本文へジャンプ


お客様導入事例 > 

イーピー株式会社(epCorporation)

放送、通信、蓄積のコンテンツを融合したサービスのプラットフォーム事業を展開/TEC(Tivoli Enterprise Console)、ITD(IBM Tivoli Distributed Monitoring)、TSM(Tivoli Storage Manager)、NetViewなどが支える安定システム基盤ーー


掲載日 2003年5月9日

epプラザ


BSデジタル/110度CS放送と通信、蓄積コンテンツを融合させた、蓄積型双方向サービス「プラットフォーム事業」を運営するイーピー株式会社(以下ep)が、昨年7月にサービスを開始、注目を集めています。

epの「e」は、enjoy、entertainment、インターネット上のビジネスを象徴するe。 「p」はpla‐net=platform.networkのpで、地球という惑星(planet)をイメージ、地球を放送、通信、蓄積コンテンツで融合させたいという意味が込められています。同時に、epの提供するサービスである画像・音声の蓄積サービス=プラットフォーム事業という意味も込められています。

  epが提供するプラットフォームが画期的なのは、これまでのテレビ放送が、メディア側からの一方通行でしかなかったものを「見る」「録る」だけでなく、epから定期的に送られるオリジナル番組を利用者の端末(epステーション)に蓄積し、見たいものを見たい時に取り出して主体的に楽しむ、使うことができる「蓄積型双方向サービス」を展開することです。

さらに、注目されるのは、その端末で、メールの送受信ができるばかりでなく、多くのIP企業を募り、画面上でショッピングも楽しめるとういことになります。IT技術と通信、メディア技術の急激な進化が、epのサービスの強力なインフラを生み出したと言うことができるのです。

このユニークなサービスを常に安定的に供給するために、システム運用管理の世界標準となりつつあるTivoli製品が導入されている。そこで、同社執行役員技術開発センター・センター長の長尾暢也氏と技術開発センター・グループリーダー藪野成俊氏に、epが提供するサービスと同社のシステム運用に関わるTivoli製品について聞きました。



お客様ニーズ ソリューション 導入効果

将来の展望 お客様情報 資料

製品・技術情報

お客様ニーズ


24時間365日安定したサービス提供実現を視野に

プラットフォームサービスでは、24時間365日絶え間ないサービスの提供は不可欠のテーマ。このサービスを提供するために、約100台のマルチベンダー、マルチプラットホームのサーバー、その他機器が統合されています。AIX®、Solaris、Windows®というマルチベンダー環境でのサーバー統合管理を実現しなければならないのです。

長尾暢也氏

執行役員技術開発
センター・センター長
長尾暢也氏

長尾センター長、藪野グループリーダーは、プラットフォームサービスの基盤であるシステムの運用管理について次のように語ります。

約100台のマルチベンダーのサーバー、その他機器をどう統合管理するか。すなわち、24時間365日の安定したサービスを強力に支える運用管理を視野に入れたシステムづくりを考えました。そこで、東芝e‐ソリューション社にパートナーとして参加してもらい、提案していただいたのがTivoli®をベースにした統合管理システムであり、統合バックアップです」

オープンでマルチベンダーに対応できるシステム運用管理ツールとして、ここでもTivoli製品が評価されています。
「マルチベンダー環境での各種システム機器の稼働監視、性能監視などを集中的に監視・管理できないかということです。いろいろな製品を検討したのですが、東芝様からご提案いただいたTivoli製品を評価して選定したわけです」(藪野氏)


藪野成俊氏

グループリーダー
藪野成俊氏

もう1つ、プラットフォームサービスを支えるシステムの統合監視・管理にTivoli製品が選定されたポイントは、短期間で、システムを立ち上げなければならなかったことです。

「新しい仕様のepステーション、システム側はマルチベンダー環境の条件下で、全くのゼロから約1年で構築する必要がありました。したがって、できるだけ作り込みを避け、オープンなミドルウエアを駆使しつつシステム構築を実行しました。特に、epステーションのような新機軸の製品と親和性のいい運用管理を実現しようというわけで、当初は苦労しました」(藪野氏)


また、システム構築に当たって触れておかなければならないのは、放送システムとIT、通信との融合の部分だったと、長尾センター長は指摘しています。

「これまで、放送と通信、蓄積コンテンツの世界を一体化したシステムづくりは皆無だったといっても言い過ぎではありません。すなわち、インターネット系を放送系に組みあわせること。あるいは放送系のシステムをインターネットに組み合わせる——融合させるというところが、われわれのユニークなところだと自負しています。さらにコンテンツ作成の言語体系も放送系とインターネット系では異なる。HTMLで安定しているインターネット・オンリーのシステムとは異なる世界です」

