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LDD Today
IBM Tivoli Monitoring を Lotus Workplace と共に使用する
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by
Jack Williams, Advisory Software Engineer, IBM
Cathleen Fox Leger, Advisory Software Engineer, IBM
レベル:中級者
原文の掲載:2004年8月9日
この記事は、私たちが IBM Tivoli Monitoring を Lotus Workplace 2.0 のテスト環境に組み込み、サーバーの円滑な実行を維持するための管理オーバーヘッドを軽減させた方法について書かれています。
IBM Tivoli Monitoring は、サーバーのリソースをモニターする自動化システムを提供します。このシステムにより、特に大規模な企業環境では、システム管理のオーバーヘッドが大幅に削減されます。Tivoli
Monitoring を使用すると、リソースの潜在的なボトルネックを発見し、システム・パフォーマンスに影響を与える前にそれらを改善することが可能です。また、Tivoli
Monitoring は、サーバーをエラー状態から自動的に復旧させる際にも役立ちます。
IBM Lotus Workplace 製品群などの企業レベルのアプリケーションを扱う管理者は、Tivoli
Monitoring によって大きな利点を得られるでしょう。Tivoli Monitoring を使用すると、オペレーティング・システムと
WebSphere Application Server プラットフォームの両方のレベルでメトリックを収集し、Lotus
Workplace サーバーをモニターできます。これらのデータは、1 つ以上の Lotus
Workplace 製品のインストールと配備が完了し、最大限の信頼性とパフォーマンスを引き出すためのチューニングを行っている新しい
Lotus Workplace サイトにとって、特に重要です。
最近、テスト用の Lotus Workplace サーバーをモニターするために、Lotus Engineering
Test (LET) チームは Tivoli Monitoring をインストールし、設定しました。この記事では、そのときの経験から得られた内容について紹介します。まず、Tivoli
Monitoring がどのように機能するかを簡単に見ていきます。次に、どのような方法で
Tivoli Monitoring のコンポーネントをインストールし、セットアップしたかについて説明します。最後に、Tivoli
Monitoring Web Health Console を使用して Lotus Workplace サーバー・リソースをモニターする方法と、得られたサンプル・メトリックの一部について説明します。この記事の目的は、Tivoli
Monitoring が Lotus Workplace 製品と共にどのように機能するのかを紹介し、管理者を補助し、Lotus
Workplace テスト環境を維持するために Tivoli Monitoring をどのような方法で使用するのかを示すことです。
この記事は、システム管理者としての経験があり、Lotus Workplace および一般的なサーバー・モニタリング・ツールにある程度習熟されている読者を想定しています。
Tivoli Monitoring には次のコンポーネントが含まれています。
- Tivoli Monitoring サーバー
中心となる場所です。Web Health Console などのインターフェースを介し、ここからリモートのサーバー統計をモニターします。
- エンドポイント
モニターするリモート・サーバーで実行されるプログラムです (Domino エージェントに似ています)。エンドポイントは、オペレーティング・システムの統計値と自分自身が実行されているサーバーに関するその他のデータを収集し、これらの情報を中央の
Tivoli Monitoring サーバーに送り返します。
- リソース・モデル
エンドポイントがどのメトリックを収集するのかを定義する構成ファイルです。リソース・モデルは、オペレーティング・システム・レベルまたはプラットフォーム・レベルのいずれでも適用できます。たとえば、Windows
のリソース・モデルは perfmon 統計を収集し、WebSphere のリソース・モデルは
PMI (Performance Monitoring Infrastructure) 統計を収集します。Tivoli Monitoring
ソフトウェアには、すぐに使用できるリソース・モデルが標準で含まれています。たとえば、Process
リソース・モデルを使用すると、プロセスの状態や CPU の使用度などの情報を得られます。これらのリソース・モデルは、使用環境に応じて編集できます。
Tivoli Monitoring コンポーネントの詳細については、「IBM Tivoli information center」にアクセスしてください。
