ワーク・グループで、構造的・非構造的なデータを、安全で組織的な方法で共有するアプリケーションにはある名前が与えられています。これは「グループウェア」と呼ばれ、ロータス ノーツがこれらを先導する製品です。グループウェアはすばらしく、この言葉の同意語とも言えるのがロータス ノーツです。しかし World Wide Web に人気があり、ロータス ノーツのアプローチは人によっては独占的と考えられています。多くのノーツを扱っていない方々は、同じタスクを、ブラウザーと HTML サーバーを使って成し遂げようとすることを選んでいます。彼らはこの結果を、それが完全に新しい分野であるかのように「イントラネット」と呼びました。グループウェアのアイディアが、標準ベースのソフトウェアに適用され、組織のビジネス・パートナー、供給者、そして売り手が利用可能になったとき、それは「エクストラネット」と呼ばれます。「エクストラネット」は本質的に、読者以外は「イントラネット」と同じです。
出来のいいエクストラネットを構築するためには、それは一般の Web サイトとどう異なるかを理解することが重要となります。この違いの核心は、その対象者にあります。エクストラネットでの対象となるユーザーは、企業と共にすでにビジネスを行っている人です。彼らはビジネスをより簡単に、有利に、またより満たされたものにする方法を探しています。同時に、エクストラネットを構築している企業や部門は、ビジネス・パートナーや供給者などのユーザーと共に働くより良い方法を探しているのです。
一般の Web サイトとエクストラネットとのもっとも重要な違いの1つは、ユーザーが探す情報です。Web サイトでは、ユーザーは商品の購入や投資の判断材料となるような情報を探しています。エクストラネット・ユーザーは、すでに投資や企業から商品を購入しており、この関係や商品を最も効率よく利用する情報を探しているのです。このような意味では、サポート Web サイトは「エクストラネット」のカテゴリーに分類されるのです。要するに、エクストラネット・ユーザーは「中身」を探しているのです。リセーラーに仕えるエクストラネットは、価格表、商品の技術的な詳細、インセンティブ・プログラムのマーケティング、そしてインタラクティブな設定ツールなどの情報を扱います。
情報の最も重要な面は、その適時性です。9月のプライス・リストは、10月1日には役に立ちませんし、いかなるビジネスも10月の価格表が掲載されるまで行うことができません。この理由から、コンテンツを作成する能力は最も必要不可欠とされます。情報は Web サイトを通して、コンテンツ所有者からユーザーへと流動します。この流動を妨げるようないかなるプロセスは、エクストラネットの成功を妨げるものです。ロータス ドミノ Web サーバーによって瞬時に表示されるコンテンツを作成するために、ロータス ノーツ・クライアント固有の能力に「てこ入れ」をすることは、新しい情報の生成の遅れを取り除くことになるのです。
情報を提供する側であるコンテンツ所有者は、しばしば Web サイト・デザイナーではありません。したがって Web 開発スキルを持つ人たちは、コンテンツ所有者からのインプットなしには、サイトに何を載せればよいのか、わかりません。こうなると、伝統的な HTML ベースの Web ページは、交渉と開発の複雑なプロセスが必要になり、コンテンツ所有者と Web ページ・デザイナーの双方を巻き込むことになります。
Web ページは2つの部分から成ります。コンテンツ、そして「封筒」です。この封筒は綿密に作成されたバナー、サイド・バーであり、エクストラネット上のユーザーが動き回るために使用するグローバル・ナビゲーション・ツールです。一般的にこの封筒は、同じコンテンツ・エリアの全ての Web ページに渡って同じになります。しかしこれが、ユーザーがサイトに訪れた理由ではありません。封筒の役割はコンテンツの見栄えをすばらしくすることです。簡単なテキストが、すばらしい封筒に囲まれていれば、これだけで魅力的な Web ページになります。
コンテンツ・フレームワークは、封筒の制作力を有利に使うべきなのです。優秀な Web ページのソース・コードを観察すると、ページの設定を含むヘッダー、バナーがあります。そして封筒の他の部分であるコンテンツ・エリアでは、通常1つの大きな表セルとして設定されており、そして次にコンテンツ・エリア表を閉じて、終わりのコンテンツのようなもの、たとえば「ページの終わりナビゲーション・バー」などのフッターがあるのです。コンテンツ・フレームワークの役目を果たすノーツ・データベースを作成する秘訣は、これらの部分を分割することです。これをするための1つのテクニックは、ヘッダーとフッターをサブフォームに入れ、Web に表示されるときにフォームに入れることです。これにより、コンテンツ所有者はコンテンツ・エリアだけのことを考えればいいのです。
