ベニックソリューション株式会社川崎重工業の約2万人のユーザーを支えるメインフレーム・クラスの情報基盤へ、仮想化技術とオートノミック技術を適用しpSeries や BladeCenterを統合 掲載日 2006年1月16日
統一したシステム環境をユーザーに提供 Lotus Notesサーバーでのリソース不足、インターネット・サーバーでの一点障害による他への影響。こうした問題をどう解決していくか。Lotus Notesサーバーについては、IBM eServer pSeries 690の導入によりリソースの最適化と障害対策を図り、インターネットについては障害の影響度をできるだけ少なくするために機能別にサーバーを分割するとともに、負荷を分散し、冗長化も図るなどの方策を立てました。 「p690は一つの筐体にいくつものCPUを取り付けられ、それらを論理的に分割して使うことができます。すなわち、カンパニー毎に区画を分割して、CPUとメモリーを割当てることができ、リソースの最適化を図れます。障害の影響度を最小限に抑えることも可能です。さらにStorage Area Network(以下、SAN)でつなぐ統合ディスク装置も導入しましたので、ディスク容量が不足しても柔軟に対応できるようになりました。インターネット・サーバーについては、Lotus Notesサーバーほど能力は必要ないので、コストパフォーマンスの観点からも統合化はせず、再度分割することで対応しましたが、一元管理が必要になるので統合監視システムを入れています」(柿塚氏) そして、各事業所のシステムのアウトソーシングに関しては、どう対応するか。それを受けるベニックソリューションでは効率的なホストの運用、すなわちホスティング・サービスのためには統一した運用が必要と考えました。 また、事業所の基幹システムでは主に生産管理システムが稼働していて、各生産現場にとってシステムに障害が生じた場合、ビジネスに与えるインパクトは大きく、それだけに復旧が素早い可用性の高いものが要求されます。 そうしたところからベニックソリューションはブレード・サーバーに着目し、IBM eServer BladeCenter HS20を導入。同一仕様のブレード・サーバーを準備して各ユーザーが統一した環境でシステムを構築できるようにし、また予備のブレードを準備して、急なリソース不足や障害発生にも短期間で対応・復旧できるようにしました。 「IBMのブレード・サーバーを採用したのは、信頼性もさることながらSANのブートができることです。SANのディスクにつないでサーバーを立ち上げることができるので、予備のサーバーにすぐ切り替えることができるからです」(柿塚氏)
高い可用性と統合システム管理を実現 「Lotus Notesに関しては、p690と統合ディスクの導入により、トラブルは飛躍的に減少しました。また、インターネットに関しては負荷分散や代替機につなぎ替えるコールド・スタンバイなどにより可用性が向上しました」(柿塚氏) 事業所のシステムに関して、同氏は次のように話しています。 「ブレード・サーバーではLinux®系とMicrosoft® Windows®系のマシンについてサービスをしていますが、AIX™系についてはIBM eServer p5 モデル570を導入して対応しています。これはホスト・コンセプトのサーバーと位置づけ、論理区画が可能なためVirtual I/OというI/O専用サーバーを設け、これには1CPUを割当て各サーバーのI/Oを一手に引き受けさせています。さらにデータベース用のサーバーとアプリケーション用のサーバーを設け、アプリケーション用は負荷が少ないので、1つのCPUを0.2単位に区切って使用しています。これによりシステム資源を効率よく、かつスムーズに拡張できるようになりました。また共有の予備エリアも設け、これによってホスト並みの高い可用性が実現できました。p5-570は主にオートバイ事業のBtoB、BtoCのシステムに使っています」 また、統合管理システムとしてIBM Tivoli Provisioning Managerを採用しているので、ブレード・サーバーにおいて急なリソースの追加や変更が発生したときにも自動的に対応でき、また障害発生を見逃すことなく、早期発見・対応も可能になりました。現在、川崎重工業では400台のサーバーを運用していますが、これらすべてをTivoliで一元管理しています。
「IBM Tivoli Provisioning Manager」管理画面イメージ
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