掲載日 2005年4月6日

渋谷の最新ビル、
セルリアンタワーに
本社を構えるGMOホスティング アンド テクノロジーズ株式会社(以下、GMOホスティング アンド テクノロジーズ)は、各種インターネットソリューション開発・運用のほか、国内外4万件以上の導入実績を誇るホスティングサービス「アイル」を運営している企業です。
従来同社では、エントリーモデルのサーバーxSeries® 306を利用したホスティングサービスの提供を行ってきました。しかし、大量データをデータベースソフトで扱っているようなユーザーからは、Pentium4プロセッサ搭載サーバーよりも高機能なサーバーを求めるニーズが高まってきました。そこで、そのようなニーズに対応したXeon™プロセッサ搭載サーバー導入を決定、各メーカーのサーバーについて比較・検討が開始されたのです。
数あるサーバーのうち、EM64T(64ビット拡張機能)対応Xeonプロセッサ搭載サーバーxSeries 336が、拡張性、安全性、管理性などの点で非常に優れていることを実証、採用が決定されたのです。
そして、2004年12月にはxSeries 336による高機能ホスティングサービスのプランを「アイル」に新設。幅広いニーズに対応したラインアップ展開がなされるようになりました。
お客様ニーズ

GMOホスティング ア
ンド テクノロジーズ
ホスティング事業部
専用サーバー事業
部長
佐藤秀忠氏
ホスティングサービスに
「カスタムプラン」を導入して成功
GMOホスティング アンド テクノロジーズが、ホスティングサービス戦略を変更したのは2004年10月のことでした。従来はサーバー、OS、サーバー管理ツールがあらかじめ固定化されたパッケージプランの中からサービスを選んで契約する方式でしたが、パソコン販売のBTO(受注生産方式)と似たようなメニューを持つ「カスタムプラン」をサービスのラインアップに加えたのです。
HDD容量、CPUの種類、メモリー容量などのハード構成、そして、OS、サーバー管理ツール、サーバー管理代行作業、セキュリティーなどオプションすべてを選択することができる「カスタムプラン」。自分仕様の専用サーバーへとカスタマイズすることができるため、ユーザーからの反響は予想を超えたものとなりました。
「『カスタムプラン』では、必要なサービスだけ選んで契約します。そのため、1ユーザーあたりの単価は下がってしまいます。また、受注される前からあらゆる組み合わせのサーバーを用意しておかなければならないため、運営側からみると手間やコストも余計にかかってしまいます。そのため、こういったプランを導入しているホスティングサービス業者はありませんでした」(GMOホスティング アンド テクノロジーズ ホスティング事業部専用サーバー事業部長 佐藤秀忠氏)
その動向が注目された「カスタムプラン」ですが、いざふたを開けてみると導入前との比較で2倍以上もの月間新規受注数を獲得したのです。1ユーザーあたりの単価は若干下がってしまいましたが、それを差し引いても売上高の大幅アップとなりました。
より高機能を求めるユーザー向けに
Xeonプロセッサ搭載サーバー導入を決定
「新規受注ユーザーについては、他社で専用サーバーを利用していた方が弊社に乗り換えていただくことがありますが、そこだけに留まってしまうと見込みユーザー数に限界があります。そこで、『カスタムプラン』で気軽に専用サーバーを持てるようになったことをアピールして、共用サーバーからの乗り換えユーザーも多数取り込んできています。
また、自社サーバーを構築している企業の取り込みも考えています。そのために、自社でサーバーを運用することがコスト面も含めてどれだけ大変なのか、とアピールしていこうと考えています」(GMOホスティング アンド テクノロジーズ ホスティング事業部専用サーバー事業部マーケティングマネジャー 下野昭一氏)
このように、「カスタムプラン」新設によるローエンド~ミドルクラスユーザーの取り込みは成功しました。しかしPentium4搭載サーバー以上の、より高機能なサーバーを求めるユーザーのニーズも高まってきていました。そこで決定されたのが、Xeonプロセッサ搭載サーバーの導入です。
ソリューション

ホスティングサ
ービス「アイル」
のシステム構成
(クリックして拡
大)
抜群の拡張性と安全性の高さが
xSeries 336導入の決め手に
同社がXeonプロセッサ搭載サーバーを導入するにあたって重視したこと。それは大まかにいって三つの機能でした。
- メモリースロット数が多く拡張性が高いこと
