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サービス指向アーキテクチャー(SOA):IBM WorkplaceおよびLotus開発者へのインタビュー
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Dick McCarrick, Content Developer, IBM レベル:中級 原文の掲載:2005年12月20日 更新日:2006年07月14日更新
サービス指向アーキテクチャー(SOA)は、ビジネス・アプリケーションを知的かつ効率的に設計、開発、デプロイ、および管理する幅広いインフラストラクチャーをもたらします。 SOAがLotusおよびIBM Workplaceの製品とテクノロジーに与える影響をより詳しく理解するために、LotusおよびIBM Workplace開発チームの3人のメンバーに会い、SOAが何をもたらすかについてインタビューしました。 IBM内でのそれぞれの役割を簡単に説明してください。 Fernando Salazar: 私はIBM Workplaceチームの上級テクニカル・スタッフ・メンバーです。Workplace Serverコンポーネントの全体的なアーキテクチャーとコンテンツを担当しています。 Robert Duffner: 私はWebSphere Portal製品とWorkplace製品のプロダクト・マネージャーです。また、Workplace、Portal、およびCollaboration(WPLC)製品部門でのSOA戦略に関する対外的なメッセージングについても補佐しています。 Doug Wilson: 私はWPLC部門の最高技術責任者で、Software Groupのアーキテクチャー運営委員会のメンバーです。 私の職務は、WPLC製品の製品間におけるアーキテクチャーの一貫性を維持し、それをSoftware Groupの全体的なアーキテクチャー戦略に適合させることです。 簡潔に言うと、SOAとは何でしょうか? Robert: SOA(サービス指向アーキテクチャー)の背景にある考え方は新しいものではありません。SOAは主に、適切なものをどのように作成するのか、再利用可能なものを構築できるアーキテクチャーの設計図をどのように作成するのかを常に示します。 この設計図によると、より緩やかな結合方法、つまり破壊せずに構築や変更が可能な方法でこれを行うことができます。また、異種ITシステムをどのように流動的に統合するのかにも関与します。 SOAはまさに、再利用可能なコンポーネント、つまりアプリケーションやそれらが実行されるコンピューター・プラットフォームに依存しないサービスによってビジネス・プロセスの構築を可能にするアーキテクチャー構造です。 ここでキーポイントになるのは、サービスが再利用のための構築ブロックである点です。これらの概念は、必ずしも新しいものではありません。 最近、SOAが多くのCIOの注目を集めるようになったのは、これらの製品を作成する多くのベンダーが、標準(たとえば、Webサービスなど)のサポートを開始し始めたことにあります。 IBM、Microsoft、OracleおよびSAPなどの大規模なクロスプラットフォームのベンダーは、お客様にとって非常に興味深い方法でこれらの標準のサポートを開始しています。 より多くの標準が存在し、より多くの標準がサポートされることで、お客様のリスクが軽減されます。SOAのこの観点からの構築手法が明らかになり、今日では、この点がSOAに関して最も注目されています。 実際に、標準はこれを推進するために大きな役割を果たしています。 Doug: 私も、SOAはサービス指向アーキテクチャーを意味する、つまりビジネスとそのビジネスをサポートするITシステムの構造を論理的に考える方法である点を強調したいです。 このため、実際に、SOAは最上位から開始され、ビジネスの実行方法やそのビジネスを支えるビジネス・プロセスを要素的な手順に分解する方法を分析しながら進められます。 要素的な手順とは、ユーザーやさまざまな自動化機能によって実行される手順のことです。SOAの長所は、ビジネス構造の論理化と、そのビジネスを支えるITインフラストラクチャーおよび組織の論理化の両方を一貫した方法で進められることです。 Fernando: 新たにSOAを推進する力となったのは、エンタープライズ・サービス・バス、つまりESB(Enterprise Service Bus)の概念です。標準を用いてこれらのサービスをすべて定義できます。このような方法もよいでしょう。 しかし、アプリケーションのニーズに応じた方法で、これらをすべて統合し、同期的または非同期的に呼び出せるのがESBです。 インターフェースと疎結合は非常に伝統的なソフトウェア・エンジニアリング概念ですが、私は、エンタープライズ・サービス・バスこそが成功への鍵だと思います。