|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
IBM Lotus Quickr: ソーシャル・コンピューティングを利用してチームの生産性を向上 |
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Tony Patton (aspatton@bellsouth.net), Consultant
編集者の注: この記事では、IBM Lotus Quickr services for IBM WebSphere Portal の画像と機能を示します。Lotus Quickr services for IBM Lotus Domino の場合は、機能およびユーザー・インターフェースが少し異なります。 IBM Lotus では、IBM Lotus Notes を Lotus のフラグシップ製品として位置付け、常にコラボレーションを重要視してきました。Lotus Notes をベースとする IBM Lotus QuickPlace、IBM Lotus Domino Document Manager などの製品では、コラボレーションの利用と拡張により、チームにサービスを提供しつつ、文書管理機能も提供するというコンセプトが強化されています。IBM Lotus Quickr では、これらの機能の一部が統合されています。社内のチーム・メンバーだけでなく、社外のチーム・メンバーも、オンラインで共同作業し、コンテンツを共有できます。これは、ソーシャル・ネットワーキングの利用を推進する IBM の取り組みの一環であり、Lotus Quickr の Wiki 機能やブログ機能で実現されています。 人と人とをつなぐどの組織においても、従業員が複数のチームに所属し、さまざまなプロジェクトや取り組みに関わっていることがよくあります。組織内のチームには、一時的なもの、プロジェクト・ベースのもの、または、より永続的なものがあります。このように、チームの形態は多岐にわたっているため、チームの他のメンバーに簡単に接続してコミュニケーションを取れるようにする手段が必要です。ソーシャル・コンピューティングでは、コンピューター・テクノロジーを使用して、この目標を実現します。 IBM では、常に、ソーシャル・コンピューティングの背後にあるコンセプトを採用してきました。IBM の最新製品のうち、Lotus Connections と Lotus Quickr の 2 つは、このコンセプトを前面に打ち出しています。IBM Lotus Connections がオンライン・コミュニティーの作成を支援する一方で、Lotus Quickr はチーム・コラボレーションに重点を置いています。Lotus Quickr はチームを成功に導くために必要な各種ツールを備えていますが、コア・コンポーネントは新しいものではありません。
新しいバージョンLotus Quickr は、バージョン 8.0 として市場に出されました。Lotus Quickr は、Lotus QuickPlace と呼ばれていた Web ベースのチーム・コラボレーション製品を進化させたものです。Lotus Quickr は、Lotus QuickPlace のコア・フィーチャーをベースに構築され、新しい機能が追加されています。Lotus Quickr では、Lotus QuickPlace の操作性が大幅に改善されています。また、外部アプリケーションの利用も可能で、堅固な文書管理機能が提供されます。Lotus Quickr では、IBM Lotus Domino のインストール済み環境または IBM WebSphere Portal を利用できます。
プラットフォームのオプション既存の Lotus QuickPlace のユーザーは Lotus Domino ベースのソリューションの利用を続ける可能性が高いことが予想されますが、Lotus Quickr には、WebSphere Portal を利用するオプションも用意されています。次のインストール・オプションがあります。
次に、Lotus Quickr の価値の真髄である製品機能を詳しく見てみましょう。
