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LDD Today
Lotus Domino 6 の高度なパフォーマンス
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by Joe Bostian, Rich Buck, Harry Murray, Andy Nolet, Jim Powers
レベル:すべて
対象:Notes/Domino 6
原文の掲載:2002年12月2日
LDD Todayの2002年11月号では、Notes/Domino 6に用意されているパフォーマンスを高めるための新機能に焦点を当てました。(詳しくは「Domino 6 performance features(US)」を参照) 今月は、Lotus Domino 6をR5.0.10およびR5.0.11と比較したパフォーマンス・テストの結果について見ていきます。テスト結果からわかるとおり、Lotus Domino 6ではパフォーマンスが大幅に向上しています。このパフォーマンス向上により、同じ数のサーバーでも今までより多くのユーザーとアプリケーションをサポートでき、場合によっては社内環境におけるサーバーの総数を減らすことも可能になっています。こうした可能性は、「少ないリソースで多くの処理を行う」という一大テーマに注力したことから実現したものです。
今回のパフォーマンス・テストでは、さまざまなユーザー環境をシミュレートするため、複数のNotesBench(US)ワークロード・プロファイル(*1)を使用しました。このワークロードには、Lotus Notes/Dominoユーザーの実際の使用状況を分析することによって構築した、新たなLotus Domino 6ワークロード・プロファイルも含まれています(LDD Today10月号の「The new Domino 6 NotesBench workloads: Heavier by request!(US)」を参照)。これら広範なLotus Domino 6ワークロード・プロファイルは、R5のワークロード・プロファイルに比べてシステム・リソースに対する負荷を格段に高めています。この違いを明らかにするため、本稿ではいくつかの表に、同一のハードウェア構成における「ピーク負荷」で比較した、Lotus Domino R5とLotus Domino 6双方のワークロードにおけるシステム・リソース稼働率のデータを示します。目的は、Lotus Domino 6でどれだけのパフォーマンス向上が得られるかを実証するとともに、導入計画にこのテスト結果をどう活かすかを示すことにあります。
| *1 | ユーザー操作パターン。例えば「1時間にメール10通を読み、3通を作成し、ディスカッションデータベースを3文書読み、1文書を作成する。」などの内容から構成されています。 |
| ご注意: | 本稿はプラットフォーム別にまとめられています。各セクションでは、特定のオペレーティング・システム(Solaris、z/OS、Windows 2000、AIX)におけるDominoのテスト結果について説明します。テスト・システムは、結果の歪曲を避けるため、あえて最新の構成にはしませんでしたが、可能な限りCPUとディスクのボトルネックを排除するなど、各テストについてなんらかの最適化を行っています。また、Dominoのタスクは、実行するテストに必要なタスクだけに限定しました。こうしてDominoとプラットフォームの制約だけに焦点を絞ることで、できるだけ公正に比較できるようにしました。とはいえ、どんなテスト結果にも言えることですが、得られた数値は、必ずしも現実の環境をそのまま反映するわけではありません。比較に入る前に1つお断りしておきますが、ここではテストしたプラットフォームの優劣を比較する意図はまったくありません。また、特定のプラットフォームを推奨するものでもありません。各プラットフォームに使用した構成は、なるべく片寄りがないよう考慮しております。
本記事のベンチマークでは、R5と6の双方においてUpdateタスクを立ち上げていない状態で計測されています。 |
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SolarisでのLotus Domino 6のパフォーマンスは、R5.0.10と比較して、CPUの使用率とスケーラビリティーの点で著しい向上が見られました。今回のテストでは、Mail 6およびiNotes 6のワークロードについてCPU稼働率が最大50%削減され、IMAP 6では最大25%削減されました。さらに、サーバーの応答時間1秒未満でサポートされるユーザーの最大数は、IMAP 6ワークロードでは5,000から6,000ユーザーに、Lotus iNotes 6ワークロードでは2,500から3,750ユーザーに増加しました。つまり、Lotus Domino 6に移行すれば、サーバーの容量にその分、余裕が生まれるということです。
テストで使用した構成
