掲載日 2004年7月2日

横浜共立学園
本校舎
プロテスタントキリスト教による女子教育機関では、日本で最も古くからある横浜共立学園。
3人の婦人宣教師が1871(明治4)年創立した同校は、130年以上もの歴史を誇ります。
「ひとりの人間を無条件に尊重し愛する」という、キリスト教の信仰に基づく教育を志している同学園。
中学、高校の一貫教育を行い、卒業生のほぼ全員の生徒が大学に進学。その多数が難関といわれる大学に合格しています。
また、1931年に、著名な建築家W.ヴォーリーズによって建設された本校舎は、横浜市指定有形文化財第一号にも指定された、とても趣のある建物です。
所在地も横浜市中区の山手地区の閑静な住宅街にあり、教育環境には最適といえるでしょう。
同校では、文部省による2003年の学習指導要領の改訂に伴い、昨年の5月にThinkPad® X31を51台導入し、授業に活用しています。また、図書室などでPCが使えるようにデスクトップのPCを生徒用に22台、教師用に6台。さらには、書類などがたくさんあり煩雑になりがちな、職員室の机の上では、持ち運んで使うこともできる、ThinkPad A31を12台導入しています。
お客様ニーズ

石井道夫先生
「情報」の授業を行うためには、様々な制約や問題点があった
「文部省による学習指導要領の改訂に伴い、『情報』の授業を行うことになりました。そこで、どのような形で授業を行えばいいのかを考えました」
とは学園長・校長の石井道夫先生。
まず、最初の問題は教室の確保だったといいます。情報の授業を担当する矢部一弘先生によると、
「新たな教室を作ることは物理的に不可能でした。そこで、普通の教室で使っても、場所を取らないPDAで授業を行うことを検討しました。
しかし、PCさえも扱いなれていない生徒に、機能が制限されたPDAでの実習は大変であることが予想されました。また、キーボードが小さく生徒が扱いにくいといった理由でPDAを使った授業という案は、なくなりました」
そこで考えられたのが被服室をパソコン教室と兼用にすることだったといいます。
「一人当たりの作業スペースが比較的広い被服室なら、ノートPCでの授業が行えます。しかし、LANのケーブルをどうするか? 被服室にノートPCをしまう場所が無い、扱いなれていない生徒がどのように扱うのか見当もつかない。また50台以上にも及ぶ生徒用のPCや、そのほかのPCはどのように管理するか? など問題点も山積みのままでした」
と矢部先生は語ります。
ソリューション

矢部一弘先生
PCの管理がしやすいIBMならではのソリューション
導入に際し、様々なメーカーのPCを検討したと矢部先生は言います。
「まずは、PCを扱いなれていない生徒が多いと予想していたので、丈夫で壊れにくいノートPCを選択しようと思いました。ThinkPadは落下や振動などといったテストを行っていることを知り、検討を始めました」
次に考えたのは、管理のしやすさだったと矢部先生は続けます。
「サーバーとクライアントは同じメーカーで揃えたほうがトラブルは少ないだろうと考えました。
また、日ごろの管理にはIBM Remote Deployment Manager (RDM)を使えば楽だということが解りました」
IBM Remote Deployment Manager (RDM)はIBM eServer xSeries®で稼動させます。すると、それぞれのThinkPadやデスクトップPCを起動する前にRDM がPCを制御しBIOSの更新や、OSのアップデートを行えるというものです。
「被服室にノートPCを置く場所がないという問題は『ThinkPadワゴン』を使い解決しました。ThinkPadを使わないときはワゴンにしまい、鍵がかかる部屋に保管しておきます。
さらにはLANケーブルを引き回さないといけない問題はワイヤレスLANを採用することで解決しました。ちょうどいい時期にワイヤレスLANの規格がまとまり、問題は解決しましたね」
ThinkPadは他社のPCの見積もりより決して安くなかったと矢部先生は言います。
「わが校の校風が『良いものを長く使う』という面があるのです。私がこの学校で勤務を始めたとき驚いたことがあります。世界の名器として名高いメーカーのピアノが採用されているのです。しかもそれを日ごろから生徒が普通に使っていることに最初は驚きました。しかし、質が良いものを生徒に感じてもらうことも、一つの教育だと考えています」
導入効果