機能Lotus Quickr の主な目標は、コラボレーションのため場所を中央にオンラインで提供することにより、チームのコラボレーションを促進することです。チームは、チーム・ブログの投稿、コメント、コンテンツ・ライブラリーのアイテム、Wiki ページなどを通してアイデアを共有できます。環境のコア・コンポーネントで、この機能を実現するのはチーム・スペースです。図 1 に、Lotus Quickr の基本的なウェルカム・ページを示します。 図 1. Lotus Quickr の基本的なウェルカム・ページ チーム・プレース チーム・プレース機能は、Lotus Quickr で作業する際の中心的な場所です。この機能を使用すると、プロジェクトおよびチーム用のオンライン・プレースを簡単に作成できます。チーム・プレースは、公開されている場合と、公開されていない場合があります。公開されていない場合は、チーム・プレースへのアクセスが制限されます。新しいチーム・プレースを作成するには、図 1 に示す「プレースの作成 (Create a Place)」リンクを使用します。 新規プレースを作成するときは、既存のテンプレートを使用すると、プロセスを効率化できます。図 2 に、製品と共に提供される標準テンプレートの一覧を示します。テンプレートを使用すると、必要な手順を自動化して、個々の目的に合ったプレース (チーム・ブログ、プロジェクト・ライブラリー、Wiki など) を簡単に作成できます。カスタム・テンプレートを使用すると、チーム・プレース内で利用可能なサービスを構成できます。 図 2. テンプレートを選択して新しいチーム・プレースを作成する ここでは、デモンストレーションとして、図 2 から「チーム・プレース (Team Place)」テンプレートを選択し、図 3 に示すチーム・プレースを作成しています。名前、説明などの詳細を入力したり、チーム・プレースの URL をカスタマイズしたりできます。 図 3. 新しいチーム・プレースを作成する 図 4 に、新しく作成したチーム・プレースを示します。 図 4. 新しいチーム・プレース このウェルカム・ページは少し一般的です。「編集 (Edit)」リンクをクリックし、ニーズに合わせて、ウェルカム・ページをカスタマイズしてみましょう。ウェルカム・ページのカスタマイズには、図 5 に示すように、HTML を使用します。ここに、ウェルカム・ページ用のカスタム・テキストを入力し、保存します。 図 5. ウェルカム・ページをカスタマイズする 図 6 に、編集済みの新しいウェルカム・ページを示します。 図 6. カスタム HTML を使用した新しいウェルカム・ページ 新しいチーム・プレースを作成したら、ウェルカム・ページのタブを使用して、さまざまなエレメントを表示したり、操作したりできます。利用できるエレメントは、チーム・プレースの作成時に使用したテンプレートによって異なります。この例ではチーム・プレースを使用したため、チーム・ブログ、コンテンツ・ライブラリー、および Wiki を利用できます。 チーム・ブログ チームのメンバーは、チーム・ブログを使用して、コンテンツを表示したり、フィードバックを受け取ることができます。チーム・ブログを使用すると、どのような主題でも、共同作業を簡単に行うことができます。図 7 では、ブログが選択されています。最初は、ブログの中身は空です。「新規の投稿 (New Post)」をクリックすると、ブログのエントリーを簡単に追加できます。 図 7. ブログのウェルカム・ページ 図 8. では、新しいブログ・エントリーを作成しています。 図 8. ブログに新しいエントリーを追加する 保存されたブログ・エントリーと、追加された 1 件のコメントを図 9 に示します。 図 9. ブログの新しい投稿を表示する コンテンツ・ライブラリー コンテンツ・ライブラリーは、Lotus Quickr に不可欠な機能です。コンテンツ・ライブラリーを使用すると、コンテンツの保管、整理、共有を簡単に行うことができます。コンテンツとして、MP3、WAV、Microsoft Word、テキストなど、任意のファイル・タイプを使用できます。チェックイン、チェックアウト、およびバージョン管理によるコラボレーション機能により、コンテンツ・ライブラリー内のファイルを管理できるという強力な機能を備えています。図 10 に、チーム・プレース・サンプルに含まれているコンテンツ・ライブラリーを示します。 図 10. コンテンツのないコンテンツ・ライブラリーのページ 図 10 のコンテンツ・ライブラリーでは、緑色のボックス内に、操作性を向上させるにはブラウザーのプラグインをダウンロードする必要があるというテキストが表示されています。ここで言うプラグインとは、拡張機能を提供する ActiveX コントロールのことです。 コンテンツ・ライブラリーの「アップロード (Upload)」リンクを使用すると、エレメントを追加できます。図 11 では、アップロード・オプションを選択し、アップロードするローカル・ファイルを選択しています。 図 11. コンテンツ・ライブラリーに新しいファイルをアップロードする 1 つ以上のファイル、またはフォルダーの内容全体をアップロードできます。RSS フィードなどのフィードからデータをインポートすることもできます。この例では、コンテンツ・ライブラリーにアップロードするファイルとして、Microsoft Word 文書を選択しています。「チェックイン (Check In)」ボタンを使用すると、ファイルがアップロードされ、チームで使用できるようになります。「作業中のドラフトとして保存 (Save as Working Draft)」ボタンを使用すると、ファイルがアップロードされますが、アクセスできるのはファイルをアップロードしたユーザーに制限されます。図 12 は、「チェックイン (Check In)」ボタンをクリックして、ファイルが挿入された状態を示しています。 図 12. 新しくアップロードしたファイルがコンテンツ・ライブラリーに追加される
