情報を扱っているのかについてあまり考慮された作りになっておらず、ただファイルを複製したり戻したりするだけです。私たちは、十分な情報をもとにして、ファイルを扱う方法を持っているので、この機能だけではなく、他の分野でも独自の方法を取り入れています。どのようなデータベースを扱っているのかを知っているし、複製について詳しいノウハウを持っています。そして、再同期をより頻繁に行うようにしています。