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Lotus Notes/Domino 7でのメール・ポリシーの作成

 
   
 
コンテンツ
ポリシーの概要
ポリシーのロック・ダウン
Lotus Domino 7のメール設定ポリシー
[基本]タブ
[メールファイルプリファレンス]タブ
[メールの特記事項]タブ
[コメント]タブと[管理]タブ
メール設定ポリシーの命名規則
AdminPとメール・ポリシー
まとめ
リソース
筆者について(原文のまま)

Timothy Speed (tim_speed@us.ibm.com), Infrastructure and Security Architect, IBM
Terry Fouchey (fouchey@us.ibm.com), IBM Advanced Certified System Administrator, IBM

レベル:初級
原文の掲載:2006年04月11日
更新日:2006年12月22日更新
原文はこちら (US)


Lotus Notes/Domino 6で初めて導入されたポリシーに、カレンダーとメールの設定を管理できる新たなメール設定ポリシー文書が追加されました。ポリシーがどのように機能強化されたのかを理解しましょう。

ほとんどのユーザー、特に役員向けの管理スタッフは、正確で信頼できるカレンダーを必要としています。しかし、カレンダーの設定に精通していたり、カレンダーを設定する時間がある人はほとんどいません。このため、どの会社でも同じような結果になり、役員(およびユーザー)には不平や不満が生じ、サポート・スタッフはカレンダーの問題のトラブルシューティングに追われます。同期していないカレンダーのトラブルシューティングは面倒で時間がかかり、報われないことが多い作業です。

もし、カレンダーとメールの設定を標準化したプロセスがあり、管理者がこれを適用して実施することができれば、どれだけ便利になるでしょうか。Lotus Notes/ Domino 7よりも前は、自動処理、空き時間の設定、カレンダー・エントリーの表示といった重要な機能は、中央での制御や標準化ができませんでした。この重要なデータを社内全体で同じように処理できると、標準化された結果が得られます。これによって、ユーザーのエクスペリエンスが改善され、管理者はメール・ルーティングのトラブルシューティングに専念できます。

Lotus Dominoのポリシーを使用すると、メールおよびカレンダー機能を含む、ユーザーのLotus Notes Clientの多くの機能を中央で管理できます。ポリシーは、Lotus Notes/Dominoリリース6で初めて導入されました。Lotus Domino 7では、この機能が強化されただけでなく、新しいメール設定ポリシーが追加されています。この記事では、最初にLotus Domino 6ポリシーの概要を簡単に説明し、その後でLotus Domino 7の新しいメール設定ポリシーに進みます。ポリシーの各セクションを使用して、さまざまな問題をどのように解決するのかを説明します。この記事は、Lotus Dominoのシステム管理の経験がある方を対象として書かれています。

ポリシーの概要

Lotus Domino 7のポリシーには、リリース6からの基本ポリシーがすべて含まれています。これらのポリシーによって、Lotus Notes/Dominoの多数の機能を管理するためのコントロール・ポイントが得られます。ポリシー文書は、複数の設定文書の集まりとして作成できます。個々の設定文書は、Lotus Notes/Dominoアーキテクチャーのさまざまな部分に適用されます。ポリシー設定文書は、これらの管理領域をカバーします。まず、リリース6の設定を簡単に振り返ってから、Lotus Domino 7の新しいメール設定ポリシーへと進みましょう。

メモ:デスクトップとセキュリティーの更新など、Lotus Notes/Domino 6で最初に導入されたポリシーに、いくつかの更新が行われています。これらの新機能の詳細については、『Lotus Domino Administratorヘルプ』を参照してください。

登録ポリシー

登録ポリシーは、ユーザー登録のさまざまな値を規定します。次のような内容が含まれています。

  • インターネット・アドレス形式
  • ローミング・ユーザーのプロフィール
  • メール・サーバー
  • 認証の要件
  • ユーザー・パスワード形式

セットアップ・ポリシー

セットアップ・ポリシーは、セットアップ時にLotus Notes Clientをどのように設定するのかを規定します。次のような内容が含まれています。

  • ロケーション文書の設定
  • インターネット・ブラウザーの設定
  • デスクトップとユーザー・プリファレンス

メール・アーカイブ・ポリシー

メール・アーカイブ・ポリシー(またはアーカイブ・ポリシー)は、アーカイブ管理用にLotus Notes Clientをどのように設定するのかを規定します。次のような内容が含まれています。

