旭化成メディカル株式会社シングルサインオンを実現させた全社ポータルを構築し、旭化成グループの推奨ポータルへ 掲載日 2005年11月8日
業務に必要な情報をひとつの画面に構成、 シングルサインオンでのアクセスを可能に 「ポータルというと、本人が必要な情報を集めて種々のリンクを貼るものも多くありますが、私達はあえて社員個人が編集できるポータル画面は用意しませんでした。 ポータル導入の目的は、短時間に必要な情報を入手して業務を遂行することで生産性をあげることです。 個人が編集できる画面を用意して単なるリンク集にならないように、基本的に仕事を1画面で完結させるように構築しました。 ポータルには業務で通常良く使うものだけを配置し、個人が迷うことなく短時間で必要な情報にたどりつけるようにしたのです。 個人個人が必要とする情報はブラウザーのお気に入りへ登録してもらうようにしました」同社・栢森 宏氏。 「ユーザーがWindows®にログインすると、自動的にポータルが立ち上がり、見て欲しい情報がプッシュされます。更に、各自の業務に必要な情報や、システムへのリンクだけが表示されるよう構成されており、その後もほぼクリックするだけの操作で情報へのアクセスが可能です。今まで全社員に行き届かなかった「お知らせ」情報も現在はこの画面から発信しています」と、同社情報システム部・課長の上野公志氏。 旭化成グループの中でシングルサインオンを可能にするには様々な課題があり、同社栢森 宏氏はその事情を語ります。 「全てシングルサインオンで簡単に使えるようにしたいと考えました。旭化成本社で認証が必要なWebシステム、自社で利用しているクライアント/サーバーシステムなど、さまざまなシステムが存在しています。その条件の中で、特別なシングルサインオン製品を使うことなく、短期開発できるのがIBMでした」 旅費精算システム、出勤証システムなどユーザーがよく利用する旭化成グループの共通システムも個別にID、パスワードを入力することなく利用できます。この成果を踏まえ、WebSphere Portalが旭化成グループの推奨ポータルとしてITガバナンスに明記されることとなりました。 経営層向けのポータル構築は2004年2月にスタートし、5月連休明けにサービスイン。経営層の評価も9割以上から使い勝手がよいと回答があり、全社ポータル構築へと進みました。本番ポータル構築は2005年1月から4月末までの4カ月間。本社地区の社員への説明を終えて7月から本格導入し、工場地区は8月から本格導入しています。
本社地区正社員全員に、前日までの売上レポートを朝一番に表示 各種月報作成業務を大幅に効率化 AMポータルは、業務効率化と情報共有の観点で大きな効果をあげました。 「まず、本社地区正社員には、朝一番にポータルを立ち上げると、毎日更新されている前日までの売上情報が、目に飛び込んでくるわけです。経営層が経営データを直接見て自分で判断するようになったことが今回の目玉です」と言うのは前述の栢森氏です。 上野氏は、「今までは月報といっても経営陣が直接データを見ることはなく、各部署の社員がレポートを作成していたため、全員が同じ数値で経営状態を把握していませんでした。今は1枚の定形レポートが最初に全員の画面に出ますから、皆が同じ数値を使用して議論できるようになりました」と語ります。 基幹のデータを駆使して様々な社員が行っていた月報作成作業をできる限り軽減させるため、判断に利用するSAP BWの定型レポートもあらかじめポータルに表示しています。通常BWのレポートはクエリーをつくり自分でいろいろと加工しますが、経営層には操作負担が大きく、従来は部下にレポートを作成させたり、週報や月報のレポートを出すなどしていました。これを完全にテンプレート化し、毎朝のポータルの立ち上げと同時に、クリックひとつで、全社損益も工場の生産量や品質管理の数値も、見ることができるようになりました。 従来の経営データは、必要に応じて部下にレポートを作らせるか、週報あるいは月報単位の頻度だったものが、毎朝のポータル立ち上げと同時に前日までのデータを共有して見ることができるようになりました。 また、全社員への「おしらせ」情報は、従来はLotus Notes/Dominoで構築した「Anet」と呼ぶ文書系システムに掲示されていたため、情報更新時期が分りにくい、社員自ら見に行く必要がある、情報が見つかりにくいなどが重なり、閲覧する人数も限られていました。今ではポータルのトップに出ているため、全員に伝わるようになり効果が出ています。
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