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Lotus Notes/Dominoの歴史



  第1部 Lotus Notesのアイデアはどこで生まれたのか〜リリース 4.0
  第2部 リリース 4.5〜Lotus Notes/Domino 7
  第3部 Lotus Notes/Domino 8

 
 
コンテンツ
リリース 4.5:Lotus Dominoセオリー
リリース 5.0:設計によるWeb統合
Lotus Notes/Domino 6:より速く、より良く、より安く
Lotus Notes/Domino 6.5:ユーザー間の対話の活性化
Lotus Notes/Domino 7:新たな展望
developerWorks Lotus, Web team, IBM

レベル:中級
原文の掲載:2005年12月20日
更新日:2006年08月11日更新
原文はこちら(US)


リリース 4.5:Lotus Dominoセオリー

1996年12月、LotusはLotus Notes 4.5サーバー製品のブランド名を「Lotus Domino 4.5, Powered by Notes」に変更し、Lotus Domino 4.5 ServerおよびLotus Notes 4.5 Clientを出荷しました。Lotus DominoはLotus Notesリリース 4.0サーバーを、インタラクティブWebアプリケーション・サーバーへと転換しました。このサーバーは、インターネット標準とプロトコルによるオープン・ネットワーク環境をLotus Notesの強力なアプリケーション開発機能と組み合わせたものです。Lotus Dominoは、ビジネスと組織に対し、インターネットおよびイントラネット向けの幅広いビジネス・ソリューションを迅速に開発する能力を提供しました。Lotus Domino Serverによって、動的なプロセスでLotus Notes文書をWebに公開できるようになりました。

図5. リリース 4.5の画面


リリース 4.5で改善された機能は次のとおりです。

  • メッセージング - ネイティブのLotus Notesカレンダーとスケジュール、SMTP/MIMEのサポート(SMTP MTA)、cc:Mailネットワークの統合(cc:Mail MTA)、POP3のサポート(Notes サーバー上)、およびモバイルの企業ディレクトリが含まれます
  • インターネット・サーバー -Lotus Domino.Action、および複数データベースの全文検索が含まれます
  • 個人Webナビゲータ - HTTP経由のクライアント・サイドでのHTMLページの取得、個人Webナビゲータ・データベース、Javaアプレットの実行、NetscapeプラグインAPIのサポート、HTML 3.2のサポートが含まれます
  • スケーラビリティーと管理性 - Lotus Dominoサーバー・クラスタ、ディレクトリアシスタント、システム管理プロセスの機能拡張、新しいデータベース管理ツール、Windows NTのシングル・ログオンのサポート、Lotus Notes/NTユーザー管理が含まれます
  • セキュリティ - 先行制御リスト、パスワードの有効期限と再利用が含まれます
  • プログラミング機能 - スクリプトライブラリ、MacintoshでのOLE2のサポート、拡張OCXのサポート、LotusScriptの機能拡張、およびIDEの機能拡張が含まれます
  • アプリケーション開発機能の強化 - Java 1.1 エージェントのサポートおよびLotus NotesオブジェクトへのJavaベースのアクセスが含まれます
  • Lotus Notes ClientからのシームレスなWebアクセス
  • 必要に応じて、WebブラウザーまたはLotus Notes Clientから設計要素を非表示にする機能
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リリース 5.0:設計によるWeb統合

Lotus Notes/Dominoリリース5.0は、1984年以来160番目のビルドとして1999年初頭に出荷されました。R5のコードはリリース1.0の直系であり、そのアーキテクチャーの一部は引き続きリリース1.0クライアントをサポートしていました。しかし、下位互換性を保ちながらも、R5は間違いなく未来へ向かって進んでいました。

R5でもWeb統合が継続され、もはやLotus Notes対インターネットという構図は消え、相互が不可分の関係となりました。R5の新しいユーザー・インターフェースは、これを物語るかのように、よりブラウザーに近い特性を備えています。また、R5はより多くのインターネット・プロトコルをサポートし、Lotus Notesデータベースだけでなく、エンタープライズ・システムに保存された情報へもアクセスできるよう、その到達範囲を広げています。