これは、SOAを飛躍させる要因の1つです。 SOAは新しいものではないと言われましたが、最近になって注目を浴びていると思われます。注目される主な動機とは何でしょうか。 Doug: 業界にいくつかの大きな変革があり、これがSOAの構築方法に関する考え方を再び活気づけているのだと思います。 Webサービスは、どこでも利用できるインターネットを使用してITシステムを記述し、組み合わせることができます。 このWebサービスが、過去数年間のSOAに関するさまざまな思惑を再浮上させた原動力になっているのでしょう。 ものごとを推進するのは、誰もが納得する説得力やどこにでもある技術ソリューションです。これまでにも、システム間を相互接続する別の方法がありました。 専用プロトコルを使用したり、CORBAまたはIIOPなどの使いづらいプロトコルを用いる方法です。 結果として、単一の共通するミドルウェア・インフラストラクチャーへの合意、つまり仕様への適合性を詳細に示した記述が必要でした。 Webサービスの仕様により、人々が非常に安価なIT投資で問題にアプローチできるようになりました。 Doug Wilson ![]() SOAの利点を最も享受できるのは、どのような種類のビジネスと企業でしょうか。 Doug: 難しい質問ですね。SOAの実装に関し特筆すべき点の1つとして、中小規模ビジネスが非常に少ない投資でテクノロジーを利用できることが挙げられます。 これによって、SOAの実装が大いに加速すると思います。なぜなら、1つの部門だけに限られず、これは大規模ビジネスまたは中小規模ビジネスにとっての課題となるからです。 つまり、ビジネスの規模にかかわらず取り組める課題であり、機会でもあります。 中小規模ビジネスが大規模ビジネスへのサービス・プロバイダーとなることも可能で、これが推進要因の1つになっています。 たとえば、発送業務、お客様の満足度のフォローアップ、または大規模ビジネス・プロセスのその他の業務をアウトソースするのであれば、機能やサービスを中小規模ビジネスに委託できるIT構造が必要です。 おそらく、初期の実装では、大規模ビジネスはサービスの中心となりますが、多くの中小規模ビジネスは大規模ビジネスに対するサービス・プロバイダーとして参加するでしょう。 Robert: 非常にいいポイントですね。SOAから最も大きな利益を得られるのは、明らかに、IT構造を非常に硬直した状態で維持している組織でしょう。 タイムリーな変更が不可能なレガシー・アプリケーションを所有する組織は、ビジネス要求の変化に対処できません。一般に、高額な費用を支払っている組織はたくさんあります。 最先端といわれる企業の一部は、投資とITを有していて、他の組織のIT使用度よりも、ITがビジネスのより大きな割合を占めています。 しかし、この点についてSOAは、ビジネスの障壁となっていたITインフラストラクチャーを、ビジネスの変化を実際に推進するITインフラストラクチャーとして根本的に変革します。 このため、金融サービスや銀行などの組織を見ると、一般的に非常に洗練された組織となっています。 もう1つ私が気付いたことは、アーキテクチャーの監理委員会を設立した企業や、実際にITインフラストラクチャーと組織全体のアーキテクチャーを総合的にとらえている、専門分野や部門を越えたグループが出現していることです。 これは、SOAの将来的な成功を予告するものでしょう。 ITのほかに、企業がビジネスを進める上でSOAが影響を与えるものはありますか。 Doug: 私は、その逆だと思います。ビジネスの進め方そのものがIT部門に対応を迫り、SOAはそれをサポートする強力なモデルになっています。 ビジネスは、合併、売却、再編成、組織変更を絶えず繰り返し、取り残されないための数々の課題をITに与えてきました。 ITとビジネスが、ビジネス構造とそれに対応するITインフラストラクチャーを論理化するモデルに一致点を見いだすことができれば、これはIT部門がビジネスのニーズを満たす上で強力な要因になります。 Robert: IBMで行われた数多くのディスカッションは、オンデマンド・ビジネスの概念を考慮し始める上で役立ちました。 オンデマンド・ビジネスといえば、組織全体にわたりエンドツーエンドで統合され、必要なパートナー企業、供給業者、およびお客様を含めたビジネス・プロセスを持つ会社を思い浮かべます。 しかし、より重要なことは、きわめて柔軟に対応できることと、お客様の要望、ビジネス・チャンス、または他の機会や脅威に対応できることです。 この観点では、調整を行わずに消費し続ける日々は過去のものです。ITと基幹業務は共に、過去に見られない形で連携していることに気付くでしょう。 さまざまなITシステムへの浪費を続けていては、初期投資のときに予測したリターンを得ることはできません。 ITと基幹業務をより密接に連携して機能させることが、SOAの使用を推進すると共に、オンデマンド・ビジネスの目的を達成するために役立ちます。 