図 12 では、新しくアップロードしたファイルの上にマウス・カーソルが置かれています。これにより、Ajax コードが起動され、ページ内のポップアップ・ウィンドウにファイルの詳細が表示されます。図 12 の右下には、「デスクトップのファイルおよびフォルダーをここにドラッグ (Drag desktop files and folders here)」というオプションがあります。これは、前にインストールしたプラグインの一部であり、ローカル・コンピューターから Web ページ上のこの領域にアイテムをドラッグすると、アイテムがコンテンツ・ライブラリーに追加されます。 Wiki ウィキペディア (Wikipedia) サイトでは、複数の作成者が内容の追加、削除、および編集を行うことができるように設計された Web アプリケーションとして Wiki を定義しています。複数の作成者をサポートする Wiki 機能により、大規模なコラボレーション・オーサリングを効果的に行うことができます。Wiki の機能を最もよく示しているのは、ウィキペディアのサイトです。 Lotus Quickr の Wiki 機能を確認すると、この定義が正確であることがわかります。図 13 は、チーム・プレース・サンプルの標準の Wiki ページを示しています。 図 13. チーム・プレース・サンプルの標準の Wiki ページ 「ページの編集 (Edit Page)」ボタンをクリックすると、基本ページを編集できます。Wiki に新しいページを追加するには、「新しいページ (New Page)」をクリックします。図 14 では、「新しいページ (New Page)」オプションを使用して、新しいページの詳細を入力しています。 図 14. Wiki に新しいページを追加する 図 15 では、新しいページをロードして、表示しています。チームのメンバーは、ページの編集や、コメントの追加を行うことができます。 図 15. 新しい Wiki ページが表示される ユーザーが内容を編集できるというのは、Wiki の重要な機能です。このため、バージョンの追跡は重要です。Lotus Quickr の Wiki 機能を使用すると、ユーザーは、Wiki ページの履歴とバージョンを表示できます。図 16 は、サンプルの Wiki ページの履歴を示しています。 図 16. Wiki ページの履歴を表示する 図 17 は、サンプルの Wiki ページのバージョン履歴を示しています。 図 17. Wiki ページのバージョンを表示する バージョンを選択し、「復元 (Restore)」ボタンをクリックすると、選択したバージョンが、Wiki ページにアクセスしたユーザーに表示される現在のバージョンになります。 カスタマイズ ブログ、コンテンツ・ライブラリー、Wiki などの基本機能は便利ですが、チーム・プレースで使用できるオプションはこの他にも多数用意されています。チーム・プレース・インターフェースの右上隅にある「カスタマイズ (Customize)」リンクをクリックすると、チーム・プレースを簡単にカスタマイズできます (図 17 を参照)。図 18 では、選択したオプションが展開され、使用可能なコンポーネントが表示されています。 図 18. チーム・プレースのカスタマイズ・オプション 図 18 の使用可能なカスタマイズ・オプションは、インストール済み環境によって異なります。例えば、サード・パーティーのコンポーネントをインストールしている場合があります。コンポーネント名の横の正符号 (+) をクリックすると、そのコンポーネントが現在のチーム・プレースに追加されます。図 19 では、「プロジェクト・タスク (Project Tasks )」コンポーネントが選択されています。Ajax によって表示されるポップアップ・ウィンドウに新しいコンポーネントの特性を入力し、「OK」をクリックしてプロセスを終了します。 図 19. プロジェクト・タスク・コンポーネントをチーム・プレースに追加する
図 20では、新しいプロジェクト・タスク・コンポーネントがチーム・プレースに追加されています。このコンポーネントには、新しいタブが追加されています。このタブに、新しいタスクが追加されています。 図 20. 新しいプロジェクト・タスク・コンポーネントがチーム・プレースに追加される