図6. リリース 5.0の画面


Lotus Notes Designer for Lotus Dominoの後継であるLotus Domino Designerは、アプリケーション開発者にとって、開発の生産性を高める大幅な機能強化をもたらしました。Lotus Domino Designerは、セキュアなe-ビジネス・アプリケーションを迅速に構築し、デプロイするために必要なツールを持った統合開発環境です。

新しいLotus Domino Administratorには、再設計されたユーザー登録機能と、サーバー・モニタリングおよびメッセージ管理用の新規ツールがあり、Lotus Dominoネットワーク管理者の作業が容易になりました。Lotus Domino Serverの重要な機能強化は次のとおりです。

  • インターネット・メッセージングとディレクトリ - 高信頼性のメッセージング、MIMEおよびSMTPのネイティブ・サポート、新しいディレクトリカタログ、およびLDAP機能が含まれます
  • Webアプリケーション・サービスの拡張 - CORBA標準分散オブジェクト、Java、JavaScript、Webクラスタ、およびMicrosoft Internet Information Server (IIS) HTTPサービスが含まれます
  • トランザクション・ログおよび新しいODS(on-disk structure)などのデータベースの改善

リリース 5.0は、Windows NT、Windows 95、Windows 98、OS/2、Netware、およびUNIX上で利用できました。この対応プラットフォームの多さと、Lotus Notesとインターネットの連携により、次のような新しい標準がもたらされました。

  • パーソナルまたはパブリックにかかわらず、ユーザーにとって重要なすべての情報に容易にアクセスできます
  • Lotus NotesはLotus Domino R5サーバーおよび他のインターネット標準サーバーと共に使用できるので、サーバーには依存しません
  • 統一されたインターフェースにより、インターネット標準を意識せずに、任意のインターネット・メール・サーバーとの間でメールを送受信できます
  • 主要なインターネット標準がすべてネイティブでサポートされ、最も新しく画期的なインターネット・メッセージングを利用できます

R5のLotus Notes Clientサイドでは、パーソナル(電子メールやカレンダーなど)またはパブリック(お気に入りのWebサイトやインターネット・ニュースグループなど)にかかわらず、ユーザーにとって重要なすべての情報に容易にアクセスできます。Lotus Notes Clientはブラウザーに似た新しいユーザー・インターフェースを持ち、カスタマイズ可能なWelcomeページによって重要な毎日の情報をトラッキングできます。また、メール、カレンダーとスケジュール、Webブラウズ、ディスカッションなどの日常の作業で使用するアプリケーションも改善されています。インターフェース設計者Robby Shaverは、R5クライアントの議論で、「第1の目標は、クライアントをとにかく使いやすくすることだ」と語っています。

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Lotus Notes/Domino 6:より速く、より良く、より安く

Lotus Notes/Domino 6が発売された2002年10月、ビジネス界では、所有コストの削減、生産性の改善、迅速な導入と転換という話題で持ちきりでした。これは、ビジネス・ソフトウェアの方向性と、厳しさを増す時間的および財務的な圧力の中でより効率を高めなくてはならない各企業の必要性を反映しています。私たちのお客様からのメッセージは、「より多くのことを、より少ない労力で、より早く行うこと」という明快なものでした。

いつものように、Lotus Notes/Dominoはこのトレンドの最前線に位置していました。Lotus Domino 6 Serverでは、メンテナンスを合理化しシステム管理のオーバーヘッドを低下させるために、インストール方法が改善され、スケーラビリティーとパフォーマンスが強化されました。Lotus Domino Designer 6では、複雑なアプリケーションの作成とコードの再利用が容易になり、開発とデプロイの時間が短縮されました。また、Lotus Notes 6は、カレンダーとスケジュール機能および個人の生産性を高める他の機能の強化により、世界中の数千万というユーザーが選んだコラボレーション・ツールとしての地位を維持しています。

たとえば、Lotus Notes 6のデフォルトのWelcomeページが再設計され、使いやすさが増すと共に、より多くの機能が利用できるようになりました。

図7. Lotus Notes 6のWelcome画面


Lotus Notes 6のWelcomeページには、次に示すような多数の新機能があります。Welcomeページのアクション・ボタン(たとえば、新規メールを作成したり、カレンダー・エントリーを作成するボタンです)。標準のLotus Notesデータベースに似たプリビュー・ペイン。Welcomeページをカスタマイズおよびパーソナライズするウィザード。アプリケーション、タスク、リンクに素早くアクセスできる起動パネル。Lotus Notes Clientの使い方を示す今日のワンポイント。Quick Notesインターフェース(該当するデータベースを開かずに、メール、連絡先、ジャーナル・エントリー、確認を作成できます)。