Fernando: 私たちがここで述べているプロセスの一部は、テクノロジー、標準、およびインフラストラクチャーを導入するだけでなく、エンジニアリングの観点から、私たちが依存する「プリミティブ」ビジネス機能と呼ばれるものを識別するための分析も行います。 プリミティブ・ビジネス機能とは、製品の出荷、在庫調整、または支払いといった業務です。 これらの業務をサービスとして具現化すると、サービスへの呼び出しを束ねるロジックを分離し、異なる場所に置くことができます。この方法で、実際の順応性が得られます。 新しいアルゴリズムがもたらされ、たとえば、在庫の調整方法やパッケージの出荷方法を制御できます。 ロジックは、プリミティブ・サービスから分離されています。これを実行することにより、順応による成果を得ることができます。 SOAはIBMに新しい機能と製品をもたらすのでしょうか。 Doug: もちろんです。最近、特にお客様のSOA実装に的を絞った製品シリーズをアナウンスしました。これらのアナウンスの詳細は、私たちが全世界で進めてきたSOAの立ち上げイベントにさまざまな形で対応しています。 Robert: SOAは、私たちのソフトウェア製品ラインのすべてにかかわってきます。モデリング、デプロイ、変更、および管理が含まれる参照SOAアーキテクチャーの定義方法によると、私たちはSOAの導入サイクル全体を補助する製品を持っています。 この利点は、企業がすべてを一度に取り入れる必要がないことです。どこからでも始められるエントリー・ポイントが数多く用意されています。これは、組織が何を行っているかによって異なります。 メッセージングなどの統合ソリューションに大きく依存する組織もあります。これらのお客様は、「システムの統合方法は?信頼性を確保し、メッセージ配信を保証する方法は?」と問われるでしょう。 一般に、高速のメッセージングとメッセージングのバックボーンを求める場合は、エンタープライズ・サービス・バスについて考慮します。 私たちは、主にWebSphereブランドですべての製品ラインを用意しています。また、ビジネス統合と、SOAのコア・バックボーンをサポートする他の機能を備えた新製品も登場しています。 さらに、WebSphere PortalやIBM Workplace製品など、SOAに対応した優れた製品もあります。 Robert Duffner ![]() 便宜的なプロジェクトから始める組織もあります。これは、「ポータル内の一部を構築しなければならない場合、サービス指向アーキテクチャーの特性を持つシステムの設計、構築、運用を開始するにはどのような方法がありますか。 言い換えると、どのような方法だと、再利用を最大限に活用できますか」と同じぐらい単純なものかもしれません。サービスのようなものから定義を開始できます。サービスは、ビジネス・プロセスと同じように単純化できます。 ビジネス・プロセスとは、製品の注文状況のチェックなど、お客様が実行しなければならないアクションです。このサービスは、お客様がログインするポータル内に自分自身を登録します。 このポータルとサービスが、ポートレットとして画面の一部に表示されます。システムにログインしたユーザーは、非常に素早く注文状況をチェックできます。お客様は、このように認識しています。 また、お客様は、「これらの構築方法は?ソフトウェアのライフ・サイクル管理の処理方法は?これらの異なる製品の開発とデプロイの方法は?」と問われるでしょう。 これに対しても、私たちはRationalブランドでSOAをサポートする完全な製品ラインを用意しています。また、セキュリティーを管理し、システムが適切に実行されていることを保証するために使用されるTivoli製品セットもあります。 別の製品ラインとして、DB2製品ラインなどの情報管理があります。これらの製品を合わせると、SOA戦略の全体を担う製品セットが得られます。 最終的に、これはお客様のニーズに依存します。私たちは、サービス指向アーキテクチャーのデプロイを計画、考慮、または希望している組織に対し、幅広い能力で柔軟に対応することができます。 お客様は、投資からの初期リターンを得たいと考えるビジネスのニーズに基づいて、非常に便宜的に開始できます。 SOAでのWebSphere Portalテクノロジーの役割について詳しく説明してください。 Robert: Gartner Researchでのポータルの第一人者であるGene Phiferによると、WebSphere Portalは、SOAが注目される前のSOAの一種でした。 コンシューマー用のポータルがよく使用されていたインターネットの初期の段階で、多くの人々はポータルとポートレットの概念を理解していました。 これらのポータルは、現在のYahoo、AOLなどのように非常にポピュラーになっています。