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Iris Today Archives

ノーツ/ドミノ セキュリティーの軌跡


Lotus Software
by Katherine Spanbauer
レベル:すべて
対象:すべて
原文の掲載:2001年9月4日

Iris Today Archivesの原文(US)

インデックス
1989 年:ノーツ R 1.0
1991 年:ノーツ R 2.0
1993 年:ノーツ R 3.0
1996 年:ノーツ R 4.0
1996 年:ノーツ/ドミノ R 4.5
1997 年:ノーツ/ドミノ R 4.6
1999 年:ノーツ/ドミノ R 5.0
1999 年から 2001 年:ノーツ/ドミノ R5 メンテナンス・リリース
近々リリース予定:ノーツ/ドミノ Rnext

ノーツ/ドミノがはじめてリリースされた当初から、セキュリティーはノーツとドミノに必要不可欠なものでした。ここにセキュリティー機能の進化の歴史をまとめました。

1989 年:ノーツ R 1.0
最初のリリースから、データの安全を保持することは、最優先の課題でした。このリリースで導入されたセキュリティー機能は、RSA Security によって認可されたパブリック・キー・テクノロジーを組み込むことによって生まれました。認証者、サーバー、そしてユーザーの身元を管理するため、ノーツは ID ファイルを使用します。これらの ID ファイルは、パスワードによって保護されています。ユーザーの認証 ID をもとに、データへのアクセスはサーバー、データベース、ビュー、文書、そしてフィールド・レベルで制御されます。データベース ACL にて定義されている権限によって、ロールをベースにさらにアクセスを限定することができます。パブリック・キー・テクノロジーを利用することで、メールへの署名追加や暗号化、さらにはネットワーク上のトラフィックの暗号化も可能になります。

ノーツの最初のリリースに含まれていたセキュリティー機能は、次の通りです。
  • ユーザー ID とパスワード
  • パブリック・キーとプライベート・キー
  • 証明書
  • メールへの署名と暗号化
  • ACL、アクセス権限
  • ポートの暗号化
 
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1991 年:ノーツ R 2.0
次のリリースでのセキュリティー強化は、暗号化技術の高度化に焦点を合わせました。シークレット・キー暗号化技術によって、データベースに保存された文書の暗号化とともに、メールの暗号化を行うためのパブリック・キー暗号化も行えるようになりました。主な機能には次のものが含まれていました。
  • 文書の暗号化
  • シークレット暗号キー
 
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1993 年:ノーツ R 3.0
ノーツがスケーラブルで、クロス・プラットフォームな製品に発展するにつれて、企業の導入をサポートするためのセキュリティー機能が追加されました。ノーツ・パブリック・キー・インフラストラクチャーの、管理のしやすさを向上させるため、階層認証が導入されました。これらの認証によって、X.500 をベースにした識別名を定義できるようになりました。アクセス制御は文書レベルまで拡張され、データベース内にある文書の読み書きを、より細かく制御できるようにしました。データベース ACL では、権限に取って代わってロールが導入され、1つのデータベースに対して 75 個のロールを定義できるようになりました。(これに対してアクセス権限は5個でした。)

主な機能には次のものが含まれていました。
  • 階層認証
  • 識別名
  • 複数の署名
  • ロール
  • 読者名、作成者名フィールド
  • アクセス・リストの読み込みと編集
 
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1996 年:ノーツ R 4.0
1996 年1月に発売されたノーツ R 4.0 は、完全に再デザインされたユーザー・インターフェースと、サーバーに組み込まれた新しい Web テクノロジーという点から、画期的な飛躍でした。セキュリティー面での開発は、ローカル・データベースのコピーと ID ファイルの保護を強化することに焦点を当てました。インターネットを介して企業間の相互認証を必要とせずに、ノーツ・データベースへのパブリック・アクセスを可能にするため、ノーツを経由して匿名でサーバーにアクセスする機能も追加されました。データベースの設計を暗号化する機能は、開発者とそのパートナーの知的財産を保護するために導入されました。

主な新機能には次のものが含まれていました。
  • ローカル・データベースの暗号化
  • データベースの設計の暗号化
  • ID への複数パスワード割り当て
  • ID のパスワード推測回避
  • 匿名(Anonymous)アクセス
 
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1996 年:ノーツ/ドミノ R 4.5
1996 年の終わりまでに、ドミノ Web アプリケーション・サーバーの進化は完成し、インターネットとイントラネット双方のアプリケーションの開発が可能になりました。この機能をサポートする新しいセキュリティー機能が追加され、既存のセキュリティー機能も強化し調整されました。SSL のサポートもクライアントとサーバーの双方に追加されました。パスワード・チェック、パスワードの有効期限チェック、そしてユーザー ID をロックするための、パスワード・ノーツ認証プロトコルも強化されました。文書を暗号化するためにシークレット・キーを使用するオプションのほかに、パブリック・キーを使った暗号化もサポートされました。これはキーを管理する必要性を少なくします。不正なコードからワークステーションを保護するために、操作制御リスト(ECL、Execution Control List)が導入されました。この機能を有効にするために、保存時に、すべての設計要素へ電子署名が追加されるようになりました。ECL は、式やスクリプトがワークステーション上で実行されるときに、その署名に割り当てられたアクセス権をもとに、これらのアクションを制限する能力を持っています。