  • ローカル・アーカイブ
  • サーバーベース・アーカイブ
  • アーカイブのルール

デスクトップ設定ポリシー

デスクトップ設定ポリシー(またはデスクトップ・ポリシー)は、Lotus Notes Clientをどのように管理するのかを規定します。次のような内容が含まれています。

  • メール・テンプレート情報
  • Smart Upgrade
  • データベース・リンク
  • クライアントのプリファレンス

セキュリティー・ポリシー

セキュリティー・ポリシーは、セキュリティーをどのようにユーザーに適用するのかを規定します。これは、次の内容を含む強力な設定です。

  • ECL管理
  • パスワードの同期
  • パスワード管理オプション
  • キーのロールオーバー(Lotus Domino 7の新機能)

メール設定ポリシー

Lotus Domino 7の新機能であるメール設定ポリシー(またはメール・ポリシー)は、メール・プロパティーをどのように実施するのかを規定します。新機能には、次の内容が含まれています。

  • カレンダーとスケジュール機能の制御
  • メールの特記事項
  • メール・ファイルの所有者の制御
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ポリシーのロック・ダウン

Lotus Domino 7の強力な新機能として、Lotus Notesクライアント・ポリシーのロック・ダウンを実施する機能があります。この新しいロック・ダウン機能によって、誰がどのポリシーを変更できるのかを制御するメカニズムが得られます。クライアント・ポリシーのロック・ダウン設定は、メール・ポリシー(メールの特記事項を除く)とデスクトップ・ポリシーで利用できます。ロック・ダウン機能の実装方法は、ポリシー文書のタイプによって異なります。

メール設定ポリシーのプロパティーは、[ユーザーに変更を許可]オプションを使用することにより、フィールド単位でロックできます。これに対し、デスクトップ設定ポリシーでは、タブ単位の設定を使用してクライアントのロック・ダウンを管理します。これに用いるのは、[ユーザーにこのタブの設定の変更を許可する]オプションです。

メール設定ポリシーのプロパティーは、Notes Dynamic Configuration(NDC)によって各クライアントで処理されます。管理者がLotus Dominoディレクトリーでこれらの各設定を行った後に、NDCプロセスがクライアント上で実行されます。Lotus Notes Clientはホーム・サーバーとの間で認証を行い、その後、Lotus Domino Serverからクライアントにプッシュ・ダウンされた情報をNDCプロセスが更新します。NDCは各設定を読み取り、ポリシー、フィールド設定、およびタブ設定に関連する状態を判断します。完了後、NDCは必要に応じてLotus Notes Clientで各フィールドとプロパティーを更新します。

任意のユーザーに対し、さまざまなデスクトップ設定ポリシーとメール設定ポリシーをロック・ダウンできます。たとえば、役員に対しては、特定の機能をロック・ダウンすることにより、変更されないように保護することができます。

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Lotus Domino 7のメール設定ポリシー

新しいメール設定ポリシー文書は、次の5つのタブで構成されています。

  • [基本]
  • [メールファイルプリファレンス]
  • [メールの特記事項]
  • [コメント]
  • [管理]

各タブには、Lotus Notes Clientごとに管理および制御できる一連の設定項目と機能があります。

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[基本]タブ

[基本]タブでは、メール・ポリシーに関する情報を記録します。ポリシー設定の名前を示す[名前]フィールドと、ポリシー設定の内容を示す[説明]フィールドがあります。

[メールファイルプリファレンス]タブ

[メールファイルプリファレンス]タブには、[メール]、[カレンダーとタスク]、[アクセス/代理]という3つのサブタブがあります。これらの各サブタブには、さらに下位のサブタブが含まれています。この記事では、[メール]サブタブから始め、これらの各サブタブについて説明します。