Solarisでのテストは、すべて、12基のCPU(400MHz Ultra Sparc II)と12GBのメモリーを搭載したSun Enterprise 4500サーバーで行いました。このシステムは、Full-Duplex(全二重)モードの100MB Ethernetアダプター1個を使ってネットワークに接続しました。Solaris 2.8 OSとDominoの実行可能ファイルは、9GBの内蔵SCSIディスク3基に格納しました。ユーザー・データベースは、それぞれ別のSCSIアダプターにある5基のA1000アレイに均等に分散しました。A1000は、それぞれRAID 0として構成されている12基のドライブ(いずれも9GB)を内蔵していました。また、全テストを通じてDominoのシングル・インスタンス(パーティションなし)を使いました。
各テストでは、典型的なユーザー・アクションをシミュレートするため、NotesBenchテスト・ツールの走っている一組のドライバー・ワークステーションをサーバーにロードしました。それぞれのテストには8?12台のドライバー・ワークステーションを使用しました。マシンごとの仮想ユーザー数は250から1,000までの間で推移させています(応答時間が1秒に近づくにつれてユーザー数を減らしました)。
CPU稼働率
Mail 6のテストでは、Notes NRPCプロトコルを使用して標準的なNotesクライアントからのリクエストをシミュレートしました。Lotus Domino 6ではCPUの稼働時間の大幅な短縮が見られました(9,000ユーザーのレベルでは、稼働率はR5.0.10の74%に比べてわずか38%)。稼働率の減少は、ユーザー数を増やすほど顕著になっています。また、応答時間1秒未満の状態で、ユーザー総数はR5.0.10の9,000からLotus Domino 6では10,000に増えました。

iNotes 6 ベンチマークは、HTTPを使ってDominoサーバーに接続するiNotes Web Accessユーザーをシミュレートするものです。この場合も、Lotus Domino 6では特定のユーザー数のサポートに必要なCPUリソースが半分で済むことが明らかになりました。また、主にCPU稼働率の減少により、応答時間が1秒を超える前にこの構成でサポート可能なユーザー数も、50%(2,500から3,750)増加しました。実際、Lotus Domino 6サーバーで3,750ユーザーが使用したCPUは、R5.0.10で2,500ユーザーが使用したCPUより少なかったくらいです。

IMAP 6ワークロードは、IMAPを介してメールにアクセスするインターネット・ユーザーをシミュレートするものです。他のSolarisテストと同様、R5.0.10と比較してLotus Domino 6ではCPU稼働率が減少し、サポート可能なユーザー数が増加することが判明しています。

ピーク負荷の比較
以下の表は、各ワークロードを「ピーク負荷」(応答時間1秒未満の状態でユーザーの最大数)まで稼働させたときの、Lotus Domino 6とR5.0.10の結果を比較したものです。さらに比較するために、R5のワークロードをLotus Domino 6およびR5.0.10で使用した場合の結果も示します。Lotus Domino 6のワークロードについてはメッセージと添付ファイルのサイズを増やし、iNotesについては、さらにカレンダーとスケジューリングのアクションも含まれていることに注意してください。この結果、Lotus Domino 6のワークロードはDomino サーバーに対してより大きな負荷をかけることになります。したがって、テスト結果は同一基準でR5のワークロードを実行した場合より往々にして低い値になりました。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
3,750 |
6,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.64 |
0.94 |
0.6 |
| CPU稼働率 |
44.4% |
62.6% |
45.1% |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
1,739,252 |
1,761,175 |
1,508,233 |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
9,000 |
2,500 |
5,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.11 |
0.67 |
0.08 |
| CPU稼働率 |
74.2% |
82.2% |
40.2% |
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次に、R5のワークロードと比較してみましょう。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
5,500 |
5,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.12 |
0.78 |
0.05 |
| CPU稼働率 |
38.4% |
61.6% |
27% |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
1,457,827 |
1,739,252 |
