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IBM Workplace Dashboard Frameworkによるダッシュボードの構築

   
 
コンテンツ
システムの要件
ポートレット作成の概要
Microsoft Excel Import Builderの作成と構成
Summary and Drilldown Builderを使用したポートレット・インターフェースの作成
専門化されたSummary Row Builderの追加
ビジュアルなStatus Indicator Builderの追加
フォーマットおよびソート機能の追加:Rich Data Definition
ポートレットのテスト
まとめ
参考文献
筆者について(原文のまま)
ご意見ご要望をお寄せ下さい
Kranti A Zond, Software Engineer, IBM

レベル:中級
原文の掲載:2006年12月12日
原文はこちら (US)

簡単なWeb Services Resourceを構築し、これをIBM Lotus Expeditorにデプロイする方法を理解しましょう。この記事では、サーバー・サイドおよびクライアント・サイドのコンポーネントの生成に使用するWSRFツールと、WS-Resourceのテストに使用できるテスト・クライアントの開発方法について解説します。

IBM Workplace Dashboard Frameworkは、ビジネスの意思決定および生産性を向上させるアクティブなダッシュボード・ポートレットを迅速に作成できる強力かつ柔軟なツールです。IBM Workplace Dashboard FrameworkはIBM WebSphere Portlet Factoryと連携し、チャート作成、警告、ビジネス・ユーザーの構成、および一般的な管理などの機能を提供します。IBM Workplace Dashboard Frameworkはすぐに使用できる複合ダッシュボード・ポートレットを提供し、最大限の柔軟性を許容するため、特有の機能および要件を持つどのような業種にも適しています。

この記事では、次の各方法を説明します。

  • ポートレットを作成する(概要)。
  • Microsoft Excel Import Builderを作成および構成する。
  • Summary and Drilldown Builderを使用してポートレット・インターフェースを作成する。
  • 専門化されたSummary Row Builderをモデルに追加する。
  • ソートおよびフォーマット機能をBuilderに追加する。
  • Status Indicator Builderを追加する。
  • ポートレットをテストする。

この記事は、Java、J2EE、およびポートレット開発で少なくとも入門レベルのスキルがあることを前提としています。IBM Workplace Dashboard FrameworkにはIBM WebSphere Portlet Factoryが必要となることに注意してください。また、IBM Workplace Dashboard FrameworkおよびIBM WebSphere Portlet Factoryに習熟し、これらの製品に関する用語を理解していることも前提となります。


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システムの要件

始める前に、IBM WebSphere Portlet Factory V5.12.0(US) がIBM Rational Application Developerとともにインストールされていることを確認します(WebSphere Portlet Factoryは、Rational Application Developerにインストールするプラグインです)。また、データ・ソースとして使用するMicrosoft Excelスプレッドシートも必要です。

Workplace Dashboard FrameworkはWebSphere Portlet Factoryの機能を拡張するため、Workplace Dashboard Frameworkの開発者は同じ基本ツール(WebSphere Portlet Factory Designer)を使用し、同じ基本手順にしたがって、ポートレットを作成できます。Workplace Dashboard Frameworkの開発者は、WebSphere Portlet Factoryの開発者と同じ主要概念を理解する必要があります。


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ポートレット作成の概要

新しいダッシュボード・ポートレットを作成するには、WebSphere Portlet Factory Designerを開き、新しいモデルを作成します。モデルには、Builderと呼ばれる再利用可能なコンポーネント群が含まれています。各Builderは、それぞれ特定のタスクに寄与します。新しいモデルは、「新規モデルの作成」ウィザードを使用して作成できます。このウィザードを開始するには、WebSphere Portlet Factory Designerから「ファイル」->「新規」->「Factoryモデル」を選択します。モデルに名前を付け、保存します。

モデルの作成方法については、developerWorksのチュートリアル「Developing portlets using Eclipse and WebSphere Portlet Factory(US)」を参照してください。


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Microsoft Excel Import Builderの作成と構成

この記事では、Microsoft Excel Import Builderを使用して、外部データ・ソース(この場合は、Microsoft Excelスプレッドシート)をダッシュボードに統合する方法を説明します。これを行うには、Microsoft Excel Import Builderを使用します。Builderは、設計を理解し、自動的にコードを作成するインテリジェントなコンポーネントです。Microsoft Excel Import Builderは、データ統合Builderです(つまり、Microsoft Excelスプレッドシートに接続するデータ・ソースです)。

Microsoft Excel Import Builderを使用するには、まず、WebSphere Portlet Factory Designerの「アウトライン」ビューの一番上にある「Builder呼び出し」アイコンをクリックします。次に、「データ統合」カテゴリーに移動し、「Excel Import」を選択し、「OK」をクリックします。Builderを選択した後、次のように設定します(図1参照)。