フィード・コンポーネントをチーム・プレースに追加し、RSS フィードのデータを表示できます。図 21 は、新しいフィードの構成を示しています。 図 21. チーム・プレースに追加された新しいフィード・コンポーネント 図 22 では、構成済みのフィード・コンポーネントが、独自のタブと共にチーム・プレース・ページに表示されています。Lotus Quickr ブログのデータは、RSS フィードからプルされ、表示されます。 図 22. チーム・プレースに表示された新しいフィード・コンポーネント チーム・プレースのカスタマイズ・オプションは、このツールを使用するチームまたはユーザーのニーズに合わせて自由に設定できます。標準インストールの Lotus Quickr には、チーム・ブログ、フィード・リーダー、アナウンス、Wiki、ライブラリー、プロジェクト・タスク、および連絡先の各コンポーネントが含まれています。 コネクター Lotus Quickr のコネクターは、Lotus Quickr の強力な機能の 1 つであり、ビジネス・アプリケーションと Lotus Quickr との統合を可能にします。Lotus Quickr のコネクターは、ユーザーのマシンにローカルでインストールする必要があります。現在、次のアプリケーション用のコネクターが提供されています。
これらのアプリケーションは、チーム・プレースのコンテンツ・ライブラリー機能と統合されます。コンテンツ・ライブラリーのファイルは、Microsoft Office および Microsoft Windows エクスプローラーから開いて編集できます。また、Lotus Notes メールおよび Lotus Sametime チャットで、Lotus Quickr ベースのファイルへの文書リンクを使用できます。図 23 は、Microsoft Windows エクスプローラーに統合された Lotus Quickr を示しています。Lotus Quickr は文書管理ツールとして使用されています。コンテンツのチェックインおよびチェックアウトは、Microsoft Windows エクスプローラーから行うことができます。 図 23. Microsoft Windows エクスプローラーから Lotus Quickr のファイルにアクセスする
Lotus Quickr のコンポーネントをインストールすると、Microsoft Word に「Lotus ツール (Lotus Tools)」メニューが追加されます。図 24 では、この新しいメニューを使用して、Lotus Quickr と対話しています。 図 24. Microsoft Word から Lotus Quickr のファイルにアクセスする IBM では、一般的に使用されている他のビジネス・アプリケーション用のコネクターを引き続き開発して、Lotus Quickr のサポート範囲を広げる予定です。
フィードLotus Quickr のもう 1 つの重要な機能は、RSS/Atom ベースのフィードを広範囲にサポートしていることです。チーム・プレースのユーザー・インターフェースのカスタマイズに関する説明で、フィード・コンポーネントを使用して別のブログから最新情報を入手する方法を示しました。同じ方法で、ユーザーはチーム・プレース内のアイテムの最新情報を入手できます。チーム・ブログ、Wiki、コンテンツ・ライブラリーの各領域についての最新情報を入手できます。このためには、図 7、10、および 15 に示した各ウィンドウの「この ... を購読 (Subscribe to this)」リンクを使用します。このウィンドウには、このようなフィードの標準アイコン (RSS) もあります。各領域には、ユーザーが購読できるフィードが用意されています。これもまた、オープン・スタンダードに対する IBM の取り組みを示しています。ユーザーは、自分のブログにこれらのフィードを設置することにより、Lotus Quickr のチーム・プレースに実際にアクセスしなくても、最新情報を入手できます。
まとめLotus Quickr の主な機能は、チームのコラボレーションとコミュニケーションを向上するために必要なツールを提供することです。この製品で利用可能な各種のツールおよびカスタマイズ・オプションを使用することにより、あらゆるチームのニーズに対応できます。チームのメンバーとコミュニケーションを取るために、ブログを使用するチームもあれば、主に Wiki を使用するチームもあります。また、コンテンツ・ライブラリーのコンテンツ管理機能により、チームや組織の重要なコンテンツを保管および管理するためのセントラル・ロケーションが提供されます。 リソース学ぶために
筆者について(原文のまま)
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||