- ハードウェア障害がおこりそうになった場合に事前察知できること
- トラブルが発生したときに遠隔管理で操作できること
この条件に応えることができたのがxSeries 336です。「xSeries 336以外にも各社サーバーの機能検証や、これまでの実績を見させていただきました。その中でxSeries 336導入の決め手となったのが、この3機能すべてが搭載されていたということです」と佐藤氏は話します。
導入の決め手となったxSeries 336の特徴
- メモリーが標準で1GB搭載されているほか、八つのメモリースロットに最大16GBのメモリーを挿し込めるため拡張性が高い
- PFA(障害予知機能)が標準で装備されており、また万が一ハードウェア障害が発生した際にも、 「LightPath診断パネル」で、どこに異常が発生したのかを一目で確認できる
- PCIスロットを使用しない「リモート管理アダプターII Slime Line」をオプション搭載すれば、遠隔地からのリモート操作でサーバーを診断・構成できる
また、xSeries 306で行ったカスタマーエンジニアのきめ細やかなメンテナンスも、xSeries 336を導入するポイントとなりました。「ハードウェアというのはどんなメーカーであれ、100%壊れないということはないですよね。そこで壊れたときにどう対応してくれるのかが重要なポイントとなります。その観点からみると、xSeries 306のメンテナンスを担当されたカスタマーエンジニアのスキルが高く、『Xeonプロセッサ搭載サーバーもIBM製品で』と思わせてくれましたね」(佐藤氏)
こうしてxSeries 336の採用が決定。2004年12月のサービスリリースへと至ったのです。
導入効果

GMOホスティングア
ンドテクノロジーズ
ホスティング事業
部 アイル事業部
マーケティングマネ
ージャー
下野昭一氏
xSeries 336のラインアップで間口が広がり
さまざまなユーザーを取り込む
xSeries 336をサービスリリースしてからおよそ3カ月。より高機能を提供するサーバーなので受注数はまだ少ないですが、xSeries 336をサーバーのラインアップに加えたことによりユーザーに対する間口が広がってきています。これまでは大量データを扱うユーザーの要望に応えられないこともありましたが、そういったニーズを逃すことがなくなったのです。また、現行サーバーのスペックでは物足りなくなってきている既存ユーザーに対しては、xSeries 336を案内するということもできるようになりました。
「新規受注数が伸びている背景として、『カスタムプラン』の導入だけでなく、xSeries 336というハイエンドユーザー向けサーバーが用意されていることも、大きな要素だと考えています」(下野氏)
「サーバー上でどのくらい負荷がかかり、どのくらいのCPU使用率になるのか。といった部分は実際稼働してみるまで分からない」といったユーザーも多くいます。そこで「まずは安価なプランからスタート、ビジネスが拡大してきてからはより高機能なサーバーへ」ステップアップするという展開も可能となりました。xSeries 336がラインアップされたことで、さまざまなニーズをすくい上げることができるようになったのです。
将来の展望
「カスタムプラン」の充実が急務
エンタープライズ向けのラインアップも
発展を続ける「アイル」ですが、今後の展望を下野氏はこう話します。「『カスタムプラン』は現在も契約数が伸びています。そこで今後は、選択できるメニューのラインアップをさらに増やしていこうと考えています。お客様の要望は時代時代で早く動いていくので、要望をまだすべて網羅していないと考えています。そのために『カスタムプラン』のさらなる充実が急務となるでしょう」(下野氏)
通信キャリアでハウジングやホスティングを運用しているような、中堅企業ユーザーの取り込みも考えている、と話すのは佐藤氏です。「『アイル』では個人ユーザー・SOHOから数十人規模の企業ユーザーがメインターゲットとなっています。しかし、中堅企業ユーザーを取り込むためには、xSeries 336よりもまたひとつ上のプランを提示していく必要もあるでしょう。また、CPUについてはAMDも視野に入れるほか、OSのバリエーションやセキュリティーのメニューを増やしていくなど、エンタープライズ向けのラインアップも増やしていきたいと考えています」
2005年春には、導入台数分のユーザー契約が上限に達する見込みのxSeries 336。それに合わせた追加発注も予定されています。
