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LDD Today

Lotus製品向けにIBM BladeCenterをセットアップする


Lotus Software
by Michael Gazda Software Test Engineer, IBM
レベル:中級者
原文の掲載:2004年4月5日

LDD Todayの原文(US)

インデックス
Domino/Lotus Workplaceの統合環境をテストするソリューション
テスト環境のセットアップ
まとめ
リソース

IBM BladeCenterをセットアップしてLotus製品を運用する方法について紹介します。この記事の内容は、実際に行った、Lotus Workplace 1.1、Notes/Domino 6.5、その他のLotus/IBMソフトウェアのインストール/セットアップの経験に基づいています。

IBM BladeCenterは現在のソリューション環境に画期的な展開と管理の手法を新たにもたらすものです。BladeCenterは、それぞれのBladeから構成されています。このbladeは薄いもので、BladeCenterのシャーシーに、ブロックのように縦に差し込んで使用します。(ちょうど、本棚のイメージに近いです。) 各ブレードは独立したサーバーであり、それぞれCPU、メモリー、ストレージ、ネットワーク・コントローラー、OS、アプリケーションを持っています。BladeCenterのシャーシーは電源、冷却装置、FDD、CD-ROMの機能を、それぞれのBladeに対して提供します。また、先進的なBlade管理機能も提供しています。加えて、BladeCenterのシャーシーの裏側には拡張モジュールが挿せるようになっており、ここに追加したリソースは各Bladeで自動的に共有できるようになります。共有モジュールには、Gigabit Ethernetスイッチがあり、Blade間で極めて太いネットワーク接続を実現できます。またファイバー・スイッチは大容量ストレージ・デバイスとBladeCenterに接続できるようになり、Blade間で共有が可能です。(BladeCenterの詳細については、製品ページをご覧ください。)

IBM Lotus Solutions Testチームはこのほど、BladeCenterをセットアップし、スケーラビリティー分析を実施しました。また、Lotus Workplace 1.1やその他製品での実運用プロファイリングを行いました。これに際して、BladeCenterの重要な機能を活用しました。
  • より低いTCO(Total Cost of Ownership)
    BladeCenterは大幅にサーバー設置面積を削減し、オーバーヘッド・コストを大幅に削減します。
  • シンプルなインフラストラクチャー
    BladeCenterはインストールが簡単で管理も容易です。
  • 弾力性
    BladeCenterの拡張、例えば自動フェール・オーバーの仕組みを用意するなど、が比較的楽に行えます。

この記事では、BladeCenterのセットアップに関するハイ・レベルな概要を紹介します。この記事でのゴールは、汎用的なアドバスや情報を、BladeCenterをセットアップしてLotus製品を稼働させるシステム管理者に対して行うことです。たとえ、読者が分析やテストを行う予定がない場合でも、この記事はBladeCenterをセットアップしてLotus製品を使う場合に役に立つと思います。この記事では、読者はハードウェア、ストレージ・システム、ネットワーク、Lotus製品の経験が必ずあることを前提にしています。


Domino/Lotus Workplaceの統合環境をテストするソリューション
Solutions Testは、Lotusの新しいチームで、ソフトウェア製品の動作を複雑で様々な製品と組み合わせた状態で確認しています。新製品が開発されると、Solutions Testチームはその製品をラボで動作させ、全てに渡ってテストを行い、全てのコンポーネント間でスムースな相互運用性が確保されているかを確認します。このテストを行うことで、製品が実際に市場に投入される前に、問題点を明らかにしすることができます。また、ヘルプなどドキュメント類に関しても更に詳しいものが必要な部分がないかを確認しています。そしてその内容、経験を記録して、顧客が似たようなソリューションを展開する際に使用できるベスト・プラクティスを作るのに役立っています。

最初のソリューション・テストは、既存のDominoインフラストラクチャー(Lotus Instant Messaging / Web Conferencing、Lotus Team Workspace、Lotus Virtual Classroomを含む)と、Lotus Workplace 1.1をWebSphere Portal V5.0上で動作させたものでした。この統合では、一つのブラウザーの画面でこれらすべてのアプリケーションにアクセスすることを意図したものでした。この時、IBM DB2 8.1用に別のサーバーを立て、Lotus Workplaceのデータを保存しました。また、Tivoli Access Manager 5.1を使って、シングル・サインオンの環境をつくりました。とはいっても、ソフトウェアを走らせる前に、まずはハードウェアのインフラストラクチャーのプラント構築から始めなければなりませんでした。そして、選択したプラットフォームがBladeCenterでした。
 
