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株式会社 時事通信社

サーバーやOSのバージョンに左右されないシステムで、“昼夜を問わずに駆けめぐる社員”の労務管理、経理業務を効率化

掲載日 2004年10月6日

時事通信社 本社イメージ
 
世界のニュースを配信する通信社にとって、もっとも重要なことは、情報の鮮度と正確さです。
国内を代表する通信社の一つ、株式会社 時事通信社では、「迅速処理」の原則に基づいて本社および国内82カ所、海外29カ所の支社・総支局からニュースを配信するために、“ほぼ24時間”多くの方々がめまぐるしく働いています。

同社では、この「複雑な勤務形態」を支える労務管理と経理業務の効率化を図り、ぺーパーレス化を推進するとともに、読者(顧客)管理を統合的に行うことを前提に、2001年4月から2002年3月にかけて基幹業務システムの更改を検討。
入念な比較検討の結果選ばれたのは、パフォーマンスに優れ、システム統合に威力を発揮するIBM eServer ® iSeries™と、導入後のカスタマイズが容易なWeb対応ERP:iSeries Siteシリーズによるソリューションでした。
(システム構築:株式会社ティージー情報ネットワーク)

お客様ニーズ

海津 正則 氏の写真
株式会社 時事通
信社
情報企画管理室 
室長
海津 正則 氏
システムの老朽化を契機に、あらゆる問題の解消へ

株式会社 時事通信社において基幹業務システムの更改が検討され始めたのは、2001年4月のことでした。理由はシステムの老朽化です。

同社の情報企画管理室室長 海津正則氏はいいます。
「1996年に導入された弊社の基幹業務システムに利用していたPCサーバーが古くなってしまい、サポート期間終了を迎えたことが検討を開始した直接のきっかけです。
しかも、使用していたOSがMicrosoft® Windows NT® 3.51と古かったため、ハードウェアを新しくしてしまうとサポートされないことが分かりました。OSを最新のものに変更すると今まで使用していたアプリケーションがサポートされなくなってしまう、という信じられない状況でした。
さらに言えば、専用回線を利用した読者(顧客)管理システムの専用端末も、Microsoft® Windows® 95を使用していましたし(笑)。
結局、ハードウェアもアプリケーションも、まるごと入れ替えるしかありませんでした」

「従来のシステムは六つのサブシステムから構成されていましたが、相互間の連携ができていなかったために異動、転勤から結婚など人事で受け取った変更を、給与計算などほかのシステムのデータベースにもアプリケーションごとに登録する必要があり、大変効率が悪かったのです。
現場からも、ペーパーレス化を望む声やパフォーマンスの改善など、さまざまな要望が寄せられていて、ちょうどこの時期に問題が一気に噴き出した印象です」(海津氏)

そして、2001年12月から2002年3月にかけて、以下の5点を重要なポイントとして、新システムにふさわしいソリューションが検討されました。

  1. サーバーの技術的進化やOSのバージョンに左右されない柔軟性
  2. 作業効率改善を実現するパフォーマンスの確保
  3. 書類の電子化による効率化
  4. 運用、管理の容易さ
  5. VPN(Virtual Private Network:仮想専用回線)導入による通信コスト削減

その答えが、IBM eServer iSeriesと、「iSeries Siteワークフロー」をはじめとする各種iSeries Site(人事、給与、経理など)を利用してシステムを統合し、Web画面から勤務実績入力などの各種申請を可能にするソリューションだったのです。併せて、同じ基盤を使い、新読者(顧客)管理システムを独自開発することも決まりました。


ソリューション

村上 知巳 氏
株式会社 時事通
信社
人事部兼情報企画
管理室
村上 知巳 氏
決め手は、「OS/400®」と「カスタマイズの容易さ」

今回採用されたソリューションのポイントは、以下の3点となります。

  1. 分割されていたシステムの統合(データベースの連携など)
  2. 各種申請作業のWeb化
  3. 申請から承認までの効率化

このシステムが採用された第一の理由を、海津氏は「コストパフォーマンスの良さ」にあるといいます。その根拠となるのが「OS/400」の存在です。

「従来のシステムで一番やっかいな問題であったことが、OSやハードウェアのバージョンにシステムが左右されるということでした。ハードウェアの買い換えが生じるのは仕方がないことなのですが、その度に『OSが古いためにサポートできません』というのでは、コストがかかり過ぎます。
今回、数社から提案を受けた中で、やはり『OS/400ならば、ハードウェアのバージョンに左右されない(TIMI機能)』と提案されたことが非常に大きかったですね。それに、AS/400®の時代から続いてる実績と信頼もありました」(海津氏)

そしてもう一つ、長期にシステムを活用するために有効であると評価されたのが、導入後のシステム変更を視野においたiSeries Siteの「カスタマイズの容易さ」でした。