企業および大きな組織は同じことを行おうとしましたが、この場合はコンテンツは必ずしも必要なく、 「すべてのシステム同士を統合し、単一のアクセス・ポイントを提供する方法」が必要だったのです。 つまり、再利用のためのプラットフォームを作成するこのアイデアは、サービス指向アーキテクチャーの特長を明確に示しています。 ポータルを用いると私たちが説明している内容を実行できるため、多くの組織にとって、ポータルはSOAへの非常に論理的な導入路となっています。 インフラストラクチャーは標準化できるため、社員ポータルを作成した後に、別のプロジェクトに着手しなければならないとき、多くの資産と多くのインフラストラクチャーを再利用でき、SOAのメリットを生かせます。 組織によっては、ポータルはSOAへの論理的で戦略的なエントリー・ポイントとなります。これは、ここから始める必要性を示すものではなく、円滑なエントリー・ポイントになることを示しています。
Doug: 多くのビジネス・プロセスは、そのプロセスにユーザーが参加することを必要とします。ポータルは、個々のユーザーとサービス指向アーキテクチャー間のユーザー対話を構成する理想的な方法を提供します。 ポートレットのように、サービスのユーザー・インターフェースを画面上の特定の長方形の領域にマッピングする概念は、きわめて自然な手法です。 また、ポートレットはユーザーがアクセスできるサービスの種類を制御したり、サービスをユーザーに表示する方法を調整します。 WebSphere Portalのプロセス機能などの機能により、各サービスでのユーザーのアクティビティーの流れと、各サービスへのユーザー・インターフェースを調整できます。 ポータルが持っているこれらの非常に自然な特性は、基本的に、アーキテクチャーでのWebサービス用のプレゼンテーション手段であると、私たちは認識しています。 ポータルは、SOAのフロントエンドであると考えられます。これが実際に、ユーザーに触れる部分となります。 SOAは、Notes/DominoやIBM Workplaceなどの他のIBM製品に影響するでしょうか。 Doug: Dominoは、Webサービスを定義する機能を追加し、これらのWebサービスをDominoインフラストラクチャーで実行することにより、統合技術としてのSOAのサポートにすでに大きく足を踏み入れています。 これは、重要な新機能です。多くの場合、SOAを構築する初期の段階では、既存のシステムをサービス指向アーキテクチャーへ順応させる作業が含まれます。 通常、このことは、システムのビジネス機能の一部をWebサービス内に内包し、これらのWebサービスを環境に提供することを意味します。 Dominoは、この分野に新たに対応した製品です。IBM Workplaceは、最初から、サービス指向アーキテクチャーに基づくアプリケーション・ファミリーとして設計されています。 Fernando: そのとおりです。IBM Workplaceは、ポータル内で使用できるコラボラティブな機能の集まりですが、その内部構造は完全なサービス指向アーキテクチャーです。 文書の作成、電子メール・メッセージの送信、Web会議の作成などの主なコラボラティブ機能にはサービス・インターフェースがあります。 これらは、呼び出しや作成が可能で、開発したい他の任意のアプリケーションのサービスと統合することもできます。 Workplaceでは、たとえば、組織での新入社員の登録と、Workplace Learningによって実施されるオリエンテーション・コースへの登録を連携できます。これらはすべて、Workplaceが公開しているWebサービスAPIを介して行われます。 私たちは最初から、機能をコンポーネント化したビューを持っています。また、他のプロセスと統合する機能や、これらのユーザー対話をサポートするシステム全体の機能の強化を進めています。 Fernando Salazar ![]() IT部門のSOAへの理解と基幹業務の視点を一致させるには何が必要でしょうか。 Robert: 明らかに、IT部門では前向きな考え方を進めています。また、以前には行われなかった方法で、基幹業務と連携しようとしています。 私が一緒に仕事をしたいくつかの組織では、テクノロジーは決して成功を阻害するポイントではありませんでした。それは、会社の問題、部署の問題、政策、組織の連携、統治委員会の設置などに常に関わるものでした。 基幹業務が何をしようとしているのか定義する必要はなく、これらの要求をITに渡せば、9〜12カ月後に何か素晴らしいものができあがることが望まれていました。 組織は、組織自体が現在どのように構成されているかを再考しています。ITおよび基幹業務の両面で、専門分野と機能を越えた役割のフォーメーションが連携することにより、ビジネスの要求が何であるか、A地点からB地点に至る過程でテクノロジーがどのように役立つのかをより良く理解できます。 