掲載日 2004年12月21日

ソニーグローバルソリューションズ株式会社(以下、SGS)は、ビジネス戦略、ツール群の開発、データセンターの運営など幅広い範囲でITインフラ構築を行うシステム・インテグレーターとして、国内百数十社に及ぶソニーグループのITインフラ構築を支えています。
2002年、世界各国に広がるソニーグループでは全体的なITインフラを見直し、データベース、Web、アプリケーション、ストレージ、ネットワークといった5つのレイヤーに分け、各システムの標準化と共用化を推進することでITコストの削減を計画。SGSはこの大規模なプロジェクトの舵取りとして、各レイヤーにおいてのITコスト削減と稼働効率化を進めていくこととなりました。
その計画のひとつである国内のデータベース用サーバーの共用化に、IBM eServer® pSeries® とIBMのUNIX® 系OSであるAIX®が貢献しています。
お客様ニーズ

ソニーグローバルソ
リューションズ株式
会社
ネットワークサービ
ス事業部
酒井 智基氏
リソースの運用効率が高いサーバーを
SGSはソニーグループ全社のITコスト削減に貢献するため、それまでのシステム稼働状況を確認。
同社ネットワークサービス事業部でデータベース・レイヤーにおけるシステム構築を担当することになった酒井氏は、それまでのデータベース用サーバーの状況を把握し、データベース共用化に最適なサーバーを選定するため、いくつかの条件をピックアップしました。
- 高い信頼性
個別で管理していた複数のシステムを同居させるため高い信頼性を備えたハードウェア - サーバー集約能力
混在していたサーバーを集約できる統合力の高いシステム - 効率の良いワークロード配分
ITリソースを効率よく運用・管理できるシステム - オンデマンドな料金体系
余剰インフラにかかるコスト負担を削減できる優れた料金体系
「一番重点を置いたのは、稼働効率が高い、リソースをムダにしないシステムであること。特にCPUリソースは通常使用において20パーセントも活用されていないことが多いため、この点を改善できるようなシステム、または料金体系が用意された対コスト効率の良いサーバーを模索しました」(酒井氏)
ソリューション

決め手は信頼性と各種オンデマンド能力
SGSの酒井氏は数々のサーバー、システムを検証し、pSeriesの持つ高い信頼性と各種オンデマンド能力や料金体系に着目。同氏は、なかでもダイナミックLPARとワークロード・マネージャーによる、システム稼働中にリソースを再配分できる能力や、On/Off
Capacity on Demand(CoD)による料金体系に魅力を感じたとのこと。
「データベース用サーバーは、ほぼ決まった期間にビジーな状況になりがちです。必要なときだけリソースを配分できる柔軟性の高いシステムや料金体系ならば、ITリソースのムダを省いてコストを抑えることが期待できます」(酒井氏)
また、同SGSネットワークサービス事業部の岡本氏は
「アプリケーションシステムによっては、新商品の発売時などにサーバーの負担が一時的に増加します。そういったときにだけ、あらかじめ搭載しているスペアのプロセッサーを臨時で起動、または停止できるオンデマンドなシステムは有効ですね」
と、酒井氏と同じくリソースにムダが発生しないシステムに期待をしています。
導入効果

ソニーグローバルソ
リューションズ株式
会社
ネットワークサービ
ス事業部
岡本 章寛 氏
リソースの使用効率を高め、
ランニングコストを抑制
pSeriesサーバーは、ダイナミックLPAR、On/Off CoD、ワークロードマネージャーにより、ピークに合わせた効率の良いリソース配分を実現し、当初から期待していたランニング・コスト抑制に一役買うことが出来ました。
また、現在SGSで主に使用しているデータベース用ソフトウェアは、プロセッサー単位でライセンス使用料金が発生します。pSeriesに搭載されているPOWERプロセッサーは優れたパフォーマンスを持っているため、ライセンス使用料金を総合的に抑えることにも貢献しています。
信頼性と対応力も評価
SGSにとって未経験の技術であるDLPARの導入にあたり、日本IBMの対応力も評価されています。
「今回初めてDLPARを使用したのですが、動作検証の際に日本IBMには頼もしい対応をしていただいたため、新技術でも安心して導入できました。こちらからの質問に頼りない回答をされていたら、安心して使うことはできなかったと思います」(岡本氏)
「まだ稼働して数カ月ではありますが、導入時からハードウェアに関するトラブルは一切発生していません。先述の対応力に加え、ハードウェアの信頼性も評価しています」(酒井氏)
将来の展望
IBM仮想化エンジンへの期待
現在までのIBMの対応力、pSeriesのオンデマンド性を評価していただいた酒井氏に、今後のIBMに対する期待を語っていただきました。
「弊社では、今後もITリソースの効率稼働を目指したシステム構築を中心に推し進めようと考えていますが、その計画を推し進める存在としてIBMが提唱しているIBM仮想化エンジンに注目しています」
IBM仮想化エンジン(IBM Virtualization Engine™)とは、混在するシステム環境の管理を簡略化、リソースの使用効率向上など、高度なオンデマンド・ビジネスの実現を目指した仮想化テクノロジーのコンセプト。ITリソースの供給からワークロード管理、またシステム管理に至るまでの、幅広いお客様の要求に対応するものです。
「同じくIBMが提唱しているコンピューターによる自律管理、オートノミック・コンピューティングにも言えることですが、リソース使用効率の向上など、こちらの要望と合致する点が多い。IBMには今後も稼働効率の向上、より柔軟性の高いシステムの実現にまい進してもらいたいですね」
お客様の声
メンテナンス能力の強化を
「共用サーバーに限ったことでは無いのですが、アップデートパッチなどのメンテナンスでも停止させなくて済むシステムが欲しいです。また、共用サーバー内のひとつのシステムをアップデートしただけで、ほかのシステムにもアップデートを反映させる機能も欲しいですね。これはIBM eServer BladeCenter™でほぼ実現されている機能なので、いずれはpSeriesのLPAR間でも可能になるとうれしいです」(酒井氏)
お客様情報
2003年7月、ソニーインフォメーションシステムソリューションズ株式会社とシーアイエス株式会社の合併によりソニーグローバルソリューションズ株式会社として発足。
プロジェクトマネジメント事業、ネットワークサービス事業、エンジニアリングソリューション事業を軸として、製造業向けシステムを中心に多様なサービスを提供しています。
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBMロゴ、IBM Virtualization Engine、 eServer、pSeries、AIXおよびBladeCenterはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
UNIXはThe Open Groupの米国およびその他の国における登録商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