[メール]-[基本]サブタブ

メール設定ポリシー文書の[メールファイルプリファレンス]-[メール]-[基本]サブタブには、役員のメール・ファイル管理に役立つ多数の設定が含まれています。このサブタブには4つのセクションがあり(図1参照)、下図のように、各セクションごとに1つの設定項目があります。

図1.[メールファイルプリファレンス]-[メール]-[基本]サブタブ


[ユーザー設定]
[ユーザー設定]セクションには、ユーザーがメール・ファイルの所有者を変更できるかどうかを決める[ユーザーにメールファイルの所有者変更を許可]オプションがあります。

[スペルチェック]
[スペルチェック]セクションには、[送信前に自動的にスペルチェックを実行]オプションがあります。この設定を有効または無効にすることができます。さらに、この設定を適用するタイミングを選択できます。選択項目は次のとおりです。

  • [変更しない]この設定を適用せず、ユーザーのプリファレンスを優先します。
  • [常時]AdminPが実行されるたびに適用します。
  • [初回]新規のメール・データベースを作成するときにのみ適用します。

[送信ビューの削除/消去プリファレンス]
このセクションのプロパティーは、[送信]ビューからメッセージを削除するときに確認を求めるかどうかを決定します。次の3つのオプションがあります。

  • [常に確認]。ユーザーが[送信] ビューからメッセージを削除するときに、Lotus Notes Clientはダイアログ・ボックスを表示して確認を求めます(図2参照)。[完全に削除]ボタンをクリックすると、メール・ファイルからメッセージが削除されます。[ビューから消去]ボタンをクリックすると、メッセージは[送信]ビューから消去されますが、[すべての文書]ビューに残されています。

    図2.[送信ビューから削除]ダイアログ・ボックス


  • [メールファイルから削除]。Lotus Notes Clientは、メール・メッセージを自動的に[送信]ビューから削除します。メッセージはメール・ファイルから削除されます。
  • [ビューから消去]。Lotus Notes Clientは、メール・メッセージを自動的に[送信]ビューから消去しますが、メール・メッセージは[すべての文書]ビューに残されています。

さらに、この設定を適用するタイミングとして、[変更しない]、[常時]、[初回]のいずれかを選択できます。

[一時的な削除]
このセクションには、一時的削除の期間を設定できる[一時的削除の有効期間]オプションがあります。

[メール]-[レターヘッド]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[メール]-[レターヘッド]サブタブには[デフォルトレターヘッドの設定]オプションがあり、送信する電子メール・メッセージに、ポリシーによって追加するレターヘッドを定義できます。[はい]を選択すると、追加のダイアログ・ボックスが現れ、利用可能なさまざまなレターヘッドがドロップダウン・リストに表示されます(図3参照)。

図3.[メールファイルプリファレンス]-[メール]-[レターヘッド]サブタブ


[カレンダーとタスク]-[基本]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[基本]サブタブには、エントリーが各ユーザーのメール・ファイル内に存在する期間を制限する数多くのオプションが含まれています。このサブタブには[デフォルトのカレンダー設定]セクションがあり、セクションには3つのオプションがあります(図4参照)。

  • [カレンダーのタイムスロット上をダブルクリックした時作成するエントリータイプ]ポリシー文書の[ポリシータイプ]フィールドで定義されたユーザー用に、デフォルトのエントリーを選択できます。次のオプションがあります。
    • 会議
    • 予定
    • イベント
    • 記念日
    • 確認
  • [予定または会議の期間(分)]予定または会議の期間として選択されるデフォルトの時間を指定します。デフォルトは60分です。
  • [記念日の繰り返し(何年間)]このポリシーを適用するユーザーに対し、何年間にわたって記念日を作成するのかを定義します。デフォルトは10年です。

図4.[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[基本]サブタブ


[カレンダーとタスク]-[表示]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[表示]サブタブ(図5参照)では、クライアントでの[カレンダー]ビューの表示方法の形式を詳細に制御できます。基本的には、一度だけ設定します。このサブタブには次のセクションがあります。

[カレンダービューの表示方法]
このセクションでは、各時間フィールドがデフォルトでどのように表示されるのかを制御できます。設定項目とそのデフォルト値を図5に示します。