IBMビジネス・コンサルティング・サービスはこの点で大きな役割を果たすことができ、組織としての運営を再設計または再考する方法と、これまでとは異なるITの利用方法を示すことにより企業に貢献します。 このようにして、ITは組織に大きな競争力をもたらします。 私は、テクノロジーでそれが非常に簡単であれば、と思いますが、それほど簡単ではないようです。それは、要求が何であるかを理解し、プロジェクトをより成功に近づけ、プロセス全体にそれぞれが利害関係を持つことを理解した上で、ITと基幹業務を機能させることです。 単に、ITに要求を投げつけ、それをITが基幹業務に投げ返すような問題ではないのです。 Doug: まず始めてみるという観点からは、可能な手法がいくつかあります。1つはトップダウン・アプローチという方法で、ビジネスそのものから作業を開始し、ビジネスを分析し、組織と組織内のビジネス・プロセスをモデル化します。 このアプローチは、Rational Software Architect製品 (US)(現在リンク切れ)のツールによってサポートされています。 より一般的な方法は「meet in the middle」と呼ばれる戦略で、ITがWebサービスを認識することから始めます。SOAはカプセル化と統合の戦略を持つため、この一部を構築し、ビジネスに参加し、便宜的にこれらのアーキテクチャーを利用します。 Robertが述べたように、それは、ビジネスとIT組織が共に粒度とビジネス運営に一致点を見いだし、これらのサービスによってモデル化されることを意味します。 IT組織は、どのような方法で基幹業務がSOAにアクセスし、使用できるようにするのでしょうか。 Robert: それは、私たちがWebSphere Portalテクノロジーを使用してそれを行うという、先ほどの話に戻ります。WorkplaceはPortalテクノロジーのスーパーセットの一種と考えられます。 サービス・カタログをポートレット・カタログにマッピングし(つまり、提供するサービスへのユーザー・インターフェースを作成することになります)、 WebSphere Portalを使用してサービスとユーザー間の対話を進めることにより、SOAへの非常に優れた導入路が得られます。これは、お客様がすでに行っている多くのIT業務に適合します。 このため、私たちは、WebSphere Portalが、基幹業務ユーザーにSOAへのアクセスを可能にするキーになると考えています。 Fernando: 話をさらに進めると、いわゆる一般的な分業体制ではIT部門と基幹業務部門があり、IT部門では標準化されたコンポーネントを作成します。 これらはポートレットとして現れ、これらのポートレットは企業サービスと対話し、IT組織はポートレットからテンプレートを構築します。 テンプレートは再利用可能なサービスの組み合わせで、異なる基幹業務のユーザーからもアクセスでき、それぞれのニーズに合わせてカスタマイズできます(これが重要な点です)。 WebSphere PortalとWorkplaceを共に使用することにより、企業サービスと対話するこれらの標準化されたテンプレートをカスタマイズする機能が得られ、営業グループまたはリサーチ部門に合わせて、独自情報を収集する特定の種類のフォーム、 関心がある項目をカバーする特殊な文書、チームにとって重要なイベントやマイルストーンを登録するカレンダーなどを含めることができます。 この種のローカル・カスタマイズやローカルでフォーマットされた企業ワークスペースは、これらの組織内にいる個々のグループにSOAの価値を浸透させます。 Robert: まさにそのとおりで、私たちが行っていることの価値とWPLC組織が何であるかを示しています。組織がそのインフラストラクチャーの合理化と運営効率の改善を始めると、これらのプロセス駆動のポータル、これらの企業ワークプレース、 いわゆる企業デスクトップ(これらは、内容を説明するために使用される用語です)は、企業がコラボラティブなビジネス・プロセスを全社的に最適化するために、望ましいアプローチとして出現することに気付くでしょう。 WebSphere PortalとWorkplaceがこのような中心的な役割を演じる理由は、これらはビジネス・ユーザーが実際に使用するツールだからです。統合機能は内部的に実現されていることが多いので、ユーザーが触れる機会は多くありません。 しかし、ユーザーは、これらのデスクトップ、つまり企業ワークプレースに実際に触れているのです。 SOAがソフトウェア業界(または、それに関連する業界)の未来をどのように形成すると思いますか。 Doug: 水晶玉を磨かなければなりませんね。私たちはすでに、SOAはビジネスとIT組織間を結び付ける場になることを話しました。SOAは根本的に物事を変革する、と私は思います。 また、Webサービス、特にインターネットを介したWebサービスについても少し触れました。