1,690,480 |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
9,000 |
4,500 |
5,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.75 |
0.83 |
0.07 |
| CPU稼働率 |
61% |
81.4% |
41.3% |
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これらのテストでは、HTTPのスレッドを250に設定しましたが、これを設定しない場合、Dominoはデフォルトのパラメーターで実行されます。応答時間は、サーバーが飽和状態になると急速に遅くなることがわかりました。場合によっては、ユーザー数を2、300人追加しただけで、平均応答時間が4分の1秒から数秒まで増加することもあります。ただ、一般的にはピーク負荷未満で実行していれば、応答時間は2分の1秒を下回っていました。上の表は、テストに使用した構成が応答時間1秒未満の状態を保ちながらサポート可能な最大ユーザー数を示しています。このため、表の数値はユーザー数を2、300人程度減らした通常の応答時間より長めになっています。結論として、Solarisでのテストでは、Lotus Domino 6はR5.0.10より多くのユーザーをサポートし、CPUの消費量も少なくてすむことがわかりました。
Lotus Domino 6には、z/OSのeXtra Performance Linkage(XPLink)アーキテクチャーを活用するため何年も前から取り組んできた成果が反映されています。このアーキテクチャーは、パスの長さを短縮し、CPUの消費量を大幅に減らすとともに、Lotus Domino 6本来のパフォーマンスとスケール・メリットを最大限引き出すものです。パフォーマンス測定の結果、CPU稼働率は従来のNotesメールのワークロードについては25%から30%の範囲で減少し、iNotes Web Accessのユーザーについては30%から35%も減少することがわかりました。Lotus Domino 6サーバーのCPU稼働率が減少するということは、高いユーザー・ワークロード・レベルでの安定性が向上するという意味です。これにより、サーバー当たりサポート可能なユーザー数は増加します。さらに重要なこととして、CPUの消費量を抑えられることで、Lotus Domino 6ではTCO(Total Cost of Ownership)も大幅に低減されます
テストに使用した構成
このセクションで取り上げるテストは、すべてzSeries z900モデル2064-116の1個の論理パーティション(LPAR)で実行しました。z900は、このテスト・システムと、他のパフォーマンス・テストに使用した5台のシステムを同時に走らせた16基のCPUマシンです。16基のCPUのうち6基は今回のテストのLPARに当て、残りの12基は他の複数のLPARで共有しました。テストに使用したLPARには12GBの中央記憶メモリーを割り当てました。
6つのLPARすべてをサポートするため、マシンに4つのOpen Systems Architecture(OSA)ネットワーク・カードをインストールしました。テスト・システムに使用したネットワーク・カードは、Gigabit Ethernetを介してLANに接続するためのカードです。すべてのディスクは1台のEnterprise Storage Server(Shark I)アレイから割り当て、各ディスクは3390モデル3として構成しました。Domino Directoryとlog.nsfを保管する個別のファイル・システムに加え、Domino実行ファイル、Notesデータ、トランザクション・ログ・ディレクトリー用として、単一ボリューム(ディスク)に別個のHierarchical File Systems(HFS)を割り当てました。ユーザーのメール・データベースは20のHFS上に均一に分散され、それぞれ4つのボリュームに割り当てて、ファイル・システム当たり9.2 GBのスペースが使用可能になっています。オペレーティング・システムとしてはz/OSバージョン1、リリース2をインストールしました。
CPU稼働率
NotesBench Mail 6ユーザーのワークロードを実行したときのR5.0.11サーバーとLotus Domino 6サーバーとの比較を示します。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
4,000 |
4,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.45 |
0.29 |
0.07 |
| CPU稼働率 |
52.9% |
76.7% |
19% |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
5,314 |
2,261 |
-- |
| Lotus Domino 5.0.11 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
7,000 |
3,000 |
1,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.18 |
0.53 |