Lotus Notes 6の機能強化の中でも、カレンダーとスケジュールの改善は重要度が高く、時間をより効率的に管理するための新機能が提供されています。たとえば、ミニビュー、色、要約表示といった新機能により、緊急を要する項目を識別できます。Lotus Notes 6では、複数の方法で会議や他のカレンダー・エントリーを作成および編集できます。スケジュールの変更は、新しいポイント・アンド・クリックによるインターフェースで実行できます。Lotus Notes 6のカレンダー機能の詳細についてはLDD Todayの記事『Lotus Notes 6テクニカル・オーバービュー』を参照してください。

Lotus Domino Designer 6も、より多くのことをより少ない労力で行うというトレンドに重点を置き、次の各領域で機能強化が行われています。再利用機能により、設計者は1つのアプリケーション用に書いたコードを別のアプリケーションで再利用できます。エージェントの設計と管理では、エージェントのインターフェースが再設計され、エージェント・プロパティーが強化されました。また、サーバーで実行されるエージェントに接続してデバッグする機能もあります。プレゼンテーションの開発では、レイヤーやスタイル・シートなどの新しいプレゼンテーション要素を統合開発環境(IDE)内で作成および管理する新機能が追加されました。複数のデータベースにわたるアプリケーション、NSFファイルの従来の要素でないオブジェクトを含むアプリケーション、これらのアプリケーションの設計要素に使用するサード・パーティー製のツールのサポートが改善され、複雑なアプリケーションを管理できるようになりました。データベース開発では、簡単なUIの変更から大きな機能の追加に至るまで、アプリケーションの基本的な構築作業が容易になりました。これには、@関数の入力補完機能、プログラム・ペインでのHTML、データ・コネクション・リソース・タイプ、モバイル・アプリケーションをサポートする機能などが含まれます。

Lotus Domino Designer 6の機能の詳細については、記事『Lotus Domino Designer 6 テクニカルオーバービュー』を参照してください。

しかし、Lotus Notes/Domino 6での最も大きな機能強化は、Lotus Domino Serverで行われたものでしょう。そして、Lotus Notes ClientおよびLotus Domino Designerと同様に、メイン・テーマはユーザーがより効率的に作業できるよう支援することです。たとえば、インストールとセットアップでは、オプションが増え、インターフェースが改善されたため、システム管理者は迅速にサーバーを稼働することができます。また、ポリシー・ベースの管理などの機能を通じて、システム管理者が複数のリモート・サーバーを中央で一括して管理することが容易になりました。ポリシーを使用すると、ユーザー登録、セットアップ、デスクトップ、アーカイブ、セキュリティなどの標準的な設定を維持できます。ポリシー・ベースの管理の詳細については、『Lotus Domino 6 でポリシー・ベースのシステム管理を行う』を参照してください。

もう1つの主な課題は、サーバーのスケーラビリティーとパフォーマンスでした。これらの要望に対応するために、Lotus Domino 6には、トランザクション時のバイト数を最大50%削減できるネットワーク圧縮、各システム(およびドメイン全体)のより効率的な計画および実行を補助する統計モニターと分析などの機能が追加されました。Lotus Domino 6では、統計をリアルタイムまたは時系列で表示するグラフを使用して、パフォーマンス統計のプロファイルをモニターできます。また、Lotus Domino Serverモニターには、サーバーの特定のサブセットのタスクとプロセスをモニターするサーバー・プロファイルが含まれています。

もちろん、すべてのシステム管理者が最も懸念していたことはセキュリティです。Lotus Domino 6には、新しい認証機関、サーバー管理の委任、パスワード管理の改善などの新しいセキュリティ機能が追加されました。また、必要に応じてシステム管理ECLを動的にクライアントに配信できるようになりました。これにより、更新をタイムリーに配布したり、セットアップ時にデフォルトのECLを受信したクライアントを容易に更新できます。