主な新機能には次のものが含まれていました。
  • ノーツ・クライアントとドミノ サーバーで SSL(Secure Sockets Layer)2.0 のサポート
  • 操作制御リスト(ECL)
  • 文書のパブリック・キー暗号化
  • パスワード・チェックと ID のロック
  • パスワードの有効期限チェック
 
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1997 年:ノーツ/ドミノ R 4.6
R 4.6 の強化点は、インターネット標準機能のサポートでした。ノーツ・クライアントとドミノ サーバーでの SSL のサポートは、SSLLv3 にアップグレードされました。ドミノ認証機関アプリケーションは、標準の X.509v3 クライアント・サーバー証明書を発行するオプションを、管理者にもたらしました。
  • SSLv3(HTTP)
  • 認証機関アプリケーション
 
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1999 年:ノーツ/ドミノ R 5.0
R5 でもテクノロジーが進化するペースに合わせてセキュリティーも進化し続けました。進化した点には、世界標準への対応、グローバルな企業システムの管理をサポートする、などが含まれます。Web サーバー認証は、セッション・ベースの認証とドミノ Web サーバー API(DSAPI)へオプションを追加することで強化されました。セッション・ベースの認証は、Cookie を使って認証されたユーザー・セッションを管理し、カスタム・ログイン・フォームやセッション・タイムアウトの使用を許可しています。DSAPI フィルターを開発することで、Web サーバーの認証機能をさらにカスタマイズすることもできます。SSLv3 のサポートは、現在の HTTP のサポートのみから、ドミノがサポートするすべてのインターネット・プロトコル(LDAP、POP3、IMAP、NNTP、IIOP)へと拡張されました。S/MIMEv2 のサポートがノーツ・クライアントに追加されたので、他のインターネット・メール・ソフトを利用しているユーザーにメールを送信する場合でも、メールへの署名追加と暗号化が可能となりました。容認可能なパスワードを特定するため、パスワード長に代わり、パスワード・クオリティーが導入されました。このアルゴリズムは、ユーザーのノーツ ID ファイルを保護するために、よりよいパスワードをユーザーが選択できるようにするために設計されました。ユーザーがノーツ ID パスワードを忘れてしまったときの、管理者への負荷を和らげるために、ユーザー ID ファイルを復旧させる方法も追加されました。

主な新機能には次のものが含まれていました。
  • S/MIME
  • すべてのインターネット・プロトコルに対する SSLv3 の導入
  • ノーツ・ユーザーのための ID とパスワードの復旧
  • パスワード・クオリティー
  • セッション・ベースの Web 認証
  • Web サーバー認証インターフェース(DSAPI)
 
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1999 年から 2001 年:ノーツ/ドミノ R5 メンテナンス・リリース
R5 のメンテナンス・リリースとアップデートの至る所に、ユーザーのニーズに応えて特定のセキュリティー機能が再調整されました。これらの機能に関する詳細な情報は、リリース・ノートをご覧ください。

1999(Q3)R 5.0.1 には、次の機能が導入されました。
  • PKCS#12 を使ってノーツ ID ファイルにインターネット X.509v3 証明書をインポートする
  • インターネット証明書のデュアル・キー・サポート
1999(Q4)R 5.0.2 には、次の機能が導入されました。
  • PKCS#12 を使ってノーツ ID ファイルにインターネット X.509v3 証明書をエクスポートする
  • より制限された ECL パーミッション・デフォルト
2000(Q2)R 5.0.4 には、次の機能が導入されました。
  • アメリカ政府が輸出規制を緩和したことにより、ノーツとドミノは世界標準の暗号化技術を導入
2000(Q3)R 5.0.5 には、次の機能が導入されました。
  • ユーザー・プリファレンスにワークステーション ECL 更新ボタンを追加
  • 複数のドミノ サーバー上で、1回のサイン・オン
  • WebSphere アプリケーション・サーバー 3.5 で1回のサイン・オン
2000(Q4)R 5.0.6 には、次の機能が導入されました。
  • [データベースに署名を追加する] ツールに、管理プロセスを利用した、サーバーの ID ファイルでデータベースを署名するオプション
 
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近々リリース予定:ノーツ/ドミノ Rnext
ノーツとドミノの次のメジャー・リリースは、順調に開発されています。次に挙げる項目は、Rnext で導入が予定されているセキュリティー関連の機能です。
  • セキュリティー・プリファレンスとオプションを強化する、ユーザー・セキュリティー・ダイアログ・ボックス
  • ユーザーが ID ファイルをロックする際に表示されるログアウト画面
  • スマート・カードに対してノーツ・クライアントは PKCS#11 標準をサポートします
  • S/MIMEv3 のサポート
  • ノーツとインターネット・ユーザーの登録のための、統合された認証機関
  • ノーツとインターネット・パスワードのための、強化されたパスワード管理機能
  • ノーツ ID とインターネット・パスワードの同期化
  • ECL の大幅なアップデート



著者について
キャサリンは、ノーツとドミノを主に担当するセキュリティー部門のプロダクト・マネージャーです。彼女の現在の担当は、顧客の要望を取り入れて開発する部門の代表の役目、重要問題の優先割り当て、ロータス内部や顧客との間で製品機能について情報交換をすることなどです。ロータスに 1992 年に入社して以来、彼女はテクニカル・サポート、専門サービス、プロダクト管理などの各組織で様々な役割を務めてきました。キャサリンは、ウィスコンシン大学の卒業生です。大学では経営学を学び学士の称号を得ています。
 
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