0.08 |
| CPU稼働率 |
51% |
85.2% |
9.3% |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
3,870 |
3,694 |
766 |
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R5ワークロードのテスト結果は次のとおりです。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
4,000 |
-- |
| 平均応答時間(秒) |
0.15 |
0.16 |
-- |
| CPU稼働率 |
40.4% |
55.2% |
-- |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
4,669 |
2,091 |
-- |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
4,000 |
-- |
| 平均応答時間(秒) |
0.23 |
0.23 |
-- |
| CPU稼働率 |
62% |
75.6% |
-- |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
4,740 |
3,237 |
-- |
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iNotesのワークロードにおける4,000ユーザーという値は、Lotus Domino 6の限界ではないことに注意してください。別の複数のテストでLotus Domino 6サーバーをこの6CPU LPARで使用したところ、6,000人のR5 iNotesユーザーを応答時間0.28秒、CPU稼働率81.6%でサポートできました。CPUリソースを増やせば、このサーバーで6,000以上のユーザーをサポートすることも可能でしょう。このセクションで取り上げたテスト結果は、Lotus Domino 6がパフォーマンスとスケーラビリティーの点で大きく進化したことを示すものです。z/OSでのCPU稼働率は、Lotus Domino 6に移行するだけで3分の1まで下がると考えられます。このテスト結果は、先にIBMで行われた3,000以上のユーザーに対するLotus Domino 6の本稼働でも実証済です。
他のプラットフォームと同様、Lotus Domino 6はWindows 2000でもCPU稼働率とスケーラビリティーの点で大幅な向上を示しています。IMAPとiNotesプロトコルもメモリー使用率の向上の示しています。今回のテストでは、CPU稼働率は次のように削減されています。
- NRPCメール: 4%
- IMAP: 47%
- iNotes: 37%
さらに、1秒未満のサーバー応答時間でサポートされるIMAP 6のユーザーの最大数は、R5.0.10の3,500に対して9,000ユーザーとなっています。IMAP 6のワークロードについては、R5.0.10では2,500ユーザー、Lotus Domino 6では3,500ユーザーです。これは、Lotus Domino 6に移行することで既存のサーバーの容量が増加するという意味です。
テストに使用した構成
Windows 2000のテストは、パーティション1個、トランザクション・ログなしのサーバーでDominoを実行しました。また、ベンチマーク・ソフト「Notes Bench」の稼動しているクライアントPCで、Dominoサーバーに対して実行中のクライアント・ユーザーをシミュレートしました。次のセクションで特に断りのない限り、サーバーはデフォルト設定で稼働させています。すべてのWindows 2000テストで、8基の550MHz PIII Xeonプロセッサーと4GBメモリーを搭載したNetfinity 8500Rを使用しました。
Windows 2000とDomino実行ファイルは、RAID 1構成のRAIDアレイの一部として9GBのドライブを共有しました。ユーザーのメール・データベースは、3つのSCSIアダプターに分けられた4つのRAID 0構成のRAIDアレイに均一に分散しました。データ・ディスクの構成には、どのテストでもボトルネックとならないだけのサイズを与えました。ネットワーク・アクセスはFull-Duplex(全二重)モードの100 MB Ethernetアダプター1基を介して行うようにしています。オペレーティング・システムはSP2を適用した Windows 2000 Advanced サーバーを使用しました。なお、ページファイルはRAID 0アレイに置かれています。
今回のテストに使用したシステムは最新ではありません。むしろ、ほとんどのDominoユーザーがふだん使っているコンピュータ環境を再現することに努めました。制約となるリソースは、iNotesテストではCPU、IMAPとNRPCテストではメモリーでした(Windows 2000で走るDominoの利用可能な最大メモリーは2GB)。これらリソースにかかる負荷を軽減するため、次のような対策を講じました。