  • 勤務日は午前7:00に開始します。
  • 勤務日は午後7:00に終了します。
  • [タイムスロットの間隔]フィールドは60分に設定されています。
  • デフォルトでは、[月ごとに現在の週から開始]フィールドは選択されていません。このフィールドを選択すると、[はい]が示されます。
  • 勤務する曜日としては、月曜、火曜、水曜、木曜、金曜が選択されています。

図5.[カレンダービューの表示方法]セクション


[メールビューにカレンダーエントリを表示する]
このセクションには、各カレンダー・エントリーの表示方法と表示場所を制御する一連のオプションが含まれています。オプションごとに、設定を適用するタイミング([変更しない]、[常時]、[初回])を選択できます。これらのオプションとそのデフォルトの設定(選択済みまたは未選択)を図6に示します。

  • [作成中に特別な新規通知ミニビューへスケジュールを配置]は選択されていません。
  • [メールの[すべての文書]で新規のカレンダーエントリと通知を非表示]は選択されていません。
  • [メールの[送信]フォルダで新規の会議招集を非表示]は選択されています。
  • [返信後にメール受信ボックスから会議招集を削除]は選択されていません。
  • [受信ボックスに表示する会議通知]フィールドの選択項目は、[すべて]、[返信を除くすべて]、[なし]です。

図6.[カレンダービューの表示方法]セクション


[カレンダーとタスク]-[スケジュール]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[スケジュール]サブタブには、2つのセクションがあります(図7参照)。

[会議に出席可能な時間]
このセクションでは、ポリシーを通じ、出席可能な時間のデフォルトのセットを管理します。たとえば、工場勤務での3交代制のシフト・グループに、このオプションを使用できます。図7には、新しいメール設定ポリシーのデフォルト設定が示されています。

[カレンダーへのスケジュール追加]
このセクションでは、スケジュールの重複の管理方法を設定し、この設定に基づいて、スケジュール管理者には各参加者の詳細が示されます。このセクションには、2つのデフォルトの選択項目と、選択条件に基づく追加の選択項目が1つあります。

  • [スケジュールを追加、会議に出席、新規会議招集の作成時に重複を確認]このオプションはオプション名どおりの内容で、デフォルトでは選択されていません。このオプションが選択されると、もう1つのオプションが表示されます。
  • [スケジュールが出席可能時間を越えているかどうかチェックする]このオプションは、重複情報がスケジュール管理プロセスの一部として明示されるかどうかを決定します。デフォルトでは選択されていません。
  • [会議招集を新規作成した時のスケジューラの表示]このオプションでは、各参加者のスケジュールの詳細を制御できます。[参加者の詳細スケジュール](デフォルト)または[参加者の空き時間]のいずれかを選択します。

図7.[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[スケジュール]サブタブ


[カレンダーとタスク]-[アラーム]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[アラーム]サブタブには、デフォルトのセクションが1つ含まれています。アラームを有効にすると(デフォルト)、2つのセクションが表示されます(図8参照)。このサブタブを使用すると、カレンダー・エントリーのタイプに基づいてデフォルトのアラームをセットアップできます。また、これらの設定を適用するタイミング([変更しない]、[常時]、[初回])を選択できます。

[アラームの有効/無効]
[アラームの有効/無効]セクションは、デフォルトで表示されています。アラームを有効にすると、[新規スケジュール作成時に設定されるデフォルトアラーム アラームするタイミング]セクションが表示されます。このセクションのフィールドとそのデフォルト値を図8に示します。

  • 予定/会議は30分前に設定されます。
  • 確認は0分前に設定されます。
  • イベントは1日前に設定されます。
  • 記念日は1日前に設定されます。
  • タスクは期限の1日前に設定されます。

図8.[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[アラーム]サブタブ


[カレンダーとタスク]-[タスク]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[タスク]サブタブでは、さまざまなタスク機能がユーザーのメール・ファイルでどのように機能し、処理を行うのかを管理します。このポリシーには、[カレンダーでタスクを非表示]と[Notesに未完了タスクのステータスと日付の更新を許可]という2つのフィールドを持つセクションがあります。図9に示すように、デフォルトではどちらのオプションも選択されていません。

