Domino 6のリリースにより、ロータスは今後も e-business 革命における主要な役割を持ったプレーヤーとしてありつづけていきます。ビジネスのグローバライゼーション、頻繁に起きる合併と買収、そして Web をベースとしてビジネスツールのニーズの高まりといった時代の要請に応えるべく、ロータスではDomino R5のアップグレードにおいて、技術面での発展と革新の両方を組み合わせ製品化しました。これら R5 の機能の上に加えられるDomino 6の機能では、急速に変化するトレンドに追従し、さらにその変化の先にあるものにチャレンジしていくものとなります。
Domino 6における進化は、メッセージング&コラボレーションとしてサーバー能力を更に拡げて、既にお使いの既存Dominoインフラストラクチャーの価値を最大化し、Notesのメッセージングと Web アプリケーションに関して強固な環境を提供する方向にあります。ユーザーが使っているクライアントが、Notesであれ、ブラウザーであれ、モバイルデバイスであれ、どれであっても1つのアプリケーションで各クライアントが必要とするものを満たすことができます。
障害復旧の自動化
Windows NTとUNIXサーバーで使用可能な、自動障害復旧機能により、サーバーに例外処理が行われた場合でも、管理者が特別な操作を行うことなく自動的にサーバーをシャットダウンし、再起動できるようになりました。この自動障害復旧機能は、メッセージキューイングと同様にOSのリソースを使用します。障害復旧が行われて、サーバーが再起動すると、次回障害復旧機能をセットアップする際、指定先に自動的に通知がされます。
スマートアップデート機能を使ったクライアントの自動アップグレード
これまでDominoを運用する上でのコストのひとつに、ユーザー全ての PC についてクライアントのアップグレードがありました。Domino 6の新機能であるスマートアップデートでは、ボタンを押すだけの感覚でクライアントのアップグレードを実現します。スマートアップデートデータベース、サーバー設定文書、そしてオプションとしてデスクトップポリシーを使うことで、管理者はクライアントのバージョンの管理を行います。ユーザーがホームサーバーに接続すると、自動的に新しいバージョンのNotesへアップグレードするかどうかを確認する画面が表示されます。そこで OK ボタンを押すと、新しいソフトウェアがダウンロードされ、クライアントが自動的に終了し、アップグレードが行われます。それが終了すると、クライアントは再起動されます。
ローミングユーザー機能
Domino 6の新機能として新たに加わるローミングユーザー機能では、Welcomeページやブックマーク、個人アドレス帳、プリファレンス設定内容、ジャーナル、ID ファイルといった個人に属する情報をサーバー側に格納し、ユーザーが使用する PC にそれらを複製して使用できるようになります。この PC は特定のものでなく、どれでも構いません。このローミングの機能は、ユーザーが新しい PC に移行する場合においても便利なツールとして使うことができます。
Server Health MonitorとActivity trends
どのサーバーのどの情報をモニターするのか、またサーバーが"健康"かあるいは注意が必要な状態かを察知するのは困難です。新しいServer Health Monitor機能は、サーバーのパフォーマンスを監視し、キーサーバーのコンポーネントのブレンドされたサーバーの統計情報を計算し、それらをしきい値と比較(設定可能です)します。サーバー状態の評価と分析に加え、本機能はサーバーのパフォーマンス改善のため、短期と長期的な改善ポイントをガイドする手助けをします。
Server Health MonitorはDomino管理者のリアルタイムチャートタブ、あるいはサーバーモニターから利用できます。ヘルスレーティングはサーバーモニタータブのステートビュー内のサーバー名の左の新しい列に色分けされて表示されます。
加えて、Server Health Monitorのレポート機能や、致命的なサーバー状態のレベルで使用するサーバーヘルス対処推奨文書が利用可能ですし、元のサーバーの状態をクラス分けする評価方法も使うことができます。
Server Health Monitorと新しく加わる経過を示すグラフ機能が統合したことにより、過去の状況も含め、サーバーの状態や経過を見ることができるようになり、長い目からそのサーバーの健康状況見極めやすくなります。加えて、CPU やメモリー、ディスク I/O などといった OS レベルでの統計情報も見ることができます。また、ネットワークレベルでの統計情報もすべて見ることが可能です。
例えば、再設計された Web サーバータスクでは、Domino Directory内の Web サイト(Web Site)文書やインターネットサイト(Internet Site)ビューを利用しています。この Web サイト文書には、 R5 サーバー文書中の HTTP に関する設定や、いくつかの新しい設定情報が入っています。
サードパーティのWebSphere用プラグインのサポート
Domino 6は、Dominoのフロントエンドとして機能する、サードパーティのWebサーバーを利用するためのWebSphere Magazineプラグインをサポートしています。Domino 6の初期リリースでは、マイクロソフトのIIS、IBM HTTP Server用のプラグインが提供されます。この機能は、R5で提供されていたDomino for IISアーキテクチャーをリプレースするものです。
Webサーバーの拡張に関するこのほかの情報は、LDD Todayのインタビュー記事「Jeff Calow on new Web technologies in Domino 6(英語)」をご参照ください。
Active Directoryと同期化する
Windows 2000 を使っている場合、ユーザーやグループの管理作業について、Domino DirectoryとActive Directoryの間で同期化することができます。ADSync はユーザーやグループの登録、プロパティやパスワードの同期化、そして名前の変更や削除を、Active Directoryで実行する場合に行うことができます。
1990 年代、パブリックキー(公開鍵)暗号方式を採用した製品を送りだした企業としてロータスは初期の企業の1つに数えられ、それ以来セキュリティを重視した製品開発を踏襲してきました。現在のコンピューティング環境は、ブラウジングやメールに異なるクライアントや異なるサーバー、また異なるセキュリティプロトコルを使用し、さらには異なる認証局やシングルサインオンシステム、ファイアウォールといった様々なセキュリティベンダーが使われる混在環境を前提として踏まえ、Domino 6は開発されています。例えば、ある企業ではクライアントとしてNotesと Outlook を混在させ、それぞれのサーバーとしてはDominoと Exchange Server を使用して、安全なメールで運用したいと考えたとします。そのような場合は VeriSign から発行された証明書の出番となります。
新たな認証局(Certificate Authority)機能
Domino 6の認証局には、認証局(CA)処理の機能が含まれています。これは、Notesとインターネット証明書の両方を統合するもので、Notes ID 用のキーとインターネット証明書用のキーをまとめて登録することができるものです。証明書の認証処理は外から手を加えることができないタスク(locked box task)によりサーバー上で行われます。この CA プロセスを使うことで、Notesおよびインターネット証明書発行者(管理者)にとっては、次のメリットがあります。
証明書認証局の認証の容易さ
管理者の操作は、証明書の有効期間や、その認証を操作することを許される管理者を指定するなど、ごく限られたパラメーターを指定するだけです。そして、認証局用のサーバータスクをロードして、新規の認証者が CA プロセスを使うことができるようにします。