- Windows 2000におけるiNotesのテストでは、Server ドキュメントの「Internet Protocols - HTTP」タブにある「Number of active threads」フィールドの値を200から64に減らしました。さらに、「Internet Protocols - Domino Web Engine」タブの「Maximum Cached Users」フィールドの値を5050に設定し、さらにこのタブの「Cached User Expiration Interval」フィールドの値をテストの継続時間より長く設定しました。
- IMAPとNRPCのテストでは、Notes.iniに変数NSF_Buffer_Pool_Size_MB=400を追加することで、「NSF Buffer Pool 」を400MBに設定しました。また、NRPCテストについては、シミュレートするユーザー数が多い場合にタスクの処理に生じるボトルネックを軽減するため、Notes.iniに変数Server_Pool_Tasks=100およびServer max concurrent trans=100を追加しました(実際のテストでは、CPUの帯域幅に十分な余裕があったため、これらパラメーターの値をもっと高く設定しても問題が起こることはありませんでした)。
CPU稼働率
Mail 6のワークロードでは、実際のNotes ユーザーによるリクエストをシミュレートするために、Notes NRPCプロトコルを使用しました。下記のグラフに示すように、Lotus Domino 6では、応答時間1秒未満、最大10,000ユーザーまでのシミュレートでCPUがR5.0.10より効率的に使用されています。

iNotes 6ベンチマークは、HTTPを使用してDominoサーバーに接続しているiNotes Web Accessユーザーをシミュレートします。次のグラフは、Lotus Domino 6ではR5.0.10に比べてCPU稼働率が著しく削減され、サポートされるiNotesのユーザー数が増加することを示しています。同じCPU稼働率、同じハードウェア構成の場合、Lotus Domino 6は3,500ユーザーをサポートし、Lotus Domino 5.0.10は2,500ユーザーをサポートします。

IMAP 6ワークロードは、IMAPを介してメールにアクセスするインターネット・ユーザーをシミュレートするものです。下のグラフは、Lotus Domino 6はR5.0.10に比べてCPU稼働率が低いだけでなく、はるかにたくさんのユーザーをサポートできることを示しています。
(R5.0.10 の3,500に対して9,000)。インターネット・プロトコルの普及に伴い、Lotus Domino 6はこの分野でも確実にパフォーマンスが改善されていることが確認されました。
たとえば、R5.0.10はサーバーの応答時間1秒未満で2,500のiNotesユーザーを扱えます。これに対して、Lotus Domino 6 はまったく同じテスト構成の場合、同レベルの応答時間で3,500ユーザーのサポートが可能です(40%のパフォーマンス向上)。IMAPに関しては、R5.0.10は3,500のユーザーをサポートしました。Lotus Domino 6は9,000ユーザーをサポートでき、実に157%のパフォーマンス向上です。今回のWindows 2000テストでは、iNotesおよびIMAPワークロードでメモリー使用率の改善も見られました。高いユーザー・レベルでの平均メモリー使用率は、両プロトコルとも約40%の削減となっています。
ピーク負荷の比較
以下の表は、Windows 2000上でLotus Domino 6とR5.0.10にワークロードを実行した場合の結果です。これまでのセクションで説明したように、ピーク負荷とは、応答時間を1秒未満に保ちながらサーバーがサポートできる最大ユーザー数です。ここでも、R5のワークロードと、より負荷の大きなLotus Domino 6ワークロードを両方使用しました。まずLotus Domino 6の数値を見てみましょう。
このデータからわかるとおり、Windows 2000ではLotus Domino 6はR5.0.10に比べてパフォーマンスが格段にすぐれています。
- すべてのプロトコルでCPU稼働率を削減
- iNotesとIMAPにおけるメモリー使用率の向上
- インターネット・プロトコルでサポートするユーザー数の増加
| 結論: | 十分なディスク容量がある場合、既存のサーバーでさらに多くのユーザーをサポートできます。 |
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
3,500 |
9,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.18 |
0.52 |
0.63 |
| CPU稼働率 |
52% |
76% |
87% |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
1,980,202 |
781,671 |
1,826,268 |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
2,500 |
3,500 |
| 平均応答時間(秒) |
0.11 |
0.57 |
0.1 |
| CPU稼働率 |
54% |
78% |