  • 名前(Name) : sampleExcel
  • インポートするファイル(File to Import) : EmpImportBook.xls
  • コンテンツ選択方法(Content Selection Method) : 自動(Builderがコンテンツを検索)
  • シート(Sheet) : Sheet1

「ヘッダー行あり(Has Header Row)」オプションと「セルのフォーマット設定を保持(Preserve Cell Formatting)」オプションを選択し、「OK」をクリックします。


図1. Excel Import Builderの設定


Excel Importは、保存されるときに、スプレッドシートにアクセスするコードを生成します。これには、データおよびデータを保持する変数を表すスキーマや、データを取得して変数に格納するために呼び出すサービスが含まれています。これらは、図2に示すWebAppTree ビューにすべて含まれています。


図2. Excel ImportのWebAppTreeビュー


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Summary and Drilldown Builderを使用したポートレット・インターフェースの作成

Summary and Drilldown Builderは、チャートとテーブルが自動的に表示されるポートレット・インターフェースを作成します。Summary and Drilldown Builderを追加するには、「アウトライン」ビューで「Builder呼び出し」(歯車アイコン)をクリックします。Dashboardカテゴリーから、「Summary and Drilldown」を選択します。Builderを選択した後、次のように設定します(図3参照)。

  • 名前(Name) : sampleSummaryandDrilldown
  • 初期化アクション(Initialization Action) : DataServices/sampleExcelImport/executeウィンドウから選択します。結果として、SummaryDataが自動的に入力されます。
  • 要約ページのタイトル(Summary Page Title) : My Page
  • 要約チャート/テーブル・ページ(Summary Chart/Table Page) : チャートとテーブルの両方
  • ページ・レイアウト・モード(Page Layout Mode) : チャートとテーブルを別のページに
  • ページ・ナビゲーション・タイプ(Page Navigation Type) : ページのドロップダウン・リスト

図3. Summary and Drilldownの設定


「要約チャート・プロパティー(Summary Chart Properties)」で、次のように設定します(図4参照)。

  • チャート・タイプ : 棒 (Chart Type: Bar)
  • X軸の列 : Division (Column for X-Axis: Division)
  • 列の選択 : 指定の列を組み込む (Column Selection: Include specific columns)
  • Y軸の列 : Request_Received、Request_Closed (Column Selection: Include specific columns)

図4. 「要約チャート・プロパティー」の設定


「ツールバー・オプション(Toolbar Options)」セクションで「Excelへのエクスポートを使用可能にする(Enable Export to Excel)」オプションと「印刷を使用可能にする(Enable Print Page)」オプションを選択します(図5参照)。「OK」をクリックします。Summary and Drilldownに関連するすべての成果物が生成されます。これらは、WebAppTreeビューで見ることができます。


図5. Summary and Drilldownの「ツールバー・オプション」の設定


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専門化されたSummary Row Builderの追加

Summary Row builderは、テーブルの一番下に1つの行を追加します。このBuilderは、和、差、各列の平均などを計算し、各列を集計した値を最後の行に含めます。また、カスタムのロジックやテキストを表示することもできます。この記事では、DivisionのテキストをDivision列に表示します。これを行うには、Dashboardカテゴリーの「Builder パレット」で、「Summary Row」を選択し、次のように設定します(図6参照)。

  • 名前 (Name) : sampleSummaryRow
  • コンテナー・フィールド(Container field) : [sampleSummarynDrilldownTable]sampleSummarynDrilldown_table/ExcelContent/Row]

「列情報(Column Info)」パネルで、次のように操作します。

  • Division_nameを選択し、「要約タイプ(Summary Type)」で「テキストまたはカスタム値」を選択し、「表示する値」にDivisionを入力します。
  • Request_Receivedを選択し、「要約タイプ(Summary Type)」で「値の合計(Sum of Values)」を選択します。
  • Request_Closedを選択し、「要約タイプ(Summary Type)」で「値の合計(Sum of Values)」を選択します。
  • Totalを選択し、「要約タイプ(Summary Type)」で「値の合計(Sum of Values)」を選択します。
  • Investedを選択し、「要約タイプ(Summary Type)」で「値の合計(Sum of Values)」を選択します。

「OK」をクリックします。


図6. 「Summary Row」の設定


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ビジュアルなStatus Indicator Builderの追加

このBuilderは、テーブル内のデータ・セルを強調表示およびフォーマット設定し、特定のロジックに基づいて状態を示します。データに色を付ける、セルの背景を設定する、または矢印やヘルプ・アイコンなどのイメージをセルに表示する、といったことが可能です。また、警告メカニズムにより、カスタム・ロジック、しきい値、警告などに基づいて状態を表示できます。さらに、このBuilderは統合ツール・ヒントおよびマウスオーバー・メッセージをサポートするので、カーソルが赤色のセル上に移動したときに、警告メッセージのツール・ヒントをポップアップ表示します。

