掲載日 2007年4月17日
給水装置製造の国内最大手、前澤給装工業株式会社(以下、前澤給装)では、個人情報保護対策、機密情報の漏えい対策として、データベースにIBM DB2® を採用したSecurity Data Box(開発:ユニバーサルソリューションシステムズ株式会社)を活用。ハードディスクに読み書きするのと同様の容易な操作で、エンドユーザーに負荷をかけることなく、強固なセキュリティーを実現しています。
お客様ニーズ

前澤給装工業株式会社
執行役員
経営管理本部総務部長
浅沼 弘二氏
確実な情報保護を目指して
ドキュメント管理の仕組みを模索
前澤給装は、上水道本管から宅内の蛇口に至るまでのバルブや継手、パイプなどの設計・製造・販売を行っています。給水埋設製品のシェアは約40%。2005年には東京証券取引所市場第一部上場を果たし、国内30カ所以上の営業・製造拠点および中国製造工場1カ所を展開しています。
内部統制およびコンプライアンスに対応した企業責任を果たすために、前澤給装では、ITシステムの見直し、再構築を進めています。その一環として、同社で扱うあらゆるドキュメントをセキュアに保管、管理するための仕組み作りを模索してきました。
「当社が製造・販売する給水装置は、顧客である水道事業体やハウスメーカーによって仕様が異なるという特殊な製品です。そのため、例えばハウスメーカー向けに供給する給水装置は、住宅の設計図面を基に必要な部材を前澤給装が選択し、住宅の建築現場へ送付するという方法をとっています。住宅の設計図面には、住所、氏名などの個人情報が含まれています。こうした個人情報の漏えいを防止するためにも、厳密なアクセス制限やログ管理が行える仕組みが必要でした」(前澤給装工業株式会社執行役員 経営管理本部総務部長 浅沼 弘二氏)
これまで、同社ではこうした個人情報が記載されているドキュメントを担当者がクライアントPCで管理してきました。
「もちろん、当社のセキュリティー・ルールに則って管理してきましたが、個々のPCでの管理では完全とは言えません。個人情報保護法や日本版SOX法に対応する意味でも、セキュアなデータ管理を行いたいと考えました。また、同時に複数のスタッフがファイルを更新し、どれが最新のものか分からなくなるといったことも起きていました」(浅沼氏)
ソリューション

システム図
高可用性と高機密性を実現するASPサービスを採用
それを支えるIBMのミドルウェア
前澤給装では、ドキュメントを容易に、かつセキュアに保管するための文書管理システムを導入すべく、さまざまなシステムやサービスの比較検討を行いました。そうした中で、同社が巡り合ったのがユニバーサルソリューションシステムズ株式会社のSecurity Data Boxです。不正アクセスやネットワークの盗聴から確実に防御する高度なセキュリティー機能を備え、外部からの攻撃・内部の不正を防ぐことができます。
Security Data Boxには、自社内にサーバーをおくパッケージ型と、ユニバーサルソリューションシステムズが運営するサーバーを利用するASP型のサービスがあります。前澤給装が利用したのはASP型サービスで、ドキュメントをデータセンターのデータベースサーバーに保管・管理するタイプのものです。使い勝手は社内のファイルサーバーを利用するような容易さですが、ファイルはFAT32クラスタ単位で暗号化・圧縮された状態で転送され、リレーショナルデータベースのレコードとして保存されるため、セキュリティー面では非常に安全です。データセンターのシステムには、IBM System p5™ 595をハードウェア プラットフォームとし、データベースにIBM DB2 Universal Database™ 、アプリケーションサーバーにIBM WebSphere®を採用しています。
データセンターのシステムにIBMプラットフォームを採用した理由について、ユニバーサルソリューションシステムズ株式会社ソリューションシステム本部副本部長兼ソリューションサポート部長 行本 淳氏は次のように説明します。