Webサービスによって、中小規模ビジネスと大規模ビジネスがITインフラストラクチャーのコストのもとで連携し、これが双方にとって利益をもたらします。 さらに、インターネットを介して大規模なサービス指向のエコシステムを作成できる能力は、非常に将来性があると思います。インターネットが多数の新しいビジネス・モデルを誕生させたように、 サービス・プロバイダーとサービス・コンシューマーの領域には、まったく新しいビジネス・モデルを生み出す可能性があるでしょう。 Robert: 私は、ソフトウェア製品の配布と同様に、サービスの重要性は仮想化と装置の重要性を高めていると思います。 最近、パラメーターやオプションをよく知った上で、ソフトウェア・システムをインストールし、調整することがあります。ソフトウェアは、一面では1つのサービスに過ぎません。 ネットワーク・インフラストラクチャーに追加し、オンにすることにより、サービスがそこに存在し、ユーザーがアクセスできるエンドポイントとなります。 サービスは、管理したり他のサービスに接続することができますが、装置が内部的にどのように機能しているかを理解する必要はありません。ユーザーは、サービスが提供する価値だけに注目するでしょう。 ソフトウェア開発者として、それは私たちの仕事を楽にはしてくれません。実際には難しい問題だ、と私は思います。しかし、私たちのすべての製品が、さまざまな方向への訴求力を持つことを期待しています。 他にありませんか。 Doug: WebSphere PortalとIBM WorkplaceテクノロジーがSOAの鍵を握っていることをもう一度強調します。インターネット上のサービスに対する人々の経験が深まり、組織内でのサービスの可用性が改善されるにつれ、基幹業務が人々を補助し、 ビジネス・ニーズに最も適合するサービスの新しい組み合わせを作成する機会が生じ、その要望がITインフラストラクチャーで高まるでしょう。 IBM Workplaceは、基幹業務のユーザーが、利用可能なコラボラティブ・サービスと、IT組織または使用しているアプリケーション・システムのベンダーによって環境にもたらされる他のサービスに基づき、 ユーザー独自の構造、機能、アプリケーションを作成することを可能にする製品として位置付けられます。このため、セルフサービス提案、およびユーザー主導の複合提案を行う重要な場が存在する、と考えられます。 Robert: 別の人の水晶玉を見てみましょう。IDCのアナリストは、実際に今後5年間で、新しいユーザー作業環境が出現するものと信じているようです。 サービス指向アーキテクチャー上に構築され、新しい、統一された、モジュール方式の企業ソフトウェア・スタックにサポートされたユーザー環境です。アナリストはこれを企業ワークプレースと呼びます。 そして、企業ワークプレースは、アプリケーション間およびユーザー間の対話と、ユーザー同士のコラボレーション方法を飛躍的に変革するでしょう。ユーザーは、これまでに見たこともないレベルの効率を体感するでしょう。
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筆者について(原文のまま)Dick McCarrick is a content developer for developerWorks Lotus (formerly the Lotus Developer Domain) and developerWorks Workplace. Previously he was a member of the Domino/Notes Documentation team for over 11 years, playing a variety of roles in documenting many major components of Domino and Notes. He also wrote the occasional article for Iris Today (including Ask Professor INI) before joining the Notes.net/Lotus Developer Domain team permanently in 2002. In his spare time, Dick's leisure activities include running, fishing, woodworking, and reading about the natural sciences. An avid astronomer, he's former director of the Bridgewater (Mass.) State College Observatory. Dick lives in Vermont.
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