この他にも、Lotus Domino 6には次のような新機能があります。iNotes Web AccessサーバーやLotus Domino Everyplaceサーバーなどを含むメッセージングの強化により、Lotus Dominoのメッセージング・インフラストラクチャーへのアクセス性が拡張されました。Webサーバーの新機能により、Webアプリケーション開発とデプロイの機能が拡張されました。ディレクトリに変更が加えられました。これには、ディレクトリ機能を提供するために、LDAP、Nameslookup、またはその両方を使用する機能、Lotus Dominoディレクトリでビューを更新するdirectory indexerタスクなどが含まれます。Lotus Dominoホスティング機能により、単一の論理Lotus Domino Serverで複数の組織を透過的にホストできます。サーバー・クラスタが機能強化されました。これには、クラスタ管理プロセスのサーバー・スレッド化、アクティブなクラスタレプリケータの数を制御する新規設定の追加、クラスタ複製と情報収集をより詳細に制御する新しいCluster Replicatorコマンドの追加が含まれます。Lotus Domino Off-Line Services (DOLS)が機能強化されました。

Lotus Domino 6のすべての新機能については、LDD Todayの記事『Lotus Domino 6 テクニカルオーバービュー』を参照してください。

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Lotus Notes/Domino 6.5:ユーザー間の対話の活性化

2003年9月、IBMはLotus Notes/Domino 6.5をリリースしました。このバージョンでは、Sametime Instant MessagingやLotus Domino Web AccessなどのIBM/Lotusテクノロジーとより緊密な統合が行われました。さらに、リリース 6のテーマであった「より速く、より良く、より安く」という点も強化されました。

あるリリースではサーバーに注力し、次のリリースではクライアントに注力するというLotus Notes/Dominoのリリース計画を踏襲し、リリースで6.5ではLotus Notes 6.5 Clientのエンド・ユーザー機能の生産性を高めることに重点が置かれました。これらの機能拡張の中でより重要性が高いものの1つとして、Sametime Instant Messagingとの統合が挙げられます(このセクションのタイトルのもとになった機能です)。Lotus Notes 6.5 Clientから、Sametimeにログインし、ユーザーがオンラインかどうかをチェックし、一人以上のユーザーとチャットを開始したり、オンライン・ミーティングを開催できます。これによってLotus Notes Clientの到達範囲が大幅に広がり、他のユーザーとの間ですぐにコミュニケーションやコラボレーションを行うことができます。追加料金なしでInstant Messaging機能を追加できることは、依然としてLotus Notes 6.5以降の独自の利点です。

Lotus Notes 6.5での生産性に関わるもう1つ例として、拡張されたカレンダーとスケジュール機能が挙げられます。たとえば、メール・ファイルの任意のビューからメッセージをドラッグし、[カレンダー]または[タスク]ブックマークにドロップすることで、カレンダー・エントリーまたはタスク項目をメール・メッセージから作成できるようになりました。また、ドラッグ・アンド・ドロップ操作により、カレンダー・エントリーからメール・メッセージを作成したり、タスク項目からカレンダー・エントリーを作成することができます。これ以外にも、カレンダーとスケジュールの改善点として、他の会議に影響を与えずに繰り返し会議の1つ以上のインスタンスのスケジュールを変更する機能や、メール・メッセージまたはカレンダー・エントリー内の宛先リストを印刷する機能などが追加されました。

Lotus Notes 6.5メールでは、特別なアクションが必要であることを示すために、メール・メッセージにフォローアップのフラグを付けられます。アイコン表示により、メッセージへの返信またはメッセージの転送をすでに行ったかどうかを素早く判断できます。また、特定の送信者から受信したメールを自動的に[ジャンクメール]フォルダに送信できます。また、クイックルールをさらに簡単に作成できるようになりました。

Lotus Domino Web Accessクライアントが改善され、Lotus Notes Clientとほぼ同じレベルの機能となりました。Lotus Notesに似た新機能として、Sametimeインテグレーション、改善されたカレンダーとスケジュール、カレンダー・エントリーまたはタスク項目へのメッセージのコピー機能、テンプレートのカスタマイズ、ワンクリックによるメッセージの送信とファイリング、コンタクトリストへのユーザーの追加、ローカルでのアーカイブなどが追加されました。

