掲載日 2005年1月19日

2004年10月1日、丸紅インフォテック株式会社(以下、丸紅インフォテック)は株式会社コンピュータウェーブ(以下、コンピュータウェーブ)と合併。ハードウェアの販売にソフトウェアの販売が加わり、年商1700億円の情報関連総合流通会社が誕生しました。
これまで、ハードウェアの卸商社として実績を上げてきた丸紅インフォテック。一方、コンピュータウェーブはパソコン用ソフトウェアのディストリビューターとして販売ノウハウを蓄積してきました。その販売を支えてきたのが独自に開発・構築されたB2BのECサイトシステムWave Contactです。単なるECサイトシステムと一線を画しているのは商品検索、自動見積作成、受注、在庫・納期管理はもちろんのこと、詳細な商品情報やソフトウェアのライセンス管理サービスなどを提供し、小売店の販売促進にとっても心強いパートナーとして機能している点です。合併後、丸紅インフォテックにおいても、Wave Contactはソフトウェアの販売を一手に引き受けています。
そして、このWave Contactの一連の業務プロセスを支えているのがIBM WebSphere® MQです。膨大な量の商品のデータベースはIBM DB2® UDBが担い、基幹系のIBM eServer iSeries® とも連携しています。
お客様ニーズ

情報企画担当部長
大原伸裕氏
Wave Contactに課された3つのミッション
B2Bに求められるのは、顧客サイドに立ったインターフェースの実現です。求める商品をできるだけスピーディに検索でき、どれだけ多くの商品情報を提供できるか。そして受発注・出荷をどれだけスムーズに行えるか。また、ソフトウェアの販売にはライセンス管理というやっかいな問題がつきまといます。これらをどうクリアするか。構想の時点からWave Contactには乗り越えなければならない高いハードルがあったようです。
「システムの一連の流れは競合他社とそう変わってはいませんが、Wave Contactならではのより付加価値の高いサービスを実現するために、3つのミッションを課しました」と語るのは情報企画部担当部長の大原伸裕氏。
3つのミッションを同氏は次のように話してくれました。
「第一に出荷情報や在庫情報などをリアルタイムに把握するための基幹システムとのシームレスな連携。
第二にカタログサービス。ECサイト向けにどれだけ詳細な商品カタログデータを提供できるか。画像も含めてできるだけ多くの商品情報を盛り込みたいと考えました。
第三にソフトウェアライセンスの自動見積。ライセンス体系は多種多様でメーカーごとに異なるため、お客様には簡単に見積りできるための配慮が必要でした」
ソリューション

システム構成の
概略図
(図をクリックして拡大)
基幹システムとの連携によるデータの一元化を実現
この3つのミッションをどのようにして実現するか。以前使っていた商品検索システムではパフォーマンスに問題があり、また基幹システムとの連携も難しく、課題をクリアすることはできなかったそうです。こうして基幹システムとの連携にはどのシステムが最も望ましいかということで、いろいろな選択肢からWebSphere MQを選び、テストを繰り返し、その結果導入に踏み切ったと言います。
「WebSphere MQを採用したのはECサイトのWave Contactと基幹システムとの連携がシームレスに行えるからです。お客様がECサイトで最初に目にするのは商品情報ですが、この商品情報はデータベース(DB2 UDB)からの検索によって得られます。この検索結果は基幹システムへWebSphere MQによって送られ、基幹システムが結果を戻して画面に表示することになります。これらの一連のプロセスはタイムラグなしに行われ、在庫や受注、出荷情報もリアルタイムに照会することができます。
商品情報は画像も含め、かなり詳細でリッチな内容になっています。これはデータベース化され、S-CAT/Pと名づけています」と大原伸裕氏は語ります。
「S-CAT/P」はソフトウェアのライセンス管理とも連動し、ライセンス商品に関してはソフトウェアベンダー各社のライセンス体系を基に自働見積を行う機能「S-CAT/L」サービスを提供しているとのことです。
さらに同氏は基幹システムとの連携について次のようなメリットを上げました。
「卸価格の設定を基幹システムで行っていますが、価格設定のロジックはかなり複雑です。Wave Contactとシームレスに繋がっているため、営業担当が価格設定を基幹システムで変えれば瞬時にWave Contactに反映させることができます。価格ロジックの一元性やデータの整合性もこれによって保たれます。営業担当は基幹系での操作だけで対応できるということになりますね」
導入効果
高いパフォーマンスでお客様に喜んでもらえるサービスを提供
「WebSphere MQ導入のメリットは何と言っても基幹システムとWave Contactがシームレスに連携できたことです。商品検索のパフォーマンスは期待どおりのものです。
ミッションに掲げたカタログサービスS-CAT/Pとライセンス自動見積サービスS-CAT/Lも統合でき、お客様には検索から見積、発注までをスムーズに行っていただけるようになりました」と大原伸裕氏は語ります。
ソフトウェアだけでも40万点以上もの取り扱いアイテム数を誇る丸紅インフォテック。そのデータベースを担うDB2 UDBに関しても同氏は次のように導入メリットを語っています。
「データベースの選択もいろいろ検討しましたが、DB2のよいところは管理・運用がラクだということですね。パフォーマンスについても遅いと思ったことはありません。それにトラブルもすくないですし」
将来の展望

情報企画部部長
佐藤秀一氏
ソフトウェア、ハードウェアのすべてのニーズに応えられる会社に
2005年5月には合併後の基幹システムの統合がスタートするという丸紅インフォテック。将来に向けてのサービス体制について情報企画部部長の佐藤秀一氏は次のように語っています。
「ハードウェアの会社とソフトウェアの会社が一緒になったことで、ハードウェアもソフトウェアも、優れた検索性などにより、お客様にとってはより使い勝手のよいサービスシステムで供給していきたいですね。
合併によって、ハードとソフトの売上比率は2:1の会社になりました。偏った比率の会社が多いなかにあって、私たちはすべてのニーズに応えられる会社であると自負します。ハードもソフトもシームレスに扱って、より使いやすい製品を提供していきたいですね。
Wave Contactと、従来から丸紅インフォテックがハードウェアの販売システムとして使ってきたBoss2との統合、さらには新基幹システムとの連携などはこれからの課題になります」
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBMロゴ、WebSphere、DB2、eServer、iSeriesおよびxSeriesはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
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