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今回のテスト・セットアップでは、Tivoli Framework 4.1 上で動作する Tivoli
Monitoring 5.1.1 と Tivoli Monitoring for Web Infrastructure 5.1.2 をインストールしました
(Tivoli Framework については、今後の記事で詳しく解説する予定です)。Tivoli
Monitoring のインストール先は、1.266MHz の Pentium プロセッサーを搭載し、Windows
2000 が実行されている 38GB 内蔵ディスクを持つ PIII サーバーです。Tivoli
エンドポイントが実行されたのは、2 つの Xeon プロセッサーを搭載し、2.5GB
メモリーおよび 40GB 内蔵ディスクを持つ IBM Blade コンピューターです。
Tivoli Monitoring のインストールは、製品のマニュアルに従って行いました。インストールの基本手順は次のとおりです。
- 別のサーバーに Tivoli Monitoring ソフトウェアをインストールします。このマシンは、Lotus
Workplace サーバーをモニターする際の中心点として機能します。
- モニターする各サーバーに Tivoli エンドポイントをインストールします。これによって、Tivoli
エンドポイントがサービスとしてシステムに追加されます。次に、[サービス]
の [プロパティ] ウィンドウを開き、エンドポイント・サービスが自動的にスタートアップするよう設定します。
図 1. Tivoli エンドポイント・サービスの設定

- オペレーティング・システムのリソース・モデルをエンドポイントに配布します。これは、Tivoli
Management Environment を介して行います (新しいエンドポイントにリソース・モデルを配布する前に、そのエンドポイントが
Endpoint Manager に登録されていることを確認してください)。リソース・モデルには、エンドポイントがどのオペレーティング・システム統計を収集し、Tivoli
Monitoring サーバーに送り返すのかを定義する設定が含まれています。リソース・モデルは、Tivoli
から提供されたプロファイル文書に格納されています。各プロファイル文書には、製品に付属する標準のリソース・モデルが含まれています。今回のケースでは、prfNTBase
というプロファイル文書を配布しました。これには、Windows NT オペレーティング・システム用のリソース・モデルが含まれています。
- WebSphere Application Server のリソース・モデルをエンドポイントに配布します。このリソース・モデルは、エンドポイントがどの
WebSphere Application Server 統計を収集するのかを定義します。(Tivoli Monitoring
には、Lotus Workplace プラットフォーム自身に固有の統計を収集するためのリソース・モデルは、まだ含まれていません。)
- DMLinkJre タスクを実行します。WebSphere Application Server リソース・モデルには、このタスクが必要です。エンドポイントは、DMLinkJre
タスクによって、Java ソフトウェアの正しいパスを識別できるようになります。(また、この時点で、JVM
が正しいバージョンであることを確認しておきます。)
Tivoli Monitoring は、サーバー・モニタリングにかかる手間を大幅に簡素化します。オペレーティング・システム・レベルでのさまざまな特性を分析するために複数のツールを使い分けることなく、1
つのツールを使用するだけで必要な統計を収集し、情報を表示および分析したり、レポートを作成することができます。
Tivoli Monitoring Web Health Console
Web Health Console は、Tivoli Monitoring を介してサーバー統計をモニターする際のメインとなるインターフェースです。Web
Health Console は、エンドポイントから送信されたデータを収集し、これらの情報をさまざまな方法で表示します。Web
Health Console を使用すると、プロファイルとリソース・モデルを持つ任意のエンドポイントの状態およびヘルスをモニターできます
(「ヘルス」は、リソース・モデル設定によって定義された数値です)。たとえば、図
2 は、現在 Tivoli Monitoring システムによってモニターされているエンドポイントを表示している
Web Health Console を示したものです。
図 2. Tivoli エンドポイントを表示している Web Health Console

Web Health Console では、個々の Tivoli エンドポイントの情報を表示できます。
図 3. Tivoli エンドポイントの情報

Tivoli Data Warehouse
Tivoli Monitoring Web Health Console は、サーバーの状態とヘルスをリアルタイムでモニターするよう設計されているため