図9.[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[タスク]サブタブ


[カレンダーとタスク]-[自動処理]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[自動処理]サブタブでは、ユーザーのメール・ファイルに届いた新しい会議招集の自動処理を設定できます。また、このサブタブでは受信ボックスの自動管理を制御できます。このサブタブには、2つの主要カテゴリーと、オプションで表示される[会議招集の受信時の設定]セクションがあります(図10参照)。

[会議招集の自動処理設定]
このセクションには[会議招集の自動処理を有効]フィールドがあり、Lotus Notes Clientユーザーが会議招集を自動的に処理できるよう指定できます。このオプションは、デフォルトでは選択されていません。

[会議招集の受信時の設定]
このセクションは、[会議招集の自動処理を有効]を選択した場合にのみ表示されます。次の3つのオプションのいずれかを選択します。

  • [自動的に欠席/辞退の設定がなければ自動的に受理]
  • [ユーザーに確認の設定がなければ自動的に受理]
  • [自動的に受理]

[受信ボックスの自動管理]
このセクションには、[メールのフォルダ/ビュー/受信ボックスからカレンダー通知を削除する時]というフィールドがあります。選択できるオプションは、[確認ダイアログを表示する]と[確認せずにビューまたはフォルダから削除する]です。

図10.[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[自動処理]サブタブ


[カレンダーとタスク]-[会議室とリソース]サブタブ

Lotus Domino 7の会議室予約システムは新しくなり、大幅に改善されました。これは、新しいサーバー・タスクRooms and Resources Manager(RnRMgr)によって実装されています。この新しいサーバー・タスクは、会議室またはリソース予約の重複を防ぐよう設計されていて、会議室予約に関連するすべての予約ワークフローを処理する役割を持ちます。この新しいサーバー・タスクとメール設定ポリシーを組み合わせて使用することにより、役員が希望するときに必要な会議室を確実に予約できるようになります。

[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[会議室とリソース]サブタブを使用して、会議室とリソースのデフォルトを制御します(図11参照)。このサブタブには、次の3つのセクションが含まれています。

[選択サイトのデフォルトの予約設定]
このセクションでは、優先するサイトを指定したり、優先するサイトを[会議室とリソースの検索]ダイアログ・ボックスでのデフォルト・サイトとして使用するかどうかを選択できます。また。他のサイトで会議室またはリソースのスケジュールを設定するときに、優先するサイトのリセットの確認を求めるかどうかも選択できます。

[デフォルトの会議室予約]
このセクションでは、次の3つのオプションのいずれかを選択できます。

  • [会議がスケジュールされたとき会議室の追加を確認]
  • [会議予約ごとに常に会議室をカレンダーへ追加する]
  • [会議予約ごとに会議室をカレンダーへ追加しない]

[デフォルトのリソース予約]
最後のセクションでは、次の3つのオプションのいずれかを選択できます。

  • [会議がスケジュールされたときリソースの追加を確認]
  • [会議予約ごとに常にリソースをカレンダーへ追加する]
  • [会議予約ごとにリソースをカレンダーへ追加しない]

図11.[メールファイルプリファレンス]-[カレンダーとタスク]-[会議室とリソース]サブタブ


[アクセス/代理]-[メールとカレンダーへのアクセス]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[アクセス/代理]-[メールとカレンダーへのアクセス]サブタブでは、ユーザーが他のユーザーに対し、自分の電子メールおよびカレンダーへのアクセスを許可できるようにするかどうかを制御します。このサブタブには、[ユーザーにメールファイルの代行者設定を許可]というフィールドを持つ[ユーザー/グループの代理アクセスの設定]セクションがあります(図12参照)。デフォルトでは、ユーザーはこの設定を変更できます。