Lotus Domino Designer 6.5では、Lotus Dominoアプリケーション開発者がオンライン状態を表示するようフォーム内の名前フィールドを有効にすることにより、Sametimeの在席確認機能をアプリケーションに追加できるようになりました。また、オンライン状態を表示するよう列を有効にすることで、Sametimeの在席確認機能をビューに追加できます。これ以外のアプリケーション開発機能として、Lotus Domino Toolkit for WebSphere Studio 1.1があります。これは、Lotus Dominoカスタム・タグ経由でJava Server Page (JSP)を作成するEclipseプラグインのセットです。Lotus Domino Designer 6.5では、Java/CORBAとCOMバインド用のLotusScriptクラスが追加され、LotusScriptのLotus Notes Registrationクラスが強化されました。

Lotus Domino 6.5 Serverでは、Lotus Dominoの実行をサポートするプラットフォームの数が増加しました。新しいプラットフォームとして追加されたのは、Linux on zSeries (S390)とWindows Server 2003です。また、Lotus Domino 6.5では、LinuxでのMozilla 1.3.1ブラウザーと、LinuxクライアントでのLotus Domino Web Accessへのオフライン・アクセスもサポートされました。

もちろん、従来どおり、パフォーマンスも重視されています。この要望に対応するために、Lotus Domino 6.5には、Lotus Domino Web Access、Mail、およびIMAP用のワークロードを含む新しいServer.Loadワークロードが追加されました。Linuxの管理者は、LinuxプラットフォームおよびLinux on zSeriesプラットフォーム用のプラットフォーム統計をモニターできるようになりました。また、データベースの複製もより詳細に制御できます。Lotus Domino 6.5 for iSeriesには、パーティション化された1台のマシン上でLotus Dominoの複数のバージョンをサポートする機能が追加されました。または、Lotus Domino for z/OSには、SSLが有効なときにCPUの使用度を減少させるハードウェア暗号機能が追加されました。

サーバーに関連するその他の機能強化として、障害復旧/クリーンアップ・スクリプトの統一されたインターフェース、診断データや他のデータを収集するNSDを有効/無効にする機能、メモリー内のデータ構造を検証するMemcheckを自由に実行する機能、SEMDEBUG.TXT内のタイム・スタンプ、起動時にシステムとサーバーのデータを収集し、記録する機能が含まれます。

Lotus Notes/Domino 6.5と同時にLotus Enterprise Integrator (LEI) 6.5もリリースされました。LEI 6.5の新機能には、LEIのアクティビティ文書およびコネクション文書への読者レベルのアクセス権を割り当てる機能、LEI Administrator内のすべてのアクティビティの従属関係を示す従属アクティビティ・レポート、Linux Red Hat 7.2、United Linux 1.0、Windows 2003、およびSun Solaris 9iのサポート、iSeries用ODBC Connector、Virtual Documentsのパフォーマンス改善などが含まれています。

最後に、リリース6.5.1では、Lotus Notes/Dominoのリリースと、Sametime、QuickPlace、およびLotus Domino Document Managerを含む「Extended Products」を同期させました。

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Lotus Notes/Domino 7:新たな展望

2005年8月、Lotus Notes/Domino 7がリリースされ、お客様の期待はこれまで以上に高まりました。人々は、より少ないリソースでLotus Notes/Dominoのデプロイと管理を容易にするという従来の路線を継承することを望みました。同時に、Lotus Notes/Dominoは、他のIBMテクノロジー(WebSphere Portal、DB2、および新しいIBM Workplaceファミリーなど)と完全に統合し、すべてを包括する「オンデマンド」ワークプレースの重要なコンポーネントである、という見方がユーザー間に広がりました。

リリース 7における最も重要な機能拡張の多くは、Lotus Domino 7 Serverのために行われました。たとえば、Lotus Domino 7 Serverの管理ツールは、DB2データベースをサポートするようになりました。また、Lotus Domino 7では、IBM WebSphere Application ServerおよびWebSphere Portalとの統合が強化されています。さらに、Lotus Domino 7ではWeb標準との統合も強化されています。(Lotus Notes/Domino 7.0でのDB2統合はトライアル・ベースで提供され、実際の運用ではなく、評価およびテストを目的としたものです。詳細については、『Lotus Domino and DB2 feature page (US)』を参照してください。)