(履歴データの長期間にわたる分析用ではない)、24 時間分の統計を維持した後に、それらを更新してしまいます。長期間のデータは、Tivoli
Data Warehouse に保存されています。これは DB2 ベースのデータベースで、SQL
準拠のレポーティング・ツールを介してアクセスします。今回の環境では、Hyperion
製の Brio というツールを使用しました。
たとえば、Brioを使用することにより、Lotus Workplace サーバーの1つに対して、次のようなオペレーティング・システム・メトリックが得られました。
| メトリック |
説明 |
最大値 |
日付 |
| CommittedBytes |
このメモリーにコミットされたバイト数 |
2,740,000,000 |
07/02/04 12:00 AM |
| CommittedBytes |
このメモリーにコミットされたバイト数 |
2,200,000,000 |
07/03/04 12:00 AM |
| CommittedBytes |
このメモリーにコミットされたバイト数 |
2,080,000,000 |
07/04/04 12:00 AM |
| CommittedBytes |
このメモリーにコミットされたバイト数 |
2,169,999,872 |
07/05/04 12:00 AM |
| CommittedBytes |
このメモリーにコミットされたバイト数 |
2,489,999,872 |
07/06/04 12:00 AM |
| PagesSec |
秒ごとのページ数 |
79 |
07/02/04 12:00 AM |
| PagesSec |
秒ごとのページ数 |
1,769 |
07/03/04 12:00 AM |
| PagesSec |
秒ごとのページ数 |
100 |
07/04/04 12:00 AM |
| PagesSec |
秒ごとのページ数 |
318 |
07/05/04 12:00 AM |
| PagesSec |
秒ごとのページ数 |
97 |
07/06/04 12:00 AM |
| PagesFaultsSec |
秒ごとのページ・フォルトのレート |
8,777 |
07/02/04 12:00 AM |
| PagesFaultsSec |
秒ごとのページ・フォルトのレート |
6,217 |
07/03/04 12:00 AM |
| PagesFaultsSec |
秒ごとのページ・フォルトのレート |
2,366 |
07/04/04 12:00 AM |
| PagesFaultsSec |
秒ごとのページ・フォルトのレート |
1,507 |
07/05/04 12:00 AM |
| PagesFaultsSec |
秒ごとのページ・フォルトのレート |
6,337 |
07/06/04 12:00 AM |
| TotalAvail |
利用可能メモリー合計 |
714,000,000 |
07/02/04 12:00 AM |
| TotalAvail |
利用可能メモリー合計 |
797,000,000 |
07/03/04 12:00 AM |
| TotalAvail |
利用可能メモリー合計 |
727,000,000 |
07/04/04 12:00 AM |
| TotalAvail |
利用可能メモリー合計 |
737,000,000 |
07/05/04 12:00 AM |
| TotalAvail |
利用可能メモリー合計 |
853,000,000 |
07/06/04 12:00 AM |
| TotalCache |
キャッシュ・メモリーの合計 |
338,000,000 |
07/02/04 12:00 AM |
| TotalCache |
キャッシュ・メモリーの合計 |
442,000,000 |
07/03/04 12:00 AM |
| TotalCache |
キャッシュ・メモリーの合計 |
459,000,000 |
07/04/04 12:00 AM |
| TotalCache |
キャッシュ・メモリーの合計 |
466,000,000 |
07/05/04 12:00 AM |
| TotalCache |
キャッシュ・メモリーの合計 |
438,000,000 |
07/06/04 12:00 AM |
上の表からもわかるように、5 項目のオペレーティング・システム設定についてのデータを
5 日間にわたって収集しました。
- CommittedBytes
ディスク・ページング・ファイル上で予約されているスペースを示す物理メモリー
(バイト) です。
- PagesSec
秒あたりのページ数です。
- PageFaultsSec
秒あたりのページ・フォルト数です。
- TotalAvail
利用可能メモリーの合計をバイトで示します。
- TotalCache
キャッシュ・メモリーの合計をバイトで示します。
これらのデータを分析することにより、システムの潜在的なボトルネックに対し、継続的な観察が必要な傾向があるかないかを判断することができます。
また、Brio を使用して、より定期的な間隔でリソースを詳しくモニターすることもできます。たとえば、次の表は、1
日分を 1 時間おきに収集した CommittedBytes メトリックの値 (このメモリーにコミットされたバイト数)