図12.[メールファイルプリファレンス]-[アクセス/代理]-[メールとカレンダーへのアクセス]サブタブ


[アクセス/代理]-[スケジュールへのアクセス]サブタブ

[メールファイルプリファレンス]-[アクセス/代理]-[スケジュールへのアクセス]サブタブでは、他のユーザーにスケジュール情報へのアクセスを許可するときに、どれだけの権限を与えるのかを設定できます。この機能を使用すると、たとえば、役員のカレンダーのグループをロック・ダウンできます。このサブタブには、2つのセクションがあります(図13参照)。

[ユーザー/グループへのスケジュール情報の参照許可]
[閲覧可能なユーザー]フィールドでは、デフォルトで[すべてのユーザーの参照を許可]オプションが選択されています。[すべてのユーザーの参照を停止]オプションを選択すると、2番目のセクションが非表示となります。

[参照を許可するスケジュール情報]
[参照を許可するスケジュール情報]フィールドでは、デフォルトで[カレンダーエントリの詳細情報]オプションが選択されています。このデフォルトを受け入れると、[詳細情報が有効なときはカレンダーエントリの件名を含めない]オプションが表示されます。デフォルトは[はい]です。

他のメニュー・オプションと同様に、これらの設定を適用するタイミング([変更しない]、[常時]、[初回])を設定したり、ユーザーに設定の変更を許可するかどうかを指定できます。

図13.[メールファイルプリファレンス]-[アクセス/代理]-[スケジュールへのアクセス]サブタブ


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[メールの特記事項]タブ

Lotus Notes/Domino 7では、ポリシーを使用してメールの特記事項を追加できるようになりました。特記事項は、サーバーまたはクライアントによって、送信するSMTPメッセージの先頭または末尾に追加できます。メールの特記事項の一般的な使い方の例として、会社や社内の特定の部署の法務情報を表示することが挙げられます。メールの特記事項は、Lotus Domino ServerとLotus Notes Clientから有効または無効にできます。ポリシーとポリシー設定を組み合わせることにより、たとえば、異なる役員グループに異なる特記事項を設定することが可能です。

サーバーの特記事項

サーバー設定文書でメールの特記事項を有効にすると(図14参照)、ポリシー文書で定義された特記事項のテキストがrouterタスクによって追加されます。また、[署名付きまたは暗号化されたS/MIMEメールに特記事項を追加]オプションを選択できます。デフォルトの設定は[無効]です。

メールの特記事項の機能は、アウトバウンドのインターネット・メッセージ用に設計されているため、特記事項はサーバーで追加せずに、できるだけLotus Notes Clientを使用して追加するようにしてください。クライアントで特記事項を追加する場合、特記事項はメッセージへの署名またはメッセージの暗号化の前に追加されるので、署名または暗号化されたメッセージでの問題は発生しません。また、文字セットの問題も、クライアントで追加されたメッセージでは発生しません。Lotus Notes Clientが送信メッセージ用のインターネット文字セットを決定するからです。Lotus Notes Clientで特記事項を追加することにより、潜在的なパフォーマンスの問題やルーターでのボトルネックが解消され、サーバーのオーバーヘッドが削減されます。

図14.サーバー設定文書での[メールの特記事項]サブタブ


クライアントの特記事項

メール設定ポリシーを使用して、Lotus Notes Clientでメールの特記事項を有効にすることができます。この設定は、[メールの特記事項]タブの5つのフィールドを編集することによって行います(図15参照)。

  • [Notes clientの特記事項の追加]を有効または無効にします。
  • [特記事項]は、特記事項の実際の値を示します(例: 「This is not to be shared outside Acme Corporation.」)。このテキスト・フィールドを編集するときは、[修正]ボタンを使用します。
  • [特記事項の形式]では、[HTML]または[プレーンテキスト]のいずれかを選択します。
  • [特記事項の位置]では、[追加](電子メール・メッセージの本文の後に特記事項を追加)または[前に付加する](本文の前に追加)のいずれかを選択します。
  • [多言語インターネットメール]では、[自動判定]または[Unicode(UTF-8)を使用]のいずれかを選択します。