34% |
|
次はR5の数値です。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
5,300 |
9,600 |
| 平均応答時間(秒) |
0.13 |
0.52 |
0.16 |
| CPU稼働率 |
42% |
90% |
66% |
| ネットワーク全体(バイト/秒) |
1,183,448 |
1,168,124 |
318,559 |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
4,000 |
4,900 |
| 平均応答時間(秒) |
0.07 |
0.35 |
0.1 |
| CPU稼働率 |
46% |
77% |
50% |
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4番目にテストしたプラットフォームはAIX上のDominoです。ここでも結果は非常に良好なものでした。
- Mail 6ワークロードを8,000ユーザーのレベルで実行した結果、Lotus Domino 6はR5.0.10に比べてCPUの稼働率が42%低くなりました。
- iNotes 6ワークロードを実行した結果、Lotus Domino 6はR5.0.10に比べて2倍のユーザー数をサポートし、CPU稼働率はテストを通じて47%低くなりました。
- IMAP 6ワークロードを実行した結果、Lotus Domino 6は10,000 ユーザーまでサポートでき(R5.0.10では約1,000)、1,000ユーザーのレベルではCPU稼働率が92%低くなりました。
次のセクションでは、これらテスト結果にいたるまでの過程を説明します。
テストに使用した構成
AIXにおけるDominoのテストでは、12の400MHz CPUと16GBのRAMを搭載した1台のS80コンピュータを使用しました。オペレーティング・システムは、Lotus Domino 6発売時点のパッチをインストールしたAIXのバージョン5.1です。ハード・ドライブの構成は次のとおりです。オペレーティング・システム用に単一の9GB内蔵ドライブを使用し、2つのNotesデータ・ディレクトリー用に64のドライブ(それぞれ9GB)をセットアップしました。これらドライブは16MBのFast_Writeキャッシュを使う2つのSSAコントローラを搭載してRAID 0アレイの一部とし、100 MBのEthernet Full-Duplex(全二重)接続を介してLANに接続しました。
Dominoは単一のパーティションとして構成しました。デフォルト設定に加えた唯一の変更は、NSFバッファーのプール・サイズを小さくして、DBキャッシュ、サーバーのプール・タスク、サーバーの同時最大トランザクション数を増加させたことです(これら値の変更はベンチマーキングを目的として行ったものであり、通常はLotus Supportから指示のない限りこうした変更は行うべきでありません)。テスト中のトランザクション・ログは取っていません(トランザクション・ログについては、今後LDD Todayの記事で取り上げる予定です)。
各テストでは、典型的なユーザーのアクションをシミュレートするNotes Benchテスト・ツールを使用した1組のドライバ・ワークステーションをサーバーにロードしました。このようなドライバ・マシンを各テストで10台使用し、1台当たりの仮想ユーザー数は250から1,000までとしました(応答時間が1秒に近づくにつれてユーザー数を減らしました)。
CPU稼働率
以下のグラフは、AIXにおけるLotus Domino 6のパフォーマンスをR5.0.10と比較した結果を示しています。他のプラットフォームの場合と同様、これらテストにおける違いは使用したDominoのバージョンだけです。その他の構成は同じです。
これまでの良好な結果と同じく、Lotus Domino 6はAIXでも、Mail 6 のワークロードを実行した結果10,000ユーザーをサポートし、R5.0.10に比べてCPU稼働率は約42%低くなりました。

次のグラフは、iNotes 6ワークロードをLotus Domino 6とR5.0.10で実行したときの違いを示しています。R5.0.10は約3,000 ユーザーをサポートしましたが、Lotus Domino 6では、テストを通じて約47%低いCPU稼働率で、その2倍のユーザーをサポートできました。

最後に、IMAP 6のワークロードを見てみましょう。R5.0.10 は現実的な最大数として1,000ユーザーをサポートしています。比較のため、このユーザー数で要求されるCPU稼働率を見ると、R5.0.10では1,000ユーザーのレベルで約36%のCPUを消費しています。Lotus Domino 6で同じテストを行ったところ、最大数が10,000ユーザーになるという目覚ましい結果が得られました。1,000ユーザーのレベルでは、Lotus Domino 6はR5.0.10に比べてCPU稼働率が92%低くなりました。

今回のテストでは、Lotus Domino 6はAIXプラットフォーム上で一貫して高いユーザー・レベルをサポートし、R5.0.10と比べて低いCPU稼働率になりました。スケーラビリティーは、Mail 6の場合の20%をはじめIMAP 6での90%の範囲で向上しました。