ロータス ノーツ・クライアントは、コンテンツ作成ツールの中でも最も強力なツールの内の1つです。電子メールのためにノーツを使っているコンテンツ所有者は、リッチ・テキストの使い方をすでに知っています。表の使い方を教える数分の説明があれば、ユーザーはかなり複雑な Web ページを作成できるようになります。その後フレームワークがヘッダーとフッターのサブフォームを入れるため、ページの見栄えの良さは保証されるわけです。
これを実行するためには、ドミノ・デザイナーの [サブフォームを作成] メニューを使用します。HEADERSUB HTML に入力もしくはペーストし、次に全ての HTML を選択し HTML という名前のスタイルを適用します。FOOTERSUB も同じようにしてください。
HTML という名前のスタイルをまだ作成していないときは、次にあるように、[文字プロパティー] ボックスを使って作成できます。ボックスをチェックすれば、データベース内の全ての文書がこのスタイルを利用できるようにしたほうがいいでしょう。これによりコンテンツ編集者がこれらの機能を有効に利用できるようになるのです。
HTML スタイルを作成するとき、文字にどんなプロパティーを割り当てても関係ありません。多くの開発者達は、このスタイルに割り当てられる文字の色を変えて、ページ内ですぐに見つけられるようにしています。HTML のスタイル・セットで、ドミノ サーバーが文字を表示したとき、その文字に帰するタグは作成せず、修正なしにあなたが入力した文字を直接そのまま通します。これはパススルー HTML を作成するときに効果的です。
HTML コードを文書に埋め込むもう1つのオプションが、段落スタイル・オプションです。テキストの段落を選択し、そのスタイルを *HTML にします。こうすることにより、ノーツはその段落全体を HTML コードとして扱い、ブラウザーに直接送ります。スタイル・オプションはテキストを右クリックしてアクセスすることができる、[文字のプロパティー] ボックスで見つけることができます。ノーツの左下にスタイル・オプションへのショートカットが置かれています。
多くの企業では、地域的なマーケティング部門が、その地域のユーザーをターゲットとしたコンテンツを作成しなければなりません。この地域の母国語が英語でない地域を想定しましょう。英語で作成されたコンテンツは多くの潜在的なユーザーを見逃してしまい、マルチリンガル・ユーザーへ宛てた社会的なメッセージを送り逃してしまいます。日本にいるコンテンツ所有者はここで説明されたフレームワークを使うことによって、たとえ日本語を話せる Web サイト・デザイナーがいなくても、日本語でコンテンツを作成することができるのです。これは大きな時間とコストの削減につながるでしょう。他にソフトウェアは一切必要としません。あなたのコンテンツ所有者が日本語バージョンのノーツ・クライアントを使用しているのであれば、パブリッシング・フォームを使うだけで、母国語で編集し、保存することができるのです。
あるケースでは、あなたのサイトのデザイン・インターフェースや、アプリケーションのコード化された面をカスタマイズしたいでしょう。この場合、Domino Global Workbench がこれらのデザイン変更を容易にするために必要な自動化を提供します。
コンテンツ・ページだけで Web サイトは成り立ちません。また、ほとんどのエクストラネットは、初めの「エントリー」、もしくは「インデックス」ページを使用します。インデックス・ページは通常、ユーザーの画面をフルに生かすため、よりいきなスタイルで慎重に作成してあります。これらは多くの場合、複雑なポップアップ・ウィンドウやスクリーン機能を有効利用するために、Web サイト・デザイナーによって管理されています。
この記事ではコンテンツ発行者に、彼ら自身の Web ページを管理する能力を与えることで、彼らを満足させる方法をお見せしました。この記事のシリーズの次回は、ユーザー管理プロセス全体を完全に自動化し、システム内にユーザーを入れることから、ユーザーにパスワードを与えて正しいグループに所属しているようにすることまで、メンテナンス・コストの削減する詳しい方法をお送りまします。
著者について
アンドリュー・ポーラックはロータス ノーツとドミノの生産ラインで、リリース2の時から働いています。1999 年1月、彼がデザインし、作成したエクストラネット Web サイトで、ロータスの Beacon 賞の "Best Web Solution" 部門の ファイナリストになりました。このサイトはまだ使われており、複数の言語で何千人ものユーザーをサポートしています。アンドリューの企業である Northem Collaborative Technologies は、エンタープライズ・インテグレーションと、完全に統合されたエクストラネットを専門に扱っています。アンドリューとは http://www.thenorth.com、もしくは彼の電子メール、andrewp@thenorth.com でコンタクトを取ることができます。