お客様情報
ホスティングを中核としたインターネットソリューションを開発・運用し、国内最大級のホスティングサービス事業者として成長を遂げました。
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1996年5月:
ホスティングサービスに参入
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1997年5月:
「アイル」ブランドを設立
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2002年7月:
世界130カ国60万社以上のユーザーに採用された実績を持つ「ラピッドサイト」と合併
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2003年5月:
GMOホスティング アンド テクノロジーズと社名変更
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用語の説明
- EM64T
Intel社の32ビットマイクロプロセッサに組み込まれている64ビット拡張機能のこと。「Extended Memory 64 Technology」の略であり、「イーエムロクヨンティー」と読む。当初はXeonプロセッサにのみ対応していたが、最近ではEM64T対応Petium4プロセッサも登場している。 - Xeon
Pentium 4をべースに開発された、Intel社のワークステーション〜サーバ向けハイエンドマイクロプロセッサのブランド名。「ジオン」と読む。2MB L2キャッシュを持ち、64ビットに対応している。 - BTO
ユーザーから注文を受けてから製品を生産する方式のことで「Built To Order」の略。パーツの組み合わせを指定して注文することができるため、ユーザーが必要とする機能だけを選べるのが特徴。IBMをはじめ多くの大手コンピューターメーカーが、この方式でパソコン直販を行っている。 - ハウジング
顧客の通信機器や情報発信用のサーバーを自社の回線設備が整った施設に設置するサービスのこと。おもに通信事業者やインターネットサービスプロバイダーが行っており、「コロケーション(collocation)」ともいう。ユーザー自身で通信機器やサーバーを用意しなければならない。 - ホスティング
インターネットに情報を発信するサーバーの容量の一部(もしくは全部)を間貸しするサービス。通信事業者やインターネットサービスプロバイダーが自社設備を用いて提供しているサービスで、最近ではホスティングサービス専門業者も多く参入してきている。 - LightPath診断パネル
万が一、ハードウェアに障害が発生したとき、どこが異常なのかを一目で確認できるパネル。パネル部分は筐体前面から引き出して確認できるように、扱いやすい設計を採用。事前障害予知機能(PFA:Predictive Failure Analysis)とも連携が行われているため、日ごろのメンテナンス作業にも役立つ。 - リモート管理アダプターII Slime Line
遠隔地からのリモート操作でサーバー診断、構成を行うことができるアダプター。装着には専用コネクターが用意されているため、PCIスロットを消費することなく導入することが可能。なお、xSeries 336ではオプションでの提供となる。
製品・技術情報
ハードウェア
- xSeries 306
- xSeries 336
- xSeriesの可用性
エンタープライズゆずりのテクノロジーを応用しサーバーに不可欠な高水準の可用性を実現
- Xtended Design Architecture(XDA)
X-アーキテクチャーによるバリューに新たなコンセプトを加えた新しい設計思想
本事例中に記載の肩書や数値、固有名詞等は初掲載当時のものであり、閲覧される時点では、変更されている可能性があることをご了承ください。
事例は特定のお客様での事例であり、すべてのお客様について同様の効果を実現することが可能なわけではありません。
IBM、IBMロゴ、 eServer 、xSeriesはInternational Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
Intel、Pentiumは Intel Corporationの米国およびその他の国における商標。
他の会社名、製品名およびサービス名等はそれぞれ各社の商標。