「ユーザーが頻繁にアクセスするSecurity Data Boxは、サービスを止めることのない高い可用性のプラットフォームであることが重要です。データベースにIBM DB2 Universal Databaseを採用したのは、HADR機能によりデータベースの完全二重化の仕組みを任せることができたからです。これにより、障害発生時はもちろん、メンテナンス時でもシステムを停止させることのない仕組みが構築できました。IBM WebSphereを採用したのも同じ理由で、障害発生時でもセッションが切れることなく継続してサービスを提供することができます」
ASP型で提供するSecurity Data Boxだけでなく、企業内ネットワークで実現するパッケージ製品Cybele Secure File Systemでも、その高い信頼性からデータベースにはIBM DB2 Universal Databaseを採用しています。
導入効果
まずは総務部門から試験導入
社員から利用方法の提案もでてくる容易な操作性
前澤給装がSecurity Data Boxを採用する決め手になったのは、優れた操作性です。
「通常のハードディスクと同様の操作性で使えるというところが一番便利だと感じました。せっかく導入しても、実際に利用する社員が使いこなせなければ意味がありません。Security Data Boxは、導入すればいままで使っていたファイルサーバーと同様の感覚で誰でも使えますし、セキュリティーが施されている部分が一目で分かる部分も良かったです」(浅沼氏)
現在は総務・人事部門においてSecurity Data Boxを試験導入しており、稟議書や社内通達、社員データベースなどの情報を保管しています。
「使い慣れてくるにしたがって、社員から利用方法について提案が上がってくるようになりました。最初は稟議書からSecurity Data Boxに保管し始めたのですが、利用しているうちに社員から、社外に公表できない社内通達、社員の住所や社会保険データといった人事情報なども保管したいと提案を受けました。そういう声が上がってくること自体、このシステムが使い易く、部内に浸透している証だと言えるでしょう」(浅沼氏)
Security Data Boxでは、ファイルのアップロード・ダウンロードという煩わしい作業は一切不要です。接続フォルダはMicrosoft® Windowsのドライブの一つとして認識されるため、通常のPCのフォルダと同じ使用感で利用できます。この優れたユーザビリティーが、Security Data Boxの大きな特徴と言えます。
また、Security Data Boxにアクセスする際は、ユーザーによるコピー/プリントアウト/ハードコピー/エクセルとワードのアクセスに対するログを記録。不正アクセスの抑止力として、また、情報管理に関する監査もスムーズに行えます。
将来の展望
基幹業務システムとのデータ連携や
図面管理など全社的な適用も視野に検討中
前澤給装では、将来的には、Security Data Boxの利用拡大も視野に入っているそうです。
「今後はできれば、基幹業務システムのデータを移管したいと考えています。また、お客様と直接接する営業部門や、CADデータなどを扱う設計部門にも実際に試用してもらい、使い勝手やコスト面を検証しようと思っています。いずれにせよ、拡大する方向にあることは間違いありません」(浅沼氏)
浅沼氏の言葉からは、Security Data Boxの導入効果に対する満足感が感じられます。社会的にも、今後ますます厳密な文書管理やデータ保護が求められるなかで、Security Data Box や、それを支えるDB2の果たす役割も大きくなっていきそうです。
お客様情報
1937年に昭和製作所として創業。1957年に東京水道工業株式会社を設立し、1965年に現社名に変更した前澤給装株式会社。給水装置の総合メーカーとして、各種バルブ、継手等、製品の設計・製造・販売を行っています。2005年には、東京証券取引所市場一部に上場。国内外に30カ所以上の営業・製造拠点を展開しています。
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ビジネス・パートナー
ソリューションシステムアウトソーシングの提供(IT化を中心とするソリューションシステムの提供)。業種別ソリューションシステムとして、外食、中食、 アミューズメント施設、ゲストハウスウエディング、中古販売向けなどを構築済み。現在、介護向けソリューションを構築中。
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