アプリケーションのみをみれば、それほど独自性はないように見えるが、放送とインターネットを統合したシステムというのは、システム的にみれば、極めて独自性があるというのが長尾氏の指摘です。

「ですから、利用者に、インターネット、放送といった意識を与えないことがわれわれのシステム構築の重要なねらいの1つだった」(長尾氏)という。

ユーザーが、求めるものを自在に手に入れる仕組み。誰もがサービスの裏側にあるものを意識しないで使える環境を作り上げたということがプラットフォームサービスの魅力でしょう。

上に戻る

ソリューション

現在、epのシステム管理には、監視系にP&A製品すなわちTEC(Tivoli Enterprise Console®)ITD(IBM Tivoli Distributed Monitoring)、Frameworkが、バックアップ系としてTSM(Tivoli Storage Manager)が導入されています。

「先にも触れましたように、TECによるサーバーの統合監視、さらに、これもマルチプラットホームのデータベースサーバーの統合バックアップをTSMベースで実現しています」(藪野氏)
システム監視については、TEC、ITDで約100台のサーバーの稼働状況(デーモン、サービス、ログ)、リソース状況を統合監視しています。さらにWebサーバーのDMエージエントから定期的にシステムのサービス状態を確認するスクリプトを実行、応答時間を測定し、ログを記述しています。この場合、応答時間がしきい値を越えた場合には、TECへ障害障害が通知される仕組みになっています。

ネットワーク監視についてはNetView®でネットワークの死活を監視し、ノードダウンを検知するとTECへCritical通知します。また、Critical以上の障害発生については、パドランプで管理者へ通知、TECコンソールの確認と対応を指示します。 また、eメール通信も行い関係者へ同報通知する仕組みです。管理者は四六時中TECコンソールを見ていなくても、重大な障害はパドランプで通知されるので、即コンソールをチェック、確認できます。さらに、TECコンソールには、NetViewイベントも統合されているので、システム全体の状況がリアルタイムに分かるのです。

上に戻る

導入効果

epステーション概要図

図をクリックで拡大

マンマシン・インターフェースに大きな配慮

利用者が手軽にサービスを享受できることは大前提。プラットフォームサービスでは、この点にも大きな配慮をしています。

「パソコンならキーボードなのでしょうが、われわれの場合、リモコンで、認証まで対応できなければならないので苦労しました。ショッピングやバンキングサービスもあるわけで、電子認証をいかにうまくできる形にするかがポイントでした。現在、よりよいインターフェースへ向けて試行錯誤が続いています」(藪野氏)

セキュリティーについては「利用者が意識しなくてもスムーズに操作ができる環境づくりに配慮しています。例えば、利用者がショッピングで購入という際には、アクセスすればシステム上でep社のサーバーからの情報だと判断する仕組みにするなどです」と長尾氏は語っています。従ってインターネット使用の際は、システム側で認証をかけて、セキュリティーを図っています。

システムを停止しないでバックアップを実現

プラットフォームサービスのシステムでは、バックアップは極めて重要なポイント。

「バックアップは、スケジューリングをして、各データベースサーバーごとに、深夜に行っています。3重のバックアップを実践しています」(藪野氏)

具体的には、データベース・サーバーを統合バックアップするわけですが、まず、ESSのフラッシュコピーを採取(一次バックアップ)し、LTOテープへ二次バックアップ、フラッシュコピーにより、データベースのサスペンド、オンラインバックアップモード時間は数10秒となっています。もちろん、サービスは継続して行われ、中断されることはない。また、LTOテープへのバックアップには、TSM V4.2を使用、6つのLTOドライブを制御しています。

もう1つ、特徴的なのは、ショッピング情報などを提供する企業との関係です。一般のeモール、eマーケットプレイスなどでは、決められたサイトで提供者がHPなどを立ち上げ利用者からの購買があった場合でも、すべて提供企業が行うが、epのサービスでは「コンテンツを提供されたら、後の運用はわれわれが行う仕組みになっていますので、安定稼働は不可欠ということになります」(長尾氏)と言います。それぞれの提供者のニーズに合った対応をしているのも注目されるところです。