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テスト環境のセットアップ
ハードウェア環境のプランニングにおいては、様々な問題が絡んできます。具体的にはテストする物理的な広さ、大容量ストレージ・デバイス、柔軟性、容易な管理性、そして最も重要なことですが、そのハードウェア・ソリューションが、必要とされているソフトウェア・ソリューションの展開/運用であるかを、顧客に理解させることができるかどうかです。しかし、今からソリューションを展開してテストしようとしている既存の環境を第一に考慮しました。これは我々の大きなテスト・ラボ環境でした。ラボ内のネットワークはCisco 6500スイッチを使ったものです。このスイッチはラボと、IBMの企業ネットワークを2本の1GBitファイバー・チャネルで接続しています。また、このスイッチは各ラックに収納されたより小さなスイッチとの太い接続も提供しています。これらの比較的小さなスイッチはCisco 6500へ、カテゴリー6ケーブル/1GBitで接続しています。しかし、ラックのスイッチに接続するマシンは、だいたい100MBで接続されています。

自動化されたテスト負荷のネットワーク・トラフィックは、ラボ内に留まるようになっています。負荷を生成するドライバー・マシンはラボ内でホストされているためです。ただ、手動テストのネットワーク・トラフィックが基本的に会社内のイントラネットからラボへ流れ込んできます。

サーバー
我々のソリューション・テスト環境の中核は、IBM BladeCenterです。このBladeCenterには8基のH20 bladeが刺さっています。各BladeにはデュアルPentium Xeonプロセッサー 2.0GHzが搭載され、Windows 2000 Service Pack 4 (SP4)が稼働しています。メモリーはそれぞれ異なります。(詳細は表をご覧ください。) BladeCenterは1GB/カテゴリー6でBladeCenter EthernetスイッチからCisco 6500スイッチを経由してラボのネットワークに接続されています。BladeはBladeCenter Ethernetスイッチと内部のバックプレートを介して1GBで通信しています。IBM FastT 600は追加のストレージをBladeCenter(Exp 700拡張ユニット x 2拡張)に提供しています。FastTへの接続は、2GBのファイバー・オプティカル・ケーブルを使って、BladeCenterのファイバー・スイッチからFastT上のホスト・ポートへなされています。

我々の環境のBladeCenterでは様々なソフトウェアが稼働しています。
  • WebSphere Portal V5.0
  • Lotus Workplace 1.1
  • DB2 8.1
  • Lotus Instant Messaging and Web Conferencing (Sametime) 6.5.1
  • Lotus Team Workplace (QuickPlace) 6.5.1
  • Lotus Domino 6.5.1
(機能的に高いLotus製品群がBladeCenterで動作していることに気が付いたかもしれません。様々なLotus製品を統合して運用する環境を構築する場合、ハードウェア・プラットフォームの検討すべきポイントとなります。)

BladeCenterに加えて、我々の環境では他に8台のサーバーがあります。内6台はIBM x330 eServerで、すべてWindows 2000 SP4が稼働しています。内3台ではDomino 6.5.1を稼働させていて、Domino LDAPとして使用しています。これらのサーバーではTivoli Access Manager 5.1がシングル・サインオンのために稼働しており、リバース・プロキシー環境を提供しています。他の2台のx330サーバーではLotus Virtual Classroom 1.1.1が稼働しています。最後のx330には、SuSe Linux 8.1がインストールされ、Domino 6.5.1がアプリケーション・サーバーとして稼働しています。各x330はCisco 2950スイッチに接続されています。(カテゴリー5で100MB) 各Cisco 2950はCisco 6500に、カテゴリー6ケーブルを使って、1GBで接続されています。
我々の構成には、2台のIBM p630サーバーがAIX 5.2で動作しています。各p630では、それぞれ2CPUで2つの論理パーティション(LPAR)がきられています。(合計4LPAR) 一つのLDARをDomino 6.5.1でアプリケーション・サーバーとして使用しています。他のLDARではDB2 8.1が稼働しており、BladeCenterで稼働しているWebSphere Portal V5.0のデータベース・サーバーとなっています。