被服室での授業の
様子
生徒には好評。故障もなく、傷が目立たないので大切に使われている
「導入前は、ThinkPadの黒いボディに生徒たちが違和感を覚えないだろうかと心配していました。しかし、生徒たちには好評で『かっこいい』とか『かわいい』といった声を聞きましたね。なかには『家のノートPCよりもキータッチがいい』などという意見もありました」と矢部先生は語ります。
運用してからもThinkPadならではの良さがわかったといいます。
「50分という限られた時間の中で授業は行われます。ThinkPadは余計なソフトウェアがプリインストールされていないので、起動時間が早いことも助かっています。
また1年間運用した中で故障した機種は1台だけ、しかも導入時のトラブルだったので実際の運用には支障がありませんでした。生徒がThinkPadワゴンを運び、教室の柱などにぶつけてしまうことが数回あったのです。『壊れたのでは?』と後でチェックしても正常に動作しました」
また、ThinkPadの色について矢部先生は
「ツヤの無い黒いボディは傷が目立たなくていいですね。生徒たちは傷が目立ってくると備品を粗末に扱う傾向があるのです。しかし傷が目立たないので、きれいに使おうという意識が続いているようです」
PCのみならずサーバーの導入方法にも工夫がみられます。
「IBM eServer xSeries 205を1台とIBM eServer xSeries 345を3台導入しました。xSeries 205は生徒の成績の管理に、xSeries 345は学校内のLAN環境構築に使われています。
生徒の成績管理をしているサーバーにはその部屋以外のクライアントからは接続できないようにし、個人情報の漏洩を防いでいます。いまのところ、先生方のITに対する意識はまだばらばらです。したがって、一気にIT化を進めるより、段階を踏まえたほうが良いと考えたのです」
将来の展望

先生方もThinkPad
を使用しています
さらに充実した授業内容を目指して
実際の授業では、インターネットを使い様々なことを調べることから始まるそうです。
「ワープロソフトの使い方といったような、パソコン教室のような内容は避けています。それよりもインターネットを使い、辞書類で検索する方法など、情報を調べることから始めます。
最終的にはPCを使ってプレゼンテーションができるように指導しています。今後はデジタルカメラで撮影した動画の編集などを生徒に行なわせたいですね」
と矢部先生。
「情報の授業は始まったばかりなので、内容はどんどん見直していく必要があると思います。PCなどのインフラはある程度整いました。さらなる授業内容の充実を目指したいですね」
と校長の石井先生は語ります。
矢部先生によると、
「先生方がどれくらいPCに対する興味があるのかを知るために授業を公開したこともります。参加を強制をまったくしてなかったのに、予想以上の多くの先生が見学に来ました。近い将来『情報』の教科以外にもPCを活用すると思います」
お客様の声

生徒の成績は別室
で厳重に管理して
います
予想したとおりの導入効果に満足。飽きがこないデザインも評価
「神奈川県高等学校教科研究会・情報部会」で「情報ネットワーク委員会」の委員である矢部先生は語ります。
「本校ではIBM以外の製品を導入したことが無いので単純な比較はできませんが、他の学校の様子を聞いているとPCの故障は多いようです。したがって、この1年、故障が無かったことは高く評価します。
また予想したとおりPCとサーバーを同一メーカーにしたため管理が楽です。PCの管理に手間がかかっていたら、他の業務に影響がでますからね」
校長の石井先生は
「デザインがシンプルなので飽きが来ないのも個人的にはいいと思います。デザインが大幅に変わると『買い換えないと』という脅迫観念に駆られそうですが、ThinkPadにはそれが無いのがいいですね」
お客様情報
1871(明治4)年アメリカン・ミッション・ホームとして創立。
女子教育および混血児養育を開始。
翌年、日本婦女栄学校と改称。
昭和7年に財団法人「横浜共立学園」設立。現在は中高一貫教育の女子校となる。
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事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
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他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