図15.メール設定ポリシー文書のメールの特記事項


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[コメント]タブと[管理]タブ

メール設定ポリシーの最後の2つのタブ([コメント]と[管理])は、他のすべてのポリシー文書と共通です。各タブには、設定内容が明らかなフィールドが含まれています。

メール設定ポリシーの命名規則

メール設定ポリシーの命名規則を作成することは、混乱を防ぎ、管理を簡素化するために重要です。名前は、意味のあるものでなければなりません。たとえば、地理的な条件に基づいて設定を適用したい場合は、「Southeast Mail Settings」(南東地区メール設定)や「Northwest Mail Settings」(北西地区メール設定)など、地理を反映するような規則を作成します。また、「Executive Marketing Mail Settings」(マーケティング部役員用メール設定)や「Accounting Mail Settings」(経理部用メール設定)など、組織に基づいた名前を設定することもできます。あるいは、組織と地理を組み合わせ、「Southeast Marketing Settings」(南東地区マーケティング部用設定)といった名前も可能です。これ以外の方法として、ポリシーの特定の機能を示すような名前の付け方もあります。たとえば、「Southeast Sales Message Disclaimer」(南東地区営業部メール特記事項)や「Corporate HQ Rooms and Resources Settings」(本社会議室予約設定)などです。

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AdminPとメール・ポリシー

AdminPは、特定のサーバー上にあるすべてのユーザーのメール・ファイルにメール設定ポリシーを適用します。デフォルトでは、システム管理プロセスは12時間ごとに実行されるため、AdminPが次回に実行されるまでは、変更内容は有効になりません。権限を持つユーザーであれば、「Tell AdminP process mailpolicy」コマンドを使用することにより、AdminPを強制的に実行して、メール設定ポリシーの新しい情報を処理させることができます。

まとめ

作家ソローによると、幸福な生活を実現する1つの方法は「Simplify, simplify」(簡明さを心がけること)だそうです。メール設定ポリシーの導入では、このことが現実味を帯びてきます。この強力な新機能を使用することにより、利用頻度の高いLotus Notes clientのカレンダーとスケジュール機能を中央で一括して管理および制御し、役員向けのさまざまな電子メール設定を管理することができます。メール設定ポリシーによって次のような利点が得られます。

  • トラブルシューティングが簡素化され、頻度も低下します。
  • ヘルプ・デスクの呼び出しが減少します。
  • ユーザーは、カレンダーの管理でなく本来の業務に専念でき、生産性が向上します。
  • 総所有コストが削減されます。
  • より高レベルの作業に時間を費やすことができます。

メール設定ポリシーは、Lotus Notes/Domino 6で導入されたポリシー・ベースのシステム管理に追加された重要な機能拡張です。メール設定ポリシーは、企業、ユーザー・グループ、個々のユーザーをフィールド単位で管理する効果的で柔軟性の高い方法を提供するだけでなく、役員の満足度の向上にも寄与します。

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筆者について(原文のまま)

Timothy Speed is an infrastructure and security architect for IBM Software Services for Lotus (ISSL). Tim has been involved in Internet and messaging security since 1992. He also participated with the Domino infrastructure at the Nagano Olympics and assisted with the Lotus Notes systems for the Sydney Olympics. His certifications include MCSEc, VCA (VeriSign Certified Administrator), CISSP, Lotus Domino CLP Principal Administrator, and Lotus Domino CLP Principal Developer. Tim has co-authored six books: The Internet Security Guidebook,ISBN: 0122374711, February, 2001; The Personal Internet Security Guidebook,ISBN: 0126565619, Enterprise Directory and Security Implementation Guide: Designing and Implementing Directories in Your Organization,ISBN:0121604527; and Internet Security: A Jumpstart for Systems Administrators and IT Managers, ISBN 1555582982, SSL Vpn: Understanding, Evaluating And Planning Secure, Web-based Remote Access ISBN: 1904811078, Upgrading to Lotus Notes and Domino 7, ISBN:1904811639.

Terry Fouchey is an IBM Advanced Certified System Administrator for Lotus Notes and Domino 6/6.5 and 7.0 and an ISSL Advisory IT Specialist in Lotus Domino Administration. He graduated from Bowling Green State University with a Master of Business Administration after earning a Bachelor of Science in Business Administration from Central Michigan University. He joined IBM in December 2004.

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