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Business Process Managementを実現!

第4回 「WBI Monitorで実現するビジネスの即応性」

 
レベル: 初級者向け
日本アイ・ビー・エム(株) 伊津野安梨沙
前回はビジネス・プロセス・モデリングを行ってビジネス・プロセスを最適化するWBI Modelerについてご紹介しました。今回は、ITシステムとして自動化されたビジネス・プロセスのパフォーマンスをモニタリングする、WBI Monitorについてご紹介します。
WBI Monitorの位置づけ
連載第1回でご紹介したBusiness Process Managementのライフサイクル(図1)をもう一度みてみましょう。Business Process Managementは、ビジネス・プロセス・モデリングから始まり、続いてプロセスの自動化する部分をITシステムとして実装・実行します。WBI Monitorは、WBI Modelerでビジネス・プロセス・モデリングをした際に定義されたコストや時間、処理件数などに関するビジネス指標を実行環境においてモニタリングし、問題状況が発生した時には関係者に通知したり、補正プロセスを開始したりします。また、必要に応じてビジネス指標を追加、編集することによって、ビジネスの状況にリアルタイムに対応できるITシステムを実現します。
 図1:Business Process Managementのライフサイクル
WBI Monitorによって計測されたビジネス・プロセスのパフォーマンス値は、プロセスの問題点を把握するための統計分析データとなるだけでなく、WBI Modelerで再度プロセス・モデリングをするための入力データとなります。現実のパフォーマンス・データによってビジネス・プロセスを分析することにより、さらなるビジネス・プロセスの改善とビジネスの変化に対する即応性を実現することができるのです。
WBI Monitorの特徴
WBI Monitorには3つの主なビューがあります。
Workflow Dashboard(図2)はビジネス・プロセスが現時点でどのように処理されているかを確認し、転送や停止・再開などの操作を行います。実行中のプロセス・インスタンス(1件の注文や、申請にあたります)のリストが表示され、表やプロセス・ダイアグラムによって1件ごとの処理状況が確認できます。リストに表示する項目やどのようなリストを取得するか(例:処理時間が24時間を超えているもの)を指定することができます。
 図2:Workflow Dashboard
Business Dashboard(図3)はプロセスの処理状況を統計値として保存し、分析したい値を表やグラフとして表示します。ビジネス・プロセスのパフォーマンス値を取得したい期間や部門を指定して状況を確認したり、いつも確認したい指標を保存しておいてグラフ表示させたりすることができます。
WBI Monitorによって監視するのは処理時間やコスト、あらかじめ定義したビジネス指標などであり、CPUの使用率やファイルのIOといったITレベルでのモニタリングではありません。マネジメントに問題解決のための情報を提示し、情報分析のツールとして基本分析(Basic Analysis)、傾向分析(Trend Analysis)、四分位点分析(Quartile Analysis)、平均分析(Control Analysis)のビューを提供します。表示するグラフは棒グラフ(2D、3D)、円グラフ(2D、3D)、折れ線グラフ、領域図、散布図から選択でき、また統計分析結果はエクスポートすることが可能です。
 図3:Business Dashboard
Notification(図4)はプロセスの実行状況をトリガーに、問題状況を担当者に通知したり、自動的に補正プロセスを開始したりする機能です。Business Measures Editorという画面でGUIにより監視するポイント(例:処理時間の合計≧3日)を定義し、その状況になったときにe-メールや通知を送信する人を設定しておきます。また自動的にプロセスを開始したい場合は、あらかじめそのプロセスをワークフローの実行環境上に定義しておき、ある状況になったときにそのプロセスを開始するよう設定します。
 図4:Notification
WBI Monitorによるリアルタイム・モニタリング
WBI Monitorはビジネスのパフォーマンスをリアルタイムに把握、管理、分析することを可能にします。これによりビジネス・パーソンがITシステム上で実行されているビジネスの状況をマネジメントすることが容易になり、的確なタイミングでのリソース配置、ビジネス・プロセス改善の改善ポイントの発見、経営判断のもととなるデータの取得などができるようになります。WBI Monitorはビジネスの即応性を実現するのです。

次回はいよいよ最終回です。WBI Modeler and MonitorによるBusiness Process Managementから一歩進んで、現在注目を集めているSOAについてご紹介します。
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