以下の表はラボ内部の各サーバー一覧です。


コンピューター OS ソフトウェア CPU # CPU/
クロック
RAM(GB) 内蔵HDD (GB)
Blade Windows 2000 SP4 WebSphere Portal V5.0 + IBM HTTP Server 1.3.26 Intel Xeon 2 x 2.0GHz (HT有効化) 2.5 40
Blade Windows 2000 SP4 Lotus Workplace 1.1 Intel Xeon 2 x 2.0GHz (HT有効化) 4 40
Blade Windows 2000 SP4 DB2 8.1 Intel Xeon 2 x 2.0GHz (HT有効化) 2.5 40
Blade Windows 2000 SP4 Lotus Workplace 1.1 Intel Xeon 2 x 2.0GHz (HT有効化) 4 40
Blade Windows 2000 SP4 DB2 8.1 Intel Xeon 2 x 2.0GHz (HT有効化) 2.5 40
Blade Windows 2000 SP4 Lotus Team Workplace 3.1 Intel Xeon 2 x 2.0 (GHz) 2.5 40
Blade Windows 2000 SP4 Domino 6.5 Intel Xeon 2 x 2.0 (GHz) 1.5 40
Blade Windows 2000 SP4 Lotus Instant Messaging and Web Conferencing 3.0.1 Intel Xeon 2 x 2.0 (GHz) 1.5 40
p630 IBM AIX 5.2 DB2 8.1 Power4 2 x 1.2GHz 2 2 x 36
p630 IBM AIX 5.2 Domino 6.5 Power4 2 x 1.2GHz 2 2 x 36
x330 Windows 2000 SP4 Lotus Team Workplace for LVC 1.1.1 Intel Pentium 3 1 x 1.26GHz 1 18
x330 Windows 2000 SP4 Lotus Team Workplace for LVC 1.1.1 Intel Pentium 3 1 x 1.26GHz 1 18
x330 Windows 2000 SP4 Tivoli Access Manager 5.1 Intel Pentium 3 1 x 1.26GHz 1 18
x330 Windows 2000 SP4 Domino 6.5 Intel Pentium 3 1 x 1.26GHz 1 18
x330 Windows 2000 SP4 Lotus Workplace Messaging 1.1 Intel Pentium 3 1 x 1.26GHz 1 18
x330 Windows 2000 SP4 DB2 8.1 Intel Pentium 3 1 x 1.26GHz 1 18


インフラストラクチャーとして使用するマシンを選択する際には、物理的なスペースが第一の問題となります。私たちの場合は広いラボのスペースがありましたが、その広いスペースであってもあっという間にすぐ使い果たしてしまうのです。BladeCenterのシャーシーに何枚ものBladeを入れて使えば、非常に密度の高い使用効率を達成できます。実際、我々が使用しているBladeCenterのシャーシーは、たった7つのラック・ユニットしか場所をとっていません。既に8つのBladeを使用していますが、さらに6台のBladeを、場所を取らずに追加することも可能です。つまり、14台ものサーバーを7つのラック・ユニットに収めることが可能なわけです。FastT 600 や2台のExp 700拡張ユニットを加えた場合(合計で1.5テラ・バイト)であっても、28ラック・ユニットしか使用しません。組み込みのファイバー・スイッチにより、ケーブルを繋ぐだけでFastTは全てのBladeサーバーで共有されます。また、組み込みのEthernetスイッチにより、カテゴリー6のケーブルを用意するだけでネットワークに接続でき、私たちの環境ではCisco 6500スイッチのポートを節約でき、その分他の用途に使うことができます。

展開、運用
短時間にサーバーを展開できることも課題の一つです。Solution Testチームの各メンバーがテストしていると、次の作業のための準備、例えばサーバーの設置やケーブルの配線などができません。BladeCenterを使えば、新規サーバーを単にシャーシーに差し込むだけで準備ができあがります。各Bladeサーバーはシャーシーにあるインフラストラクチャー・コンポーネントに接続され、ケーブルを引き回す必要はありません。