ピーク負荷の比較
以下の表は、AIX 5.1で稼働するLotus Domino 6とR5.0.10でワークロードを実行した結果を示しています。最初の表はLotus Domino 6の数値です。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
6,100 |
10,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.12 |
0.80 |
0.11 |
| CPU稼働率 |
29% |
90% |
51% |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
9,000 |
3,200 |
-- |
| 平均応答時間(秒) |
0.10 |
0.46 |
-- |
| CPU稼働率 |
42% |
79% |
-- |
|
2番目の表ではR5の数値を示します。
| Lotus Domino 6 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
10,000 |
9,000 |
10,000 |
| 平均応答時間(秒) |
0.08 |
0.33 |
0.06 |
| CPU稼働率 |
21% |
98% |
50% |
| Lotus Domino 5.0.10 |
| ピーク負荷(ユーザー数) |
9,000 |
6,750 |
-- |
| 平均応答時間(秒) |
0.16 |
0.57 |
-- |
| CPU稼働率 |
44% |
95% |
-- |
|
表の数値は、ユーザー負荷のピークと、それに対応する平均応答時間およびCPU稼働率を示しています。これらの結果に加えて、今回のテストでは、Lotus Domino 6はAIX 5.1上で各ワークロードを通じて格段に多くのアクティブ・ユーザーをサポートでき、またR5.0.10と同量のタスクをもっと低いCPU稼働率で処理できることが明らかになりました。たとえば6のIMAPのテストでは、R5.0.10は約1,000ユーザーをサポートする一方、Lotus Domino 6では8,000ユーザーになりました。この場合のCPU稼働率は同一です。6のiNotesワークロードのテストでは、R5.0.10は約3,000のNotesBenchユーザーをサポートする一方、Lotus Domino 6では5,000ユーザーがサポートされました(ここでもCPU稼働率は同一)。Mail 6ワークロードのテストでは、サポートされるユーザー数がR5.0.10の8,000からLotus Domino 6では、
10,000に増加し、しかもテストを通じて平均CPU稼働率は58%低い結果になっています。
Lotus Domino 6の設計に当たっては、少ないリソースで多くの処理を行うという、誰もが求めるテーマを常に念頭に置きました。パフォーマンスの面では、Lotus Domino 6は以前のバージョンより多くのユーザーを低いCPU稼働率でサポートすることができます。Lotus Domino 6に移行するだけで、すでにある環境の他の要素をまったく変更しなくても、サーバーに対する負荷を大幅に削減できるのです。これはすべてのDomino管理者、特にサーバー構成の統合や削減を望んでいる組織の管理者にとって朗報と言えるでしょう。
Lotus Domino 6のパフォーマンスの詳細については、Documentation Libraryからダウンロード可能な「Domino Administrationオンライン・ヘルプ」を参照してください。

著者略歴
Rich Buck
Rich BuckはIBMで長年にわたりパフォーマンスの問題に携わってきました。Dominoがサポートするオペレーティング・システムに関わるあらゆる面を担当しており、現在はSolarisに取り組んでいます。
Joe Bostian
Joe BostianはIBMに18年間勤務し、最近6年間はzSeriesのポーティング・チームの一員として、Dominoのパフォーマンスに携わっています。それ以前は、OS/390とOS/2のUNIX用インターフェースの開発とテストを担当していました。
Harry Murray
Harry MurrayはDominoパフォーマンス・チームに4年余り参加しています。それ以前はCompaq Computer(現在はHP)のApplication
Systems Engineering Performanceチームのメンバーでした。
Andy Nolet
Andy Noletはこの7年余り、顧客と共にNotesのパフォーマンスに関する問題に取り組んできました。Dominoパフォーマンス・チームに加わる以前は、Lotus Supportの一員でした。
Jim Powers
Jim PowersはDominoパフォーマンス・チームのメンバーです。以前は、Lotus Dominoサポート部門のパフォーマンス・チームのリーダーでした。コンピュータ・システムに関して30年以上にわたる経歴を持ち、これまでハードウェア、ソフトウェアを問わずさまざまな分野に携わっています。
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