新しいLotus Dominoドメインモニター(DDM)機能を使用すると、システム管理者はLotus Domino Administrator内の1箇所で1つのドメイン内または複数のドメインにわたる複数のサーバーの状態を表示できます。DDMは調査を用いて複数のサーバーの情報を取得し、問題が発生していないかチェックできます。この情報は、特殊なデータベース(DDM.NSF)に集められて保存されます。DDMを使用すると、すべてのサーバーを24時間モニターし、サーバーおよびクライアントで発生したクリティカルな問題を迅速に把握し、レポートできます。

Lotus Domino 7のサーバー管理に追加されたもう1つの重要な機能はActivity Trendsでした。この機能は、サーバー、データベース、ユーザーなどに関するアクティビティの統計を収集し、保存します。このデータに基づいてActivity Trends情報をレビューすることにより、データベースの負荷が環境内の各サーバーにどのように分散されているのかをより明確に把握できます。また、Activity Trendsは、ユーザーが指定したリソース目標に基づき、データベースのワークロードを均衡化する推奨事項や、これらの推奨事項の実装を支援するワークフローを提供します。

Lotus Domino 7には自動診断収集機能があり、Lotus Notes ClientまたはLotus Domino Serverがクラッシュしたときに生成されたコール・スタックを、Lotus Notes/Domino 6.0.1で導入された自動診断収集機能を用いて検証することができます。自動診断収集は、自動データ収集を機能強化したもので、Fault Reportメール受信データベースに保管されているコール・スタックを分析し、このデータを評価して、同じ問題の他のインスタンスが発生していないかどうかを判断できます。

他の改良点として、Smart Upgradeがあります。Lotus Domino 7には、Smart Upgradeの状態(成功、失敗、遅延)をユーザーおよびマシンごとにシステム管理者に通知するメール受信データベースがあります。クラスタ内のサーバーが失敗すると、Smart Upgradeはクラスタ内の他のメンバーに切り替えます。過度のサーバー負荷を避けるために、Smart Upgrade Governorは1つのサーバーからのダウンロード数を制限します。これ以外のLotus Domino 7のシステム管理の機能強化として、InstallShield Multiplatform(ISMP)インストール、Webサーバー管理クライアントでのLinux/Mozillaのサポートが含まれます。

Lotus Domino 7の新しいセキュリティ機能として、暗号用のより強力な鍵(1024ビットRSA 鍵と128ビットRC2)が追加されました。また、Lotus Domino 7では、シングル・サインオン(SSO)のサポートが強化され、暗号化されたメールを処理するセキュリティ関連の新しいAPIも追加されました。(詳細については、developerWorksのLotusの記事『Lotus Notes/Domino 7.0 のセキュリティAPI』を参照してください。)これ以外のセキュリティ機能として、SMTP接続用の個人ブラックリスト/ホワイトリストフィルタ、SMTP接続用のDNSホワイトリストフィルタがあります。ホワイトリストフィルタは、クライアント上でDNSレベルで有効にできます。ユーザーは、メールルールでブラックリストを選択できます。

Lotus Domino 7での重要な機能強化の一環として、サーバー・パフォーマンスを改善する作業が内部的に行われ、成果を上げました。Lotus Notes Bench R6MailとR6iNotesワークロードを使用してすべてのプラットフォームの単一Lotus Dominoパーティションで行われたテストでは、リリース 6.5と比較して、サーバー・スケーラビリティーが80%も改善されています(Linuxでは400%もの改善です)。また、テストによると、Lotus Domino 7はサーバーのCPUの使用率を低下させる(最大25%まで)こともわかりました。パフォーマンスに関する他の機能強化として、Linuxスレッド・プール、IIOPパフォーマンスの改善、ネットワーク・パフォーマンスの改善、メールルールのスケーラビリティーの改善、Lotus Domino Web Accessメール・サーバーのパフォーマンスの改善などがあります。これらはすべて、Lotus Notes/Domino環境を維持するためのコストとオーバーヘッドの削減に貢献するよう設計されています。

