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リスクにさらされる情報
ビジネス情報は、人材に次ぐ、きわめて貴重な資源であると考えられます。しかし実際に企業の中に目を向けると、ぜい弱で信頼性が低く、ほとんど追跡不能な方法によって社内や取引先との間で重大かつ貴重なビジネス情報がいかに大量にやり取りされているでしょうか。
多くの企業やアナリストの概算によると、File Transfer Protocol(FTP)テクノロジーを利用して組織内や組織間で共有されているビジネス情報は全体の80%にも及ぶということです。消失したり、知らないうちに破損するといったリスクにさらされている貴重なビジネス情報があまりにも多いことは、驚きに値すると言ってもよいでしょう。そのような状況は、アプリケーションとデータの整合性が損なわれる原因になるだけでなく、ビジネス・プロセスの中断や実行効率の低下、そして不正確な会計報告にもつながりかねません。おそらく最も大きな問題点は、転送に透明性があるとは決して言えないため、いつデータが転送されたかさえ分からない場合があるということです。
Analyst Software Strategiesでは、そのような傾向がいかに広がっているかを次のように指摘しています。
「われわれは、ハードコーディング方式の統合ソリューション(大部分は、無料のFTPソフトウェアを利用したもの)を社内で独自に開発するというアプローチが圧倒的に広く採用されているという調査結果を得て、驚きだけでなく多少の衝撃も受けています。このようなアプローチでは、エンタープライズ統合のミドルウェアを利用した統合プロジェクトに比べて2倍から4倍もの時間と労力が費やされており、継続的な保守やサポートについても同様に何倍もの労力が必要となっています。また、セキュリティーの不備やぜい弱性に加えて、いくつもの重大なリスクに対して無防備であるという問題もあります。」
FTPが広く利用されている理由
File Transfer Protocol(FTP)テクノロジーが広く普及しているのは、簡単に利用できる点に魅力があるからです。無料のFTPパッケージが豊富に存在するだけでなく、ファイル転送の概念が非常に理解しやすく、通常は基礎レベルのスキルさえあればこのテクノロジーを使い始めることができます。このソリューションのデプロイメントや保守に要する初期コストや継続的なコストについては、特に調査や分析は存在しないようです。しかしながら、このようなアプローチへの依存度が高まるにつれて、この種のソリューションが抱える信頼性やセキュリティーの欠陥に対処する追加機能を組み込むために、IT部門がさらに多くの時間やスキルを投入することになるのは確かです。また、ファイルの送信元や受信元の数が増加するにつれて、環境が急速に複雑化し、既存のソリューションの保守やパッチ修正に労力を奪われて、柔軟性の向上やサービス指向の強化を目指して発展を図るといった、その他のプロジェクトにリソースを投入することが困難な状況に陥るでしょう。
そのようなIT部門では、通常はそれを実感しないまま、無意識のうちにミドルウェア分野に手を伸ばしています。統合ミドルウェアの導入について飛躍的な発展を果たしている組織でさえ、いまだにファイル転送に大幅に依存していながら、それを特に意識していない場合もあります。そのような依存性が存在すると、ビジネスの柔軟性が低下し、即応性に影響を及ぼすだけでなく、エラーの診断やシンプルなはずのソリューションの修正のために担当者が多くの時間を奪われることにもなりかねません。それで貴重なITリソースを本当に有効に利用していると言えるのでしょうか。
そこで必要になるのは、Enterprise Service Busにファイル処理を組み込む手段です。