人事部兼情報企画管理室 村上知巳氏はいいます。
「『手直しが前提にされている』という点は、ありがたいですね。実際、システム導入後に社内制度の変更があり、社会保険に関するシステムを修正したのですが、わずか1週間ほどでできあがってきましたから。
また、勤怠管理の難しい点として従業員の『泊まり込み』があるのですが、これをシステム上でどうやって処理していくか……。営業日をまたいで勤務しているわけですが、日付が変わるところで勤務実績を区切って処理してしまうわけにもいきません。
これをうまく処理するためにはベースに何が必要で、どこをどうすればよいのか、非常に細かく検討して修正を重ねていくこともできました。
今後の運用に関しても、(カスタマイズの容易さは)非常に評価できると思います」


導入効果

IBM eServer iSeries 製品 イメージ
 
抜群のパフォーマンスと、信頼性

同社の新基幹業務システムのうち人事、給与、会計、ワークフローの四つのサブシステムが稼働を開始したのが、2003年4月のこと。
すでに1年以上が経過した現在、システム導入の効果として「パフォーマンスの高さ」と「信頼性」が支持されているといいます。

「現場の人間としては、パフォーマンスが格段に向上したことが一番うれしいですね。給与計算などは、昔は計算だけで一昼夜かかっていましたが、今は30分位で終わります。『スイッチを入れたら帰宅して、残りの作業は明日』としていたものが、一日ですべてを処理できるようになったのですから、これは非常に大きいです」(村上氏)

「実は、システム稼働前のテストが年末の忙しい時期と重なってしまったため、思うようにテストが行えなかったのです。システム担当者にはかなり無理をしてもらったのですが、最低限のテストだけで稼働させるしかない状況でした。
しかし、稼働開始から今日まで、重大な問題は一つも発生していません。確かに、非常に細かいトラブルはいくつかあったと記憶していますが、システムそのものには何も問題がありませんでした。ハードウェアのトラブルも、今日現在まで重大なものは一つも起きていません。
本当に何も問題ないですね」(村上氏)


将来の展望

iSeries Siteワークフロー画面イメージ
iSeries Siteワーク
フロー画面イメージ
国内全拠点でのシステム稼働へ向けて

2004年8月現在、この四つのサブシステムが正式に稼働しているのは本社管理部門のみですが、国内全拠点での稼働に向けて、準備は着々と進んでいます。

「すでに新読者(顧客)管理システムは一部を残してほぼ開発が完了し、VPN回線で全国の拠点が結ばれ、実際に稼働していますが、近く予定されている正式稼働を待って、四つのサブシステムも本社他部門、地方支社・総局・支局へと段階的に導入されます。
iSeries Siteワークフローは本社管理部門において現在順調に稼働していますが、管理部門にいる人間は勤務時間なども比較的安定しています。勤務形態がもっとも複雑になる記者や営業の人たちは大勢勤務していますから、このシステムが真価を得るのはこれからだとも言えますね」(海津氏)

しかし、全社展開に向けたテストは順調に進んでおり、不安材料は特にないといいます。

「先ほどもお話ししましたが、『泊まり込み』の勤務実績の処理など、とにかく時間をかけて検討していますし、そのほか支局での利用を想定したテストも順調です。
管理部門以外での稼働はこれからですが、システム自体には満足しています。
新システムでは休日の申請なども全拠点からWebインターフェースによる直接入力が行われることになりますが、ここで気になるのはシステムの内容よりも、『勤務に関する新しいガイドラインの作成と、社内への徹底』をどうやっていくかということですね。
寸暇を惜しむ忙しさの中で、各人が直接休暇申請を入力していくわけですから、いろいろと混乱が生じる可能性もあります。今までとは多少なりともルールが変わるわけですから、ガイドラインをどうするか、しっかりと考えないといけないと思っています」(村上氏)


お客様情報

1945年11月1日設立。国内82カ所、海外29カ所の支社・総支局を持つ通信社です。公正・中立を旨とし、国内に類を見ない幅広い分野をカバー。東京とニューヨーク、ロンドンの編集センターから24時間情報を発信されています。
最新のシステムを通じて国内・海外のお客様にリアルタイムで情報を届けるほか、さまざまな情報伝達媒体をそろえることで、幅広いニーズに対応されています。

時事通信社ロゴ イメージ


ビジネス・パートナー

東京ガス株式会社の情報処理部門から、1987年に分離独立されたIT企業です。
東京ガス時代を含めて40年以上にもおよぶコンピューター利用の経験をベースに、「ユーザーの立場」からコンピューター活用の技術と方法を追求。常にお客様の立場で問題を解決することをモットーとし、システム設計やネットワーク構築、運営、保守、教育サービスまでをトータルにサポートされています。


用語の説明

製品・技術情報

ハードウェア


ソリューション


本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。

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