それでは、BuilderパレットからStatus Indicator Builderを追加し、総収入の状態を赤または緑で表示しましょう。次のように設定してください(図7参照)。

  • 名前(Name) : sampleStatusIndicator
  • フィールド(field) : [sampleSummarynDrilldownTable]
  • 標識のタイプ(Type of Indication) : スタイル・フォーマット設定
  • スタイル・アプリケーション(Style Application) : スタイルまたは背景色をテキスト・セルに適用

「状況オプション(Status Options)」で、次のように選択します。

  • 最初の行
    • 状況(status) : Total<Invested
    • 簡略説明(Short Description) : Less output
    • 色(Color) : 赤
  • 2番目の行
    • 状況(status) : Total>Invested
    • 簡略説明(Short Description) : Greater output
    • 色(Color) : 緑

「標識ロジック(Indicator Logic)」セクションで、次のように選択します。

  • 標識ロジック : 値をしきい値と比較する (Indicator Logic: Compare values to thresholds)
  • 比較値選択済みのフィールド (Value for Comparison: Selected Field)
  • しきい値(Thresholds) :
    • 最初の行
      • 状況(Status) : Total<Invested
      • 比較(Comparison) : < ()
      • しきい値
    • 2番目の行
      • 状況(Status) : Total>Invested
      • 比較(Comparison) : >
      • しきい値(Threshold) : ${DataServices/sampleExcel/execute/results/ExcelContent/Row/Invested}

図7. Status Indicator Builderの設定


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フォーマットおよびソート機能の追加 : Rich Data Definition

Rich Data Definition (RDD)は、スキーマの後ろにあるデータ・ソースにかかわらず、モデル内のスキーマの選択を可能にする強力なBuilderです。選択したスキーマの各フィールドでは、このBuilderの1つのインスタンスを使用するだけで、ラベル、フォーマット、および検証を指定できます。RDDを使用すると、ポートレット内に表示されるラベルを素早く変更し、そのルック・アンド・フィールドを向上させることができます。

ポートレット内に表示するラベルを変更するには、次のように設定します(図8参照)。

  • スキーマ(Schema) : sampleExcel_Schema
  • データ定義タイプ(Data Definition Type) : Builder UIにデータ定義を指定
  • 基本データ定義ファイル(Base Data Definition Type) : /WEB-INF/factory/data_definitions/base_datadef.xml

「データ定義エディター」セクションの「名前」列で、次のように設定します。

  • Division_Nameを選択し、ラベルを「Division name」に設定します。
  • Request_Receivedを選択し、ラベルを「Request Received」に設定します。
  • Request_Closedを選択し、ラベルを「Request Closed」に設定します。

モデルを保存します。


図8. Rich Data Definition Builderの設定


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ポートレットのテスト

ポートレットをテストするには、統合されたテスト・サーバー環境に、IBM WebSphere Application Server V6がインストールされている必要があります。これを行うには、次の手順にしたがいます。

  1. 「サーバー」タブで、「WebSphere Application Server V6.0」を右クリックし、「プロジェクトの追加および除去」を選択します。プロジェクトを「使用可能プロジェクト」から「構成されたプロジェクト」に移動します。
  2. 「WebSphere Application Server」を右クリックし、「開始」を選択して、テスト・サーバーを開始します。
  3. 「実行(Run)」メニューで、「実行(Run)」->「構成(Configuration)」->「新規構成(New_configuration)」を選択します。
  4. new_configurationに「Excel Import Sample」という名前を付けます。
  5. 名前を付けたモデルとして実行するよう、モデルを設定します。
  6. 参照して、モデルExcelImport.modelを選択します。
  7. 「適用(Apply)」をクリックし、「実行(Run)」をクリックします。

ダッシュボード・ポートレットの「テーブル」タブは、図9のように表示されます。


図9. Dashboard Frameworkのテーブルのデモ


「チャート」タブを選択すると、同じテーブルをチャートにしたものが図10のように表示されます。


図10. Dashboard Frameworkのチャート


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まとめ

この記事では、IBM Workplace Dashboard Frameworkの概要について説明しました。根幹のテクノロジーおよび主な機能を取り上げることにより、独自のダッシュボード・ポートレットの開発を始めるために役立つ内容となっています。

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参考文献

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筆者について(原文のまま)

Kranti Zond is a Software Engineer on the WebSphere Business Partner Technical Enablement (BPTE) team in Bangalore, India. She works on WebSphere Application Server and WebSphere Portlet Factory projects.



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