掲載日 2004年6月4日

ヤマト運輸のベンチャ
ー制度から生まれた
サービス「ネコレ」
DREAM CREATE株式会社(以下 DREAM CREATE)は、ヤマト運輸株式会社(以下 ヤマト運輸)が行っているベンチャー制度から発足した企業です。
事業内容は「雑誌に掲載されている商品を、クロネコヤマトにより取り寄せる」サービスで、「ネコレ」という名称で提供されます。読者は雑誌を見て欲しい商品があった場合、DREAM CREATEのWebページへアクセス。必要な情報を入力するだけで、希望の商品が購入できます。
これはヤマト運輸が持つ、広範囲な宅急便のネットワークを活かした新しいビジネスモデルです。このサービスは、講談社から出版されている月刊誌「Style(25歳以上の女性をターゲットにしたファッション誌)」の7月号(2004年5月28日発売)から展開されています。
DREAM CREATEでは「ネコレ」のWebページに、コマースサイト構築ミドルウェアであるIBM WebSphere Commerce - Expressを採用。2カ月を切る速さでの構築が実現しました。
目次
お客様ニーズ

DREAM CREATE株
式会社
代表取締役
土屋啓(ひらく)氏
短期間での構築が可能で、スピーディーなビジネスにも対応できるミドルウェア
現在、ヤマト運輸では、宅急便事業をベースにクール宅急便やスキー宅急便、ゴルフ宅急便などといった、お客様のニーズに合わせた多様なサービスを行っています。土屋啓氏(DREAM CREATE株式会社 代表取締役)は「ネコレ」の着想について次のように述べています。
「新たにベンチャー事業を立ち上げて、サービスをお客様に提供する方法として、インターネットを利用したビジネス展開ができないかと考えていました。一方で、自分がお客様の立場だとしたらどういうサービスが欲しいかも考慮しました。
そこで「雑誌に掲載されている商品を手に入れたいけれども、忙しかったり、お店が遠かったりして、なかなか買いに行けない。それをクロネコヤマトが自分の代わりに買いに行ってくれる」──そんなイメージのビジネスモデルを思いついたのです」
このビジネスモデルは、ヤマト運輸内でのベンチャーとして起業することが認められたものの「ベンチャービジネスでは、昨日と今日とで全く状況が変わる」(土屋氏)ようなスピードを要求される世界。
また「ベンチャーという形態のため、会社の登記から始まり、お客様との折衝や従業員の採用面接など、さまざまな業務を少人数でこなさなければなりませんでした」。と土屋氏は、立ち上げ当初の様子を振り返っています。
こうした多忙なさなか、サービス開始が具体的になるにつれ、システム構築に着手する必要に迫られていました。DREAM CREATEが求めていたのは、短期間で構築ができ、ベンチャー特有のスピーディーなビジネスにも対応できるようなシステムを担うミドルウェアでした。
ソリューション
2カ月を切る速さでのシステム構築を実現
「『e-ビジネス』と言えばIBMというイメージがありましたが、システムは会社にとって、とても大きな出費となります。ですから、それだけでは決められません。いろいろと比較検討して、IBMにお願いすることにしました」(土屋氏)。
土屋氏は日本IBMとの検討の結果、サイト構築のミドルウェアにWebSphere Commerce - Express、サーバーには eServer xSeriesを採用しました。コスト面でのメリットはもちろんのこと、「サービス開始までの時間が近づいており、短期間で構築を行わなければならない」、「事業規模が拡大しても再構築の手間が少なくてすむ」といった点も考慮されています。

DREAM CREATE
株式会社
梨本裕児氏
日本IBMからの支援によりWebSphere Commerce - Expressが導入され、システムは2カ月を切る速さで構築できました。
DREAM CREATEでシステム運用を担当している梨本裕児氏は次のように語っています。
「サポート体制がしっかりしていました。またWebSphere Commerce - Expressの導入にあたっては、スペックだけではなく、マーケティングや市場分析といったコンサルテーション的な説明があったのもよかったと思います」
土屋氏は、日本IBMのサポートについてこう評価しています。
「非常に組織がしっかりしているので、どんな専門家でもいるというのは、安心できます。また「IBMとしてベンチャーをサポートします」というスタンスでしたので心強く感じられました」
導入効果
「ネコレ」が読者、雑誌、メーカーをつなげる
「ネコレ」により、読者にとっては「不便だと感じていたこと」が、出版社やメーカーにとっては「やりたかったが、できなかったこと」が解消され、以下のような形で実現しました。
・読者は自宅にいながら、雑誌に掲載されている人気商品が購入できる
・雑誌で紹介されている商品が購入できることで、媒体の魅力が高まる
これは「地方に住んでいるため、雑誌は読むことができても、商品を扱っている店に行くことができない」「仕事が忙しいので、たとえ雑誌で欲しい商品を見つけても、店まで買いに行く時間をなかなか作れない」といった人たちへのアピールにつながります
・ 商品の集荷はヤマト運輸が行うため、メーカーは新たな販売体制や流通を構築することなく販路が拡大できる
土屋氏は実際の話として「『雑誌を作る出版社側にとっては、そこに市場があるのはわかっているが、自分たちの枠組みの中ではノウハウがないため、どうしても上手くいかない。そこに「ネコレ」が提供されることで、市場に広くアピールできる』といった声が聞かれました」と出版社からの期待を語っています。

「ネコレ」のウェブサイト。ここから雑誌掲載商品の購入ができる
将来の展望
土屋氏、梨本氏は今後のビジネス展開について次のように述べています。
「今は「Style」でのサービスを成功させることが何よりも大事なのですが、出版社や商品を扱うメーカーからの期待は強く感じています。雑誌は女性誌を問わずいろいろとありますので、メーカーと出版社と弊社のニーズが合えば、読者/雑誌/メーカーをつなげるインフラとして、「ネコレ」を利用していただきたいと思います」(土屋氏)
「WebSphere Commerce - Expressは機能が豊富で、現在の弊社の規模を考えると、実はまだ十分に使いこなしていません。しかし、あらゆる雑誌をターゲットにしていますので、今後お客様を増やして、いつかはこのシステムを最大限に活用できるようにビジネスを発展させていきたいと。これもひとつの使命だと(笑)考えています」(梨本氏)
お客様情報
お客様名:
DREAM CREATE株式会社
所在地:
〒113-0033東京都文京区本郷1-28-10本郷TKビル3F
DREAM CREATEには“生活者の夢を応援する”という意味があります。お客様一人ひとりが夢を持って生活できるようにお手伝いする会社、それがDREAM CREATEです。『雑誌に掲載されている商品をお客様のお手元にお届けする』という事業モデルを、夢を持って展開します。
製品・技術情報
ハードウェア
ソフトウェア
インダストリー
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
事例は特定のお客様での事例であり、全てのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、 IBMロゴ、ibm.com、eServer、xSeries、およびWebSphereは、世界の多くの国で登録されたInternational Business Machines Corporationの商標です。他の製品名およびサービス名等は、それぞれIBMまたは各社の商標である場合があります。現時点でのIBMの商標リストについては、www.ibm.com/legal/copytrade.shtml(US)をご覧ください。
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