Lotus Notes 7では、カレンダーとスケジュール、Sametimeインテグレーション、メール、デスクトップ、相互運用性の機能が改善されています。Lotus Notes 7のカレンダーとスケジュールには、カレンダーのメンテナンス用にカレンダーのクリーンアップ機能が追加されました。カレンダーのクリーンアップを使用すると、作成日/最終更新日に基づいてエントリーを削除できます。また、削除するエントリーのタイプ(カレンダーまたはタスク)を選択できます。既存の会議と競合する会議をカレンダーに受け入れたり、会議招集に返信するときにカレンダーのワークフローをキャンセルできます。また、Lotus Notes 7では、会議室予約機能が大幅に改善され、会議室とリソースを効率よく管理できるようになりました。(この詳細については、developerWorksのLotusの記事『Lotus Notes/Domino 7の会議室予約の設計』および『Lotus Notes/Domino 7での会議室予約の新機能』を参照してください。)

Lotus Notes 7では、Sametimeインテグレーションもさらに拡張されています。在席確認が、カレンダー・ビュー、チームルーム、ディスカッション、タスク文書、個人アドレス帳、会議室予約テンプレート、Lotus Dominoディレクトリに追加されました。また、Lotus NotesのInstant Messagingのチャットが異なるスレッドになりました。Lotus NotesのInstant Messaging会議に、画面共有、ホワイトボード、オーディオ、ビデオなどの機能が追加されました。また、チャット・ウィンドウにLotus Notes URLを貼り付けることができます。

Notes 7には、メール・ユーザー用にクイックフラグ機能が追加されました。この機能を使用すると、[フォローアップ]ダイアログ・ボックスを表示せずに、1つ以上のメール・メッセージを選択してフォローアップを指定できます。[フォローアップ]アクションは、マウスの右クリック・メニューで利用できます。メールルールでは、[処理の停止]アクションとブラックリスト/ホワイトリスト・スパムがサポートされました。ステータス・バーの新しいアイコンによって、電子メールがデジタル署名されているか、暗号化されているか、あるいはその両方であるかが示されます。また、Microsoft Office XPのスマートタグ機能を介してLotus Notesメールを扱うことができます。(詳細については、『Lotus Notes/Domino 7.0のスマートタグを使用する』を参照してください。)

Lotus Notes 7のこれ以外の機能強化として、アーカイブの改善、会議ビューの改良、Notesアプリケーション・プラグイン(IBM Workplace Managed Client (US)と共に使用する)、自動保存(developerWorksのLotus記事『Lotus Notes/Domino 7の自動保存のすべて』を参照)があります。

前述のように、Lotus Notes/Domino 7にはDB2をデータ・ストアとして使用する機能があります。この機能をサポートするために、Lotus Domino Designer 7には、DB2対応データベース用の新しいタイプの2つのビューであるDB2 AccessビューとDB2検索ビューが追加されました。DB2 Accessビューはデータの構成方法を定義し、DB2検索ビューはSQLクエリーを使用してそのデータを生成します(NSFファイル内の文書を選択するビューの選択式は使用されません)。フォーム単位またはデータベース単位でリレーショナルにアクセスするようフィールドを定義できます。

新しい設計要素を使用すると、Webサービスの機能を維持できます。この設計要素には、Webサービスで一般に必要とされるすべての属性が含まれています。詳細については、記事『Lotus Notes/Domino 7 Webサービス』を参照してください。

Lotus Domino Designer 7には、いくつかの新しいユーザビリティー機能がインターフェースに追加されました。たとえば、[コメント]列をソートできるようになりました。また、設計リストで名前、別名、コメントを直接入力したり、ビューのアクションを右クリック・メニューに追加できます。また、Lotus Domino Designer 7では、Lotus Scriptデバッガーの状態(オンまたはオフ)を切り替えるツールバー・アイコンが追加されました。また、新しい関数、プロパティー、およびメソッドが追加され、Lotus Domino Designer 7のプログラミング機能が強化されました。

Lotus Domino Designer 7では、JVM 1.4.2およびJavaデバッガーのサポートが追加されました。それ以外の新機能として、WebSphere Portalインテグレーションの改善、ビューの共有列のサポート、ビュー内での複数のユーザー・プロファイル列のサポートがあります。

Lotus Domino Web Access 7には、新しいLotus Domino Web Accessクライアントのテンプレート(dwa7.ntf)を含む多くの新機能が追加されました。Sametime Instant Messagingの在席確認の統合は、Lotus Notes Clientの在席確認機能とほぼ同等になりました。生産性の改善には、シングルクリックによるフォローアップ、クイックメールルール、電子メールによる任意のLotus Domino Web Accessオブジェクトの転送などが含まれます。

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