ドミノ管理クライアントを使ってブラウザー・ユーザーを登録する際には、ID
ファイルを作る必要はないので、ユーザーの ID を保管するかどうかを決めるチェック・ボックスをはずしてください。そして、メールのシステムが、IMAP
なのか POP3 なのか、それともロータス ノーツなのか (Webmail や iNotes Web
Access クライアントの場合) を指定します。管理クライアントから Web ユーザーを登録する際に知っておきたい点として、ロータス
ノーツをメール・システムに指定した場合は、管理クライアントはノーツ ID を作成する、ということがあります。これを避けるには、ノーツ
ID をとりあえず作成させておいて、後から削除するか、無視するしかありません。
これらの機能を備えていると、ブラウザー・ユーザーが使うすべてのデータベースへのリンクを貼ったページを管理するのは大変なことです。別の方法として、サーバーにアクセスしたときにそのサーバー上で見ることができるデータベースの一覧を表示させるのもいいでしょう。しかし、デフォルトではサーバーの
IP アドレスをブラウザーで入力したときにこのような一覧は表示されません。
ブラウザーとノーツ・クライアントのアクセスは容量計画の際に違うということも認識しておくべきです。ドミノ
サーバーがサポートしているブラウザー・ユーザーの同時アクセス数は、ノーツ・ユーザーの同時アクセス数よりも低くなっています。また、この数字はデータベースによって異なりますが、概してノーツ・ユーザーの方がブラウザー・ユーザーよりも3倍ほど多くなっており、このことを頭に入れた上で容量計画を練る必要があります。この比率はこれからより向上させていき、iNotes
Web Access クライアントの次期リリースでは大幅に改善される予定です。
インターネット・パスワードを使ったモデルは匿名アクセスよりもセキュアーですが、ノーツ・クライアントで使われているパブリック、プライベート・キーの組み合わせには劣ります。プライベート・キーをローカルのクライアントで持つという方法は、サーバーにアクセスしているユーザーが本当に本人であることを確認するという点で秀でています。ただユーザー名とパスワードを確認するのと違い、プライベート・キーはサーバーのユーザー文書にあるパブリック・キーと合致したキーを本人が持っている、ということが必要になります。ノーツ・クライアントでは、このキーはユーザーの
ID ファイルにあります。X.509 認証を使えば、同様のセキュリティーをブラウザーでも利用することができます。X.509
認証は、言わばブラウザーの ID ファイルとなるわけです。
ノーツ ID は、ドメインで最初のサーバーをセットアップしたときに作られる認証者
ID を使って作成されます。これによって、認証機関が確立されるわけです。X.509
認証では、ベリサイン社などの、外部の認証機関を使うことができます。もしユーザーがイントラネット内にしかいない、あるいはそのように想定しているのであれば、わざわざ外部の認証機関を使用する必要はありません。ノーツの
ID モデルに似せたいのであれば、自らが認証機関となります。認証機関は、ノーツの認証者と同じようなものです。ユーザーとサーバーの両方が同じ認証機関で発行された
X.509 認証を持っていれば、プライベート・キー認証を行なうことができます。
ノーツでの認証モデルに例えましたが、実際にはブラウザー・クライアントで
X.509 認証を発行するというのは、ノーツ ID を作成するのとはやや異なっています。どちらかというと「ノーツ
ID を再認証する」プロセスに似ています。ノーツ・ユーザーが ID を再認証する必要がある場合、証明書を要求するという形になります。その要求は認証機関に送られ、認証機関は証明書を作成し、メールでユーザーに送り返します。そしてユーザーはこの証明書を受け取り、処理が終了します。ブラウザー・クライアントが
X.509 を使って認証を行なう場合にも、まずドミノ サーバー上の認証機関のデータベースに行き、クライアントの証明書を要求します。要求が認証機関に認められると、ユーザーは認証機関データベースで証明書を受け取ることができます。
ブラウザー・ユーザーへの証明書発行とノーツとの主な違いは、クライアントと証明書の組み合わせ方でしょう。ノーツ・クライアントを使っている場合には、「ID
を持っていて、その ID はそのドメイン内のサーバーでユーザーを確認できる証明書を持っている」ということが条件になります。しかし、ブラウザーでは少し異なっています。ブラウザーはドミノ認証機関からクライアント認証要求が送られるずっと前にインストールされたケースがほとんどです。ノーツ・クライアントでの証明書の発行は、クライアント・ソフトウェアと同時に行なわれるのに対し、すでにブラウザーを使っているユーザーにどのように証明書を配布すればいいか、ということを考える必要があります。前述したように、メールで証明書の
URL を送ることもできますが、ドミノ サーバーにメールが保管してあって X.509
認証を使ってアクセスしている場合にはよい方法とはいえません。すると、2つの選択肢が残ります。