山之内製薬株式会社セキュリティー・システム導入に際しThinkPad X40の機能を有効活用 掲載日 2004年6月5日
ThinkPad X40を選んだ理由の一つはセキュリティー・チップ 山之内製薬では昨年からPKI(Public Key Infrastracture: 公開鍵基盤)を使ったセキュリティー・システムの導入を計画されていました。 「厚生労働省への報告や同業他社との医薬品開発情報の交換でPKIの必要性を認識していました。一方、PC上のファイルや既存無線LANのセキュリティーにも問題意識を持っていました。これらにPKIの適用が可能なことを知りいろいろ調査をしていたわけです」 1996年からワイヤレスLAN(以下、無線LAN)の環境を構築していたという先進的な同社。 「全国の営業所は組織の性格上、移転やグループ編成の変更が多く、有線LANでは、部門の要望にこたえられないと判断し、最初から無線LANを採用しました。また、大規模事業場の会議室にも無線LANを導入しています」 先進的な反面、苦労もあったそうです。 「セキュリティー・ホールが見つかるたびに対策を打つ必要がありましたし、WANの高速化に伴い現行11Mbpsでは帯域の不足も顕著化してきました。最近になって無線LANの規格が一般的となり、スピードも理論値では54Mbpsとなりました。そこで、今回のセキュリティー強化と同時に高速化も視野に入れていました」 PKIの導入とPCのセキュリティーを同時に解決するために様々な検討が行なわれました。 「その頃IBMさんからThinkPad内蔵セキュリティー・チップの説明を受け、これを電子証明書の格納に利用できないかと考えたのです。また、ThinkPadは無線LANモジュールを取替え可能な形で内蔵できることも魅力でした」 さまざまなメーカーのセキュリティー・ソリューションとThinkPadに内蔵されているセキュリティー・チップとの組合せが検討されました。その結果が、会社で正しい手続きを経たPC以外は社内システムにアクセスできないようにする方法だったといいます。 「最終的には、ハードウェアはThinkPadセキュリティー・チップ、PKIのサービスプロバイダとして日本ベリサインの『ベリサイン マネージドPKI サービス』、ソフトウェアとしてはMicrosoft® Windows® XP ProfessionalとMicrosoft® Office2003が持つ機能のみの組合せで、検討していたセキュリティー機能を実装することができました。具体的には、無線LANやインターネットVPN、PC上のファイル暗号化、電子メールの署名、暗号化などです」 (日本ベリサインについては、当ページ下部「製品・技術情報」欄のリンク先をご参照ください) 全社レベルでこのようなセキュリティー・システムを構築したのは、世界でもこの事例が初めてです。そこにはさまざまな難問や障壁があったそうですが、日本ベリサイン、日本IBM、マイクロソフト株式会社、株式会社シーエーシーが一致協力し問題解決にあたったのです。 また、FDドライブやCD-R、DVD-Rなどといったメディアに情報を記録できるドライブが搭載されていないことも、セキュリティー管理面からみたThinkPad X40の利点だといいます。 「セキュリティーで一番ネックになるのは、クライアントPCを使う人になります。しっかりしたシステムを構築しても、PCを使う人の認識が低ければ情報漏えいの可能性は高くなってしまいます。そこで、外部メディアへのデータ書き込みに対しても対策を講じております。 また、ファイルは基本的にサーバ保管が原則で、PC上には保管しないことにしています。今回導入したThinkPad X40はハードディスクが20GBなのにメモリーが768MBと、一見アンバランスにも見える構成になっています。 しかし、クライアントPCに情報を残さないという前提なのでハードディスクの容量は充分です。その反面、メモリーが大容量なので日頃の操作性は増します。とは言っても、クライアントPCに全くデータが無いということはありえないので、そのようなファイルは暗号化することにしたのです」 セキュリティーは重要としながらも、合理的、かつ先進的に、ユーザーに手間を取らせないようなソリューションを実現したのです。
同一機種導入のメリット 前述したとおり、2001年にThinkPad X20を全社に導入した同社。同一の機種を全社的に導入するのは大きな意味があると言います。 「全社で同一のハードウェア、ソフトウェアを使用することで、部門間の差異がなくなり不平不満が一蹴されました。突然の人事異動でも異動先にそのままPCを持っていけるので業務の切れ目がありませんし、PCの出し入れの煩雑さから解消されました。 ウィルス対策やセキュリティーパッチも早期に統一的な対策を講じることが出来ますし、無益なPC別ソフトウェア管理や膨大なリース契約管理からも開放されました。既に3年近くなりますが、画期的なことであったと実感しています」 また、周辺機器を有効利用できるようにという配慮も欠かせません。 「大きなディスプレイを使用したい部署では、従来使用していたモニターを残しておいて使用してます。ThinkPad X40を各部門で必要とされる機器に接続させ、従来の周辺機器をそのまま使っています」 このような環境にするために、2001年のPCを入れ替える段階で、基本的に使う周辺機器をUSBに揃えておき、今回の移行では大きな変更が必要なかったといいます。
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