です (食事のため、1 時間だけ抜けています)。
| CommittedBytesメトリックの値 |
日付 |
| 1,980,000,000 |
06/17/04 12:01 AM |
| 2,140,000,000 |
06/17/04 01:01 AM |
| 2,130,000,000 |
06/17/04 02:01 AM |
| 2,130,000,000 |
06/17/04 03:01 AM |
| 2,140,000,000 |
06/17/04 04:01 AM |
| 2,140,000,000 |
06/17/04 05:01 AM |
| 2,140,000,000 |
06/17/04 06:01 AM |
| 2,140,000,000 |
06/17/04 07:01 AM |
| 2,150,000,000 |
06/17/04 08:01 AM |
| 2,140,000,000 |
06/17/04 09:01 AM |
| 1,810,000,000 |
06/17/04 11:01 AM |
| 1,970,000,000 |
06/17/04 12:01 PM |
| 2,020,000,000 |
06/17/04 01:01 PM |
| 2,060,000,000 |
06/17/04 02:01 PM |
| 2,050,000,000 |
06/17/04 03:01 PM |
| 2,090,000,000 |
06/17/04 04:01 PM |
| 2,150,000,128 |
06/17/04 05:01 PM |
| 2,180,000,000 |
06/17/04 06:01 PM |
| 1,760,000,000 |
06/17/04 07:01 PM |
| 1,590,000,000 |
06/17/04 08:01 PM |
| 2,020,000,000 |
06/17/04 09:01 PM |
| 1,830,000,000 |
06/17/04 10:01 PM |
| 1,870,000,000 |
06/17/04 11:01 PM |
これは、Tivoli Monitoring を介して見ることができる統計のほんの一例に過ぎません。オペレーティング・システムおよびプラットフォームのさまざまなメトリックをモニターすることにより、Tivoli
Monitoring は Lotus Workplace サーバーが可能な限り円滑で効率よく動作することを補助します。また、Tivoli
Monitoring によって、管理リソースの生産性を高められます。
この記事では、私たちが Tivoli Monitoring を Lotus Workplace テスト環境に組み込んだ方法を紹介しました。しかし、さまざまな意味で、これは始まりに過ぎません。Tivoli
Web Health Console と Tivoli Data Warehouse については、今後の記事で触れることにします。公開予定のトピックには、Tivoli
Enterprise Console を組み込んで、Tivoli Monitoring によって生成されたイベントをトラッキングし、レポートする方法も含まれています。また、Tivoli
Enterprise Console や Tivoli Monitoring for Transaction Performance など、
LET チームの Tivoli インフラストラクチャーに含まれる他のコンポーネントについても、取り上げる予定です。私たちは、これらのツールが非常に信頼性が高いものであるという結論に達しました。Lotus
Workplace 環境が拡大および発展した際でも管理オーバーヘッドを一定のレベルに保つよう、この記事が役立つことを望んでいます。

著者について
Jack Williams : 1990 年代後半から、Lotus の Advisory Software Engineer
として、QuickPlace テスト、AIX 環境での IBM ハードウェア・テストに関するさまざまなプロジェクト、および他の業務に携わる。1
年半の間、Lotus Consulting において、オンサイトのカスタマー対応の経験もある。キャリアの前半には、データベース開発とワイド・エリア・ネットワークの設計に取り組んだ。
Cathleen Fox Leger : 1990 年半ばから、IBM Lotus Domino/Notes 製品の Advisory
Software Engineer および Team Lead として、複数のプラットフォームをサポートし、zSeries
での開発に携わる。また、Domino/zSeries のテクニカル・レビューの寄稿もあり、2003
年には Domino 6.5 for Linux on zSeries に関する IBM Redbook の共著者となった。特に企業ユーザーのサポート担当としての経験が豊富で、最近は
Westford の Solutions Test Group に異動し、テスト済みの製品を IBM の顧客に配布する業務でこれらのスキルを発揮している。
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