世界初の蓄積型双方向サービス — プラットフォームサービス

一方通行から双方向へ。しかも蓄積型で展開するプラットフォームサービス。利用者は、会員登録を行い(注1) 60‐80ギガバイトのハードディスク内蔵のチューナである「epステーション」(約8万円)を申し込み、テレビに接続すれば、サービスを受けられます。また双方向サービスを受けるためには、インターネットサービスプロバイダとの契約が必要となります。
(注1)epステーションは、4モデルのラインアップがあり、それぞれハードディスク容量等の仕様が異なる。またep会員本体販売価格も79,800円〜83,800円と機種により異なる。またBSデジタル/110度CS放送対応のアンテナ設置が必要。

epステーションの特徴は、(1)NHK(BS/ハイビジョン)をはじめ、民間放送各社のBSデジタル放送やプラットワン、スカパー!2、デジタルWOWOW等、多彩なBSデジタル/110度CS放送を楽しめます。(2)BSデジタル/110度CS放送の好きな番組を(注2) 最長10〜15時間、epステーションのハードディスクのユーザーエリアに録画ができます。
(注2)SD(デジタル標準)放送を録画した場合。HD(デジタルハイビジョン)放送は最長で3〜6時間録画可能。また、放送される番組の画質(ビットレート)に依存して録画時間が変わる。それぞれ録画時間は機種により異なる。

(3)epが提供する独自番組は自動蓄積されるので、利用者は必要な時に必要な情報を放送時間を気にせずチェックすることができます。このように自動蓄積して好きな時間に取り出せるのは、epだけです。

(4)epステーションに内蔵されたモデムにより、メールの送受信、テレビショッピングやクイズへの応募など、居ながらにして双方向のサービスを楽しめます。

最大15時間録画を実現しているのは、epステーションに内蔵されたハードディスクのユーザーエリアが40〜60ギガバイトあるからです。利用者はこの容量を自在に活用して、自身の見たいBSデジタル/110度CS番組を録画できるというわけです。残りの20ギガバイトがepエリア。ここには、定期的にepのオリジナル番組が自動蓄積される仕組みになっています。

世界初の貯蓄型双方向サービス



上に戻る

将来の展望


epサーバシステム管理概要

図をクリックで拡大

Tivoli Business Systems Managerの使用も視野に入れて、系列ごとにサービス(ビジネス)状況をグラフィカルに通知できる仕組みを

「データベースがOracle、DB2®、ルーターなども東芝、松下、IBMなど多彩で、統合監視はかなり大変ですが、今後は、より一層充実させていきます。クラスター管理も富士通、IBMなど、これもマルチベンダーですから」

また、今後の課題としては系列ごとにサービス(ビジネス)状況をグラフィカルに掴むあるいは通知できる仕組みを考えて行きたいと思います」 Tivoli Business Systems Managerの使用なども視野に入っているようです。

さて、epは、松下、東芝、日立をはじめ、トヨタ自動車、日本IBM、NEC、東京三菱銀行、住友生命、住友商事、民間テレビ局など、多彩な業種の企業が株主として参加しています。epに対して、新規ビジネスモデルへの期待が大きく膨らんでいるといえそうです。サービス開始して約半年。これからのepのサービスの動向が大いに注目されるところです。

上に戻る

お客様情報

お客様名: イーピー株式会社(epCorporation)
所在地: 東京都中央区銀座1-10-6銀座ファーストビル7F
URL: http://www.epep.jp
概要: 110度CSデジタル放送を用いた蓄積型双方向サービスのプラットフォーム事業を展開。放送と通信と蓄積の融合、ハードとサービスの融合による新規ビジネスモデルの創造と、視聴会員への新しいライフスタイルの提案を行っています。

上に戻る

製品・技術情報

 ソフトウェア:
Tivoli Enterprise Console 詳しくはこちら
IBM Tivoli Distributed Monitoring 詳しくはこちら
Tivoli Storage Manager 詳しくはこちら
Tivoli Business Systems Manager 詳しくはこちら

 参考資料:
PDFダウンロード (405)
Adobe® Reader®が必要
上に戻る

本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

IBM、IBMロゴ、AIX、DB2、NetView、Tivoli、およびTivoli Enterprise Consoleは、IBM Corporationの商標。
Windowsは Microsoft Corporationの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
上に戻る

その他の事例
最新順  
ソリューション別  
製品別  
業種別  
お客様名順  

ご登録受付中 !
お仕事に役立つIBM関連情報を活用しませんか?

e-メールにて適時お届けしています。ただいま登録受付中!


ページ・オプション
印刷用ページ