これから使おうとしているこのほかの短時間の展開機能として、OSの管理といったソフトウェア管理機能があります。予めプロフィールがされているシャーシーにBladeを差し込むと、システムが自動的に設定されたOSをロードして、さらにアプリケーション・イメージもロードされます。人間の手を介することなく、サーバーが利用可能な状態になります。このように、ソフトウェアのオン・ディマンドなニーズを満たすことが可能です。また、次の目的で利用する予定のスペアのBladeの準備をしておくことも可能です。このようにソフトウェアの制御をすることで、スペアのBladeを故障したものと取り替えることができ、負荷が高まってきた時に適切なソフトウェア・イメージをロードして稼働し、負荷を分散するといった使い方が可能です。

管理
サーバー管理の容易性が、BladeCenterを使う上でのキー・ベネフィットです。BladeCenterのシャーシーは、それぞれ独立したBladeサーバーをホストし、各サーバーの管理はブラウザーのインターフェースで行えるようになっています。この中には、各システムの健康状況とハードウェアの故障のモニター、各Bladeについての問題を一カ所にまとめたログのモニター、ファームウェアの更新実施の集中化などが含まれています。想像ができると思いますが、新たなソフトウェアを出荷前の段階で動かす場合には、システムの安定稼働が大きな課題となってきます。オフィスまで来るまで駆けつけて、不安定になったマシンをコールド・ブートする夜が何度もありましたが、ブラウザーから簡単にBladeCenterに対して完全にシステムをパワー・ダウンして立ち上げ直すように指示することもできました。そうすることにより、テスト・システムをオンラインに復帰するまでの時間を短縮することができます。また、システム管理者のイライラも緩和することもできます。ソリューション・テストにおける最後の重要な課題は、使用するOSとの柔軟性です。我々がデザインするソリューションでは、Windows、AIX、Linuxなど様々なOSを必要とします。BladeCenterを使えば、WindowsやLinuxを素早く簡単に、同じシャーシー内に並べて持つことができます。また、将来を見ると、新しいJ20Blade (Power4プロセッサー)を導入し、これまで使用してきたWindowsやLinuxと同じくAIX環境でも展開できるようにしようと考えています。これにより、単一シャーシーに14台のBladeものサーバーがWindows、Linux、AIXの混在環境で整うことになり、スペースの有効活用がさらに進みます。
 
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まとめ
以下の図は、我々のソリューション・テスト環境の全てを表したものです。

図1. ソリューション・テストのハードウェア構成


ご覧の通り、この構成ではIBM/Lotusの複数の異なる技術を使った洗練された統合ソフトウェア・ソリューションを、複数のサーバーでさらにそれらを相互に接続しながら、また他のハードウェアとも組み合わせて実行することが可能です。しかも、ある程度のスペースと管理者のオーバーヘッドも使いながら、です。このキーとなるのがBladeCenterであり、先に説明した通り1台分のスペースに8台ものマシンを用意することができます。

この記事が、皆様の複雑なソリューションで使用されるハードウェア構成を考慮する際の一助になれば幸いです。スペースや管理性や柔軟性など考慮すべき重要な点は沢山あります。BladeCenterを使用することで、Solutions Testチームではお客様がオン・ディマンド・ビジネスのニーズに応えられるソリューションのテストを行う環境を極めてうまく構築できたと考えています。また、自分達の経験からも、各企業のビジネス環境が必要とするハードウェアを検討する際には、BladeCenterは検討に十分値するものと思われます。どうぞ、この記事のどの部分についてご自身が有用と考えたかをお知らせください。また、将来この記事で扱ってもらいたいトピックがありましたらご自由にご連絡ください。
 
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リソース
  • ソリューション・テストとCommon Servicesチームについて詳しくお知りになりたい場合は、このインタビュー記事(US)をご覧ください。
  • BladeCenterの詳細については、製品ページをご覧ください。



著者について(原文のまま)
Michael Gazda has worked on projects involving network compression, IMAP, and Domino Web Access (iNotes). Previously, he spent over three years as a Senior Technical Support Analyst in Lotus Notes/Domino Technical Support where he handled a variety of support issues, including database design, mail routing, and server issues. He is a Certified Lotus Professional in both database design and server administration for both R4 and R5. When not at work, Michael attends Boston University part-time, earning his BA in Computer Science.
 
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