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Enterprise Service Busによるファイルの統合
大部分の組織と同じように、ビジネスに関する情報をファイルで転送するためにFTPに大幅に依存している場合は、現行のファイル転送ソリューションを取り除いても、組織が直面している情報の透過性やぜい弱性に関する問題の解決策にはなりません。コストを削減し、混乱を最小限に抑える必要があることを考えれば、そのような方法は選択肢としてもあり得ません。しかし、組織内や組織間のファイル交換を改善するという課題は、ファイルの操作方法に関する仕様の面で多少の相違が生じるとはいえ、その他の種類のエンタープライズ・データを交換する場合と実際には何の変わりもありません。アプリケーション間で交換されるメッセージやWebサービス間で交換されるSOAPの要求と同様に、ファイルも企業のITアーキテクチャーの接続層に関する戦略に含まれる1つの要素として考慮するのが当然のことです。つまり、Enterprise Service Busを介してファイルの転送と処理を行えばよいということです。トランスポートの際にエンドツーエンドの追跡可能性と管理が実現されるような方法でファイルを転送するために、実績のある信頼性の高いミドルウェアを利用するとともに、適切なレベルのセキュリティーを確立します。
IBM WebSphere MQ
WebSphere MQは、ビジネスに欠くことのできない情報を移送する上で実績のある信頼性の高いトランスポートを提供します。
「当社では従来、ファイル転送をバッチ方式で行っていました。転送する情報の大部分は、変換した上で他のアプリケーションに配布する必要があり、リアルタイムに近い形で利用できなければなりません。現在では、WebSphere Business Integration Message Brokerで必要なデータ変換を行うとともに、社内で稼働するさまざまなプラットフォーム間にWebSphere MQを配備することで、アプリケーションの統合を実現しています。」— Michael Roy氏(Blue World Information Technology Inc. 社長)
IBM WebSphere MQ V6.0には、サンプルのファイル転送アプリケーションが付属しています。FTPに関するスキルをお持ちの方が初めてWebSphere MQを使用する際の助けになるように、テスト用のファイル転送に関する基本インターフェースが用意されています。
MetaStorm PM4Data
IBMでは、本格的な管理型ファイル転送を実現するために、IBMビジネス・パートナーのMetaStormの製品であるPM4Data(US)およびPM4Data for zSeries(US)を販売しています。PM4Dataでは、トランスポート基盤としてWebSphere MQを利用しています。MetaStorm PM4DataとWebSphere MQの組み合わせによって、以下のようなファイル転送を可能にしています。
- リモートも含めたエンドツーエンドの管理機能
- エンドツーエンドの可視性を提供する監査機能
- WebSphere MQの信頼性に裏付けられた到達の保証
- WebSphere MQでサポートされているエンタープライズ・レベルのセキュリティー(SSLなど)の利用
- 圧縮によるネットワーク・トラフィックの最適化
- プラットフォーム間やファイル・タイプ間の相違を転送中に自動的に処理
MetaStorm PM4Dataを使用すると、ファイル転送のあらゆる側面を管理することが可能です。例えば、以下の操作が可能です。
- ファイル転送の開始日時および終了日時の表示とログ
- 現在進行中の転送の確認
- 何らかの理由による転送失敗の判別
- ファイル転送速度や、WebSphere MQ の基本的パフォーマンスのモニタリング
- 進行中のファイル転送の再始動やリダイレクト
PM4Dataでは、必要に応じて、内部的にWebSphere MQの単一のメッセージによって複数のファイルを転送し、ネットワークの使用状況を最適化することも可能です。また、カスタマイズ可能な出口点や強力なスクリプト言語により、きわめて高い拡張性を備えています。
IBM WebSphere Message Broker File Extender Version 5
今後は、管理型の信頼性の高い方式によるファイル転送に加えて、ファイルの処理、変換、あるいは加工の有用性も徐々に企業の注目を集めることが考えられます。
WebSphere Message Broker File Extender(US)を使用すると、WebSphere Business Integration Message Brokerにファイルを直接フィードし、Message Brokerの強力なメディエーション機能を利用してファイルの変換、整形、および加工を行うことができます。
WebSphere Message Broker File Extenderは、メッセージ・ブローカー・ツールキットのパレットに完全に統合されており、WebSphere Business Integration Message Brokerの既存ユーザーも新規のユーザーもこの新しい拡張機能を利用して即座に生産性を高めることができます。
WebSphere Message Broker File Extenderを追加することにより、WebSphere Business Integration Message Brokerを拡張して、メッセージ・ブローカー機能に加えてファイル・ブローカー機能を持つ製品に発展させることができます。そのため、ファイルに保存されているデータについても、現在、ビジネスに関してメッセージの形で送信されているデータと同じレベルの再利用性と価値を実現することが可能になります。
ユーザーは、該当するメッセージ・フローにおいて関連する入出力ノードの接続と構成を行うだけで、ファイル内容に対して変換、加工、ログ、ルーティングといったブローカリング・サービスを適用できるほか、メッセージからファイルやファイル・レコードへの変換と、その逆方向の変換をシームレスに実行することが可能です。
まとめ
企業は、より少ないコストや労力でより大きな成果を達成することをITリソースに求めるプレッシャーが高まる環境の中で、ビジネスの柔軟性、即応性、データの正確さに関する要求の拡大に対処せざるを得ない状況にあります。ファイルに保存されたデータという形をとり、十分に活用されていない資産は組織の至るところに存在します。場合によっては、そのデータへのアクセスを維持するコストや、アクセスによって生じる可能性のある法令順守の問題を防止するコストの点でビジネスの負担になっている資産さえあるかもしれません。
企業は、WebSphere MQによってアプリケーションを接続し、WebSphere Business Integration Message Brokerによるリアルタイムの強力な統合を実現することで得られる重要な資産と価値に目を向ける一方で、そのバリュー・プロポジションを社内全体のファイルに保存されているデータにまで拡大することが可能になっています。これは、継続的なコストの削減につながるほか、リアルタイムのアクセス、セキュリティー、整合性、管理容易性という利点によって、エンタープライズ・システムにシームレスに統合されたデータのビジネス価値を高めることにもつながります。
